Webディレクターの仕事を爆速化する必須&必修ツール35選
限られた時間の中で、非常に幅広い業務をこなさなければならないのがWebディレクターの宿命。そのため、業務の効率化・スピードアップは、Webディレクターとしての価値を決める、非常に重要なファクターとなっています。
今回は、Webディレクターが携わる業務を爆速化してくれる必須&必修ツールを7分野35種類にまとめました。すべてとは言わないまでも、これらのツールを使いこなせるようになれば、あなたの人材価値は格段に高まるはずです。
目次
- 01. Cacoo(カクー)
- 02. moqups
- 03. PowerMockup
- 04. Prott
- 05. POP
- 06. Adobe Experience Design CC(Adobe XD)
- 07. FireShot
- 08. Awesome Screenshot
- 09. Chrome デベロッパーツール
- 10. Web Developer
- 11. Unicorn
- 12. Cache Killer
- 13. キーワード プランナー
- 14. 関連キーワード取得ツール
- 15. GRC
- 16. SEOスカウター
- 17. MozBar
- 18. Ahrefs
- 19. Google アナリティクス
- 20. Search Console
- 21. Tag Assistant
- 22. AIアナリスト
- 23. User Heat
- 24. 日本語形態素解析
- 25. 影武者
- 26. 日本語校正サポート
- 27. feedly
- 28. Google アラート
- 29. SimilarWeb
- 30. Ghostery
- 31. Wayback Machine
- 32. Jooto(ジョートー)
- 33. Brabio!
- 34. Adobe Color CC
- 35. Google URL Shortener
ワイヤーフレーム・プロトタイピングツール
ワイヤーフレームは、WebサイトのUIの骨子となる非常に重要なものです。デザイナーやクライアントに対して、自分の意図が100%伝わるものを作成するのが理想です。しかし、ワイヤーフレームの作成だけがWebディレクターの仕事ではありません。ワイヤーフレームを丁寧に作るあまり、他のタスクがおろそかになってはWebディレクター失格です。
そこでここでは、ワイヤーフレームのクオリティと作成スピードを飛躍的にアップしてくれるツールを紹介していきます。Webサイトやアプリの画面遷移を見せるのに最適なプロトタイピングツールも併せて紹介しますのでぜひチェックしてみてください。
01. Cacoo(カクー)
ワイヤーフレームだけでなく、マインドマップやフローチャート、サイトマップなどのテンプレートも用意されており、企画の立案や提案資料の作成などにも応用できる優れものです。
- フリープラン:無料
- プラスプラン:490円/月
- CACOO FOR ビジネス:1,800円〜/月(料金は税抜き、月払いの場合)
02. moqups
書き出しフォーマットはPDF、PNGなどに対応しています。
- Free:無料
- Basic:19ドル/月
- Professional:29ドル/月
- Ultimate:49ドル/月(月払いの場合)
03. PowerMockup
これは、PowerPoint用のアドインで、導入するだけで多種多様なWebサイトのワイヤーフレーム用ステンシル(パーツ)を利用できるようになります。Webディレクターで、PowerPointをすでに使い慣れている人は、これは必須ツールと言えるでしょう。
- INDIVIDUAL:59.99ドル
- SMALL TEAM:269.95ドル
- TEAM:479.90ドル
- ENTERPRISE:2,099.50ドル
04. Prott
チャットツールの『Slack』や、UIデザインツールの『Sketch』との連携ができるのもうれしいところです。クラウド上での共有やリアルタイムのコメント書き込みにも対応し、チームメンバーやクライアントからフィードバックを得るのも容易です。
- Free:無料
- Starter:1,900円/月
- Pro:3,900円/月
- Team:7,400円〜/月
- Enterprise:別途見積もり(料金は税抜き、月払いの場合)
05. POP
これに関しては『Dropbox』やAdobeのサービスとの連携に優れているのも、非常にうれしいところです。昨今のWebディレクターはアプリの開発にも携わることも多いので、こういったツールには慣れておくといいでしょう。
- FREE:無料
- BASIC:12ドル/月
- PRO:30ドル/月(月払いの場合)
06. Adobe Experience Design CC(Adobe XD)
ただし現在は、Mac用のプレビュー版のみが使用可能。Windows用と正規版のリリースが待たれるところです。Windows用のプレビュー版は2016年中にリリース予定とのこと。
- 無料のMac用プレビュー版のみ(2016年9月現在)
キャプチャー・スクリーンショットツール
ワイヤーフレームを作成したり、提案資料を作ったりする際に必ず必要となるのが、Webサイトのスクリーンショットです。WindowsやMacの標準キャプチャー機能では、Webサイト全体のスクリーンショットを撮ることができないため、専用ツールをブラウザにインストールしておくべきでしょう。画像編集やPDF保存ができるなど、便利な拡張機能・アドオンがそろっています。
07. FireShot
FireShot(ブラウザの拡張機能・アドオン)
- 無料
08. Awesome Screenshot
Awesome Screenshot(ブラウザの拡張機能・アドオン)
- 無料
制作・デバッグツール
制作担当者からWebディレクターに上がってきたテストサイトや、本番アップ後のWebサイトのコーディングチェック、デバッグもWebディレクターの重要な仕事です。エラーは確実に排除しなければなりません。しかし、細かくチェックを行えば、その分、時間は長くかかります。作業効率が重要視されるWebディレクターにとって、これは致命的!正確性を維持しながら、スピードアップをする工夫が必要です。
そこで役立つのが、各種デバッグツールです。最低限のコーディングの知識やスキルは必要になりますが、作業効率が格段にアップしますので、使いこなせるようになっておきましょう。
09. Chrome デベロッパーツール
Webディレクターが行うデバッグであれば、このツールだけで十分対応できますので、使い方を熟知しておきましょう。
Chrome デベロッパーツール(Google Chromeの基本機能)
- 無料
10. Web Developer
Web Developer(ブラウザの拡張機能・アドオン)
- 無料
11. Unicorn
コーディングの知識がないと使いこなすのは難しいので、エラーをチェックしてコーディングスタッフに質問をしてみたり、自分の書いた構文が正しいのかどうかを確認したりする用途に使うといいでしょう。ちなみに、リンク切れの確認が行える『Link Checker』も非常に便利なツールですので、同時にチェックしておきましょう。
- 無料
12. Cache Killer
「Google Chrome」用の「Cache Killer」は動作も軽く、オン/オフの切り替えも簡単なのでおすすめです。「Firefox」など、ほかのブラウザ用にも類似のツールがありますので、探してみるといいでしょう。
Cache Killer(ブラウザの拡張機能)
- 無料
SEOツール
昨今、Webディレクターに対してSEOスキルを求める声が強くなってきています。Webディレクターとしての価値を高めるためにも、関連するツールは一通り使えるようになっておいたほうがいいでしょう。
とはいえ、SEO関連ツールにはさまざまな種類があり、その使い勝手や品質もまちまちです。ここでは、特に重要度が高く、SEO初心者のWebディレクターでも比較的、簡単に使いこなせるものを厳選して紹介していきます。
13. キーワード プランナー
月間平均検索ボリュームが大きければ、リーチできるユーザーの絶対数が多いと予測でき、競合度、推奨入札単価が高ければ、CVRが高いことが予測できます。ただし、現在はGoogle AdWordsで広告運用を行っていないと、精度の低い月間平均検索ボリュームしか確認できませんのでご注意ください。
- 無料
14. 関連キーワード取得ツール
ユーザーが抱いている疑問を知り、ニーズを理解した上でコンテンツを制作する。これは、現在のSEOの基本とともに、サイトを制作するWebディレクターの基本です。ぜひお役立てください。
- 無料
15. GRC
グラフ表示にも対応していますので、順位変動の把握も容易です。クエリごとに上位100サイトの変動をチェックする「上位100位追跡」機能は、競合サイトの動向把握に重宝します。また、タイマー機能を有していますので、日々の業務が忙しいWebディレクターは、1日1度、自動的にチェックされるようにしておくのがおすすめです。
- 無料版:無料
- パーソナルライセンス:4,930円(税込)
- ビジネスライセンス:9,860円/年(税込)
16. SEOスカウター
- 無料
17. MozBar
また、Googleの検索結果画面では、各サイトの説明文の下にMoz独自のサイト評価も表示されますので、競合分析の際などに役立ちます。
MozBar(ブラウザの拡張機能)
- 無料
18. Ahrefs
また、Ahrefs社独自のサイト評価を確認することも可能です。海外のツールながら、日本語化されているのもポイント。同様の被リンクチェックツールには『Open Site Explorer』や『Majestic』などがありますので、自分にとって使い勝手のいいものをチョイスするとよいでしょう。
- Lite:99ドル/月
- Standard:179ドル/月
- Advanced:399ドル/月
- Agency:999ドル/月(月払いの場合)
アクセス解析ツール
Webディレクターにとってアクセス解析は、基本中の基本といえる業務です。皆様も日常的に行っているはずです。ここでは、絶対に使いこなさなければならない必須ツールとともに、無料でも使える個性的なアクセス解析ツールを紹介します。人工知能を活用したものなど、アクセス解析の手法も急速に進化を遂げています。まずはお試し感覚で使ってみるといいでしょう。
19. Google アナリティクス
20. Google Search Console
Webサイトにどのようなページが存在するかをGoogleに知らせる「sitemap.xml」や、Googleのクローラーの動作を制御する「robot.txt」の送信も、このツールを使って行います。また、Google アナリティクスやGoogle AdWordsと連携することで、より詳細なキーワードマーケティングが可能になります。
21. Tag Assistant
チェック方法は該当サイトにアクセス後、『Tag Assistant』のアイコンをクリックし、「Enable」「Record」の順にクリックします。そのあとページをリロードして、『Tag Assistant』のアイコンを再びクリックするだけでOKです。タグの設置状況は、結果画面に表示されるタグの色で判別できます。「緑」は問題なし、「青」は軽度のエラー、改善点あり、「黄」は結果に影響を与える設定不具合がある、「赤」はタグの設定に重大な問題があることを示しています。
Tag Assistant(ブラウザの拡張機能)
- 無料
22. AIアナリスト
- 無料プラン:無料
- 有料プラン:40,000円〜/月(別途お見積もり)
23. User Heat
「熟読エリア」「終了エリア」「クリックエリア」「マウスムーブ」「離脱エリア」という5種類のヒートマップ解析を利用でき、UIの改善やコンテンツ開発に役立てることができます。小規模なWebサイトなら、導入しておいて損はないはずです。
- 無料
コンテンツ制作・ライティングツール
コンテンツマーケティング、ネイティブ広告などが普及したおかげで、Webディレクターにも文章作成や校正のスキルが求められるようになってきました。とはいえ、文章のプロではないWebディレクターが、こういったスキルを短期間で身に付けるのは困難です。むしろ、Webディレクターならではの観点で、効率良くチェックできるようになったほうが、実績につながるでしょう。ここでは、コンテンツ制作をサポートしてくれるツールをいくつか紹介します。
24. 日本語形態素解析
- 無料
25. 影武者
- フリー:無料
- プラン100:4,320円/月(税込)
- プラン500:16,200円/月(税込)
- プラン2000:54,000円/月(税込)
26. 日本語校正サポート
チェックしたい文章をWebサイトに貼り付けるだけで、正しい日本語が使われているかどうかを簡易チェックしてくれます。「誤字・誤変換」「禁忌・不快語」「人名表記の間違い」「常用漢字表外の漢字」「二重否定」など、さまざまな側面から文章を校正してくれます。ただし、さほど精度は高くないので、自分自身で校正を済ませたあとのフォローアップと考えましょう。
- 無料
情報収集・その他ツール
Webディレクターが毎日欠かさず行うことといえば、マーケティングやテクノロジー系の最新情報のチェックです。限られた時間内で必要な情報をすべて確認するためには、ツールの活用は不可欠となります。また、Webディレクターが行う代表的な作業として、進行管理やプロジェクトマネジメント、各種提案、競合調査などが挙げられます。ここでは、情報収集やWebディレクターの業務を効率化する便利ツールをまとめてご紹介します。
27. feedly
PCのブラウザだけではなく、スマホアプリでも利用できますので、通勤や外出中にニュースチェックをしたいときにも便利です。また、競合サイトを登録しておけば、常に競合サイトの更新状況を監視することができます。
- 無料
28. Google アラート
- 無料
29. SimilarWeb
「Referrals」「Search」「Social」といった流入経路の分析のほか、「どの広告媒体からの流入が多いのか」「どのキーワードからの流入が多いのか」などといった、より詳細な分析も可能です。広告クリエイティブのチェックも行えます。PRO版は非常に高額になりますが、類似サイト分析や業界分析などの分析機能も利用できますので、真剣に競合分析に取り組むなら欠かせないツールといえるかもしれません。
- Free:無料
- PRO:別途見積もり
30. Ghostery
Webディレクターが、新たなWebサイトを立ち上げるときや、クライアントにWebサイトの制作を提案するときは、必ず運用フェーズでのマーケティングが議題に上がります。そんなとき、類似サイトのマーケティング手法を熟知していれば、自信をもって「この広告で」と提案することができるでしょう。競合調査や提案前の情報集めに、ぜひ役立ててください。
Ghostery(ブラウザの拡張機能・アドオン)
- 無料
31. Wayback Machine
32. Jooto(ジョートー)
GoogleカレンダーやEvernote、Slackといった外部ツールへのエクスポートにも対応するほか、有料プランではガントチャートを作成することもできます。
- スタートアップ:無料
- ベーシック:980円/月(税込)
- アドバンス:1,780円/月(税込)
- プロフェッショナル:5,980円/月(税込)
33. Brabio!
- 無料プラン:無料
- エントリープラン:3,240円〜/月(税込)
- ミッドレンジプラン:32,400円〜/月(税込)
- エンタープライズプラン:別途見積もり
34. Adobe Color CC
35. Google URL Shortener
まとめ
今回は、Webディレクターにとって必須&必修のツールを厳選してまとめました。もちろんこの記事で紹介したもの以外にも、便利なツールは無数に存在します。自分に合ったものを見つけて、積極的に導入してみるのがいいでしょう。
ただし、注意が必要なのは、「ツールを使うことだけを目的にしないこと」です。試してみること自体は悪いことではありませんが、本来の目的は業務を効率化し、Webディレクターとしての人材価値を上げることです。何のためにツールを導入するのかという点だけは絶対に忘れないようにしましょう。