【転職】Webマーケティングは独学できる？未経験者におすすめの学習方法を紹介

Webマーケティングは幅広い企業でニーズがあり、未経験からの転職や副業を目指す人からも注目度の高い仕事です。そして、実際にWebマーケターとして企業で活躍している人の中には、独学でWebマーケティングの知識・スキルを習得した人も少なくありません。

この記事では、Webマーケティング職への転職を目指す方に向けて、Webマーケティングを独学する方法や、独学する際の注意点、Webマーケティングの独学についてよくある質問などについて、現役のWebマーケターが詳しく解説します。

そもそもWebマーケティングとは？

Webマーケティングとは、製品やサービスの販売促進のために、企業などがWeb上で展開するマーケティング活動全般を指します。

似た概念として「デジタルマーケティング」がありますが、こちらはWebマーケティングよりも領域が広く、リアルの接点も含めてデジタル化できる情報すべてを対象としたマーケティング活動です。Webマーケティングは、デジタルマーケティングの一部に含まれます。

Webマーケティングの主な施策

Webマーケティングの主な施策としては、自社サイトの運用や改善、各種コンテンツ制作、検索上位に表示させるためのSEO（Search Engine Optimization：検索エンジン最適化）、SNSの運用、メールマガジンの運用、Web広告の出稿などがあります。

これらの施策は、企業が市場に向けて自社の製品・サービスを広く知らせたり、製品・サービスに興味を持ってくれた人から個人情報を得て継続的にアプローチできるようにしたり、すでに自社の製品・サービスを利用している顧客とコミュニケーションして関係強化を図ったりするために行われます。

Webマーケティングについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

Webマーケティングを学ぶうえで、代表的な勉強方法

Webマーケティングの実務ではWebサイトやWeb広告、マーケティング全般に関する基礎的な知識はもちろん、企画力やデータ分析力など幅広い知識・スキルが求められます。

現役で活躍しているWebマーケターは、Webマーケティングの知識・スキルをどのように習得したのでしょうか。代表的な4つの勉強方法について解説します。

最も基本的かつ手軽な勉強方法は、Webマーケティング関連の書籍で勉強することです。

書籍で勉強する何よりのメリットは、業界の第一人者が執筆または監修し、出版社が校正・校閲した信頼性の高い情報に、それほど費用をかけずにアクセスできることです。

Webマーケティングの知識が体系化された書籍をもとに学習するメリットにはほかにも、自分がすでに知っていることは飛ばして必要な部分だけ学べること、何度も反復学習して正しい知識を身に付けられること、などがあります。

デメリットは、技術のアップデートによって、掲載されている情報が古くなってしまうことです。本を買うときは、必ず奥付で出版年月日を確認し、最近出版または改訂されたものを選ぶようにしましょう。

こちらの記事で、Webマーケティングについて学べる本を紹介しています。

次にスタンダードな勉強方法は、Webマーケティング関連のスクールに通ったり、オンライン講座を受講したりすることです。

スクールや講座では、多くの場合Webマーケターとしての実績を持つプロフェッショナルが、Webマーケティングの1から体系的に教えてくれます。そのため、実践的かつ総合的な知識を抜け漏れなく身に付けることができます。また、講師や受講者仲間とのネットワークが、将来的な仕事の獲得に繋がる可能性もあります。

デメリットは、まとまった費用がかかること、網羅的に学ぶにはそれなりの時間が必要となることです。

資格の取得を目指して勉強する方法もあります。メリットは、試験範囲の勉強を通じて体系的な知識やスキルが得られ、取得した資格は知識・スキルの客観的な証明となって転職活動でプラス評価に繋がる可能性があることです。

Webマーケティング関連の資格の中には、公式テキストの購入や、関連するオンライン講座の受講が受験条件となっているものがあります。とくに受験資格が限定されていない場合も、合格するためには、試験範囲について勉強するための公式問題集などをつかって体系的に勉強する必要があります。資格取得という明確な目標があることで、学習へのモチベーションを維持しやすくなる効果も期待できます。

Webマーケティング関連の資格について、詳しくはこちらもご覧ください。

最後にご紹介するのはWeb上のコンテンツを活用して勉強する方法です。

Google analyticsなどGoogleが提供しているマーケティングツールには、無料の公式コースがWeb上で展開されています。また、Webマーケティング関連のキーワードを検索すれば、Webマーケティング支援会社のブログ、現役のWebマーケターのブログなど、実践に即した鮮度の高い情報に無料で触れることができます。有料のオンラインコースやセミナーなどもさまざまな会社から提供されています。

Webで勉強するメリットは、無料の情報が多いことと、実践しながら必要な情報をその都度調べられることです。デメリットは、情報の質のばらつきが大きく、数も多いため、参考にする情報の選択が難しいことです。

独学でWebマーケティングを勉強することは可能か？

Webマーケティング職に必要な知識・スキルを独学で学習することは「可能」です。前章で解説した代表的な勉強法も「スクールで勉強」以外はすべて独学を前提としたものです。

実際に、企業でWebマーケターとして活躍している人の中には、大学やスクールなどでWebマーケティングについての特別な教育を受け経験はなく、仕事での実践を通して知識・スキルを身に付けた人が大勢います。

では、現在Webマーケティング職ではない人がWebマーケティングの実践的なスキルを習得するには、どうすればいいのでしょうか。おすすめの方法を3つご紹介します。

1つ目は、Web上で自分のブログを開設することです。自分の得意なジャンルで、かつアクセスを見込めそうなテーマを選び、具体的なターゲット読者層や上位表示させたいターゲットキーワードを設定し、記事のライティングに挑戦してみましょう。もし、あなたがすでにブログを持っているなら、アクセス増を目指して既存コンテンツをリライトしてみてもいいでしょう。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使って自分のブログのアクセス分析を行う、Googleアドセンスやアフィリエイトなどを活用して自ブログの収益化を試みる、などもおすすめです。読者のニーズに応える記事や広告で実際に収益を上げることができれば、転職活動時にアピールできる実績にもなります。

個人のSNSアカウントもWebマーケティングのスキル習得に役立ちます。InstagramやXなどのSNSでフォロワーを獲得するのも、重要なマーケティングスキルの1つです。

どのような人にフォロワーになってほしいのか、そのためにはどのような情報を、どのような文章・画像として発信すべきか研究してみましょう。投稿の効果を分析しながら内容の改善を重ねることで、投稿するクリエイティブの作成スキルも身に付けます。目に見える実績をアピールできれば、転職時のプラス評価に繋がる可能性もあります。

Webの広告運用を実際にやってみるのも、マーケティングのスキル習得に有効です。自身のブログやSNSアカウントへの流入を増やし、さらにグロースさせるために、Web広告を出稿してみてもいいでしょう。

Web広告は、誰でも少額から始めることができます。ターゲットユーザーの理解や予算配分など、たとえ小規模であっても実際に経験してみることで、Web広告配信の基本的な知識やスキルを身に付けることができます。

独学でWebマーケティングを勉強するメリットとデメリット

ここまで見てきたように、Webマーケティングは独学でも習得することが可能です。ただし、Webマーケティングの知識・スキルを学びたいすべての人にとって、独学がベストの方法とは限りません。自分に独学が向いていそうかどうか、以下に挙げる独学のメリットとデメリットを確認して考えてみてください。

メリット：自分のペースで費用を最小限に抑えて勉強できる

Webマーケティングを独学する最大のメリットは、費用を抑えて自分のペースで勉強できることです。

スクールやオンラインコースの受講にはどうしてもまとまった金額がかかるうえに、自分がすでにある程度の知識を持っている分野も、苦手な分野も、同じボリュームで受講することになります。そうすると当然、時間やお金のロスが気になるところです。また、スクールに通学する場合は曜日や時間が決まっているため、社会人として働きながら通い続けるのは難しいこともあります。

しかし、独学であれば自分に合った教材を選び、自分の都合がいい時間を決めて勉強できます。それによって時間とお金を節約し、仕事や生活への影響を最小限にすることができるのです。

デメリット：ロールモデルがいない、フィードバックが受けづらい

独学でWebマーケティングを習得するデメリットは、勉強するにあたって先生や仲間となる存在を得られないことです。

スクールやオンラインコースの講師は大抵、Webマーケターとして実績を持つプロフェッショナルなので、Webマーケティングの仕事を目指す際のロールモデルになります。また、先生や、一緒に学ぶ仲間とコミュニケーションする機会があれば、課題に対するフィードバックを受ける、わからないことを質問する等も可能になります。

しかし独学の場合、不明点はすべて自分で調べて解決しなければならず、学習の継続に向けたモチベーション維持にはある程度の意志が必要となります。そのため、飽きっぽい人や自己管理が苦手な人には、独学は不向きです。スクールやオンラインコースを利用するか、そうでない場合はSNSなどを通じてWebマーケティングを学ぶ人のコミュニティに参加するなどの工夫が必要になるでしょう。

独学でWebマーケティングを勉強するうえでの注意点

独学でWebマーケティングを習得しよう！と決めた人は、どのような点に気をつけて学習を進めればよいのでしょうか。独学を成功させる3つの注意点について解説します。

Webマーケティングを独学する際には、常に実務を意識して、根拠のある意思決定をしましょう。具体的には、「なぜこの方法を選択し、この内容について学習するのか」という判断理由について、数字を根拠にして客観的に説得力のある説明ができるようにしておくことです。この場合、根拠となる数字には「習得にかかる時間・金額、期待できる市場価値（年収）、求人数」などが考えられます。

主観的な視点からの判断と行動は、ビジネスの場においては禁物です。誰に説明しても納得してもらえる明白なロジックを用意して、アクションすることを心がけましょう。

まずはWebマーケティング全般について、体系的に学ぶことが大切です。

独学だとどうしても「SNS運用」「SEO」など、自分の興味がある分野や、得意な領域に目が行きがちです。しかし、Webマーケタ―として働くためには、Webマーケティングのどの領域についても基礎的な知識・スキルは持っている必要があります。

まずは体系的に学べる教材を探し、基礎的なことをまんべんなく身に付けましょう。自分の得意な領域を掘り下げて学ぶのは、その後でも遅くはありません。

Webマーケティングを学ぶ際には、情報の鮮度も重要です。Webの世界は技術やトレンドの移り変わりが激しいため、せっかく学んだ技術がビジネスの世界ではすでに古くなっていた、ということもよくあります。

情報のアンテナを高くし、常に最新情報をチェックするようにしましょう。Webから情報を得る際には記事の更新年月日を必ず確認する癖をつけてください。

独学でWebマーケティングを勉強している人からのよくある質問

最後に、Webマーケティングを独学している転職希望者からよくある質問と、キャリアアドバイザーからの回答をご紹介します。

Webマーケティングは独学できる！

この記事では、Webマーケティングを独学する方法とその注意点について詳しく解説してきました。Webマーケティングを独学するための書籍やWebサイト等は世の中に多数あり、それらをうまく活用することで、費用を抑えながらWebマーケティングの知識やスキルを身に付けることが可能です。また、自分のブログやSNSを通じてWebマーケティング実践の経験を積むこともできます。この記事を読んで「自分にもできそうだ」と思った方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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