沖縄から東京へ転職！Webデザイナーを突き詰めたい思いがキャリアを切り拓く ―― U.T.さん（35歳・女性）

地方から都心への転職は不安がつきまとう。自分のスキルは通用するのか、すでに活躍する同僚たちについていけるのか、そして新天地での生活は――。今回転職体験談を聞いたU.T.さんもその1人だった。沖縄県在住だったU.T.さんは、クリエイティブデザインの幅を拡げるために東京への転職を決意する。「一度きりの人生だから後悔したくなかった」と語るU.T.さんに、転職を成功させるまでの道のりを聞いた。

転職までの時系列

こだわった転職条件

沖縄から東京への転職活動。あふれる不安に寄り添ってもらえた

── 転職活動を始めたきっかけを教えてください。

U.T.さん：前職では、沖縄のWeb制作会社でデザイナーとして働いていました。クライアントは焼き物の工房やダイビングショップといった地元企業が多く、制作物も沖縄にまつわるクリエイティブデザインがメイン。小さな制作会社でしたので、バナーなどのデザイン制作やコーディングだけでなく、ディレクション業務なども任され、上流から下流までひと通りの工程に対応していました。

デザイナーとして経験を積むうちに、もっとデザインの仕事を突き詰めたい、できればブランディングから携わりたいという思いが膨らんできました。もともと、私は美大の在学中にデザイナーを志し、新卒の就職活動では「東京でデザイナーとして働きたい」と思っていたんです。当時、その思いは叶わなかったのですが、せっかくならもう一度東京で挑戦してみたいと、転職活動を始めました。沖縄には制作会社が少なく、選択肢が限られていたのも東京を目指した理由の1つです。

── 沖縄から東京への転職活動は、どのように始められたのでしょうか。

U.T.さん：沖縄には都内に強い転職サービスがなかったので、大手の転職エージェントに5社ほど登録しました。それと並行して、転職サイトを見たり、ポートフォリオを作ったり、デザイナー志望者が集まるオープンチャットで情報交換をしていました。マイナビクリエイターを知ったのも、オープンチャットからの情報だったと思います。

── マイナビクリエイターの印象はいかがでしたか？

U.T.さん：こちらにとても寄り添ってくれるんだな、と感じました。各エージェントの担当者には、東京でデザイナー職を探している旨を伝えていたのですが、他社の転職エージェントからは、エンジニアなどミスマッチな求人を紹介されることが多く、あまり応募にまで至らなかったんです。

一方、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーさんは、コミュニケーションを重ねながら、私に合う企業を見つけようと動いてくれた印象があります。東京と沖縄でのやりとりはZoomやLINEで行っていたのですが、ポートフォリオや履歴書の感想を伝えてくれたり、細かい疑問にも答えてくれたりして、とても身近に存在を感じることができました。

東京への転職はやはり心細く、「地方からの中途採用で、仕事についていけるのだろうか」と不安に思っていました。その不安に寄り添ってくれて、本当に頼りがいがありましたね。マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーさんが評価してくれたポートフォリオはやはり通過率が高く、採用担当者と同じ目線なんだなと思いました。

ポートフォリオへの指摘やていねいな面接対策が自信に繋がった

── 選考に臨むにあたり、キャリアアドバイザーからはどのようなサポートがありましたか？

U.T.さん：ポートフォリオや履歴書の構成に自信がなかったので、添削をお願いしました。「この部分はよいけど、この部分は表現を変えたほうがよい」など、細かく修正点を教えてもらえたので、面接の場で話す際の自信にも繋がりました。

私が慎重すぎて応募に踏み切れない時期が続いたときは、「私がU.T.さんのポートフォリオに合うと思う企業に、一旦応募してみてもいいですか？」と提案してくれたことも。最初は戸惑いましたが、思い切ってお任せしたところ、結果的に現職の企業もその中に含まれていたんです。私のことをよく理解してくれていたからこそ、可能なことだったのだなと思います。

── 面接まではどのように進まれましたか？

U.T.さん：書類選考を通過したのは6〜7社ほどで、面接はオンラインで受けました。面接対策として、キャリアアドバイザーさんから想定質問や過去の質問実績といった資料をいただけたので、時間をかけて自分の考えを整理することができましたね。自分でもYouTubeで面接対策の動画を見るなどして、面接のイメージを膨らませていました。

── 現職に入社された決め手はなんだったのでしょうか。

U.T.さん：当初から、現職は第1志望に考えていました。Webサイトに掲載された実績から、大手クライアントを相手に多岐にわたる業務を展開していることがわかり、これまでと違う種類の仕事ができそうだと感じたのが大きかったですね。

最終面接では、会社の雰囲気を知りたいのと、実際に会ってお話したい思いがあり、東京の本社まで赴きました。面接には代表と、入社後に先輩となる方々が同席しており、その場の雰囲気から素直に「この会社なら頑張れそうだ」と感じましたね。それぞれが助け合いながら制作を進められる社風が決め手になり、入社を決意しました。

一度きりの人生を悔いなく、豊かにするための挑戦を

── 現在はどのような業務に携わられていますか？

U.T.さん：入社後はWeb制作チームにWebデザイナーとして所属し、ページデザインやキービジュアルの作成、CMSを使ったサイト構築などを行っています。Web制作チームはディレクター1名とWebデザイナー3名で構成されており、前職に比べるとデザインに集中できる環境です。現在は大手クライアント案件にて、Webサイトのリニューアルに伴うデザイン制作を担当しています。

── ほかにも、前職と違いを感じる部分はありますか？

U.T.さん：前職は基本的に残業禁止で、18時には全員が帰宅していました。これは沖縄の文化というわけではなくて、その会社の社風なんですが（笑）。労働環境としてホワイトな一方で、期限が迫っているとどうしてもスピードを優先せねばならず、デザイン素材を当てはめて済ませるなど、細部までこだわれない点に不満を感じていました。現職では、手書き文字やイラストといった必要な素材を自分で作成できる時間の余裕もあり、時間に追われてクオリティを犠牲にすることがなくなりました。

また、環境が変わったことでインプットが増やせていると感じています。休日に展覧会に行ったり、街の広告デザインを観察できたり。同僚のWebデザイナーたちも、美大でデザインを学んできた人や、他社で経験を積んできた人などキャリアが多彩なので、毎日刺激を受けています。

── 今後、どのように活躍していきたいと考えていますか？

U.T.さん：転職してまだ半年ほどなので、まずはとにかく積極的に手を動かしていきたいですね。デザインの幅を拡げて、自分の武器となるものを見つけられたと思っています。

中長期的には、リーダーとしてチームをけん引する存在になりたいと考えています。Web制作チームは今のところ1チームしかないので、これを複数に増やして、組織を厚くしていたいんです。新しくできたチームの中で、メンバーを引っ張っていく存在になることで、会社にも貢献できたらと思います。

── これから上京して都内での転職を検討している方も多くいらっしゃいます。そんな方々に向けてひと言メッセージをお願いします。

U.T.さん：環境を変えることは、とても大きな刺激になります。もし転職を考えているなら、年齢や経歴などで臆さずに、一度は飛び込んでみてはいかがでしょうか。1人で心細い場合は、転職エージェントを頼るのも1つの手段です。一度きりの人生を悔いなく、豊かにする意味でも、挑戦をおすすめします。