履歴書写真の正しい撮り方 完全マニュアル - スピード写真でプロ品質に

写真は履歴書の構成要素のうちで最も目立つものです。採用担当者も人間なので、写真の印象が書類選考の結果に影響を与えてしまう可能性は否定できません。そこでこのページでは、履歴書に貼る写真の基本的なルールから、よりよい印象を与えるためのポイント、さらにはスピード証明写真機でプロ並みの写真を撮る方法を、徹底的に詳しく紹介していきます。

なお、スピード証明写真機の使い方のコツは、「Ki-Re-i」ブランドを展開する株式会社DNPフォトイメージングジャパンさんに取材をさせていただきました。

取材協力

株式会社DNPフォトイメージングジャパン

株式会社DNPフォトイメージングジャパンは、スピード証明写真機界のトップランナー。「Ki-Re-i」と「ID-Spot」を主要ブランドとして展開し、全国に約9,000台の証明写真機を設置しています。写真の美しさだけではなく、最先端のテクノロジーをいち早く取り入れており、撮影データのスマホダウンロードやQRコード決済に対応しているのが魅力。

目次

履歴書に貼る写真の基本的な5つのルール

履歴書に貼る写真は「どんなものでもいい」という性質のものではありません。なぜなら、履歴書は人事、採用というビジネス行為における重要書類であり、そこに貼られている写真は、履歴書を作成した本人の外見を示す「証明写真」の意味を持っているからです。

「ビジネス書類における証明写真」。この要件を満たしていなければ、どんなに素敵で自分の個性をアピールできるものでも履歴書に貼る写真としては適切とはいえません。まずは、お手本となるOK写真と、原則として知っておきたい5つのルールを紹介するので覚えておきましょう。

ルールを守ったお手本OK写真

  • サイズは縦4cm×横3cm
  • 3ヵ月以内に撮影
  • 正面・無帽で撮影
  • 背景は青・白・グレー
  • 服装はビジネスウェア

【ルール1】写真のサイズは縦4cm×横3cmが基本

市販の履歴書や履歴書テンプレートには、多くの場合、写真を貼る位置と大きさを示す枠線、そしてサイズが明記されています。必ず記載されているサイズに写真を切り取り、枠線より極端に大きくなったり、小さくなったりしないようにしましょう。

なお、一般的な履歴書で採用されている写真のサイズは縦4cm×横3cmです。「履歴書の写真=縦4cm×横3cm」と覚えておくのがよいでしょう。

【ルール2】3ヵ月以内に撮影したものを使用する

履歴書に貼る写真は証明写真です。本人を目の前にしたときに、写真と見比べて同一人物であるとすぐに認識できなければ意味がありません。できる限り応募の直前に撮影したものを使用しましょう。あくまで目安ですが、履歴書に貼る写真の有効期限は3ヵ月と覚えておくのが安心です。

また、「大きく髪型を変えた」「印象が変わるほどやせた、太った」といったときには3ヵ月という期間にこだわらず、写真を撮りなおすことをおすすめします。

【ルール3】正面を向き、無帽で撮影する

「正面・無帽」は証明写真を撮影する際の最低限のルール。顔全体を誰にでもわかりやすく、隠すことなく写すためです。必ず実践してください。

そのほか、「履歴書が採用選考における応募書類の1つである」という背景から、公平性を保つ意味合いでも正面・無帽が適切であると考えられています。誰もが手軽にできるだけ平等な条件で撮影できるようになっているのです。

【ルール4】背景は青・白・グレーを選ぶ

証明写真で重要なのは顔がはっきりと認識できること。余分な情報は必要ありません。背景は可能な限りシンプルにするのが鉄則です。加えて背景の色は「青」「白」「グレー」の3色から選ぶのが基本。慣習的な側面もあるのですが、企業にとって履歴書はビジネス書類の1つであるため、写真に華やかさやユニークさは求められていないのです。

【ルール5】ビジネスウェアを着用して撮影する

クリエイティブ職の場合、実際の業務でスーツ着用を求められることは少ないかもしれません。しかし、履歴書に貼る写真を撮るときにはスーツなどのフォーマルなビジネスウェアを着ることをおすすめします。履歴書は企業にとってビジネス書類かつフォーマルなもの。ビジネスの場を想定したときに、誰にとっても失礼のない服装をして撮影したほうがよいのです。

【やりがちNG例から学ぶ】よりよい履歴書写真のポイント

履歴書に貼る写真の基本的なルールを押さえたら、「よりよい履歴書の写真とは何か」をもう少し追求してみましょう。履歴書において写真は最も目立つ存在。採用担当者も人間なので、写真から受ける印象や想像される人柄が選考に影響を与えてしまう可能性を否定できないからです。

とはいえ、写真でプラス評価を目指す必要はありません。もちろん、容姿が評価の対象となることもありません。ポイントはネガティブな印象や違和感を与えないこと。「ビジネス書類における証明写真」。この意味を深く理解して、マイナス要素を徹底的につぶしていくのです。

ここからは、よりよい履歴書の写真を撮影するためのポイントを「髪型・メイク」「表情」「服装」「顔の向き」の4つの側面から解説していきます。ポイントを守れなかったときのNG写真もあわせて紹介するので、なぜ重要なのかがすぐにわかるはずです。

髪型・メイクはビジネスシーンを意識して清潔感を重視

髪型とメイクのポイントは、表情がはっきりとわかること、ビジネスシーンを意識して整えることです。大切なクライアントやお客様に初めて挨拶する場面をイメージしてみましょう。第一印象で「会話しづらそう」「だらしなさそう」「不真面目そう」とは思われたくはないはずです。

履歴書の写真は、「初めて挨拶するときの顔」と同じ意味を持っています。採用担当者に「話してみたい」「業務に真摯に向き合ってくれそう」という印象を与えられるような髪型・メイクを心掛けてください。

【やりがちNG】前髪が目にかかっている・髪で輪郭が隠れている

前髪のスタイリングは写真を撮影する際の要注意ポイント。前髪が目にかかっていると、他人とのコミュニケーションを拒否しているような、壁のある雰囲気の写真に仕上がってしまいがちです。左右に分ける、横に流すなどの工夫をすることをおすすめします。

同じ理由で、顔の輪郭を隠してしまうような髪型も避けたほうがいいでしょう。普段は気にならなくても、写真にすると影が強調されて暗い雰囲気になってしまいます。後ろで縛って顔全体が見えるようにするのが無難です。

【やりがちNG】メイクが華やかすぎる・個性的すぎる

メイクをする場合はTPOをしっかりと意識して、色味や印象をコントロールします。履歴書の写真にパーティに行くような華やかなメイクや、過度に個性を演出する必要はありません。「毎日、オフィスに行くときにするメイク」を想定するのがよいでしょう。

履歴書の写真は顔だけが切り取られており、個々のパーツが強調されがちです。「少し薄いかな」というくらいのメイクでも、結果的にバランスは良くなることが多いはずです。

【やりがちNG】髪型を整えていない・乱れている

髪型を整えず、乱れたままで撮影するのはNG。乱れた髪型は「だらしなさ」「不真面目さ」を感じさせてしまう可能性が高いからです。

髪の毛一本、一本にまでこだわる必要はありませんが、ビジネスマナーとして最低限のセットをしてから撮影しましょう。

表情は作りすぎず、自然さを意識する

顔だけが切り取られてしまう履歴書の写真では、少しの表情の差が印象に大きな影響を与えます。しっかりと意識して撮影に臨むのがいいでしょう。とはいえ、俳優やモデルのような職業ではないので、表情だけで何かを表現する必要はありません。あくまで自然に、作りすぎないことが重要です。

入念に準備するのであれば、撮影前に鏡の前で表情のチェックをしておくのがおすすめです。目の開き方、口角の上げ方1つで表情は大きく変化します。力の入れ具合で自分の顔がどのように変化するかを把握しておき、カメラの前で再現するのです。

【やりがちNG】歯を見せて笑っている

笑顔は人に安心感を与え、明るい印象を演出できる強力な武器です。しかし、履歴書の写真では歯を見せるほどの笑顔は避けたほうがよいでしょう。「真面目さ」や「真剣さ」が伝わりにくくなってしまう恐れがあるからです。

にこやかに見せたいときは、口角を少し上げる程度にとどめるのがおすすめです。

【やりがちNG】にらみつけている・しかめ面

「真剣さ」を伝えようとするあまり、にらみつけたような表情、しかめ面になってしまうケースは少なくありません。採用担当者を威圧してもマイナスでしかないので、やわらかくリラックスした表情を目指しましょう。

上目づかいをしない、顎を引きすぎないのがポイントです。

服装は細かいところまで気を配って整える

写真では、普段の生活では気付かないようなわずかの差が強調され、目立つものになってしまいます。服装が少しでも乱れていると「だらしない」「不真面目」な印象を与えてしまいがちなので、細心の注意を払ってください。必ず撮影前に鏡の前で隅々までチェックしましょう。

眼鏡をかけている人は、ずり落ちていないかも要チェック。フレームが目に隠れてしまうと表情がわからなくなってしまうほか、ルーズな印象を与えてしまいます。目の印象が変わってしまう色付きレンズの眼鏡もできるだけ避けたほうがいいでしょう。

【やりがちNG】襟が立っている・ネクタイがゆがんでいる

服装チェックの最重要ポイントは襟元です。ボタンを一番上まで締めたうえで襟の形を整えましょう。ネクタイが左右どちらかに寄っていると想像以上に目立つので、中央でまっすぐに下りているかも確認します。

【やりがちNG】私服で撮影している

前述したように履歴書に貼る写真はビジネスフォーマルで撮影するのが基本的なルールです。私服で撮影した写真は、「履歴書写真の意味を理解していない」「手を抜いている」といった、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

スーツやジャケットなどを着用して撮影に臨みましょう。

顔はまっすぐ正面を向いて顎や頭の角度に注意

顔の向きや姿勢は、ルールとして説明した通りに正面向きが原則です。これだけでも十分ではあるのですが、よりよい写真を目指すなら、顎や頭の角度にも注意を払うとよいでしょう。同じ表情をしていても少し角度が変わるだけで印象に大きな違いが出るからです。

【やりがちNG】顎が上がりすぎ・下がりすぎ

顎を上げすぎると、他人を見下すような高圧的な写真になってしまいがちです。逆に顎を引きすぎると、にらみつけるような印象の写真になってしまいます。

自然に正面を向いた状態から、少しだけ顎を引くくらいに調整するのがポイントです。

【やりがちNG】頭が左右に傾いている

頭が左右に傾いた写真はバランスが悪いだけでなく、不安げなイメージを与えてしまいます。

頭頂部を上に引っ張られているような意識で背筋を伸ばすと、傾きが解消されるので心掛けてみましょう。

写真館いらず!スピード証明写真機でプロ品質の写真を撮るコツ

ここまでは履歴書に貼る写真の基本的なルールと、身だしなみや表情のポイントについて解説してきました。しかし、よい履歴書写真を撮影するための最も重要な要素については触れていません。それは「誰がどのように撮影するか」という点です。

以前は、「品質の高さを追い求めるなら写真館で撮影してもらうべき」といった風潮がありました。確かにプロのカメラマンに、設備の整ったスタジオで撮影してもらうのが一番でしょう。しかし、履歴書に貼るためだけの証明写真に時間をかけて、しかも高いお金を支払うのは現実的ではありません。多くの人が街中にあるスピード証明写真機を利用しているはずです。

そこで本記事では、スピード証明写真機のトップブランド「Ki-Re-i」を展開する株式会社DNPフォトイメージングジャパンさんに、スピード証明写真機でプロ並みの写真を撮影するコツを聞いてきました。ちょっとしたコツをつかむだけで驚くほどハイクオリティな写真が撮影できるようになります。

Ki-Re-iでプロ品質の写真が撮影できる秘密

Ki-Re-iの最大の特徴が、写真スタジオに迫るライティング性能。5基のストロボを搭載し、顔全体に均等に光がいきわたるように設計されています。また、印刷会社ならではのプリント技術を生かした、ハイクオリティ写真プリントが実現されています。

スピード証明写真機の鏡で身だしなみをチェック

写真機の中に入る前に、まずは身だしなみをチェックしましょう。Ki-Re-iをはじめとするスピード証明写真機には鏡が備え付けられていることが多いので、手軽に髪型や服装を整えられます。前述したポイントを重点的に確認するとよいでしょう。

荷物は必ず指定の場所に置く

荷物は必ず指定の場所に置いてください。証明写真機には複数のストロボが搭載されており、人物に最適な形で光が当たるよう、緻密な計算の基で配置されています。荷物を指定された以外の場所に置いてしまうと、光がさえぎられてしまい、影ができたり暗い写真になってしまうのです。

足を広げずに揃えて座る

足はぴったり閉じ、揃えて座りましょう。足を広げてしまうと、足元にあるストロボの光をさえぎってしまう可能性があるからです。映らない場所だからといって油断するのは禁物です。

カーテンは隙間ができないようにぴったりと閉じる

外の光が入ってこないように、カーテンはぴったりと閉めてください。外光が入り込むと計算通りにストロボの光がいきわたらず、品質の高い写真を撮影できません。

背筋を伸ばしてカメラの高さに目線を合わせる

椅子には背筋をピンと伸ばして自然な形で座ります。前かがみになったり、後ろに反り返ってしまうと体と顔の大きさのバランスが崩れてしまうので注意が必要です。目線の高さは必ずカメラの高さに合わせましょう。

撮影時にしっかりと静止するのも重要なポイント。前後に動いてしまうとピントがずれてボケた写真になってしまう可能性があります。

目線の高さは椅子の高さで調整する

椅子に座ったときにカメラの高さに目線が合わないときは、姿勢や顔の向きを変えるのではなく必ず椅子の高さで調整します。目線の高さが正確に合っていないと、カメラを見下ろす(顎を引きすぎる)威圧的な印象の写真になってしまったり、カメラを見上げる(顎が上がりすぎる)高慢なイメージの写真になってしまったりするので注意してください。

レタッチ機能で肌質や明るさを最終調整する

最近はレタッチ機能が搭載されたスピード証明写真機も増えています。Ki-Re-iでは「エクセレントモード」で撮影すると、肌質の補正だけでなく、5段階の肌の明るさ補正も可能です。プレビューを確認しながら、自然で明るい印象のデータを選択しましょう。

履歴書に貼る写真についてのよくある質問

最後に履歴書に貼る写真についてのよくある質問にQ&A形式で回答していきます。「こんなときどうすればいい?」「これで大丈夫?」と疑問や不安がよぎったら、ぜひ確認してください。

Q.1履歴書用の写真はスマホで自撮りしてもいい?

姿勢や照明の調整が難しいので避けるのがおすすめ

絶対にNGとはいえないのですが、可能な限り避けたほうがよいでしょう。自撮りをすると角度調整が難しいほか、手を前に出す姿勢になるので写真に違和感が生じてしまいます。また、スタジオやスピード証明写真機のように設備が整っていない環境で撮影することになるので、照明が暗かったり、背景が煩雑になってしまうリスクもあります。

Q.2写真のデータが必要なときは?

スマホへのデータ転送に対応したスピード証明写真機を使う

最近では履歴書のデータ提出を求められるケースが増えています。この場合、写真もデジタルデータで準備する必要があります。おすすめなのは、スマホへのデータ転送機能を搭載したスピード証明写真機を使用する方法です。スマホやデジカメでの自撮りは、意外に難しいものなので、可能な限り避けたほうがよいでしょう。

Q.3ポートフォリオと同じ写真を使ってもOK?

履歴書に貼る写真のルールに則っているかが判断基準

ポートフォリオに使用している写真によります。このページで紹介しているルールに則っているのであれば同じものを使用しても問題はありません。一方で、ポートフォリオでは、より自分の個性や能力を表現するためにスナップ写真を使ったり、SNSのプロフィール画像を使用したりするケースがあります。これを履歴書に貼る写真に流用するのはNGです。このページで紹介したルールに則っていないからです。

Q.4いちいち撮影するのが面倒なので古い写真を使いたい

必ず応募要項に従うこと。明記されていなくても撮りなおす

最も重要なのは応募企業が定めたルールを守ることです。もし、●ヵ月以内と記載されているならそのルールを守ってください。仮に写真の有効期限が定められていなくとも、このページで紹介した3ヵ月以内というルールに従うことをおすすめします。履歴書の写真の有効期限は3ヵ月以内という認識が一般化しており、企業があえて明記していない可能性もあるからです。

履歴書は企業に提出する正式な書類です。そこに嘘があってはいけません。また、履歴書の写真の印象と面接で対面したときの顔の印象が大きく異なると、ネガティブな評価を受けやすくなるというリスクもあります。

Q.5履歴書の貼付スペースより大きく・小さく切ってしまった

面倒がらずにぴったり合う写真を用意しなおしましょう

履歴書はルールを守ることが重要視される定型的な書類です。定められた形式を少しでも逸脱するとマイナス評価を受けやすくなります。添付スペースのサイズに合った写真を用意しなおしましょう。

履歴書の写真はルール厳守が第一!スピード証明写真機でも美しい写真は撮れる

履歴書の写真にこだわりを持つことはとても良いことです。できるだけ印象の良い写真を貼りたいと考えることは、応募企業に対する真剣な想いにつながっているはずだからです。ただし、こだわるポイントを間違えてはいけません。

履歴書の写真で最も重要なのは、「ビジネス書類における証明写真」としてのルールを守ること。これが理解できていない写真は、どんなに着飾っていても、身なりを華やかにしていても意味がありません。このページで紹介したルールとよりよい写真を撮影するためのポイントをぜひ覚えておいてください。

そして、街中に設置されているスピード証明写真機でも、美しい証明写真は必ず撮影できます。このページを読んだ人はその美しさを実は体験済み。掲載されている証明写真はすべて、「Ki-Re-i」で撮影されたものなのです。少しのコツを覚え、利用時にガイダンスに従うだけで、これだけ品質の高い写真を撮影できました。みなさんもぜひ実践してみてください。

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