プログラミング×マーケティングで目指すのはハイブリッドなエンジニア ―― 松澤諒一さん(32歳・男性)
- 前職
- ゲーム・Webメディア・EC等の運営会社
ディレクター兼フロントエンドエンジニア
- 現職
- 株式会社マネーフォワード
マーケティングエンジニア
松澤諒一さん(32歳・男性)
マイナビクリエイターの転職エージェントサービスを活用し、Web系運営会社のディレクター兼フロントエンジニアから、株式会社マネーフォワードにマーケティングエンジニアとして転職。
フロントエンドエンジニアの仕事内容として一般的に思い浮かぶのは、WebサイトやサービスのUI開発だろう。しかし今回、話を伺った松澤さんが望んだのは、プログラミングスキルを活かしつつ、データ解析やマーケティング施策にも関わったうえで、より使いやすいサービスを開発することだった。
「領域が幅広いフロントエンドエンジニアだからこそ、やりたいことを明確にすべき」という考えのもと、転職活動を始めた松澤さん。その夢に最短距離で近づいたサクセス・ストーリーを伺った。
転職までの時系列
2020年12月 | マイナビクリエイターに登録 |
2021年01月 1週目 |
株式会社マネーフォワードに書類提出 |
2021年01月 2週目 |
一次面接を通過 |
2021年01月 3週目 |
二次面接を通過 |
2021年01月 4週目 |
三次面接を通過。内定を獲得 |
2021年03月 | 前職のゲーム・Webメディア・EC等の運営会社を退職 |
2021年04月 | 株式会社マネーフォワードに入社 |
こだわった転職条件
MUST | ・プログラミングスキルを活かしながらサービス開発に関わること |
WANT | ・互いの意見をリスペクトし合える社風であること |
組織変更で、業務が縮小。やりたいことができる環境を目指して転職を決意
── 転職活動を始めたきっかけを教えてください。
松澤さん:前職は、フロントエンドの開発に携わっていました。プログラミングするだけではなく、施策によるユーザーの反応を見て、新たなUIやシステム改変のご提案まで実施していました。客観的なデータ解析をもとに、よりよいサービスを作る。それが自分のやりたいことだったんです。言ってしまえば、プログラミングは手段だったんですね。
ところが、入社から3年ぐらい経った頃に組織変更があり、エンジニアから施策に対して提案する機会がなくなってしまったんです。その環境を変えようと、自分にできることはしたのですが一向に状況は変わらず……。それで、もっと自分の望む環境で働きたいと考え、転職活動に踏み切りました。
── 具体的に、転職活動はどのように進めましたか?
松澤さん:大手転職サイトを見て、今、こういう企業が募集しているんだなと情報収集しつつ、転職活動に本腰を入れた頃から複数のエージェントにバンバン応募しました。並行して、自分は今どんなことに取り組みたいのか、何を望んでいるのか、転職の軸を整理しました。その結果わかったのは、自分はやはり、プログラミングのスキルを活かしながらデータ分析にも深く関わり、お客様の使いやすいサイトを作りたいということ。なので、それができる会社を最優先で探しました。
もう一つ重視したのは、働きやすさです。具体的には、ネガティブコミュケーションが少ないところ。ミーティングで意見をつぶしあうのは、生産性がありません。否定するだけではなく、代案も含めたディスカッションができる。そんな前進するコミュニケーションを大切にしている企業が理想でした。
── マイナビクリエイターを利用したきっかけは?
松澤さん:エージェントは5つぐらい登録したのですが、マイナビクリエイターは求人サイトを通じてオファーメールをいただいたのがきっかけでした。マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーは、非常に寄り添ってくれる印象を受けましたね。どんどん応募してくださいと、たくさん求人情報を投げてくれるというよりは、こちらの疑問や要望にきちんと耳を傾けて対応してくれる印象です。
たとえば、やりとりの基本はメールで行いましたが、「電話で相談したい」と連絡したら、そのときは「この時間なら電話できます!」とすぐに対応してくれました。コミュニケーションをとって解決してくれるところが心強く思い、マイナビクリエイターをメインで利用するようになっていったんです。
徹底的な下調べと、具体的な記述、思考の整理が選考のカギ
── マネーフォワードに応募した経緯を教えてください。
松澤さん:まず大手インターネット関連サービス企業など、広く普及しているサービスを手がける企業を視野に転職活動をしていました。その中で、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーから、マネーフォワードを提案していただきました。
あらかじめこちらの要望を伝えていたこともあり、データ分析や施策提案などができるなど、業務内容は自分の取り組みたいことと完全にマッチ。また、企業Webサイトなどで企業文化を調べると、「他者への感謝、尊敬を大切にしている」と書かれており、これも自分が仕事で重視していたことと重なりました。それで、すぐに応募を決めました。
── 書類選考に臨むにあたり、キャリアアドバイザーからはどのようなサポートがありましたか?
松澤さん:提出書類の添削をお願いしたら、そのフィードバックがものすごく早かったのが印象的でした。改善のアドバイスも内容をさらに深めるものでした。たとえば、前職の成功事例をアピールするとき、「成果を導き出すときに考えた仮説や、具体的な施策についても掘り下げたほうがいい」と内容を詰めてもらえました。そのほかにも、今、どんなことを学んでいるのか盛り込むと、意欲がより伝わりやすいといったポイントも教えていただき、すごく頼りになりましたね。
── 面接対策についてはいかがでしたか?
松澤さん:キャリアアドバイザーから、事前に調べておいたほうがよいWebサイトや動画など、いろいろ教えてもらったので、そこから展開して、自分でも情報収集をしましたね。企業のミッション、バリュー、企業文化、事業展開を深堀りして調べ、採用担当者が情報発信しているまとめ記事なども片っ端からインプットしました。対策としてはそれくらいです。この準備を通じて、会社で求めていることと、自分の価値観がどうマッチしているか、しっかり思考を整理することが、面接では大事だと思いました。
一次面接は、かなり緊張しましたけどね。でも面接官の方が朗らかに受け止めてくれて、とても話しやすく、二次面接、最終面接では手応えを感じることができました。
互いに尊敬し合う、最高の仲間と出会えた100点満点の職場
── 今は、どのような業務を担当されていますか。
松澤さん:私が担当しているマーケティングエンジニアという職種は、マーケターとともにUIなどを分析し、改善していくのがミッションです。私が携わる「マネーフォワード クラウド」シリーズには、20を超えるサービスがありますが、そのほとんどのサービスに関わっています。具体的には、扱っているメディアの改修作業、ユーザー登録に向けての導線の分析、データの抽出などが主な作業です。
1つのサービス領域のみ担当していた前職とは違い、マネーフォワードでは業務領域が一気に拡大し、その分、自分の仕事の影響力の大きさや、やりがいを感じます。
── 技術的には前職との壁やギャップはありませんか?
松澤さん:前職は、RailsにJavaScriptを乗せて運用している感じでした。今は、WordPressをツールとしてメインで使っています。前々職でWordPressには触れていましたが、今の職場のようにガッツリ作り込んで開発する感じではなかったので、そのあたりは入社してから学んでいく必要がありました。ただ、プロダクトのトップページは、Railsを利用していることもあるので、その点は前職で身に付けた技術が活きています。
── 松澤さんご自身が、働くうえで大切にしていることがあれば教えてください。
松澤さん:一番は、チームワークです。働くうえで、一人だと限界があるので、うまくチームワークを発揮できるかどうかが大切だと思っています。
その点、マネーフォワードは、社員がお互いのことを尊敬し、コミュニケーションを取っている雰囲気なので、チームワークは最高だと思います。さまざまなプロジェクトで、たくさんの社員とコミュニケーションを取っていますが、どの人もみんな話しやすく、気軽に質問できます。みなさんレベルが高いのに、たとえすごく初歩的な質問だったとしても、なんでも答えてくれます。本当に自分の期待に100点満点で応えてくれる社風です(笑)。
── 今後、どのように活躍の幅を広げていきたいとお考えでしょうか?
松澤さん:直近の目標としては、入社して間もない(※2021年11月取材時)ので、自社プロダクトのプログラム構造や技術に関する理解を深め、プログラムなどを改善していきたいと考えています。
長期目線だと、自社プロダクトのエンドユーザーや、メディアの閲覧者を分析し、データを活用してどういうビジネスに展開できるのか、プロダクトの改善策の提案などに挑戦したいですね。今も、社内のマーケティング担当者に対して、BigQueryでデータ分析した結果から、どのようなエンドユーザーがいるのかを報告して、新しい施策立案に役立ててもらう情報提供をしたり、こちらから新たな施策のアイデアを出すこともあります。その部分にさらに力を入れて、深く関わっていきたいと考えています。
── 最後に、フロントエンドエンジニアで転職を悩んでいる方に向け、ひと言メッセージをお願いします。
松澤さん:僕は前々職から、お客様と関わりたいという思いが強くありました。提供するWebサイトやサービスを、どのようなエンドユーザーが使っていて、どう改善したら、どう売上が伸びるのか。そこにフロントエンドエンジニアのスキルを活用したいと思っていたんです。その思いは今も変わっていません。
領域がものすごく広いのが、フロントエンドエンジニアの特長でもあります。技術者として、一つのことを突き詰めてもいい。さまざまなプロダクトに横断的に関わって、知見を広めるのもいい。自分がどこを目指すのか、何がやりたいのか、しっかり軸を作ったうえで転職活動を進めるのがいいと思います。
担当のキャリアアドバイザーからひと言
松澤様は、前職でのモヤモヤを解消するだけでなく、エンジニアとしてさらに成長したい、市場価値を上げたいという思いで転職活動をされていました。また、そこに向かって努力する様子も感じられたので、松澤様にはぜひ、希望を叶える企業と必ず巡りあってほしい!という思いで、転職活動の支援をさせていただきました。
インタビュ―にもございますが、松澤様はフロントエンドエンジニアからマーケティングエンジニアへ転身されました。これから先、エンジニアを目指す方々にとって、松澤様がどんなマインドセットで転職に臨んだのかは参考になるかと思います。将来自分はこうなりたいという「軸をもった転職活動を」というメッセージには、私も共感するところがありました。
今回の転職において、「100点満点」とおっしゃっていただけたことが、とてもうれしいです。これからも新天地でご活躍されていく松澤様を心から応援しています!