フロントエンドエンジニアの役割を知る - フロントエンドエンジニアとして転職するために必要なスキルとは?

豊富多彩なコーディングとプログラミングの知識と技術を持ち、ユーザー、管理者の双方にとって使いやすいWebサイトを構築するために欠かせない存在、フロントエンドエンジニア。Webクリエイターの中でも、まだその数は少なく、憧れでもあるポジションです。

フロントエンドエンジニアという業務の範囲や職種の定義は、人によって様々だとは思いますが、ここでは、Webコーダー、マークアップエンジニアの上位職の職種と位置づけ、その魅力と、担う役割、求められるスキルをご紹介できればと思います。

そもそもフロントエンドエンジニアとは?

フロントエンドエンジニアの「フロントエンド」とは、「前部の」という意味。これからもわかるように、ユーザーに対して最も近くにある要素を担当する職種です。つまり、サイト閲覧者・管理者がWebを詳しく知らないユーザーだったとしても、「やりたいこと」をストレスなく実現できるような環境を構築できる技術者です。

フロントエンドエンジニアとは?

フロントエンドエンジニアとは、情報システムやWebサイトを開発する技術者のうち、利用者が直接見聞きしたり操作する部分を担当する職種。特に、WebサイトやWebサービスの開発で、閲覧者・利用者のWebブラウザ上で展開されるWebページの記述などを手がけるエンジニアのこと。HTMLやCSS、JavaScript、画像ファイルなどを組み合わせてWebページを記述するエンジニアのことで、従来はHTMLコーダー、マークアップエンジニア、JavaScriptプログラマなどと呼ばれていた職種を包含する。

IT用語辞典eWords参照(2015.6.4時点)

ここ数年は、見やすく使いやすいサイト作りには欠かせない人材として、Web業界で最も需要があるポジションの一つです。

Webコーダーやマークアップエンジニアとの違い

Webコーダーはデザインを忠実に再現するオペレーション的職務を果たし、マークアップエンジニアはデザインに最適なアレンジを加えて再現する。これに対し、フロントエンドエンジニアの役割は、ユーザーやクライアントの考えまで汲み取り、それを実現するための最適な技術や表現方法を選択しながら、最終形態まで持っていくことです。

例えば、JavaScriptを使用してサイトに動きを付けたりすることはもちろんのこと、CMSを導入したサイト構築など、クライアントの運用を効率化するためのユーザーインターフェイスの設計にも特化した専門職といえます。

転職の際、フロントエンドエンジニアが心がけることとは?

未経験者の場合

フロントエンドエンジニアは、Webコーダー・マークアップエンジニアの上位職にあたるため、未経験から転職を考える場合は、まずWebコーダーからスタートし、自分の適性を見極めながら、徐々にステップアップしていくことが自然だと思います。

ただ、「3年後には、フロントエンジニアとして、デザイン側を全て自分に任せてもらえるようになりたい。そのためには、JavaScriptはもちろんのこと、PHPも習得し、バックエンド領域のエンジニアと対等に組めるまでになりたい」というように、目標の人材像を具体的に定め、そのために今鍛えなければならない技術は何なのか、洗い出してみるのがよいでしょう。

経験者の場合

一方経験者の場合、企業がフロントエンドエンジニアに求めるのは、正確で安定した技術力事業の目的を達成するための専門的な知識です。技術は体系化された基準値を満たすことで計りやすいものですが、大事なのは、事業の目的達成のための知識です。

例えば、コーポレートサイトを多く手がける制作会社のフロントエンドエンジニアであれば、CIやブランディング、IR、CSRなど知識が求められ、ECサイトであれば、データベースの知識、商品管理、顧客管理の知識が求められるでしょう。また、メディアサイトであれば、コンテンツ企画・運用のための知識や広告関連の知識も必要です。

技術力を高めることと並行し、その企業が何を強みにサイトを制作しているのかを見極め、それに即した専門的な知識を、常日頃から勉強していけば、ステップアップ、キャリアチェンジの転職時に大きく役に立つでしょう。

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