新卒学生の就職活動 業界02

Webサービス業界への就職に向けて押さえるべき基本ポイント

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Webサービス業界 就職

Webサービス業界と聞いて、学生の皆さまは、どんな業界なのかパッとイメージができるでしょうか。実際にクリエイターになるために、デザインやプログラムなどを学んできた人にとっては、もしかしたら、デザイン会社や制作会社のような業態よりも、イメージがつきづらい業界かもしれません。

現在、世の中の人材市場では、Webサービス業界への就職・転職を希望するクリエイターは、右肩上がりに急上昇です。特に、ある程度の経験のある20代後半や30代前半のクリエイターは、こぞってWebサービスを展開する企業へのキャリアアップを求めています。

それでは、Webサービス業界、つまりWebサービスを自社で持つ企業とはどのようなものか全体的に確認しながら、就活の上で必要な基本的なポイントをご紹介しましょう。

Webサービスのビジネスモデルは大きく3種類に分けられる

ビジネスモデル

私たちマイナビクリエイターは、東京を中心に多くのWebサービスを展開する企業から新卒求人をお預かりしています。それらの企業は、大きく3つのビジネスモデルに分けられます。ビジネスモデル、つまり企業がどのように収益を得ているか、ということです。

3つのビジネスモデル

広告モデル

一つは広告モデルです。多くのメディアがそうであるように、より多くのユーザーに閲覧してもらい、ページの価値を高めることによって広告枠を広告主(広告を出したい企業)に売るというビジネスモデルです。皆さまも普段から様々なメディアで情報収集しているかと思いますが、そこにはバナーなどの広告が貼られていることが多いのではないでしょうか。純広告と呼ばれるものだったり、リスティング広告というものだったりと、広告出稿の種類は様々ありますが、その広告枠を売ることによって、メディアは収益を得ています。

課金モデル

いわゆる会員制のメディアなどが一つの例でしょう。よく記事コンテンツの「続きを読む」ためには、費用が発生するメディアがあると思います。これは情報コンテンツを閲覧することで、ユーザーから料金を支払ってもらい収益を得るビジネスモデルです。

仲介モデル

私たちマイナビクリエイターは、就職支援サービス、つまりコンサルタントという「人」を介し、人材と企業のマッチングが成立した時点で費用を企業からいただく成果報酬型を収益モデルとしていますが、それをWebサービス上で実現するイメージと言えばわかりやすいかもしれません。例えば、企業が募集求人を掲載する時点では費用は発生せず、応募してきた求職者が採用された時点で、企業が求人サイト運営会社に料金を支払う成果報酬型、つまりメディアを通して、企業と求職者を仲介し、収益を得るようなビジネスモデルです。

以上のように、Webサービスと一言で言ってもわかりにくいかもしれませんが、これらのような収益モデルがあります。これらのWebサービス業界を大枠にカテゴライズしておくだけでも、就活の業界研究、企業研究が進むことでしょう。

Webサービスを展開する企業はどんな人材を求めているのか?

人材

Webサービス業界には、どんな人材が必要なのか。これは制作業界と比較するとわかりすいかもしれません。制作業界が、お客様からの要望で、その要件を満たす制作物を「納品」して収益を得るクライアントワークに対して、このWebサービスは、納品というものがありません。つまりサービス(メディアやマッチングサイトなど)を作ること自体が、売上を達成するための目的ではないのです。むしろ、サービスを開始してから、上記の収益モデルに沿って、いかに売上につなげていくかということが主なミッションとなります。

関係図としては、「制作会社が作った」仕組みをいかに活用し、サービスを向上させる流れです。逆の言い方をすれば、サービスを向上させるために必要な技術を「制作会社に依頼する」ということです。

以上のことから、求められる人材というのは、そのWebサービスを向上させることができるクリエイターということになります。これは一朝一夕で身につくものではありませんが、一方ではやりがいのある仕事です。HTMLやCSS、JavaScript、PHPが書ける、Photoshop、Illustratorが使える、デザイン理論を習得しているなどの範囲を超え、それらをどうやって活用したら自社サービスの向上につなげることができるのか、そのノウハウを習得しなくてはいけません。

応募企業のサービスをどれだけ研究しているかが重要になってくる

Webサービス事業のメディア担当として、最も大切なことは、サイトを立ち上げて(納品)終わりということではなく、サイトを立ち上げてからが本番ということです。PV数を増やすこと、ユーザーを増やすこと、エントリーを増やすこと、これらの指標は、各サービスによって設定が変わってくるとは思いますが、マーケティングの知識も必ず身につけなくてはならないでしょう。また、どのような人材を配置し、そのような施策を打てば、目標を達成できるのか、というリーダーシップやマネジメント能力など、幅広い知見と根気が必要になってくるでしょう。

就活する上で、これだけは押さえておきたいポイントは明確です。自分が働きたいと思う企業が展開しているサービスをどれだけ研究し、理解しているかということです。応募企業のサービスに誰よりも興味を持ち、好きになり、それを一人の組織人として向上させたいという気持ちと姿勢が大切です。

Webサービス業界への就活では、自分が持つ技術的なノウハウを全面に出すのではなく、その応募企業が展開するサービスに誰よりも興味を持っていること、またそれを向上させるための一翼を担いたいという気持ちをアピールすることが決め手になると言えます。

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