クリエイターが東京で働くメリットとは?転職者のリアルな声を交えて東京へ転職する際に役立つポイントを解説

地方から東京へ転職を考えるクリエイターの中には、「こうなりたい」という理想と、「こんな事態になってしまうのでは…」という不安のために東京への転職をためらう人も多くいるのではないでしょうか。

この記事では、マイナビクリエイターの転職支援サービスを通じて東京への転職を行った方の「リアルな声」を参考にしつつ、東京でキャリアを重ねるメリットや、転職する際のポイント・転職フローについて紹介していきます。あなたならではの、東京でキャリアを築く「意義」を見つけ出してみてはいかがでしょうか。

本文中でご紹介するクリエイターのコメントは、2018年8月〜2018年9月の期間で、マイナビクリエイターを利用し地方からの転職を実現した14人の方を対象にメールインタビューを行った内容です。

クリエイターの流れはなにも地方→東京の一方通行ではない?

「クリエイターとして、現在は地方で活動しながらも、東京で働くことに関心がある」あるいは「地方でクリエイターを目指したが、仕事量そのものの少なさから、クリエイターになることを諦めてしまった」、そんな人たちが東京でクリエイターとして働くことに躊躇する最大の理由はなんといっても地方への愛着、地方で築いてきた人間関係を手放してしまうことへの不安ではないでしょうか。

しかしWebを活用したネットワークが東京とそれ以外の地域の距離を急速に縮めていることは今や常識となっています。地方との関わりを継続しながら東京で働くのも不可能ではなくなってきました。そしてこれまでの働き方のように「東京に行ったら行ったきり」という画一的なパターンではなく、様々な広がりの可能性に満ちているのが、クリエイターが東京で獲得する「東京キャリア」なのです。

まずは、東京キャリアを軸としたキャリアパターンから理解していきましょう。

東京キャリアを軸とした3つのキャリアパターン

地方→東京(そのまま東京に定住)のパターン

地方から東京への人の流れができやすい最大の理由は東京のマーケットの大きさにあります。ヒト、モノ、カネが集中する東京には当然のことながら仕事も集中します。ビジネスが活発に動く東京では、クリエイターの活躍の場も広く、仕事への対価も大きくなります。

地方から東京への転職によって、東京ならではの仕事環境に満足して、活躍の場を東京に定めるクリエイターも多くいます。東京で活躍するクリエイターにとって東京キャリアは持っていて当然のものとなりますので、東京以外の地域から転職したクリエイターが自身の価値とすべきは「地方キャリア」です。

日本は南北に長く、海岸から平野、山岳まで多様な地形を有する国土があります。南国もあれば雪国もある。それぞれの地域で育まれた文化があり、その地域ならではのビジネスやそれにともなうクリエイティブが息づいています。例えば地域に根ざした産業や観光、レジャー・スポーツなど。東京とつながるビジネスもあり、地方ならではの感覚やアイデアを東京に持ち込むことも可能です。クリエイティブワークにおける得意分野や視点の違いで「地方キャリア」を活かせるのです。

東京→その他の地域・海外のパターン

ITからはじまった国内のニアショアビジネスは、Web制作やゲーム制作などクリエイティブの仕事においても大きな広がりを見せています。東京出身のクリエイターが東京以外の地域へ、または専門スキルを身に付ける学生時代を東京へ過ごし、地方に戻って就職するというキャリアパターンのクリエイターも増えてきている現状があります。そこでも東京キャリアの有無はクリエイターの市場価値に大きく影響しています。特に地方ではなく全く違う地域で活躍する際の東京のブランド力はやはり大きいと言えます。また、Webやゲームのクリエイティブの世界は、海外進出に今とても勢いがあります。

グローバルなビジネスを展開する企業の多くは東京に存在し、クリエイター職種であっても「海外への足がかりは東京にある」といっても過言ではありません。東京キャリアは海外で活躍するために重要なファクターとなるのです。

地方→東京→地方のパターン

上記2つのパターンのように人材の流動化が進むクリエイター業界においては、東京とその他の地域の人材の動きはどんどん活発化していきます。そこには東京キャリアのメリットを活かしながら地方で活躍するという選択肢も生まれてきます。実際に数ヶ月〜3年、5年、10年といったスパンで東京で働き、スキルアップやキャリア形成を図った上で地方でのクリエイティブを再開することを目標にしているクリエイターも多いのです。東京キャリアを持つクリエイターの強みは、それぞれの分野の先端スキルを身に付けているばかりではなく、東京で築くことができた人的ネットワークや経験です。

強固につながった人的ネットワークは、ますます加速するニアショアやリモートワークの流れによって東京以外の地域での業務の幅を広げていきます。地方キャリア、東京キャリアの双方を活かして地方で仕事をする。そんな未来が間違いなく近づいているのです。

地方でキャリアをスタートしたクリエイターの理想的なキャリアプラン

東京キャリアを軸とした3つのキャリアパターンから、あなたがどれに当てはまるのか、なんとなく見えてきたでしょうか。 次では具体的に、東京キャリアがもたらすメリットについて紹介していきます。まずは下の図をご覧ください。

この図は、地方でキャリアをスタートしたクリエイターのキャリアプランの流れを意味しています。クリエイターのキャリアは一般的に、成長期、活動期、円熟期と3段階を通じて形成されていきます。図から読み取れるように、地方でキャリアをスタートしたクリエイターのキャリアプランは「地方での継続的なキャリア」を持つことと「地方と東京の2つのキャリア」を持つことの主に2択に分けられます。

ここで注目して頂きたいのは、活動期にて赤い点線で囲まれたキャリアの分岐です。クリエイターが無我夢中で仕事に打ち込んでキャリアを築く成長期・活動期から、ある程度キャリア形成が進み円熟期に至った際、いかに複数のキャリアプランへの選択肢を増やせているかが、今後のクリエイターとしてのキャリアをより価値あるものにする上で重要です。

将来的にどんな場所で働くにしても、成長期から活動期にかけて東京でのキャリアを積んでおくことは、クリエイターとしての市場価値を高める上で役立ちます。東京キャリアを獲得するメリットは、高いスキルや広い視野、そして何よりも「豊富な選択肢」なのです。

  • 地方での継続的なキャリアのメリット…盤石な人間関係、地方との一体感
  • 東京でのキャリアをプラスするメリット…高いスキルと広い視野、豊富な選択肢

東京転職クリエイター10人に聞いた!東京行きを不安にさせる噂 ウソorホント?

東京人は冷たい!
ウソ8人 ホント2人

ウソ派 他地域出身者を一番受け入れてくれるのが東京だと思います。しかも、生まれながらの東京の人にはなかなか会えなかったりします。
ホント派 僕にはちょっと素っ気ない気が。プライベートに踏み込んでこない感じはあります。

東京キャリアがクリエイターに力を与える3つの理由

Webやゲームのクリエイティブを学ぶ専門学校やEラーニングを含む教育システムは、現在急速に充実が進む傾向にあります。また、先進的に制作拠点を東京以外の地域に置く大企業も増えてきました。これはそのまま「地方に留まって地方ビジネスの成長に期待するべきでは?」という考えにつながります。

それでは地方でキャリアを積むことと、東京でキャリアを積むことの違いは何でしょうか。東京キャリアによってクリエイターがますます進化する3つの理由を紹介します。

どこにでもつながれる強力な人的ネットワークの形成

Web業界、ゲーム業界に限らず、国内のほぼすべてのビジネスにおいて東京が巨大なハブの役割を果たしていることは皆さんもご承知でしょう。この巨大なハブのポジションで仕事をするのに対して、ハブの末端のポジションで仕事をするのは、他の地域とのリンクが弱くなるのはもちろん、東京と地方の関係性もなかなか変えていくことができません。

クリエイター自身が一度はハブのポジションに立ったビジネスを経験しておくことが、いかに重要かは言うまでもないでしょう。対企業、対人含めビジネスにおいて幅広い強力な人的ネットワークを築けるのが東京におけるキャリアの第一の魅力と言えます。

業界の最先端を知ることができる刺激的な環境

ニアショアが進行中とはいえ、クリエイター業界の本拠は依然としてほとんど東京にあります。クリエイターの専門教育のレベルが全国的にアップしているとは言え、ゲームやWebなど業界の先端を走る企業独自の技術はその企業本体に所属することでしか目にすることはできません。公開された既存の技術はどこでも学べますが、新たな時代を作るエポックメイキングとなるような技術はやはり東京に集中しているのです。

次世代を創造する最先端の体験は、クリエイターにとって大きな刺激です。東京でのキャリアにはそんな他地域では得られない創造体験も含まれているのです。

クリエイターとしての激しい競争を勝ち抜いた実績

東京におけるクリエイターとしての実績は大手企業におけるプロジェクトでなくとも標準の実績として評価されやすいのです。それは東京のマーケットや競合について業界的にある程度正確な認知がされているからです。東京以外の地域は都市圏であってもそれぞれの地域性を持っています。その地域性がどんなふうに働き、クリエイターの仕事の機会を生んでいるか、評価を与えているかが、東京や他の地域からでは推測しがたい部分もあるのです。

多くの仕事のチャンスがあると同時に、たくさんの競合も存在する東京では、クリエイター自身がその競争に勝ち抜かなければ評価や実績を残すことができません。東京での実績を掲げることができるのは、クリエイターにとってどんな場所でも通用する強みなのです。

東京転職クリエイター10人に聞いた!東京行きを不安にさせる噂 ウソorホント?

東京の通勤ラッシュは凄まじい!
ウソ1人 ホント9人

ウソ派 会社が都心と逆方向でらくらく通勤してます。
ホント派 手を放してもカバンは落ちません。でも大都市圏はどこもこんな感じですよね。

地方から東京へ転職したクリエイターの声を紹介!

ここまで、東京キャリア獲得のメリットを余すことなく紹介してきましたが、実際のところ、地方から東京へ転職したクリエイターはどんな風に感じているのでしょうか。Web業界やゲーム業界において、マイナビクリエイターを通じて東京で働くことを選んだ方にメールインタビューを行いました。それぞれのクリエイターとしての思いや、状況に応じて転職へ決断した理由、転職を前にして感じた不安は様々です。もしあなたが東京への転職を考えるなら、メールインタビューに答えていただいたコメントからあなたと共通する部分を見つけてみてください。

東京でのキャリアを継続中のクリエイターが「東京転職」を選んだ理由とは?

石川県から東京へゲーム業界への転職を果たしたクリエイターAさんはこんなコメントを残してくれています。

よりゲーム制作スキルを高め、成長したいと考えたためです。ゲーム業界に入る当初の頃から、東京のゲーム会社が興味を持ってもらえるような人材となることを一つの目標としていました。もちろん今の時代、地方であってもゲーム制作はできますが、変化の早い業界において、多様な経歴の人材が集まり、ゲームイベントも盛んな東京で働く方が最新の動向にキャッチアップでき、良い意味で刺激を受けられると考えました。
(石川県から ゲーム業界)

メールインタビューには他にもこのようなコメントをいただいています。

東京と地方では仕事の規模感などが異なるため。地方の専門学校でWebデザインを学んだので東京で挑戦してみたいと考えました。
(広島県から Web業界)

地方よりもやはり発展している(最先端技術に触れられる)と言った点が一番の理由でした。またゲームクリエイターを目指す点でも、地元にはそういった会社が全くなく、希望している会社が東京にあったからというのも理由です。
(香川県から ゲーム業界)

東京でやりたいことがあったため。レベルの高い環境で実力を試してみたかったから。
(福岡県から ゲーム業界)

Webディレクターとして東京に転職して活躍している先輩がいて、以前から憧れがありました。その先輩の話を聞いていると、仕事の面白さや待遇にも大きな差があって、私もチャンスがあれば転職したいと考えていました。
(宮城県から Web業界)

クリエイターになりたくてスキルを身に付ける努力をしていたのですが、やはり地元にはそのスキルを活かせる会社がなく、違う業種で働き、資金を貯めて東京への転職を実現しました。
(静岡県から Web業界)

これらのメールインタビューの声を見てみると、Web、ゲーム問わずデジタル分野でのクリエイターの仕事は東京以外の地域では仕事が極端に少ないことがわかります。一方で教育の面ではEラーニングや独学ばかりでなく、専門学校の進出もあり、将来クリエイターとして活躍したいと考える人は地方でも増加傾向にあるようです。

またクリエイター職種に限らず、日本では東京に企業が集中している為、「就職時に東京に出て働く」という構図が一定量できあがっており、兄弟や先輩など、多くの場合探せば身の回りに東京への先駆者がいる状況にあります。東京での仕事の状況、働き方の違いを知り、その上で東京行きを決断する場合もあるようです。その他の要因としては「入りたい企業が東京にあるため」「グローバルな仕事をするため」など、具体的な目標のために東京への転職を決断する意見が多くありました。

東京転職クリエイター10人に聞いた!東京行きを不安にさせる噂 ウソorホント?

東京は競争が苛烈!
ウソ8人 半分ホント2人

ウソ派 仕事の量が違います。未経験でも真剣に仕事を探せばなんとかなるのは東京だけ。
半分
ホント派
大手がコンペで負けるなんて普通にあります。競争は確かに苛烈です。

クリエイターが考える東京で働く具体的なメリットとは?

続いてクリエイターが東京で働く具体的なメリットについて聞いて見ました。ゲーム業界で転職したAさんはこんなふうに答えてくれました。

同業他社や同業種の方が数多く東京に在籍しており、ゲーム制作する上で技術や手法等の情報が手に入りやすい点はメリットだと思います。特にゲームプランナー・ディレクターの場合、業務内容がエンジニアやデザイナーほど形として見えにくいものですのでなおさらそう思います。東京に来てから強く感じますが、ゲーム業界は意外と狭い世界のようで、あちこちに現在人気のゲームに携わっていた経験者の方がいることに気付きます。そういった方からお話を聞いて仕事の参考にしたい・刺激を受けたいという方には東京での勤務をおすすめします。
(石川県から ゲーム業界)

また東京転職で得た具体的メリットについて、Web業界・ゲーム業界のクリエイターがそれぞれ以下のように答えてくれました。

クリエイティブに関する仕事や情報が多く集まり、勉強会なども多数開催されていること。
(山形県から ゲーム業界)

地元と較べて給料が高く、仕事に対する高いモチベーションが保てます。
(岡山県から Web業界)

ゲームはやはりITということもあり、先端技術に触れられるのが一番のメリットだと考えています。新しいシステムをいち早く取り入れている企業が東京には多く、特に私が希望した会社は世界にも展開している大企業であり、日本内だけでなく、世界中の素晴らしい技術に触れられるチャンスがあると考えています。
(滋賀県から ゲーム業界)

地元にある東京のWeb制作会社のニアショアの拠点で働いていました。より上流を目指して仕事の幅を広げていく上でも、クライアントと直接対面できる意味は大きいです。クリエイターとしてキャリアアップするためにも東京行きのメリットは大きいと考えました。
(栃木県から Web業界)

仕事上のメリット以外でも東京には世界の情報や文化、流行が集まり、絶え間ない刺激となっていることがクリエイターにとって重要だと思います。誰も見たことのないものを真っ先に見られるチャンスが一番多いのが東京のメリットです。
(富山県から Web業界)

東京への転職を経験した人の言葉として、「給与の高さ」「会社の安定」を上げる人も多くいました。強い経営基盤をもった大手企業が東京に多いことがその背景にあると考えられます。その他「交通の便利さ」「豊かな生活がイメージできる」「世界との接点」「あらゆる面での先進性」という意見も多く見られました。

東京転職クリエイター10人に聞いた!東京行きを不安にさせる噂 ウソorホント?

地方で身に付けたスキルが通用しない!
ウソ10人 ホント0人

ウソ派 Webでもゲームでもベースの技術は東京も地方も変わりません。あとは努力次第!
ホント派 ナシ

東京に向けて転職するために知っておきたいポイントと転職フロー

手書きの履歴書を送って何度も面接に行ってというのは過去の話。地方から東京へ転職する方法も現在では随分スマートになってきました。企業の情報収集に関してWebを活用するのはもはや当然のこと。これに関しては地方と東京の情報の差はありません。またSNSを使った自己応募から採用につながった例も最近では増えてきました。特にクリエイター採用に臨む各企業は、東京以外からの地域の採用にも熱心で、紙ではなくデータでの応募書類の受け入れはもちろんのこと、1次面接はSkypeなどを使ったネット面談で、2次面接以降で初めて東京での面接を行うなどの対応をする企業が増えてきています。大手なら、東京勤務希望者であっても地方に近い都市の拠点で面接を行うなどの対応をしてくれるところもあります。あなたなりの東京転職のスタイルを模索してみてください。

東京に目を向けた転職活動へ踏み出す前に知っておきたいポイント

地方での転職と東京への転職で圧倒的に違うのは転職活動の費用のかかり方でしょう。交通費や滞在費は転職者の大きな負担になります。実際に東京への転職を果たしたクリエイターはどのようにこの問題を解決したのでしょうか。メールインタビューの回答を踏まえて転職活動に踏み出す前のポイントとして確認していきましょう。

東京で転職するためにかけた費用は?

面接のための上京に関しては募集企業が負担してくれました。
(福岡県から ゲーム業界)

面接などのため3回上京し、宿泊費含め12万円ほどかかりました。
(岡山県から Web業界)

Skype面接で応募のための費用はかかりませんでしたが、転職が決まり、転居のために50万円ほどかかりました。
(新潟県から Web業界)

メールインタビューの回答の中には面接のための交通費については、自己負担だけではなく募集会社が負担してくれる場合もありました。採用フローの中で有力な人に対して交通費を会社が負担する旨を言ってくれることもあり、募集要項で最初から提示されているとは限らないようです。複数社応募する場合は、面接の日程を極力まとめるなどして、交通費、滞在費を抑える努力が必要になるでしょう。

また採用となった際に、必要となるのが転居の費用です。これも、すべて自己負担か、企業で負担してくれる部分があるかはまちまちで、社員寮や社宅の有る無しによっても自己負担額は大きく変わってきます。

東京転職費用モデルケース

  • Bさん(岡山)の場合

    面接のための交通費・宿泊費(3社2回上京)

    • 新幹線往復費用34,680円×2回
    • 宿泊費6500円×2泊

    転居のための費用

    • 引っ越し費用 社員寮(家具付き月15,000円に入居)
    • 自身の移動と荷物の運搬で76,000円程度
    • 入居費用(前家賃のみ)15,000円
    • 転職費用のトータルの概算 20万円程度

  • Cさん(福島)の場合

    面接のための交通費・宿泊費(4社4回上京)

    • 新幹線往復費用16,000円×4回
    • 宿泊費ナシ

    転居のための費用

    • 引っ越し費用 賃貸マンション(月65,000円に入居)
    • 自身の移動と荷物の運搬で110,000円程度
    • 入居費用 敷金2・礼金1・手数料1・前家賃で325,000円
    • 最低限必要な家電・家具等 10万円
    • 転職費用のトータルの概算 60万円程度

東京への転職に用意した予算は?

上記の表は、メールインタビューとは別にマイナビクリエイターを活用して東京への転職のために用意された予算を集計した割合です。この図から読み取るに、50万円以上の費用をかけているのは、全体の17%しかいないことが分かります。さらに注目すべきは、30万円未満の費用で済んだ場合が半数の50%に達している事です。もちろん、どの地域から東京に出向くかで費用の差は生じますが、東京への転職に必要な費用は、実はそんなに高額ではないのです。

なお、東京への転職を成功させた人は、転職前から費用を準備していた人が多いようです。東京への転職を思い立ってからの期間で十分な費用の準備ができるとは限らず、中には「会社が負担してくれた転居のための一時金でなんとか転職できた」または、「家族からの支援が得られた」「借金をした」などの意見もありました。

東京への転職でマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーを活用して感じた事は?

様々な面で地方との転職とは違う東京への転職で、転職成功者が大きなポイントだったと語ったのがマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーの存在でした。実際にどんな転職に関するアドバイスがあったのかをメールインタビューの答えからピックアップしてみます。

転職エージェントには数社登録したのですが、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーが一番親身になって相談に乗ってくれたのでこちらに絞って活動しました。選考スケジュールの調整など、細かなフォローをしていただけたので本当に助かりました。
(広島県から Web業界)

メールで私に合った職種のご紹介をしてもらったり、希望企業様への応募の際のポイント、面接対策など、電話やメールで指導してもらいました。おかげで安心して面接に臨むこともでき、非常に有益だったなと感じています。
(香川県から Web業界)

電話で面接でのポイントや困った時の対応法など具体的にアドバイスをくれたり、こちらの質問にいつも素早く答えてくれるのが本当にうれしかったです。「上京したらどこに住むのがいい?」というような質問にも沿線別の特徴や家賃の相場、通勤にお勧めのエリアなども教えてくれて地方ではわからない情報をたくさんもらいました。
(山形県から ゲーム業界)

※メールインタビューでは東京への転職にマイナビクリエイターを利用した転職者のほぼすべてがキャリアアドバイザーの存在が転職に大きな役割を果たした、有意義だったと回答しています。「地方と東京都の距離のために、転職活動が不便」といった部分のフォローにキャリアアドバイザーが役立っています。

東京転職クリエイター10人に聞いた!東京行きを不安にさせる噂

ぶっちゃけ東京がいい?地方がいい?
東京がいい4人 地方がいい2人 いずれ帰るけど今は東京4人

東京がいい派 思ってたより自分に合ってた。これからも東京で頑張りたい!
地方がいい派 やっぱり地方最高!けど、来たからにはただでは帰りたくない!
今は東京派 いずれ帰る計画込みで今は東京を存分に堪能しています。

東京の転職を実現するためのフローを7STEPに分けて紹介!

ここまでの記事やメールインタビュー内容を踏まえてマイナビクリエイターが地方から東京へ転職する際におススメするフローを紹介します。

東京への転職を決意!

これがなくては話がはじまりません。地方での転職と違い、仕事ばかりでなく生活圏が変わってしまうことも大きなポイントとなります。

自分にとって東京に転職する理由は何なのか。漠然とでも自分の方向性が導き出せたら、具体的に東京転職を検討する段階に入っていきましょう。何ごとも最初の一歩には勇気が必要です。

業界研究と企業研究を行おう

転職する業界と企業を徹底研究しましょう。最近はWebの普及や就職・転職サイト、転職エージェントの存在によって、東京での採用事情を他の地域でも詳細に知ることができるようになってきました。

あなたの望む東京での働き方と合わせて、実際に応募する企業を選択していきましょう。

退職のタイミングを考える

転職時に職に就いている場合は退職のタイミングを考えることは地方での転職と同様、東京への転職でも重要です。転職確定まで仕事を続けるか、転職活動の自由度を上げるために先に退職するか、戦略を決めて転職活動に臨んでください。

なお、退職に向けた退職届の準備については、「退職願と退職届の違いとは - 正しい書き方と提出手順」でも紹介しています。

応募企業の決定と応募書類の制作と提出

これはと思う企業に出会ったら、応募要項に従って早速応募書類を提出してみましょう。近年では業界の活況によって、通年採用を行っている企業や、特に募集中でなくともでなくとも自身を売り込む自己応募も盛んになってきました。クリエイターには履歴書、職務経歴書の他にポートフォリオが重要です。

面接対策

面接自体は普通の転職と変わりませんが、1次で電話面接を行い、応募者が絞られ採用の可能性がアップする2次面接以降は東京で行う企業が増えています。交通費を企業が負担してくれる場合もありますが、自己負担であっても対応できるよう交通費や宿泊費を予め準備しておきましょう。

面接対策については、「転職の面接対策に必要となるノウハウ」で網羅的に紹介しています。

内定獲得!入社意志確認へ

見事内定を獲得できたら、本当にその会社に入社するかのあなたの意志を表明してください。不安な点や疑問が残っていたら、企業が行うオファー面談などの機会を使って必ず払拭しておきましょう。オファー面談で知っておきたいポイントについては、「内定後のオファー面談で事前に知っておきたい4つのポイント」でも紹介しています。

東京への転職はもし失敗に終わった場合、負担はどうしても大きくなってしまいます。慎重に検討し、納得の行く形で入社を決定していきましょう。

東京へ転居し、新たなキャリアへ

新たの生活、新たなキャリアのスタートです。転居を含めた入社準備はやはり余裕をもってやっておきたいところです。新たな環境で信頼関係を築いていくことはもちろん、地方での人的ネットワークを維持できるように、フォローしていくことも大切です。

これからはじまる東京での仕事に意欲を持って、あなたにとってベストな働き方を実現してください。

まとめ

東京へ転職を果たしたクリエイターのメールインタビューを元に、東京でキャリアを積むことのメリット、東京以外の地域から東京へ転職する際の不安点、実際の転職の動き方や費用のかかり方などを紹介してきました。

将来の展望として、東京で活躍したいか、地方に戻りたいか、海外やその他の地域で活躍したいかは別として、東京キャリアを持つことに、多くのクリエイターが意味を感じ、それをベースとして活躍の幅を広げていることがわかりました。あなたもぜひ、あなたの目指す方向に東京でのキャリアが必要かを考えつつ、転職活動にのぞんでみてはいかがでしょうか。

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