この記事では、Webディレクターの仕事内容や、Webディレクターに向いている人・向いていない人の特徴、Webディレクターの年収や将来性、おすすめの資格についてわかりやすく解説します。
目次
Webディレクターとは、Webサイト制作のプロジェクトにおいて全体の指揮・監督を担う職種です。
WebデザイナーやーWebプログラマーが制作を担当するのに対し、Webディレクターの仕事は計画遂行と問題解決がメインです。クライアントのニーズを的確にくみ取りながら、さまざまなクリエイターからなるチームをまとめ上げ、プロジェクトを円滑に進行することが求められます。
Webディレクターが活躍する場は、広告代理店、Web制作会社、サービス事業会社、システム開発会社などさまざまで、所属する業界や企業によって、役割や業務範囲は少しずつ異なります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
WebディレクターとWebデザイナーでは、Web制作のプロジェクトの中で責任範囲が異なります。Webディレクターがプロジェクト全体の進行管理に責任を持つのに対し、Webデザイナーは主にWebサイトの見た目や使い勝手に関する部分のデザインに責任を持ち、設計や制作を行います。
Webディレクターの仕事を理解するには、Web制作にかかわるほかの職種との違いを知るのが近道です。Webプロデューサーとの違いについては、こちらの記事を参考にしてください。
Webディレクターの仕事は、Webサイト制作にかかわる多数のクリエイターを統括し、制作するWebサイトの目的を達成することです。仕事内容は、制作するサイトの目的や所属する業界、企業によっても異なりますが、主に以下のようなものがあります。
Webディレクターの仕事内容
そして、これらの仕事を遂行するにあたって、企画書やスケジュール表などのドキュメント作成、Web技術の最新動向の把握、プロジェクトメンバーをはじめさまざまな関係者への連絡や折衝、公開したWebサイトのマーケティングや効果測定など、数多くの業務が発生します。Webディレクターの仕事内容については、こちらの記事も参考にしてください。
幅広い仕事を担うWebディレクターには、どのような人が向いているのでしょうか。ここからは、Webディレクターに向いている人の主な特徴と、その理由について、Webディレクターの具体的な仕事内容にも触れながら解説します。
チームで何かを成し遂げることに喜びを感じる人は、Webディレクターに向いています。
ディレクター(director)の訳が「監督」であることからもわかるように、Webディレクターとはスポーツチームにおける監督のようなポジションです。Web制作のプロジェクトでは、さまざまなクリエイターからなるチームが力を合わせて、クライアントから与えられた目的にかなうWebサイトを制作し、アクセスや売り上げなどの目標達成を目指します。Webディレクターはそのかじ取り役であり、チームの要です。
初めての相手や立場の異なる相手とのやりとりに抵抗がなく、自信を持って話ができる人も、Webディレクターに向いています。
Webディレクターの仕事では、クライアントへのヒアリングや、プロジェクトメンバーとの打ち合わせ、さまざまな関係者への連絡や問い合わせなど、多くのコミュニケーションが発生します。ときには、難しい依頼や交渉など、プレッシャーのかかる場面もあるでしょう。そんなときもためらわずに相手と向かい合える胆力が、Webディレクターには求められます。
1つの考えややり方にこだわらず、状況に応じてさまざまな角度からアイデアを出せる人も、Webディレクターに向いています。
Web制作のプロジェクトでは、提案した企画がことごとく却下される、予測のつかないミスや事故でスケジュールが遅延するなど、さまざまなトラブルにぶつかります。そんなとき、Webディレクターが柔軟な発想でさまざまな解決策を提示できれば、関係者が納得する落としどころを見つけやすくなります。スムーズな進行のためには、自分の考えに固執せず、周囲の意見を取り入れることも大切です。
Webディレクターに向いている人の特徴として、Webのトレンドに常にアンテナを張って、新しい技術をいち早く仕事に取り入れている、という点も挙げられます。
Webの最新動向に通じていると、クライアントへ提案する際の説得力も増しますし、最新の技術を取り入れることが制作の効率やサイトの品質向上に繋がり、結果としてクライアントとプロジェクトメンバー双方の満足度がアップします。トレンドのチェックはWebディレクターにとって重要な仕事なのです。
さまざまな仕事を並行して進めることが苦にならず、段取り良く処理することができるという点も、Webディレクターに向いている人の特徴の1つです。
Web制作のプロジェクトは、企画・提案、デザイン、コーディング、実装などさまざまなフェーズがあり、常に先のフェーズを見据えながら進行する必要があります。また、1人のディレクターが複数のプロジェクトを並行してディレクションすることも珍しくはありません。
そのため、目の前の問題解決のみに没頭するのではなく、1つのタスクを処理しながらも常に全体を俯瞰して冷静に段取りし、着実に計画を遂行する能力がWebディレクターには求められます。
Webディレクターに向いていないのは、チームプレーよりも個人プレーを好む、どちらかというと個人志向が強い人です。Webディレクターは人の間に立って問題解決や計画遂行をする仕事であり、常に関係者の都合や状況を考えてコミュニケーションすることが求められるため、個人志向とは相性が悪いといえます。
ここでは、Webディレクターに向いていない人の3つの特徴とその理由を解説します。
自分の都合を優先してスケジュールを組みたい、急な連絡などで中断されることなく1人で集中して仕事がしたい、という人はWebディレクターに向いていません。
Web制作のプロジェクトは多くの人がかかわるため、どうしても自分の都合だけでは動けない場面が出てきます。また、Webディレクターはさまざまな関係者を繋ぐ中継役となるため、クライアントやプロジェクトメンバーが連絡を取りやすいようにしておかなければ、プロジェクトが滞る要因になりかないためです。
こんなサイトを作りたいという目標設定が、自分の好みなど主観的なものに寄ってしまいがちな人も、Webディレクターに向いていません。
こだわりがあるのは必ずしも悪いことではありませんが、制作するWebサイトはWebディレクターの作品ではなく、あくまでクライアントのものです。クライアントのビジネス目標に貢献できるかどうかが重要であり、Webディレクターのやりたいことが実現できるかどうかは問題ではないのです。
Webディレクターには向いていない人の特徴として、定型の業務を着実にこなすことが好きで予測のつかない状況が苦手、という点も挙げられます。
Webサイト制作のプロジェクトには、さまざまな組織や個人の都合や思惑がからんできます。そのため、あらかじめ立てた計画どおりに進むことはまれで、予測のつかない問題が次から次へと発生するのが普通です。そういった状況に強いストレスを感じてしまう人は、Webディレクター以外の仕事を目指したほうがいいでしょう。
Webディレクターの仕事は幅広いため、必要とされるスキルもさまざまです。ここでは、その中でもとくに重要な「コミュニケーションスキル」「ロジカルシンキング」「タスク管理スキル」の3つについて、それらのスキルが必要な理由とあわせて解説します。
コミュニケーションスキルは、Webディレクターにとって最も重要なスキルと言ってもいいでしょう。Webディレクターの仕事時間の多くを占めるのが、メールやビジネスチャット、電話、会議などによるコミュニケーションです。そのため、コミュニケーションが円滑であるかどうかが、Webディレクターの仕事の質を大きく左右します。
コミュニケーションスキルは、対面の会話に関するものだけではありません。仕事の相手や場面に応じて適切にコミュニケーションツールを使い分けること、わかりやすい言葉や文章で簡潔に指示や連絡ができること、ビジュアルなども用いて相手に伝わる資料を作成できること、なども含まれます。
論理的にものごとを考え、伝えることも、Webディレクターにとって重要なスキルです。
Webサイト制作を行う際には必ずクライアントにとっての目的や、達成すべき目標があります。そして、Webディレクターは多くの関係者を巻き込みながら、目的に照らして妥当な計画を立て、実行する責任があります。
直感に頼った行き当たりばったりのディレクションでは、目標の達成はまず望めません。さまざまな関係者の合意を形成し、納得して動いてもらうには、目的や目標を達成するプロセスや必要なリソースを破綻がないように組み立てて説得する、ロジカルシンキングのスキルが必須となります。
Web制作のプロジェクトでは常に膨大なタスクが発生するため、Webディレクターにはタスク管理スキルも欠かせません。具体的には、プロジェクト全体におけるタスクの洗い出しや細分化、タスクの優先順位付けと担当の割り振り、関係者への進捗確認やリマインド、現状の見える化などです。
また、プロジェクトをスムーズに進めるためには、自分自身がいつどのくらいの作業時間を確保し、どのような順番でタスクを片付けるかといった「個人のタスク管理」も重要です。
ここまで、Webディレクターに向いている人の特徴や、Webディレクターに必要なスキルについて解説してきました。ただし、これらの特徴やスキルを備えていればWebディレクターになれるというわけではありません。あくまで、Web/ITやビジネスに対する基本的な知識を持っていることが大前提となります。
Web/IT業界未経験の方や経験の浅い方が知識を身に付けるには、資格取得に向けて勉強するのが近道です。体系的に学ぶことができますし、履歴書に書ける資格があれば、選考の際にプラス評価になる可能性もあります。
Webディレクション関連の資格では「Web検定 Webリテラシー」「Web検定 Webディレクション」「ITパスポート試験」などがおすすめです。ほかにもデザインやライティングといったWebのクリエイティブに関する資格や、アクセス解析など効果測定に関する資格、ビジネスに関する資格など、さまざまな資格があるので、自分が強化したい分野の資格を選択するとよいでしょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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Webディレクターの平均年収は「443万円」、年代別でみると20代が390万円、30代は478万円、40代以上が542万円です(2023年7月 マイナビクリエイター調べ)。WebディレクターはWebクリエイティブ職種の中でも比較的年収の高い職種の1つと言われています。
近年、企業はとくに長期的視点でマーケティング施策を実施できるWebディレクターや、バックエンド領域の設計までできるWebディレクターを求めています。そのため、幅広い知識やスキルを持ったWebディレクターは、より好条件で採用される傾向があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
スマートフォンの普及によってWeb関連サービスの需要は高まっており、Web/IT関連の人材は今後不足することが予想されています。中でも、コミュニケーションを中心とした仕事であるWebディレクターはAIなどで代替することが難しく、引き続き高い需要が予想される、将来性の高い職種と言えるでしょう。
かつてWebディレクターといえば制作会社に所属する人が大半でしたが、今は事業会社の社内ディレクターも増えています。WebサイトやWebサービスはより企業のビジネスに直結したものとなり、Web/ITやクリエイティブに関する知識やスキルだけでなく、数字をもとに戦略を立てることができるビジネスセンスを持ったWebディレクターや、特定の業界やビジネスモデルに強みを持つWebディレクターへのニーズが高まっているのです。
ほかの業種や職種からの転職でWebディレクターを目指そうと思っている人は、これまでの経験がWebディレクターとしての強みにどう繋がりそうか、棚卸ししてみるとよいでしょう。Webディレクターのキャリアについて詳しく知りたい方は、こちらのインタビュー記事をご覧ください。
Webディレクターは、Web制作のプロジェクトにおいて幅広く重要な役割を担う、欠かすことのできない職種です。そして、需要も高く将来性が期待できる仕事でもあります。
マイナビクリエイターでは、Webディレクターへの転職のために必要な情報を多数掲載しています。もしあなたが今後Webディレクターへの転職を目指すのであれば、ぜひこちらの記事もキャリア形成の参考にしてください。
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ゲームプログラマーは、ゲーム業界において構想を実現させるのに欠かせない存在です。ゲームプログラマーへの転職を目標に志望動機作りに取り掛かったものの、上手く書けないとお悩みの方もいるでしょう。
この記事ではゲームプログラマーの概要や志望動機で重要な3つのこと、今すぐ使える志望動機例文を紹介しています。また最後に、ゲームプログラマーの志望動機作成に関するよくある質問に回答しているので、ぜひご覧ください。
ゲームプログラマーとは、ゲームの企画書を再現するためのプログラミングを行うエンジニアです。ゲームはゲームプロデューサーやディレクター、プランナー、UIデザイナーなどがチームとなって制作しています。チームで構想した演出を忠実にプログラミングで再現するのが、ゲームプログラマーの役割です。
ゲームプログラマーが担当するゲームのジャンルは幅広く、コンシューマーゲームやオンラインゲーム、アプリゲームなど多岐にわたります。ゲームプログラマーの仕事内容や役割、必要なスキルを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ゲームプログラマーの志望動機で重要なことは以下の3つです。この3つを軸に、採用側にとって有用なゲームプログラマーであることをアピールできる志望動機を作成しましょう。
ゲームプログラマーの志望動機で重要な3つのこと
ゲームプログラマーの志望動機を書き始める前に、自身の経験やスキルを整理しましょう。志望動機では、あなたがゲームプログラマーとして即戦力であること、あるいは過去の経歴やスキルからゲームプログラマーとしての素質があるとアピールすることが必要だからです。
経験者は過去に制作に関わったゲームの具体名を挙げたり、自身が扱える言語の情報やツールの情報を記載しましょう。
ゲームプログラマーの経験がない方でも、趣味でゲーム制作をした経験やゲームプログラマーになるために勉強したこと、取得した資格などを記載してください。
ゲームプログラマーの志望動機には、英語力をアピールするとよいでしょう。
ゲーム業界の情報ソースやドキュメントのほとんどが英文で書かれています。英語が理解できる人材は、英文が日本語ドキュメントに翻訳されるのを待たず、プログラミングやゲームのトレンド情報をいち早くキャッチできます。英語が話せなくても英文を読んで理解できるだけでも、ゲーム業界でより活躍できる可能性があるでしょう。
英語力をアピールするために、留学経験や英文科を卒業した経歴、日頃から英語のドキュメントを読んで情報を得ているなどの経歴を志望動機に記載してください。TOEFLやTOEICなどを受けている方は、スコアを記載するとより具体性を持たせられます。
ゲームプログラマーの志望動機には、志望先企業でなければならない理由や、入社後のキャリアパスを記載しましょう。一般的なゲーム業界への憧れだけでは、採用側に情熱が伝わりにくいからです。また、採用側が入社後に求職者がどう活躍するかを志望動機からイメージするので、キャリアパスが役立ちます。
まずは志望先の企業のホームページや過去のゲーム作品などを調べて、魅力をリストアップしましょう。リストアップした魅力から、ほかのゲーム企業と違う点や特徴を選び、志望動機に書くと志望先企業への熱意が伝わります。
また、志望先企業の理念やゲーム制作の方針を反映させて入社後はどんなゲームを作りたいか、プログラマーとして目指す姿を書くとよいでしょう。
ゲームプログラマーになりたい方向けに、志望動機の例文を4つ紹介します。経験者と未経験者ごとにアピールポイントを変えた例文を2つずつ紹介しているので、志望動機作成に行き詰まってしまった方は参考にしてください。
私は〇〇社でゲームプログラマーとして5年間勤務していました。過去には〇〇社を代表する人気シリーズ『△△』の制作に関わっていたため、C言語はもちろんゲームエンジンなども扱えます。
私が貴社を志望した理由はより緻密な背景の作り込みやエフェクトを追求したいと考えるようになったからです。〇〇社でゲームプログラマーとして働いていた際、競合のゲームを調査を兼ねてプレイしており、その中で貴社の緻密な背景の作り込みやエフェクトの美麗さに感激し、貴社のスタッフと共に働きたいと熱望するようになりました。
私が5年間ゲームプログラマーとして養ってきた能力を駆使し、貴社のゲーム観を忠実に再現できるプログラマーとして活躍したいと思っています。
私は3年間ゲームプログラマーとして、〇〇社で働いてきました。主にスマホゲームを担当しており、私が担当した『△△△』というゲームは100万ダウンロード以上を記録しています。シナリオ動作とメニュー画面の実装、デバッグ処理を担当していました。
私が貴社を志望したのは「未来でもプレイされるスマホゲームを」という理念に感銘を受けたためです。トレンドの入れ替わりが激しいスマホゲーム業界で、ヒット作を次々に生み出そうとするのではなく、長期的にプレイされるゲーム作りを目指す姿勢に共感いたしました。
私も過去にヒット作に関わったものの、すぐにダウンロードランキングが入れ替わり悔しい思いをした経験があります。その際に「もっと長く遊べるゲームを作りたい」とずっと考えてきました。貴社の理念を読み、過去にリリースした作品を一つひとつ調べたところ、かなりの数が長期ヒットとなっており、貴社で働きたいと考えるようになったのです。
私も「長くプレイされるゲームを作りたい」という信念を持ち続け、貴社へ入社後は何年間も多くのユーザーを魅了するゲーム制作に関わりたいと思っています。
私は前職は飲食チェーンの社員として働いてきました。今回私がまったくの異業種であるゲームプログラマーを志望したのは、私の仕事の唯一の息抜きが貴社のゲームだったからです。貴社のゲームはスマホアプリとは思えないほど背景やエフェクトが美しく、休憩時間いっぱい没頭してしまうほどの魅力があります。飲食チェーンの店長は過酷な仕事でしたが、貴社のゲームに触れている時間だけは別の自分になれたような気がしました。
私も人を夢中にさせるゲームを作りたいと考えて、休みの日にオンラインでプログラミングを学び、趣味でスマホゲームを制作できるようになりました。
貴社へ入社後は実務としてゲームプログラミングを担当し、よりスキルを磨いていきたいです。またプレイヤーに近い目線を活かして、よりよいゲーム開発に関わる提案もしていきたいと思っています。
私は前職でECサイトやプラットフォーム開発を5年間しており、自分がプログラミングしたサイトをユーザーが使ってくれることにやりがいを見出し、よりエンターテインメント性の高いゲーム業界を目指しました。貴社のRPGゲームは子どもの頃からプレイしており、就職したあとも新作リリースが決まると、ワクワクして童心に帰ることができます。私も貴社のゲームを制作する側に回りたいと思っています。
私が前職で養ったUI/UXの知識は、貴社のゲーム制作の現場においても役に立つと考えています。また貴社を志望するにあたり、独学でC#、Unityを勉強して基礎的な知識もつけています。
貴社へ入社後はよりゲーム制作の知識を深めると共に、前職で培ったユーザー目線やユーザー体験を強化するゲームプログラマーとして活躍したいです。
ゲームプログラマーの志望動機についてのよくある質問を紹介します。志望動機を作るときの不安要素をまとめているので、参考にしてください。
ゲームプログラマーは専門学校を卒業していなくても転職可能です。
しかし、プログラミングやC言語、ゲームエンジンなどを扱う知識は求められます。自身でスクールに通ってゲームプログラマーに必要な知識やスキルを取得してアピールするとよいでしょう。
またゲームプログラマーに求められるロジカルシンキングスキル、コミュニケーション能力を前職の経験から志望動機に書いてみてください。
志望動機には前職のネガティブな情報や、待遇や報酬、福利厚生を志望動機にするのはやめましょう。
採用側としては前職のネガティブな情報は必要ありませんし、仕事において不満を持ちやすい人材だという印象を与えます。また待遇や報酬、福利厚生だけがモチベーションだと、仕事や企業への熱意はないと誤解されてしまいます。
志望動機は前職で得たスキルや経験をゲームプログラマーとしてどう活かせるか前向きに書いたり、待遇面以外で志望先企業へ感じた魅力を書いてください。
ゲームプログラマーの志望動機に重要なのは「1自身の経験やスキルをしっかりと整理する 2英語力をアピールする 3応募先の企業を選んだ理由、入社後のキャリアパスを明確にする」の3つです。
ゲームプログラマーの志望動機を作ったものの、自信が持てない方はマイナビクリエイターへご相談ください。キャリアアドバイザーがあなたのゲームプログラマーの志望動機を添削し、ブラッシュアップします。
そこで本記事ではWebデザイナーを目指す人にとって、「コーディングスキル」は必要か、どんなシーンで求められるのかなどを解説します。実際のコーディング記述例を交えながら、具体的にどのような記述ができれば十分だと言えるのかについてもまとめたので参考にしてください。
目次
結論を先に述べると、Webデザイナーなら基礎的なコーディングスキル・知識はあったほうがよいでしょう。
Webサイトへの実装をイメージしたデザインができれば、効率的に業務ができますし、ある程度コードの意味を理解していれば、Web制作現場におけるコミュニケーションも図りやすいからです。本格的なコーディングはできなくても構いません。後に詳しく解説しますが、Webデザイナーにコーディングスキルを求める企業も多いです。
Webデザインだけではなく、コーディングもできれば、両方のスキルを発揮できるWebデザイナーとして、より市場価値は高まるでしょう。
Web制作におけるコーディングとは、プログラミング言語を使用してソースコードを書き、それにより制作したデザインをWeb上に表示することです。
コーディングには、主にHTMLとCSSという言語が使用されます。一般的に、HTMLはそこにどんな情報が書かれているかの文章構造を指定するもの、CSSは見た目の装飾を指定するためのものです。
HTML、CSSが適切に記述されていることで、検索エンジンがそのページや文字の役割を読み取ることができたり、検索ユーザーの端末ごとにもっとも見やすい見た目でページを表示できたりするようになります。
ここからは、Webデザイナーにコーディングスキルが求められる理由について解説します。
Webデザイナーにコーディングが求められる理由の1つに、「レスポンシブデザインを前提としてデザインを考える必要が出てきたから」という点が挙げられます。
ひと昔前と比べると、Webサイトは、パソコン・タブレット・スマートフォンなど、さまざまな端末から閲覧されるようになりました。以前は端末ごとにアクセスするページを変える手法もとられていましたが、現在は、閲覧している端末のサイズに応じて自動的に最適なレイアウトを表示させる「レスポンシブデザイン」が主流です。レスポンシブ対応されていることは、使いやすいWebページの必須条件ともなってきました。
レスポンシブデザインをうまく設計するためには、Webデザインを考える段階からレスポンシブ対応を見据えておく必要があります。具体的には、レイアウトを柔軟に変形させやすいようになるべくテキストでコンテンツを作る、CSSの技術で表現できる範囲で装飾や動きを考えるなどです。
レスポンシブデザインがうまくいくためには、後工程であるコーディングのポイントをWebデザイナーもある程度把握しておく必要があるということです。
2つ目の理由は、「Webデザイナー以外の職種とのコミュニケーションに必要だから」です。
特に規模の大きな企業に見られる傾向ですが、Webサイトの制作フローにおける業務が明確に分業されており、コーディングの実装業務をフロントエンドエンジニアやコーダーと呼ばれる職種が担当することがあります。その場合Webデザイナーはコーディング実務自体を担当するわけではありませんが、実装されることを前提としたデザインができていれば、後工程とのやりとりやコミュニケーションを円滑に進めやすくなります。
コーディングの担当者ほど専門性の高いスキルを持っている必要はありませんが、コーディングにおいてどんな実装が可能でどんな表現が難しいかなど、把握したうえでワイヤーフレームやカンプを制作できるのと、デザインの視点だけでしか考えられないのとでは、進めやすさが大きく異なります。
Webデザイナーがコーディングまでできると、チーム全体が業務を効率的に進めやすくなるでしょう。
実際の求人票を見てみると、採用企業がWebデザイナーに求めるコーディングスキルの需要について、さらに具体的に知ることができます。
たとえば、マイナビクリエイターに登録された、Webデザイナーを募集する求人票のうち、必須業務経験欄にコーディングスキルが明記されていた求人の割合は40%ほどです。
ただし、これはあくまでも「Webデザイナー経験3年程度(コーディング含む)」「HTML、CSSのコーディング業務経験」「動的サイトにおいて、フロントエンドエンジニアに技術要件を伝えることができる」など、コーディングに関わる内容が明記されていた求人です。実際には、求人票に記載がなかったとしても、選考が進むにつれコーディングスキルを問われる可能性は十分あります。
Webデザイナーにコーディングスキルを求めている企業は上記の割合以上にあると考えてよいでしょう。
Webデザイナーを募集する求人票には「コーディング」以外にも、頻出するキーワードがあります。それは「UI」です。UIとは、ユーザインターフェース(User Interface)の略で、実はこのUIというキーワードからも、Webデザイナーに求めるコーディングスキルの需要を読み解くことができます。
UI:ユーザインターフェース(User Interface)とは
WebサイトにおいてUIは、Webサイトの見た目や使いやすさのことを意味します。UI設計と言えば、ユーザーにとって、ひと目で使い方がわかるようなサイトを設計する業務のことです。UIデザイナーと言えば、ユーザーにとっての操作性と、問い合わせやサービス登録といったWebサイトの目的達成がともに最適化されるデザインや設計を考えて、ワイヤーフレームなどを作成したりする職務を指します。
UI設計とは、ユーザーにとって見た目のわかりやすさや使いやすさを実装することでもあるため、つまり、コーディングスキルまで含んだ意味として使用されることがあるのです。求人票に「コーディング」と明記されていなくても、「UI」というキーワードがあれば、同様にコーディングスキルを求めている可能性があるでしょう。
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企業がコーディングスキルを求めているかどうかは、求人票にさまざまな表現でニュアンスを含めて書かれている可能性があり、実際のニーズを読み解くのが難しいこともあります。そんなときには、転職エージェントを活用して情報収集するのも有効な手でしょう。転職エージェントは企業の採用担当者を通じて、求人票だけではわからない、詳細な情報を把握している場合があります。
\ 転職のプロがあなたをサポート! /
キャリアアドバイザーにWebデザイナーにある程度のコーディングスキルが必要とはいえ、最低限どの程度学べば十分なのでしょうか。「チームでのコミュニケーションに使える」「後工程を見据えてコーディングのポイントがわかる」とは具体的にどれぐらいのレベル感なのでしょう。ここからはHTML、CSSについてそれぞれ、どの程度の知識があればよいのか、どの程度の記述ができればいいのかを説明していきます。
なお、知識やスキルを習得するには、座学などで知識を学ぶことはもちろん重要ですが、実際に手を動かすことが一番効果的です。知識を学んだ後には、実際にコーディングにチャレンジしてみるといいでしょう。
HTMLとはページや文字の文章構造を指定するための言語です。具体的には、見出し、画像、リンクなどを指定する際に用いられます。
HTMLを学ぶ目安として、自分でコードは書けずとも、まずは何が書かれているかを理解できるようにしましょう。どの記述がサイトデザインにどのように反映されているかが見てわかるということです。
たとえば、次のような記述を見たときにページ上の見た目がどう変化するかを想像できるかが1つの目安になるでしょう。
<header>
<nav>
<ul>
<li>メニュー1</li>
<li>メニュー2</li>
<li>メニュー3</li>
</ul>
</nav>
</header>
<body>
<section>テキストテキストテキスト</section>
<section>テキストテキストテキスト</section>
<section>テキストテキストテキスト</section>
</body>
<footer>
<p>© 2024 ABC blog</p>
</footer>
<table>
<tr>
<th>列1</th>
<th>列2</th>
</tr>
<tr>
<td>A-1</td>
<td>A-2</td>
</tr>
<tr>
<td>B-1</td>
<td>B-2</td>
</tr>
</table>
列1 | 列2 |
---|---|
A-1 | A-2 |
B-1 | B-2 |
また、実務の中では、簡単な修正程度であればWebデザイナーが対応することもあります。すでにあるページからソースコードをコピペしてくるといった方法でもまずはよいので、何を変えればどこが変わるのか程度の知識は持っておきましょう。
HTMLで何が書かれているかがある程度わかるようになったらCSSの学習に進みましょう。CSSは、HTMLと組み合わせて使用することで、文字の色やサイズ、レイアウトなどを指定することができる言語です。
CSSについても、頻繁に使われる記述については、ページ上ではどのような動きになるのかをひととおり理解しておく必要があります。
たとえば、次のような記述がWebデザインにおいて多く使用されます。どのような挙動をするか頭の中で思い描いてみるとよいでしょう。
.sample01 {
display: flex;
flex-wrap: wrap;
}
.sample01 > div {
text-align: center;
width: 210px;
border: 1px solid #333;
background-color: #ddd;
margin: 10px;
}
<div class="sample01">
<div>content A</div>
<div>content B</div>
<div>content C</div>
</div>
.sample02-box {
text-align: center;
width: 100%;
height: 120px;
border: 1px solid #333;
background-color: #ddd;
}
.sample02 {
position: relative;
top: 20px;
left: 50px;
background: gray;
width: 50px;
height: 50px;
color: white;
}
<div class="sample02-box">
<div class="sample02">ITEM</div>
</div>
CSSの記述と動きについてまとめた一覧ページなどもインターネット上に数多く公開されています。一度目を通し、どのような種類があるか理解しておくことをおすすめします。
上記の記述例は、Webデザイナーとして仕事をこなしていくうえで最低限必要なレベルです。一方で、Webデザイナーとしてのその後のキャリアを考えると、引き続きコーディングスキルを磨き続けていく必要があります。これまで見てきたとおり、コーディングスキルがあるかないかで、キャリアの選択肢が大きく変わってくるからです。
デザインスキルに加えコーディングスキルを磨いておくと、たとえば、コーディング等を専門とするフロントエンドエンジニアになる道も選べるでしょう。あるいは、多くの職種とコミュニケーションをとってきた経験を活かして、全体の進行管理を行うWebディレクターなどに転身する選択肢を選ぶこともできます。
Webデザイナーとしての実務をこなすうえで必要であるだけでなく、その後のキャリアアップ、キャリアチェンジにおいてもコーディングスキルを習得しておくことは重要だと言えます。自身の選択肢を増やすためにも、スキル習得には前向きに挑戦した方がいいでしょう。
Webデザイナーにデザインとコーディングのスキルが両方あれば、仕事の幅は確実に広がり、Webデザイナーとしての市場価値も高まるでしょう。
そしてWebデザイナーを募集する企業の大半は、コーディングスキルのあるWebデザイナーを求めています。Webデザイナーとして、採用のチャンスをより多くつかむためにもコーディングの基礎的なスキル・知識は、身に付けておきましょう。
]]>今回は、そんなITアーキテクトという職種の概要や、求められるスキル、ITアーキテクトになるための転職方法などについてご紹介します。IT業界の魅力的な職種を探している方や、かねてよりITアーキテクトに興味を抱いていた方は、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
目次
ITアーキテクトとは、企業の経営戦略に合わせたWebシステムの「設計図」を作り、運用しやすい最適なシステム基盤を構築する役割を担う職種です。また経営とIT全体を見据えた「アーキテクト(設計士)」であり、システムの最終的な仕上がりを左右してしまうほど重要な存在と言えるでしょう。
ちなみに、ITに精通し、高い技術がある人のことを「ITスペシャリスト」と呼ぶことがあります。これは「プログラマー」「ITマーケター」といった職種の名称ではなく、ITにおいて特化した分野がある専門家を総称する言葉です。具体的には「プラットフォーム」「ネットワーク」「データベース」「アプリケーション共通基盤」「システム管理」「セキュリティ」のいずれかに精通している人材をITスペシャリストと呼びます。
一方、ITアーキテクトとは、ITスペシャリストに「経営的視点」を加えた、さらに上に立つ人の総称であり、ITスペシャリストからキャリアアップする際、代表的なキャリアパスの1つです。
ITアーキテクトに転職したいと思っても、前提としてネットワークやデータベースなどに精通している必要がある点から、容易に担えるポジションでないことが想像できます。しかし、ITアーキテクトは難しい職種なだけに対価も高めに設定されている場合が多く、手がける開発プロジェクトも中核となって関われるため、とてもやりがいが大きい職種なのです。
上でも述べましたが、ITアーキテクトは企業を経営戦略とWebシステムの開発という2つの側面からサポートしていくことになります。ITによる業務効率化・コスト削減等を図るために、企業はさまざまなフェーズに投資を行いますが、その投資フェーズには大きく「経営戦略策定」「戦略的情報化企画」「開発」「運用・保守」の4つがあります。ITアーキテクトはこのうち「戦略的情報化企画」「開発」フェーズに参加することが多いです。
「戦略的情報化企画」フェーズにおいて、ITアーキテクトは詳細に決められたビジネス戦略や課題を受け取り、その解決となるような構築を行います。ITアーキテクトのほかにもプロジェクトマネジメント、ITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリストといった職種が参加します。その中でもITアーキテクトは中心となる重要な存在です。ITアーキテクトの主たる役割は、ITの専門知識を複合的に用い、オプティマイズ(最適化)されたアーキテクチャ(構造・構成)を作り出すことです。
またITアーキテクトが担う3つの専門分野に、「アプリケーション・アーキテクチャ」「インテグレーション・アーキテクチャ」「インフラストラクチャ・アーキテクチャ」がありますが、作業に関するアーキテクチャ全体の整合性管理も行います。
「開発」のフェーズにおいて、ITアーキテクトは構築済みのアーキテクチャに従い、実際に企業で使われるWebシステムを設計していきます。また、ITアーキテクトと共にシステムの設計・実装作業にあたる職種としてプロジェクトマネージャー、ITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリストに加え、カスタマーサービスが参加します。このフェーズにおけるITアーキテクトの主な役割は、専門分野ごとの作業に関するアーキテクチャ全体の整合性管理です。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が推進している、ITに関する能力を明確化・体系化した指標「ITスキル標準V3 2011」では、ITアーキテクトが備えておくべきスキルとして以下のように定義されています。内容も簡潔にまとめてみました。
ITスキル標準V3 2011 - IPA参照(2022年10月12日時点)
これらのスキルはITアーキテクトの専門業務で共通するものです。また、ITアーキテクトにはアーキテクチャ構築のみならず、コンサルタントやプロジェクトマネジメントなど、プロフェッショナルとしてプロジェクトを進行させる場合に幅広いスキルが必ず求められます。
例として、上記表に記載されているITアーキテクトの「アーキテクチャ設計」のカテゴリーには、課題解決となるアーキテクチャ構築のほか、代替となる課題の分析や提案も含まれます。また、要件定義もこの領域です。「インダストリー」のカテゴリーでは、業界ビジネスの変動や技術動向を洞察するスキルも求められるでしょう。「リーダーシップ」「コミュニケーション」「ネゴシエーション」など、円滑なチームワーク、グループワークに関するカテゴリーも少なくありません。
通常、これらのようなスキルを、独学で身に付けていくのは難しいです。また、ITアーキテクトに関する研修だけで身に付けるのも現実的ではありません。多くの人は、プロジェクトごとの実践や経験を経てITアーキテクトとして必要なスキルを身に付けていきます。
ここまでお話したITアーキテクトの仕事内容から、プロジェクト内でのITアーキテクトの重要性を理解していただけたでしょうか。それだけ責任あるポジションであるが故に、ITアーキテクトの年収は他のIT系職種より高い傾向があります。具体的にはITアーキテクトを必要としているプロジェクトによるものの、規模の大きいプロジェクトを任されているITアーキテクトであれば、マイナビクリエイターが扱っているITアーキテクトの求人(非公開求人含む)によると、およそ560〜1034万円※といった高水準の年収を獲得しているケースがあります。平均年収としてはおよそ786万円※ですが、中には、およそ1500万円※という年収でITアーキテクトとして活躍されている方もいます。
※マイナビクリエイター調べ(2022年10月12日現在)
ITアーキテクトの勤務時間については、実働8時間、完全週休2日といった一般的な設定の求人が目立ちます。産前産後休暇、育児休暇などライフイベントに応じた休暇をITアーキテクトに提供している企業も多いようです。また、専門業務型裁量労働制などフレキシブルに勤務できる形態を採用し、ITアーキテクトが働きやすいよう適応している企業もあります。
ITアーキテクトの実際の給与・勤務時間については企業間で差があり、業態や企業ごとのオペレーション内容によっても変わってくるため、一概に語ることはできません。ITアーキテクトを志望している場合は応募前によく確認するようにしてください。
ITアーキテクトの代表的なキャリアパスとして「ITコンサルタント」と「プロジェクトマネージャー」が挙げられます。ITアーキテクト・ITコンサルタント・プロジェクトマネージャは一般的に同年齢で到達することが多い職種ですが、それぞれ異なる指向性があります。それぞれの職種概要とITアーキテクトとの位置づけの違いについて以下で簡単にご説明しましょう。
ITアーキテクトが経営戦略と技術を指向しているのに対し、ITコンサルタントが指向するのは経営戦略とオペレーションです。また、ITアーキテクトと比較すると開発よりはソリューションの策定や企画と紐づいた業務を担当します。コンサルティングや、コミュニケーション、ネゴシエーションなど、必要となるスキルにはITアーキテクトと共通しているものも多数存在します。
プロジェクトマネージャーはITコンサルタントとITアーキテクトの中間に位置づけられている職種です。ITアーキテクトとITコンサルタントが持つマネジメント指向を極めた職種と言えます。
ITアーキテクトも同様、ITコンサルタントとプロジェクトマネージャーの関係に上下はなく、指向性の違う横並びのポジションです。例えるなら、サーバーエンジニア、データベースエンジニアのような、上下のないそれぞれが専門化されたポジションなのです。IT業界のポジションはとても多様ですが、自身が何を活かせるか、どんな仕事を担いたいかで、到達するキャリアパスは分岐されていくでしょう。
ITアーキテクトになるためには、これまでご紹介したような実践的なスキル・知識が求められます。独学での習得は難しいでしょう。ただし、ITアーキテクトになるための素養のうち基礎的な技術面は、自己学習で培うことも可能です。ITアーキテクトに関連する参考資料は書籍としても多数流通しており、また、ITアーキテクトに関する基礎的な知識を網羅した養成セミナーを展開している事業者も目立ちます。こうしたツールを利用し、ITアーキテクトになる準備を進めるのも1つの方法です。
一方で自己学習ではどうしても習得が難しいスキルがあります。それは、ITアーキテクトとしての「コミュニケーション能力」です。ITアーキテクトとして顧客やエンジニアにアーキテクチャの内容を正確に伝達するには、熟達したコミュニケーション能力が求められます。また、プロジェクトの中枢を担う中では、ITアーキテクトにリーダーシップが求められるシーンも少なくありません。これらITアーキテクトのスキルは、机に向かった学習だけでなく、組織の中でダイバーシティ(多様な価値観)に直面していくことが習得するうえでとても重要なのです。
ITアーキテクトには、1つの技術を追求する姿勢と、プロジェクト全体を見渡す客観性が求められます。専門性と客観性をバランスよく両立するのは簡単なことではありませんが、プロジェクトにおいて重要な役割を担当するITアーキテクトだからこそ、このバランス感覚が求められます。
ビッグデータの活用やIoTなど、IT化の取り組みはあらゆる産業で一般化しており、IT産業は依然として拡大の一途をたどっています。各業界でWebシステムは複雑になり、市場変遷に応じた「Up To Date」なシステムの導入をスピーディーに行うことが求められる中、近年ますます注目されるのがITアーキテクトです。今後もIT市場におけるITアーキテクトのニーズは高まっていきそうで、実際に多くの現場からITアーキテクトを求める声が聞こえています。
こうしたニーズの高まりから、IT関連の転職サイトなどではITアーキテクトの求人が目立つようになってきました。求める待遇にもよりますが、ITアーキテクトの求人自体を見つけるのは難しくないでしょう。また、転職エージェントのサービスを利用してITアーキテクトに転職する方も多いです。
転職エージェントはキャリアパスに関するカウンセリング対応のほか、求人の斡旋や面接のセッティングなど求職者の手間を一手に引き受けてくれるので大いに活用しましょう。
ITアーキテクトになるためには多くの専門知識に加え、組織の中枢でプロジェクトを牽引するためのコミュニケーション能力が求められます。そのため、ITアーキテクトになるための道のりは決して平坦とは言えません。同時にITアーキテクトは、それに見合う待遇とやりがいが得られる職種です。
今回ご紹介した内容から、ITアーキテクトに興味を持たれた方は必要な知識・スキルを培ったうえで、ITアーキテクトへのキャリアアップを検討してみてはいかがでしょうか。
]]>映像ディレクターは映画やテレビ、CMだけでなく近年はインターネット業界からの需要も高い職業です。転職したいと考えて志望動機を作っているものの、ほかの志望者と差別化するための志望動機を作る自信がなく悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では映像ディレクターの概要と志望動機に書くべき3つのこと、志望動機の例文を紹介します。最後に映像ディレクターの志望動機作りでよくある質問への回答も掲載しているので、ぜひお読みください。
目次
映像ディレクターとは映像作品を制作する現場で、企画構成から撮影、編集まですべての工程にかかわるリーダー的な役割です。依頼主の要望をヒアリングして動画内容を提案し、カメラマンや編集者を集めてチームを編成し、撮影から編集、チェックまで行います。
映像ディレクターは主にテレビ番組制作会社や映画制作会社で需要が高い職種でしたが、近年はYouTubeなどの動画媒体の発達によりインターネット動画制作現場でも需要が高いです。著名なYouTuberから依頼を受けて、YouTube動画の企画提案から撮影、編集をしてYouTubeチャンネルの運用にまでかかわるケースもあります。
特にインターネットでの動画配信のニーズは増加しており、今後はインターネットの動画を取り扱う映像ディレクターの需要も右肩上がりになっていくでしょう。
映像ディレクターの志望動機で重要なのは以下の3つです。映像ディレクターの志望動機作りで悩んでいる方は、この3つの要素を軸に志望動機の構成を考えましょう。
映像ディレクターの志望動機で重要な3つのこと
映像ディレクターの志望動機に書くべきことは、自身の経験やスキルが仕事にどう活かせるかです。過去の経験やスキルを映像ディレクターの仕事と紐付けて、企業にどう貢献できるかを明確にしましょう。
採用側が志望動機で知りたいのは「この人は自社で活躍できる映像ディレクターになれるか」です。仮に未経験でもモーショングラフィックスについて知見があったり、動画に動きをもたらすトランジションの技術を勉強していたりするなど映像編集ソフトを個人で扱っていた経験があれば映像ディレクターとして採用される可能性はあります。
また映像ディレクターは、クライアントの要望を汲み取って動画に反映させる役割であるため、傾聴力や提案力も欠かせません。コンサル系の仕事をしていた方や他業種のディレクター経験がある方は、クライアントが抱えている悩みに対して適切な対応策を提案し、解決した経験などを志望動機に書くとよいでしょう。
映像ディレクターの志望動機には、映像業界を志した理由を明確にしましょう。映像業界は志望者が多く、「華やかで楽しそう」というイメージのみに惹かれ、応募してくる人も一定数いらっしゃいます。採用側としてはそういったイメージで転職を志望する人ではなく、映像を使って何かを届けたいなど、しっかりとした意思を持っている方を積極的に採用したいのが本音です。
映像業界に興味を持ったきっかけを、過去の体験から棚卸しましょう。たとえば、YouTubeで見たドキュメンタリー形式の動画に感銘を受けて映像業界に興味を持ったなどのエピソードがあるはずです。
また、具体的な作品名を記載することによって、自身の価値観や考え方を伝えることができ、映像業界への熱意や意欲の高さを示すことができます。
採用側が「映像業界に熱意があり、自社に入社したあとも活躍してくれそうだ」と思えるよう、映像業界に対する熱意や関心をエピソードを通じて伝えましょう。
映像ディレクターの志望動機には、応募先企業を選んだ理由を明記しましょう。映像会社は多数ありますが、それぞれの企業で特徴や得意な映像制作のジャンルは異なります。自身がやりたいことや制作したい映像の方向性を明確にし、その企業とマッチしていることをアピールしましょう。
また、応募先企業を研究する際に感銘を受けた社員のインタビュー、企業理念は必ずメモしましょう。たとえば企業理念に共感した、その会社が制作した動画によって人生が変わるような体験をしたなどのエピソードトークも効果的です。
映像ディレクターになりたい人向けに、すぐに使える志望動機の例文を4つ紹介します。経験者向けと未経験者向けにわけて紹介するので、志望動機作りの参考にしてください。
私は、テレビ番組『○○』や『△△』のオープニング映像など、さまざまな番組に映像ディレクターとして5年間携わってきました。昨今はインターネット配信動画のニーズが高いことに興味を持ち、インターネット系の動画制作に力を入れている貴社を志望しました。
前職ではテレビ番組から派生した企画でYouTube動画を制作した経験があります。その際は、SNSをリサーチして視聴者ニーズの高いコンテンツを研究し、構成や編集、サムネイル画像などを工夫することで、最終的には1週間で再生回数30万回を突破するコンテンツを制作することができました。
私が5年間テレビ業界で培ったリサーチ力や分析力を活かし、よりコアなターゲットに向けたコンテンツの企画および制作ができる映像ディレクターとして、貴社へ貢献いたします。
前職では3年間、映像ディレクターとして編集業務をメインに行ってきました。今後は編集以外にも業務範囲を広げ、自身のクリエイティビティを発揮したいと思い貴社を志望しました。
カジュアル面談で貴社の○○さんとお話した際、貴社は「肩書にとらわれず、横断的に意見を出し合える風通しのよい社風である」と伺いました。互いにアイデアを自由に発信し尊重し合える環境なら、よりクリエイティブなコンテンツ制作に臨めると考えています。
自身のクリエイティビティとチームのアイデアを融合させ、これまでの実務経験も活かしながら、クライアントに満足していただけるコンテンツ作りができる映像ディレクターとして貴社へ貢献いたします。
学生時代、貴社が制作に携わっている『○○チャンネル』の動画を観て励まされ、それをきっかけに映像業界に興味を持つようになりました。
動画制作の実務経験はありませんが、個人的に趣味の旅行系のYouTubeチャンネルを運営しており、チャンネル登録者1万人を突破しています。動画編集ソフトは「Final Cut Pro」「Adobe Premiere Pro」両方の使用歴があり、ひと通り操作できる知識もあるので、その経験は貴社でも活かせると考えています。
私の人生を変えるきっかけを作ってくれた貴社で、私も誰かの心を動かし、そして人生をあと押しできるような動画制作をしていきたいと思い、貴社を志望いたしました。
前職では3年間、営業職を務めていましたが、長年の夢であった動画制作の仕事に就きたいと思い、このたび貴社の「映像ディレクター職」に応募いたしました。
動画制作の実務経験はありませんが、営業時代に培った「クライアントからの要望に耳を傾け、課題解決に向けた提案をする」という経験は、映像ディレクターの仕事にも活かせると考えています。私は前職での営業成績が2年間トップをキープしていましたが、それはまさに傾聴力と提案力によるものだったと自負しています。
そんな営業時代の経験やスキルを活かして、貴社へ入社した後もクライアントの要望を叶える動画企画を考案し、貴社へ貢献します。
最後に映像ディレクターの仕事についてのよくある質問をまとめました。志望動機を書き始めても手が止まってしまう方は、よくある質問と解決策を読んでから作成を始めましょう。
どうして映像ディレクターになりたいかをシンプルに考えてみましょう。好きなテレビ番組があったから、YouTubeが好きだからなど何か理由があるはずです。さらに理由を深掘りして、あなたが映像ディレクターを志望した理由を考えてください。
テレビ番組の存在に助けられて受験を乗り切れた、就職活動で辛い時にYouTube動画に励まされた経験はないでしょうか。そのような体験は映像業界を志す立派な理由になります。
さらに映像制作会社の中で志望先企業を選んだ理由を深掘りしましょう。企業理念に共感した、好きな番組の制作にかかわっていたなどの理由をメモして言語化してください。
あなたと映像作品が接点を持ったきっかけを探すと、明確な志望動機が書きやすくなるはずです。
映像ディレクターの転職に有利な資格としては、以下の2つがあります。
画像処理エンジニア検定とは、画像処理の基礎知識とプログラミングの知識についての検定です。映像制作現場だけでなく医療分野や工学分野でも活用できる資格なので、映像制作に興味がある方は取得しておくとよいでしょう。
CGクリエイター検定とは映画・アニメーション・ゲームやCMなどで使用するCG映像の制作について、映像表現技術やCG理論について学べる資格です。取得しておけばCGの基礎知識はもちろん映像表現についての知見があると認められるため、未経験の方はとくに取得しておくとよいでしょう。
映像ディレクターの志望動機に重要なのは「1自身の経験やスキルを紐づける 2なぜ映像業界を志したかを明確にする 3応募先の企業を選んだ理由を明確にする」の3つです。
自分自身の体験談や映像業界、志望企業を選んだ理由を明確にできるほど説得力がある志望動機になります。
映像ディレクターの志望動機を作ったものの自信が持てない、より採用側に響く志望動機にしたいとお考えの方は、マイナビクリエイターへご相談ください。マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーが志望動機の添削をお手伝いします。
転職したいとは思うけれど、「まだ迷いがある」「スキルがなくて不安」という気持ちがあると、なかなか最初の1歩が踏み出せないことがあります。そんなときは、なぜ転職したいのか、どのような職に就きたいのかなどを具体的かつ客観的に考えましょう。そのうえで、本当に転職すべきなのかどうかも含め、今後の転職活動の進め方を判断していけばよいのです。
この記事では、転職したいと思ったときにするべきことや、転職したほうがいい・しないほうがいい人の特徴、知っておきたい転職のリスクや成功のポイントなどを解説します。また、転職希望者からのよくある質問に、これまで数々の転職をサポートしてきたキャリアアドバイザーがお答えします。
キャリアアドバイザー プロフィール
Y.Tsunoda
ゲーム業界からWeb・IT業界まで、幅広くクリエイティブ業界全般を担当。前職の接客経験で培った「親しみやすさ」を武器に、機械的なヒアリングではなく、親身になった相談で『常に転職希望者に寄り添い、5年後のキャリアまで一緒に想像し、伴走していく』ことを心がけている。
目次
転職したほうがいいのか、それとも転職しないほうがいいのか、冷静な判断をするためには、まず現状を客観的に把握し、転職の理由や目的を具体化させていくのが重要です。転職を決断する前にするべき3つのことを以下にまとめました。
あなたはなぜ転職したいと思ったのでしょうか。転職したい理由は、現状の職場や人間関係への不満といった後ろ向きなものから、自分の夢やキャリアプラン、ワークライフバランスの実現などポジティブなものまで、人によってさまざまです。一時の勢いや気分で転職を決断して後悔することのないよう、まずは自分の考えを整理して、なぜ転職したいのかをはっきりさせましょう。
考えを整理するためには、転職したいと思った理由と転職の目的を紙に書き出してみるのがおすすめです。
転職したい理由 | 転職の目的 |
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転職したい理由と転職の目的が明確になったら、「いつまでにどのような状態になりたいか」という今後のキャリアプランを描いてみましょう。キャリアプランをうまく描けないのであれば、その原因がどこにあるのか掘り下げて考える必要があります。
詳しくは後述しますが、転職は必ず成功するとは限らず、さまざまなリスクも伴います。また、転職したい理由を転職以外の方法(職場への交渉、副業など)で解決できる可能性もありますし、転職したい理由が自分自身の問題(仕事への姿勢、経験、知識など)にある場合は、転職しても同じ状況が繰り返される場合もあります。
現在の職場で働き続けるメリットとデメリット、転職で得られるメリットとデメリットを具体的に比較し、さまざまな可能性を考えながら、転職があなたにとってプラスになるかどうか判断することをおすすめします。
転職の目的と今後のキャリアプランが描けたら、転職情報サイトなどで実際の求人情報を見てみましょう。あなたの描いたキャリアプランと転職市場のニーズにどのようなギャップがあるか確認することで、より現実的なキャリアプランへと修正することができます。
自分の希望する条件を満たす求人が見つかった場合は、転職後の状況をより具体的にイメージしながら、転職するかどうかの判断ができるようになるでしょう。また、応募したい求人がない、働きたいと思える企業が見つからない、希望に合う求人に応募するためにはスキルや経験が足りないなどの場合には、キャリアプランを変更したり、転職のやり方を考え直したりする必要があるかもしれません。
転職するべきか、しないべきかは、個人個人の置かれた環境によって判断基準が変わってくるため、一概には言えません。その一方で、客観的にみて明らかに転職がプラスになる状況が存在するのも事実です。
転職したほうがいい人とは、どのような人でしょうか。キャリアアドバイザーの視点からその特徴を紹介します。
転職の緊急度が高いのは、現在の職場で心理的安全性や身体的安全性を確保できていない人です。具体的には、パワハラ・セクハラ・モラハラなどのハラスメントを受けている人、立場や待遇に見合わない過重な責任を負わされている人、違法な長時間労働や危険な環境での労働を強いられている人などです。
上長や人事に対して改善や配置転換を願い出る、職場のコンプライアンスホットラインや社外の相談機関に相談するなどの対策をとっても状況が改善しないときには、転職を検討したほうがよいでしょう。会社と交渉するだけのパワーが残っていなかったり、すでに心身に異常が表れていたりする場合には、家族や医療機関などにも相談しつつ、判断を急いだほうがいいかもしれません。
一概には言えませんが、自分がいる業界の市場規模が右肩下がりの状況だったり、価格競争が激しくなっている状況であれば、成長している業界への転職で年収アップやキャリアアップが実現できる場合もあります。
たとえば、同じ「デザイナー」という仕事であっても、紙媒体のみを手がけるデザイン会社に所属するのか、紙もWebも手がけるデザイン会社に所属するのかによって、業務内容や身に付けられるスキル・経験、将来的なキャリアの選択肢や収入も変わってくるでしょう。
もちろん、今の会社の中で新規事業の立ち上げや新市場への参入を提案する道もありますが、それが現実的でない場合は転職を視野に入れてもいいかもしれません。
いまの職場では今後のキャリアプランの達成が難しい場合も、転職は1つの解決策になります。
たとえば、自分のスキルや経験が適正に評価されず、望むような仕事内容や待遇が得られていない人、自分の目指すキャリアを実現できるような職種やポジションが現状の職場に存在しない人、ほかにやりたいことが明確にあったり転職することで実現したいことがある人などにとっては、転職がポジティブな選択肢となり得ます。
実現性の高いキャリアプランを具体的に描けていて、社内での異動や副業などによるキャリアプランの達成も難しい場合には、転職を考えてもよいでしょう。
転職したほうがいい状況の人がいる一方で、転職せずにもう一度考え直したほうがいい人もいます。仕事において何かしらの問題に直面しているとき、転職すればすべてが解決できるわけではありません。
転職しないほうがいいのはどんな人なのか、その特徴をご紹介します。
何かうまくいかないことがあるたびに、自分に非はなく周囲の人や環境に原因があると考えてしまう傾向がある人は、転職が現状を好転させるきっかけにならない場合があります。
とくに、自分の能力や会社への貢献が上司や会社から評価されていない、と考えている人は要注意です。自己評価は周囲からの客観的評価よりも高くなりやすい、経験が浅く能力の低い人ほど自分を過大評価しやすい、などの事実が心理学の世界で明らかになっています。
現状への不満から勢いで転職を決めてしまうと、転職先でも同じような不満を抱いて転職を繰り返すことにもなりかねません。しっかり自分自身と向き合い、周囲の人の意見も聞いて現状を客観的に見つめられるようになるまでは、判断を急がないほうがいいでしょう。
転職したいという気持ちがあっても、転職したい理由や目的がはっきりしない人は、すぐに転職を決めないことをおすすめします。
現状にどのような課題を抱えているのか、転職することでどのような状況になりたいのか、という点が明確になっていないと、転職先を決める際の判断基準を持つことができません。根拠なく「前の職場よりましかもしれない」「どこでもいいからとにかく転職したい」と転職先を決めてしまうと、入社後に待遇や仕事内容のミスマッチが起こったりする可能性も高くなります。
転職する目的がはっきりしない段階なら、焦って転職する必要はありません。時間をかけて考えましょう。
いまの職場に転職してきて1年未満など日が浅い人は、転職を避けたほうがよいでしょう。いまどき多少の転職歴があっても就職に不利にはなりませんが、あまりにも短い期間で転職を繰り返している人は、「うちの会社で採用してもすぐに辞められてしまうのではないか」という企業側の懸念から受け入れられにくくなる可能性があります。
また、再び転職活動をして、まったく新しい環境に飛び込んで1から関係構築をやり直すにはかなりのエネルギーを要します。現状抱えている問題は、転職でしか解決できないものでしょうか。今の会社に交渉し、部署異動などで解決できる場合もあるかもしれません。辞めたいと思っても決断を焦らずに、現在の環境で状況を改善する可能性も探ってみましょう。
今とはまったく異なる業種や職種への転職を希望している人も、転職には慎重になることをおすすめします。その世界で一人前の仕事ができるようになるまでに、どのような知識やスキル、経験が必要になるのか、そのためにどのくらいの時間がかかるのかを十分に理解できているでしょうか。まったくの未経験であれば、自分よりずっと年下の上司のもとで働くこともあるかもしれません。
どれだけその仕事への憧れがあっても、実力や実績がものをいう転職で、すぐに結果を出すのは難しいことです。どうしてもチャレンジしたい場合は準備期間を設けて、勉強したり、実際にその業界で働いている人に話を聞いたりして、仕事への理解を深めましょう。
職場が変わるということは、人間関係だけでなく、仕事のやり方、組織の文化などもすべてリセットされるということです。転職によって起こる変化が、必ずしもポジティブなものであるとは限りません。
以下、転職にともなう具体的なリスクの例をご紹介します。
一般的には、年収が上がればそれだけ業務範囲が広がったり、業務内容の難易度が上がったり、業務や組織に対する責任が増すなど、金額相応の条件が付加されます。業務量や責任が増えれば、残業や出張が増えたり、休みがとりづらくなったり、ストレスにさらされる機会が増えたりする可能性もあるでしょう。
高年収の求人に魅力を感じるのは仕方のないことですが、年収に見合った業務と責任を負うことを理解し、覚悟を決めたうえで応募しましょう。
人間関係をリセットしたくて転職するのであれば、まったく知らない人たちの中で新たな仕事を始めることはチャンスかもしれません。しかし一方で、リスクでもあります。
まず、新しい人間関係を構築し、その中で信頼を得るには時間と労力がかかります。そして、新しい環境に慣れるまでは、同僚や上司の人柄、得意分野、担当している業務内容などがわからないので、不明点を誰に聞いたらいいのか、誰に依頼したらいいのかなど、業務上でのコミュニケーションがスムーズにいかず、ストレスを感じるものです。
たとえ面接の際に好印象だったとしても、実際のところは働いてみないとわからない、ということを理解しておきましょう。
たとえば、組織名や役職名、商品名などが略語で呼ばれていたり、専門用語が多かったりして、社内の人の会話や上司からの指示が理解できないこともあるでしょう。どの業務にどのシステムを使うのか、何のファイルがどこにあるのか、メールや電話、メッセンジャーなどでのコミュニケーションをどう使い分けるか、各種申請や報告はどのように行うのかなど、覚えることは山積みです。
新たな環境に慣れ、仕事を覚えて実力を発揮できるようになるまでは、時間がかかることを覚悟しておきましょう。
転職活動で重要なのは、自分と向き合うこと。そして、さまざまな情報をもとに自分の置かれている状況を客観的に把握することです。その際に押さえておくと役立つポイントがいくつかあります。
ここからは、転職を成功させるためのポイントを3つご紹介します。
自己分析を行って転職の目的が明確になったら、転職先に求める条件に優先順位をつけましょう。たとえば、年収が最優先で業務負荷は増えてもいい、仕事内容が希望に合っていれば年収は据え置きでもいい、家族との時間を大切にしたいから平日休みより土日休みがいいなど、譲れない点や妥協できる点は転職の目的によって異なります。そのため、なにを持ってして転職の成功とするのかを、あらかじめ言語化しておくことが大切なのです。
求人情報を調べていると、誰もが知っている大企業や、年収の高い企業、福利厚生が充実している企業などは魅力的に見えるものです。しかし、それらの企業があなたに合うとは限りません。
小さくても無名でも、自分の希望に合う企業はないか目を向けてみたり、社員の口コミを探してみたり、上場企業であれば開示情報を確認するなど、多角的な視点をもって企業を見極めていきましょう。
転職にはさまざまな理由があり、人それぞれに価値観も異なります。そのため「これが正解」といった転職はありません。しかし、1人で転職について考えていると、自分の思う「転職はこうあるべき」という固定観念にとらわれて選択肢を狭めてしまったり、転職すべきなのかどうか判断に自信が持てなくなったりすることもあるでしょう。
そんなときには、ほかの人がどんなきっかけで転職を決めたのか、転職をすることで未来がどう変わったのかなど、実際に身近にいる転職経験者や転職を考えている人に話を聞き、自分自身の状況と比較してみるのもいいでしょう。そうすることで、もっと深く具体的に転職について考えることができるはずです。
転職したい理由を書き出したり、今後のキャリアプランを描いたり、転職のリスクを確認したりしている時点で、すでに転職活動は始まっています。
しかし、転職に向けて新しい1歩を踏み出すには勇気も、エネルギーもいるものです。本当に大丈夫なのかという不安や、さまざまな手続きに対する負担感から腰が重くなってしまう人もいるでしょう。
転職したいけどあと1歩を踏み出せない、という方からのよくある質問に、転職相談のプロであるキャリアアドバイザーがお答えします。
自分ではスキルがないと思っていてもこれまでの仕事を通じて身に付けたものが何かしら必ずあるはずです。
自分にとっては当たり前のことが、ほかの人にとっては貴重な経験やスキルである場合もあります。まずは、いまの職場で経験した業務を中心に、実務年数が足りないのであれば学生時代に学んだことやアルバイトの経験なども含めて、経験・実績の棚卸しをしましょう。転職したい理由を書き出したときと同様、紙に書き出していくのがおすすめです。そこから、自分の経験やスキル、実績との親和性が高そうな求人を探していきます。
もし具体的に目指したい職種があり、その職種に応募するにはスキルが足りないのであれば、スキル獲得に向けて行動しましょう。スクールに通う、書籍やオンライン講座で独学するなどのほか、その職種に関連する部署がいまの職場にあれば部署異動を願い出るのも1つの手です。
全体的にまだ自己分析が足りていないようです。
まずは、これまでの仕事の経験などを思い起こし、「やりたいこと(興味のあること)」「やりたくないこと(苦手なこと)」を紙に書き出していきましょう。それぞれを書き出したら、一つひとつの項目について、「なぜやりたいのか」「なぜやりたくないのか」を掘り下げて考えていきます。
自分のやりたいこと、やりたくないことを具体的に考えていくことで、「チームでコミュニケーションしながら進める仕事が好き」「仕事の成果が数字で見えたほうが、やりがいを感じられる」「決められたことをただやるのではなく、クリエイティビティを発揮できる仕事がいい」「仕事内容よりも、プライベートの時間をしっかり確保できることのほうが大事」など、仕事を選ぶうえでの優先順位が見えてきます。そこから、転職先に求める条件を明確にしていきましょう。
企業研究をやり直し、情報収集に努めましょう。
転職に対して「失敗しそうで怖い」と思う具体的な理由は人間関係でしょうか、仕事内容でしょうか、それとも待遇でしょうか。不安を解消するのに必要なものは、転職先企業に関する情報です。まずは求人情報、業界に関するデータや口コミ、企業のWebサイトに掲載されている会社説明など、情報を収集して企業研究を行いましょう。
なお、転職エージェントを利用すれば、求人票にはない、より深い企業情報を得られることも期待できます。また、キャリアアドバイザーと対話することで、自分がなぜ、何に対して不安を抱いているのか、具体的な原因が見えてくることもあります。たとえば30代の転職には自身のライフイベントなどが重なることも多いため、不安を持つ人が多いものです。しかし、ほかの人の転職体験をよく知る第三者から客観的なアドバイスをもらうことで、1人では出せなかった答えが見つかることもあります。転職エージェントもうまく利用しながら、「怖い」の原因をつぶしていきましょう。
転職に必要な書類の作成には、便利なオンラインサービスも上手に利用しましょう。
履歴書、職務経歴書、ポートフォリオ作成など、転職先に提出する書類を一から作成するには時間がかかります。また、どのように書いたらいいのか迷うこともあるでしょう。そんなときは、必要な項目を埋めていけば適切な形式の書類ができる、テンプレートなどを活用するのが賢明です。
マイナビクリエイターでは、誰でも簡単に無料でポートフォリオを作成できるサービス「MATCHBOX(マッチボックス)」を展開しており、ポートフォリオだけでなく、履歴書や職務経歴書も作成することができます。また、あらかじめ記入例が記載された履歴書・職務経歴書もご用意していますので、用途に合わせてご利用ください。
転職に関する悩みは、誰にでも気軽に話せるものではないかもしれません。家族や同僚など、身近な人や利害関係のある相手であればなおさらでしょう。そんなときは、利害関係のない第三者として、転職エージェントを利用するのも1つの手です。
まだ転職するかどうかを決めていない段階でも、相談だけでも問題ありません。転職活動とは、転職するための活動ということだけを指すのではなく、自己分析や企業研究などをすることで「転職するかどうかを決めるための活動」も含まれます。つまり、まず転職活動を始めてみなければ、本当に転職するかどうかを判断するのは難しいのです。
転職に関する悩みがあればいつでも気軽にご相談ください。
Webメディアなどに掲載する文章を作成するWebライター。企業がSEOによる集客やインターネット広告に力を入れている現代では、欠かせない仕事です。Webライターへ転職したいと志望動機を作っているものの、なかなか進まず志望動機作成に難航している方も多いのではないでしょうか?
この記事ではWebライターの市場と志望動機で重要な3つのこと、志望動機の例文を紹介しています。最後にWebライターの志望動機で寄せられるよくある質問に回答しているので、ぜひ転職活動のご参考にしてください。
Webライターとは、Web上に掲載する文章を作成する仕事です。Webライターといえばフリーランスのイメージがありますが、自社メディアやコラムを内製化する企業が増えたことから、転職求人も増えています。
Webライターとして働ける企業としてはオウンドメディアを展開している企業、Web制作会社、そのほかも企業でSEOができるライターを募集しているケースもあります。
インターネット広告市場規模は年々増加傾向にあり、キャッチコピーやWeb媒体に掲載する文章をかけるWebライターの需要は高い状態です。
Webライターの志望動機で重要なことは以下3つです。Webライターの求人募集に応募したいが、志望動機が思いつかない方はこの3つを意識して志望動機を作成しましょう。
Webライターの志望動機で重要な3つのこと
Webライターの志望動機では自身の経験やスキルをライティングと紐づけることが重要です。経験者は過去にどのようなメディアの記事を作成し、PVや検索順位にどの程度貢献したかを具体的に記載しましょう。
未経験の方であっても、自身の経験やスキルからWebライターと親和性の高いものを見つけ出して志望動機に含めてください。たとえば営業職などで数字を追った経験は、Webライターの仕事と親和性が高いです。Webライターは「物書き」と思われがちですが、実は数字を追うマーケターの役割も担っているからです。検索順位やPV、CVを高めるためにライティング技術を磨き、コンテンツを充実させていく仕事の流れは営業職とも共通します。
また自身でブログを運営した経験がある方、アフィリエイトをして売上をあげた経験もWebライターに役立つスキルです。
以上のようにライティングと結びつく自身の経験やスキルを志望動機に入れ込むことで、採用側にWebライターとしての素質があるとアピールできます。
Webライターの志望動機には、なぜその企業を選んだかを明確に記載しましょう。その企業を選んだ理由が曖昧だと「企業風土と合わなかったらすぐに辞めてしまうのではないか、すぐに独立してしまうのではないか」と採用側に不安を与えてしまいます。
その企業の理念に共感する点を見出したり、企業が運営しているメディアを愛読していることや人生において役に立った経験などを交えて、具体的にその企業へ入りたい理由を書いてください。
ロジカルシンキングができることは採用側に対してのアピールポイントになります。ロジカルシンキングとは物事の因果関係を論理的に見つけ出す能力を意味します。情報を整理することにより、物事を言語化、文章を論理的に結び付け、読み手が理解しやすい文章を作ることはWebライターにとって非常に重要な能力です。
たとえば、過去の経験から、ロジカルシンキングで問題を解決した事例があれば志望動機に含めてください。「前職ではチームリーダーとして勤務し、残業時間の削減に努めていました。残業の原因となる要因を見つけ出し、改善フローを実施したところ結果的に残業時間を10%削減できました」などと書くとよいでしょう。あなたが原因と結果の因果関係を見つけ出し、改善できる人だと採用側にアピールできます。
Webライターの志望動機作りに行き詰まっている方のために、すぐに使える志望動機の例文を4つ紹介します。経験者・未経験者それぞれに2つずつ例文を用意しました。志望動機の書き方やエピソードの入れ込み方を参考にしてください。
私は〇〇株式会社のオウンドメディアチームに所属し、ライターとして3年間勤務しました。ライティングを通じて読者に有益な情報を発信することに生きがいを感じ、よりPV数の多いメディア運営を手掛けている貴社のWebライターを志望しました。
私が過去に参加したオウンドメディアは立ち上げ時は500PV、問い合わせも1〜2件しかない状態でした。PV数を伸ばし、よりユーザーが問い合わせしたくなるコンテンツを作成すべきだと考え、ユーザーが知りたい情報を提供できるようにKW分析を徹底してコンテンツSEOに注力しました。またユーザーの問い合わせへの意欲を高めるため、コピーライティングや消費者心理学も学び感情を高める文章作成を意識した結果、PV数は月間1万以上となり問い合わせも月間80件以上に増加しました。
私が前職で立ち上げたばかりのメディアを改善した際に得たSEOの知識、消費者心理を反映した文章作成スキルは貴社のメディア作成にも貢献できると考えています。
私はフリーランスとして旅行系ライターをしており、過去には「〇〇」という月間3,000PV以上のメディアで取材や写真撮影、コラムの執筆をしてきました。また自分自身でも月間PV2万以上の女性向け旅行サイトを運営しています。この度は貴社が掲げる「読者をテキストで高揚させる」という企業理念に共感し、貴社のWebライターを志望しました。
私がライターとして意識しているのは「目に見えないワクワク感を提供する」ことです。テキストは動画と違って、実際の様子を見せることはできませんが、読者の想像力をかきたてることができると考えています。その点は、貴社が掲げる理念と非常に親和性が高いと感じました。またそのような理念を掲げている貴社でこそ、私が実現したいユーザーへのワクワクの提供ができると考えました。
貴社へ入社した暁には、過去の経験やスキルを活かして貴社メディアのPV向上はもちろん、読者を高揚させるWebコンテンツを作成したいと思っています。
私は貴社が運営するコスメメディア「〇〇」を愛読しており、Webライター求人を見てぜひメディアのライターになりたいと貴社を志望しました。「〇〇」を読み始めたきっかけは25歳を過ぎて肌が安定しなくなり、私に合うコスメを探せるサイトがないかGoogle検索をしたことでした。
他メディアと異なり貴社「〇〇」は実体験を主軸としたコスメ紹介で、ライターが忖度なくコスメを評価している点に感動しました。私も貴社メディアのように人の役に立つ情報を発信したいとWebライティングを学ぶようになり、勉強の一環でブログを立ち上げて化粧品の情報を発信し、月間20万円程度のアフィリエイト収入が得られるまでになりました。
ライターの実務経験はありませんが、貴社メディアのユーザー目線を持っている点は強みになると考えています。ブログ運営のノウハウも使って、貴社メディアの更なる向上に貢献したいです。
私は旅行代理店のマーケターとして3年間勤務してきました。マーケターの仕事の一環でWebライターと仕事をする機会もあり、ライティング業界に興味を持つようになりました。ライターの実務経験はありませんが、マーケターとしてユーザー目線で商品を分析して宣伝する目線は、Webライターの業務と共通点があると考えています。
たとえば私は前職で申し込みの少ない温泉地を宣伝するため、人気温泉地との比較やユーザー属性を分析し、共通点や有名な温泉地にないポイントをアピールすることで申し込み件数を前年度比150%に向上させた経験があります。
私が3年間で得たマーケターとしての知識や経験は、貴社メディア運営にも役立つと考えています。貴社メディアのPV数を伸ばし、より申し込み件数を増やせるWebライターとして貢献したいです。
Webライターの志望動機作りにおいてよくある質問をまとめました。志望動機作りが進まない方は、志望動機が見つからなかったり、実務経験がなくアピールできる点が見つからなかったりするケースが多いです。対処法を解説するので、志望動機作りに役立ててください。
Webライターになりたいと思ったきっかけは、必ずあるはずです。好きなブログがあった、元々文章を書くのが好きだったなど簡単なものでよいのでメモしてみましょう。
Webライターになりたいと思ったきっかけを一言で書き、その後肉付けすればよいのです。たとえば、定期的に読んでいるブログがある場合、そのブログが自分にどのような影響を与えて、ライターになりたいと考えさせたのかより深掘りしてみましょう。
どうしても志望動機が見つからない方は、志望企業が制作したWeb文章を読んで感動したポイントをリストアップしたり、企業理念を読んで共感できる点を探してください。その企業を選んだ理由を明確にできれば、志望動機作りはかなり楽になります。
個人的な活動でもいいので、実務に活かせるスキルや経験をアピールしましょう。
とくにブログ運営経験は採用側にとって、ライターとしての素質があると判断しやすいです。ドメイン取得などから自分自身でおこない、コンテンツ作成とアフィリエイトやアドセンスでマネタイズした経験があればライティングだけでなく、上流工程まで任せられる人材だと判断されます。
またSNS発信経験もWebコンテンツの理解や、ユーザー目線の分析ができるというアピールに役立つでしょう。SNSアカウントでライトインフルエンサーの基準である2,000名以上のフォロワーを獲得し、情報発信した経験などもアピールになります。
Webライターの志望動機に重要なのは「1自身の経験やスキルをライティングと紐づける 2応募先の企業を選んだ理由を明確にする 3ロジカルシンキングをアピールする」の3つです。
未経験でもブログ運営などの経験があれば、Webライターとして採用される可能性は高くなるので、積極的にチャレンジするとよいでしょう。
志望動機作りがどうしても進まないと悩んでいる方は、マイナビクリエイターへご相談ください。キャリアアドバイザーがWebライターの志望動機の添削をおこない、内定を獲得できる志望動機作りをお手伝いします。
プロジェクトマネージャーへのキャリアアップや未経験分野からの転職を考えている方は、志望動機の作り方が知りたいはずです。
この記事ではプロジェクトマネージャーの概要や志望動機で重要とされる3つのこと、経験別の志望動機例文を紹介しています。また最後にプロジェクトマネージャーの志望動機に関連するよくある質問をまとめたので、ぜひ最後までお読みください。
目次
プロジェクトマネージャーとは、システム開発プロジェクトを取りまとめる責任者のことです。仕事は多岐に渡り、システム開発の企画立案や打ち合わせから納品までを担当します。クライアントとの打ち合わせや人員集め、費用の確保や進捗管理などプロジェクトを進行するうえで欠かせない役割です。
プロジェクトマネージャーの仕事内容についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
プロジェクトマネージャーの志望動機で重要なのは以下の3つです。プロジェクトマネージャーに求められるスキル、採用側が知りたい情報を整理してから志望動機を作成しましょう。
プロジェクトマネージャーの志望動機で重要な3つのこと
プロジェクトマネージャーの志望動機を書く前に、自身の経験やスキルを棚卸しして整理しましょう。採用側が知りたいのは「この人材を雇用して自社に利益があるかどうか」です。特にプロジェクトマネージャーはプロジェクトの要であり、システム開発に関するあらゆる業務に関わります。そのため採用側としてはすでにプロジェクトマネージャーの経験がある人、または未経験であってもマネジメントに長けている人が欲しいと考えています。
経験者は過去に担当したプロジェクトの詳細や規模、まとめた人員などを具体的に記載しましょう。
未経験の方は前職で得たチームリーダーやマネジメントの経験を書くのがおすすめです。マネジメントの経験がない方は営業職などで数字を追った経歴を書くとよいでしょう。数値目標を達成できる人材は、ゴールに対して行動計画を立てるスキルに優れていると判断されるためです。
プロジェクトマネージャーはシステム開発において求められるものが多い職種のため、自分の経験とスキルを棚卸ししたうえで整理してから志望動機を作ってください。
志望動機にロジカルシンキングができること、マルチタスク処理能力をアピールしましょう。
プロジェクトマネージャーは、システム開発における企画立案からチーム管理、費用の捻出や問題解決など多くの仕事をこなさなければなりません。クライアントの要望を聞き、システム要件を定義したり開発に向けての計画を立てるうえで論理的思考力は必須です。また、プロジェクトマネージャーはシステム開発において特定の業務ではなく、多くの業務を一度にこなすことが求められます。そのため多くのタスクを一気にこなせる能力が必要です。
志望動機では、過去の経歴から膨大なタスクがあっても素早く優先順位をつけ、タスクを期日までにこなす能力があることをアピールしましょう。たとえば人員が少ないチームでプロジェクトを完成させた経験などがあれば、詳細に記載してください。人員が少ない状況では限られた人員で多くのタスクを処理する必要があるため、ロジカルに状況判断して仕事ができる証明になります。
またその経験で複数業務を同時にこなした経験があれば、追記しましょう。たとえば「企画開発会議に参加し、その間に取引先へ電話やメールで営業をかけて1ヵ月の予算を達成した」などと書くのがおすすめです。
プロジェクトマネージャーの志望動機には、応募先企業に入りたい理由と入社後のキャリアパスをイメージしてから書き始めましょう。選んだ理由と応募先の企業に入社後のキャリアパスを記載することで、その企業の文化や働き方に対して自分がどれだけ適応できるかを示すことができるからです。
まずは応募先の企業研究をおこない、魅力的に感じる部分をメモとして書き出します。企業理念や実績、社員インタビューなどから自分の考えと合致する考え方などをピックアップするとよいでしょう。
たとえば、企業理念への共感と入社後にその理念に従って自分がどのようなシステムを開発していきたいかなどを書くのがおすすめです。
プロジェクトマネージャーを志望する方向けに、すぐに使える志望動機の例文を4つ紹介します。経験者と未経験者向けにアピールポイントを変えた例文を紹介するので参考にしてください。
私は前職で3年間プロジェクトマネージャーとして勤め、自社と取引先の仲介を含めたマネジメント業務をしていました。プロジェクトマネージャーになる前には5年間SEの経験があり、プログラミングスキルには自信があります。
この度はより上流工程に関わりたいと思い、プロジェクトマネージャーがクライアントのヒアリングから担当する貴社のプロジェクトマネージャーを志望しました。
前職でのプロジェクトマネージャー時代には〇〇株式会社の基幹システムの開発も担当し、2年間100名近くのエンジニアをまとめ、クライアントとの打ち合わせやチームの進捗管理、またトラブル発生時の対応に対応しました。エンジニア時代の経験から作業環境の向上を目指してプロジェクトを進行させて、最終納期に合わせて細かな工程と日程を設定することで、残業をほぼせず納期よりも1週間前にシステムを納品させることに成功しています。また出来上がったシステムについても、クライアントより「使い始めてから残業時間が10%減った」と報告をいただいています。
SEとプロジェクトマネージャー双方の目線を持ち合わせた私なら、大規模プロジェクトを請け負うことが多い貴社においても経験とスキルを持って、作業環境を向上させよりよい完成品をクライアントへ提供できると考えています。
私は前職で5年のプロジェクトマネージャーとしての経験があります。この度は貴社の企業理念である「お客様の声を聴く」に共感し、志望するに至りました。私がプロジェクトマネージャーとして大事にしてきたのは、クライアントの目線です。私はプロジェクト進行の過程でクライアントとコンタクトを取り、相手が言語化できない要望を汲み取ることを意識して仕事してきました。
たとえば、〇〇株式会社から依頼されたシステム再開発プロジェクトでは、使い勝手の面で問題を抱えていたクライアントに対して「△△」という機能を搭載することを提案、実装したところクライアントから好評の声をいただいています。
私は実務経験においても、お客様の声を聴くことが第一だと考えています。私がプロジェクトマネージャーとしての経験において養ったこの理念は、貴社の企業理念に共通するものがあると考えています。貴社に入社した暁には、私の傾聴力を発揮してよりクライアントに満足していただけるシステム開発を牽引していきたいと考えています。
私は前職ではシステムエンジニアとして5年間勤めてまいりました。その経験からよりクライアントと密接に関わり、要望を叶える上流工程に関わりたいと思い、プロジェクトマネージャーになりたいと思うようになりました。特にプロジェクトマネージャーの裁量の幅が大きく、要件定義から関われる貴社への入社を志望しています。
私がプロジェクトマネージャーになりたいと感じたきっかけは、前職でシステムエンジニアとして初の大規模プロジェクトに関わりクライアントから感謝の手紙をもらったときです。エンジニアとして大規模プロジェクトに携わった達成感と共に、クライアントとより近い立場で仕事をしたいと感じました。
プロジェクトマネージャーは未経験ですが、5年間で培った私のエンジニアとしてのスキルと経験から、エンジニアの立場にも立ったマネジメントが可能だと考えています。貴社に入社したあとはクライアントの要望をしっかりヒアリングして納得できるシステムを提供したいです。また、エンジニアに負担なくプロジェクトを進行できるマネージャーとして貴社に貢献できるマネージャーになりたいと考えています。
私は前職で法人専門のコンサルタントとして、企業の課題解決に努めてまいりました。コンサルタントチームのリーダーを担当しており、企業へのヒアリングからチーム員のスケジュール管理などの経験があります。コンサルタント時代に企業の課題解決のためにITツール開発を行った際に貴社と仕事する機会があり、プロジェクトマネージャーだった〇〇さんの手腕に惹かれて貴社を志望しました。
IT業界は未経験ですがコンサル業で培った課題解決スキルやマネージメントスキルは、プロジェクトマネージャーとしても役に立つと考えています。またプロジェクトマネージャーを目指すにあたって、PMPを取得してプログラミング知識もスクールに通って身につけました。
私の問題解決能力とマネジメント力を使ってクライアントの課題を解決するだけでなく、エンジニアが抱える長時間労働の解消によって、貴社に貢献できると考えています。入社後はプロジェクトマネージャーとして予算やステークホルダーのマネジメントにも関わっていきたいです。
プロジェクトマネージャーの志望動機を作るにあたって、よく寄せられる質問や疑問をまとめました。志望動機作りに自信が持てない方は疑問や不安を解消してから、書き始めましょう。
プロジェクトマネージャーになるうえで、プロジェクトマネージャー試験・プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験を受験しておくとよいでしょう。
仮にプロジェクトマネージャーの経験がなくても、資格があれば一定の知識があるため即戦力に近い扱いで転職できる可能性が上がります。
プロジェクトマネージャーの実務経験がない方は、計画を実行する能力やマルチタスク能力をアピールできる経験がないか考えてみましょう。
たとえば営業を経験している方は、月の予算をどう達成するか月初に計画してアポイントを取り、日々スモールゴールをこなして目標達成しているはずです。当時の業務を思い出し、目標達成のために行動したことや計画の立て方をアピールするとよいでしょう。
また、先ほど紹介したプロジェクトマネージャー試験・プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルの資格を取得しておくと、実務経験がなくても知識があるとアピールできます。
プロジェクトマネージャーの志望動機に重要なのは「1自身の経験やスキルをしっかりと整理する 2ロジカルシンキング、マルチタスク処理をアピールする 3応募先の企業を選んだ理由、入社後のキャリアパスを明確にする」の3つです。
プロジェクトマネージャーの志望動機作りに困ったら、マイナビクリエイターにご相談ください。キャリアアドバイザーがプロジェクトマネージャーの転職活動を総合的にサポートします。
転職者にとって、退職する企業との良好な関係性をどう保っていくかということはとても重要です。たとえば、退職のタイミングを考えることは1つの配慮と言えるでしょう。
そこで今回は、退職する企業やそこでの人間関係を、転職後もポジティブに繋げていくために、退職するタイミングをどのように見極めるか、また退職するタイミングをどうやって作るかなどをご紹介します。
Y.Tsunoda
ゲーム業界からWeb・IT業界まで、幅広くクリエイティブ業界全般を担当。前職の接客経験で培った「親しみやすさ」を武器に、機械的なヒアリングではなく、親身になった相談で『常に転職希望者に寄り添い、5年後のキャリアまで一緒に想像し、伴走していく』ことを心がけている。
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会社を退職する場合、その意思を伝える時期として、法的には「原則2週間前までに」申し出ることが定められています。しかし実際は多くの企業が社内規定に就業規則という形で、申し出は「退職の1ヵ月前までに」と定めていることが一般的です。社内規定は入社時に社員本人が確認していることが前提となりますので、この内規を無視して退職することは社会通念上できません。退職を考え、転職活動を始めるときには、必ず就業規則も確認するようにしてください。また退職の意志が固まったら、引継ぎ業務など周囲の状況も考慮し、なるべく早めに直属の上司へ伝えるようにしましょう。
法的に定められた退職のタイミングと現状
労働者には「退職の自由」があります。そのため、期間の定めのない労働契約を結んでいる場合、退職の申し入れから2週間が経過すれば雇用契約が終了する、つまり退職が可能となります。
ただし、労働者の権利への意識がまだ低かった頃につくられた社内規定では、退職の申し出から退職までを、3ヵ月、6ヵ月と長い期間を設けている企業もあります。実際の転職において、あなたがその内規を守ることができればベストですが、それが不可能な場合は、退職のタイミングについて在職企業と話し合って妥協点を見出していくということが必要です。
退職するにあたって、少しでも自身にとって有利なタイミングを選びたいものです。退職時期によってどんな影響が考えられるのかも合わせて、ベストと思われる退職のタイミングについてご紹介します。
賞与(ボーナス)は、一般的に6月と12月に支給されることが多いです。賞与の支給に合わせて退職したいと思うなら、賞与の算定期間や賞与の支給時期などを事前に確認しておくとよいでしょう。特に賞与の「支給日在籍要件」が定められている場合、賞与の支給日より前に退職してしまうと賞与を受け取ることができません。確実に賞与を受け取ってから退職したいと考えているなら、就業規則にもしっかり目を通しつつ、退職日を賞与の支給日後に設定できたら安心です。
業界によって繁忙期、閑散期があるかと思います。繁忙期は上司を含め、社内全体が立て込んでおり、気持ちにも余裕がありません。上司に退職を申し出るタイミングを伺うのも非常に難しいでしょうし、同僚への引継ぎ業務も円滑に進まない可能性があります。ですから、退職はもちろん、退職の相談や申し出をするタイミングも、会社の閑散期を狙うのがいいでしょう。
雇用形態によって退職のタイミングは違う
クリエイターが企業と関わるスタイルは多様で、外部スタッフとして業務委託でプロジェクトに参加したり、契約社員や派遣社員として雇用されている場合もあるでしょう。この場合、退職のベストなタイミングは仕事やプロジェクトの切れ目となることはいうまでもありません。
これらの仕事のスタイルには契約期間が存在しますので、更新を打診された際に、更新せず転職する意志を表しておけばOKです。それでも契約期間内のタイミングで突然退職することは社会通念上許されることではありませんので、もし契約に抵触してしまう場合は早めに相談し、必ず相手の了承を取っておくようにしましょう。
退職までの想定期間は、個人の状況を鑑みたとしても、最短30〜最長90日(1ヵ月〜3ヵ月)の間で設定するのが一般的です。ここからは、退職までに想定しておきたいスケジュール期間の目安を紹介します。
退職のタイミングは、以下3つの要素を想定して考えてみましょう。あなたに個々の事情がある場合は、これらに期間を足し引きして具体的に調整してください。
担当するプロジェクトの完了日 or 担当業務の引き継ぎ期間の終了日 | 目安 15日〜55日程度 |
担当プロジェクトの完了に合わせられるのが最も支障なく退職できるタイミングです。追加業務を入れないように在職企業と交渉しましょう。業務の引き継ぎに必要な期間はリーダーやマネージャーなどポジションが高い人ほど長くなるのはやむを得ません。転職先が確定している場合は転職先とも交渉のうえ、必要な日数を想定しましょう。
残務処理期間 | 目安 数日〜30日程度 |
クリエイターといえども担当しているのは制作プロジェクトばかりではありません。クライアントと直接コミュニケーションをおこなっていたり、社内でのポジション的な引き継ぎや事務処理も必要なはずです。これらをクリアする期間を普段の業務とは別途設け、退職のための事務手続きも社内の人事・総務と相談して完了させておきましょう。
有給休暇消化期間 | 目安 数日 |
企業によって有給休暇の取得状況は異なりますが、退職を前に有給が残っていた場合は消化期間を設けて、給与が支払われるのが一般的です。注意してほしいのは、この有休の消化期間、まだあなたはそれまで在籍した企業の社員であるということ。この期間を終えるまで次の企業に正社員として入社することはできません。この期間も必ず退職までの必要期間に換算しましょう。
退職のタイミングをはかるうえで重要なのは、退職してから転職先を探すか、転職先を決めてから退職をするかの選択です。あなたの性質や在職状況を考えてどちらを選択していくべきか考えましょう。下記に退職が先のほうがよい人、転職先を先に見つけるほうがよい人の2種類で、それぞれ5つの質問を用意しました。あなたの現状を考えてYes、Noで回答してみてください。
転職前にスクールなどで集中してスキルを補強したい | Yes | No |
退職から次の会社に入るまでの生活資金は準備している | Yes | No |
プロジェクトの切れ目が目前で退職しやすい状況にある | Yes | No |
現在の自分のポジションをカバーしてくれるメンバーがいる | Yes | No |
多忙過ぎて正直退職してからでないと転職自体考えられない | Yes | No |
休日や平日の勤務終了後の時間を利用して転職活動ができる | Yes | No |
転職先が決まれば在職企業の退職は容易だと思う | Yes | No |
無収入の期間が出ることは避けたい | Yes | No |
退職を急ぐよりも転職の方向性をじっくり決めたい | Yes | No |
キャリアアップ目的の転職で現職に不満があるわけではない | Yes | No |
それぞれの5つの質問で、Yesの数が多い方が、もう一方よりあなたに合った転職だと言えます。そしてこれらの質問に答えることであなたの退職において克服しなければならない問題点も見えてくるのではないでしょうか。
退職をしてから転職活動をおこなうか、転職先を決めてから退職するか、それぞれメリットとデメリットがあるため、退職するタイミングの選び方としてどちらが正しいかは一概には言えません。自分にとってよりよい形の退職するタイミングを見つけるために、今の自分に何が必要かを続けて考えていきましょう。
一般的な会社員の中では人材の流動性が高く、自由なイメージのあるクリエイター職種であっても、いざ転職しようと考えたら、どうしても退職のタイミングが近づいてこないという人が多くいます。それを解決するための方法を紹介していきます。
企業での在籍期間が長くなり、ポジションが上がれば上がるほど、退職のタイミングの選択は難しくなります。退職をスムーズにおこなうためには、退職を申し出る前からある程度退職できる状況をつくっておくことが理想です。転職の意志が固まったら、在職企業で上記のように行動し、退職のタイミングをつくる努力をしていきましょう。
多くの人が転職を断念する理由にあげるのが「多忙すぎて転職活動ができない」というものです。つまりその人は退職してからしか転職活動ができない状況にあるといえます。転職先を決めるまでの生活資金を準備することできれば、あなたはより自由な立場で退職のタイミングを考えることができるはずです。
もう一つ転職活動中の生活をカバーするために「生活スタイルを変える」という方法があります。郊外に転居して住宅費を抑えたり、現在の居住地域がそれまでの仕事を前提に決めたものだとしたら、転職後の生活を視野に入れて、より自由に居住地域を選ぶこともできるでしょう。生活資金が十分でないとき家族の協力が得られれば、一時的に実家で生活するというのも転職時を乗り越える一つの方法です。ひとり暮らしか、配偶者や家族がいるか、個人によって状況は大きく変わりますが、転職では生活そのものを見直すことで新たな可能性が見える場合もあります。「退職は無理=転職はできない」と結論づけてしまう前に、生活のスタイルを見直すことで退職のタイミングをつくることを考えてみてください。
退職をスムーズにおこなうために一番重要なのは在職企業と折り合える「退職のタイミング」です。それは退職の申し出から退職までの期間だけの問題ではありません。あなたがそれまで所属してきた企業に対して、可能な範囲で業務の進行に配慮すること。退職に一番ふさわしいタイミングをつくり出すことなのです。この退職タイミングによってあなたは退職した企業とも良好な関係を維持し、時には協力を得られるという大きなメリットを獲得できます。転職だけでなく退職にも誠意を持って臨むことがあなた自身を高める結果に繋がっていきます。
スムーズな退職を果たし、新たなるキャリアを築きたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
初めて退職届を書くときには、どのような紙を選べばいいのか、どこで買えばいいのかなど、迷うことが多いものです。この記事では、現在退職を考えている方や、退職が決まっている方に向けて、退職届に使えるさまざまな用紙の種類、選ぶときの注意や購入方法、折り方などについて、わかりやすく解説します。
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退職届に使われる用紙には、コピー用紙、便せん、専用紙など、さまざまな種類がありますが、どの用紙も万能というわけではありません。ここでは、それぞれの用紙に適した場面や、長所・短所、選ぶときに注意すべきことなどについて解説していきます。
かつては退職届といえば手書きが主流でしたが、現在ではPCを使って作成するケースも珍しくはありません。PCで退職届を作成する場合、家庭用のプリンターなどで通常使っているコピー用紙や、OA用紙、プリンター専用紙などにプリントします。とくに高級な紙を用意する必要はありませんが、裏が透けるような薄すぎる紙や、再生紙配合率が高く白色度の低い紙、色付きの紙などは避けたほうがよいでしょう。
コピー用紙の長所は手軽に入手しやすいこと、短所は、やや事務的な印象になる点です。PCで退職届を作成するかどうかは、上司など提出する相手の考え方や、会社の文化などに合わせて決めるとよいでしょう。
退職届を作成する際にスタンダードなのは、白無地の便せんに縦書きです。白無地便せんの長所は丁寧な印象を与えるところ。短所は、売っている場所が限られている点と、行をまっすぐ揃えて書くのが難しいところです。まっすぐ書く自信がない場合は、罫線の入った台紙(下敷き)がセットになっているものを選ぶとよいでしょう。
白地に薄い罫線の入った縦書き用の便せんも、ビジネスの場で使用するのにふさわしい用紙です。白無地の便せんよりも罫線入りの方が入手しやすいのがメリットです。罫線が入っているので、縦書きに慣れていない人におすすめですが、あくまで手書きが前提なので、書き間違えた場合は書き直しが必要になります。
退職願や退職届専用の便せん・封筒のセットや、届出の専用紙なども市販されています。便せんにあらかじめ退職願や退職届の文面が印刷され、日付や氏名などが空欄を手書きで埋めるタイプのものや、文面のテンプレートを無地の便せんに敷いてなぞり書きするタイプのものなどがあります。昔から届け出などオフィシャルな場面に使われてきた「奉書紙」という和紙を使用したものもあります。
いずれも用途が退職願・退職届に特化されているため、ビジネスマナーを守った文書を迷わずに作成できる点が長所です。短所は、どこでも売っているものではないことと、ほかの用紙と比べて高価な点です。
会社によっては、人事部などがあらかじめ文面を印刷した退職届用紙を用意していることがあります。また、中には社内システム上の退職届フォームに入力・送信する形を採用していて、紙の退職届が必要ない場合もあります。自分で退職届を用意する前に、あらかじめ就業規則を読んだり、上司や人事部に聞いたりして確認しておきましょう。
退職届に使われる用紙の一般的なサイズは、B5サイズまたはA4サイズです。それぞれのサイズのメリット、デメリットについて解説します。
B5サイズ(182mm×257mm)は、一般的な便せんのサイズです。三つ折りにすると、手紙などに使われる長型4号の封筒にぴったり収まります。封筒に入れたときコンパクトになる点がメリットで、人目につかないようポケットなどに入れて持ち運ぶのに適しています。デメリットは、プリンターの用紙はA4が一般的なため、PCで作成して家庭で印刷する際など、用紙を用意する手間がかかる場合もある点です。
A4サイズ(210mm×297mm)は、一般的なビジネス書類のサイズです。自宅のプリンターなどで印刷する場合は特別な用紙の用意が必要なく、受け取る側もほかの書類とあわせて管理しやすい点がメリットです。デメリットは、適した封筒のサイズが長型3号(120mm×235mm)でやや大きいため、ポケットなどに入れて持ち運ぶのに適さない点です。
退職届の用紙は、何を選ぶのかによって、売っている場所が変わってきます。最も確実なのはネット通販を利用することですが、送料がかかったり、配送までに時間がかかったりするのがデメリットです。
コピー用紙であれば、文具店、100円ショップ(100均)、大型のスーパーマーケットや電機店など、身近にある小売店で購入することができます。白無地の便せんや退職届の専用紙を購入したい場合は、文具専門店や、ショッピングセンターやホームセンター、書店などの文具コーナーを探してみましょう。
罫線入りの便せんであれば大抵、コンビニエンスストアやスーパーの日用雑貨コーナー、100円ショップなどでも購入できます。ただし、必ず置いているとは限らないので、事前に電話で問い合わせてから足を運んだほうがよいでしょう。
退職届を入れる封筒のサイズは、B5用紙には長型4号、A4用紙には長型3号を使います。封筒は、郵便番号枠が書かれていない白無地で、中身が透けて見えない厚手の紙製か、二重になっているものが適しています。事務用の茶封筒や色付きの封筒は、あらたまった文書には不適切なため避けましょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
退職届の折り方は、表面(文面が書かれた側)を内側にした三つ折りが一般的です。表面が上になるようにして縦長に置き、まずは紙の下側三分の一を上方向に折ります。次に上側の三分の一を下方向に折ってかぶせるようにします。折り方や封筒への入れ方など、こちらの記事にイラスト入りの詳しい解説がありますので、ぜひ参考にしてください。
最後に、転職希望者からよく受ける退職届の用紙に関する質問と、キャリアアドバイザーによる答えをご紹介します。退職届の用紙選びに迷ったら、ここまでの内容と合わせて以下のQ&Aも参考にしてみてください。
縦書きが一般的ですが、横書きでも問題ありません。
退職届の書式には法的な決まりごとがあるわけではないので、会社規定の書式がない場合は縦書きでも横書きでも問題ありません。たとえば社名が英語の場合は縦書きよりも横書きが適していますし、外資系企業などでは会社指定の退職届フォーマットが横書きという場合もあります。便せんに手書きで退職届を作成する場合も、PCで作成する場合も、縦書きか横書きかは会社の文化などにあわせて柔軟に判断しましょう。
PCで作成し、印刷しても問題はありません。
退職届はあくまで社内手続きに使用する書類なので、通常の社内文書と同様にPCで作成して印刷するので問題はありません。印刷する際は、退職届に適した用紙を選びましょう。
手書きは丁寧な印象を与えますが、間違えたら書き直しが必要なため、作成に時間がかかってしまう場合もあります。ダウンロードしてそのまま使えるWord(ワード)やExcel(エクセル)の退職届テンプレートもインターネット上に多数公開されているので、必要に応じて利用するとよいでしょう。
退職届の紙にはさまざまな種類があります。まずは会社指定の書式がないかどうか確認し、ない場合はそれぞれの状況や会社の文化に合わせて紙を選択しましょう。迷ったときは、手に入りやすいコピー用紙や、白無地または罫線入りの便せんが無難です。
初めて退職するときは、わからないことばかりで不安が多いものです。マイナビクリエイターでは退職時のマナーや段取りについて、役立つ情報を多数発信しています。ほかの記事もぜひチェックしてみてください。
せっかく転職するならば、できるだけ自分にとって有利なタイミングを狙いたいと思うのは当然です。この記事では、「いつ頃から転職活動を始めたらいいのか」「企業が中途採用に力を入れるタイミングはいつか」など、クリエイターの転職におけるベストなタイミングについて解説します。
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結論から言うと、昨今の転職市場は年間を通して動きがある状態であり、転職するなら「この時期」といった明確なタイミングはありません。新規プロジェクトの立ち上げや欠員補充など、企業によって採用活動のタイミングはそれぞれ異なるからです。とはいえ、実質的に「最適な」と思われるタイミングはいくつかありますので見ていきましょう。
日本企業の一般的な採用時期は、新しい期が始まる4月と、下半期が始まる10月です。そのため企業の採用活動は2~3月、8~9月に活発化するため、この時期の求人は増える傾向にあります。どちらのタイミングも新体制を整えるための人事異動が発生したり、人員補填が行われることが多いため、採用枠も広く、さまざまな求人の中から自分に合ったものを探しやすくなるでしょう。
多くの企業では、4月入社に向けて新卒採用を行います。しかし採用過程が異なる中途採用は新卒採用と違う時期におこないたいというのが、人事担当者の本音です。また人員の配置計画も定期的に新卒採用をおこなっている大手ほど、新卒の配置が固まったところで、各所の補強のために中途で即戦力を採用するのが基本です。だからこそ各企業が中途採用のペースアップをするのは新卒の採用が終わった4月〜5月とも言われています。
賞与は一般的に年2回、夏季(6月下旬~7月上旬)と冬季(12月)に支給されることが多いです。ですから賞与の支給後である7~8月、1~2月に退職できるようなスケジュールを組んで転職活動をするのがよいでしょう。また、賞与については「査定対象期間に在籍している」ことが条件になります。退職願・退職届を提出するタイミングは査定対象期間後になるよう注意しましょう。
次は年間の転職時期ではなく、人生の中で転職にふさわしい時期について考えてみましょう。業界・職種・企業規模を問わず、転職に強い年齢層というのは存在します。具体的には20代から30代前半、その中で最も転職に有利と言われているは、24〜29歳までの5年間です。
大手といわれる成熟企業ほど中途採用は若年層主体の傾向が強く、現在の転職市場全体においてもこの傾向がいまだ残っていることは否めません。
そんな状況を踏まえたうえで、ここからは自らのライフステージに合った年齢別の転職タイミングと求められるスキルについて見ていきましょう。
社会人経験が3年未満で転職を目指す人材は「第二新卒」と呼ばれます。このタイミングの転職では、中途採用でありながら専門的なスキルの高さや経験が重視されるのではなく、人柄やポテンシャルが評価される場合があるでしょう。
ただし、入社して1年未満での退職、転職活動といったあまりに早い展開だと、「何か問題を抱えている」「またすぐに辞めてしまうのでは」といったネガティブなイメージを与え、選考時に不利な状況になる可能性があります。パワハラや度を過ぎた時間外労働の強要など、何か特別な事情がない限り、短期離職での転職活動は避けたほうがいいでしょう。
20代後半となれば、社会人としてある程度の経験があり、転職では実績やスキルを重視されます。30歳以上の人材は「中堅」であり即戦力としての役割が求められるため、何かしら強みとなるスキルや実績があれば、転職において高く評価されるでしょう。
また結婚や出産など、ライフイベントとして変化のある年代でもあります。独身時代ほどの身軽さもなく、「家族の生活がベース」のライフスタイルへ変化する大きな転換期でもあるので転職の際は、家族への相談が必要になってくるでしょう。
40代以降の転職では、「役職についている」「マネジメント経験がある」といった実績が問われることが多くなってきます。年齢が上がれば企業が提示する年収も高くなりますが、それに見合ったスキルや役割も求められるので、採用基準は高くなるでしょう。
いかにして自分とのマッチングの高い転職先を見つけられるか。高キャリアのクリエイターの転職はまずこの点が重要です。パズルの最後のピースがはまるような企業と人との出会い。高キャリアの転職にはそんな幸運によってはじめて成功する場合もあります。より客観的な情報やアドバイスを得るため、若年層以上に転職エージェントの活用が有効です。
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※年齢・経験年数は他業界・他職種と大きな開きはないが、クリエイターの人材の流動性は全体的に高い。
ここからは、転職先からの内定を受けたあとの動き方について解説します。現職の退職から次の会社へ転職するまでの流れを把握しておきましょう。
退職時期が決まったら直属の上司に退職の意思表示をします。企業によってはオフィシャルな書類として「退職願」の提出を求める場合もあるので就業規則などを確認してください。上司と相談し退職日が決まったら、速やかに「退職届」を提出します。
自身が担当している業務の引き継ぎを行います。後任者や取引先の担当者に迷惑がかかることがないよう、業務の流れや注意事項などをしっかり伝えましょう。抜け漏れなく引き継ぐためにも、十分な時間を確保してていねいに行うことが重要です。
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これまでお世話なった取引先や上司、同僚などに退職のあいさつをします。対面して直接あいさつするのが理想的ですが、タイミングが合わなければメールでもいいでしょう。その際、一斉送信する場合などはメールの宛先にミスがないよう細心の注意を払ってください。
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各種デバイスや入館証、健康保険被保険者証(扶養家族を含めた全員分)などの貸与品は、退職日までにすべて返却します。また源泉徴収票や離職票、雇用保険被保険者証などは、転職先で提出する必要がありますので、確実に受け取れるよう、手続きを済ませておきましょう。
現職と転職先の就業規則は違うことがあります。特に、始業・終業の時刻や休憩時間、副業の可否などは、無用なトラブルを避けるためにも事前にしっかり把握しておきましょう。
転職には「最適な時期」が明確にあるわけではありませんが、傾向として、若年層のうちは自由度の高い転職ができ、中堅になってくると難易度が上がってきます。また、ライフステージや退職できるタイミングは人それぞれなので、決して転職に有利なタイミングと重なるとは限りません。今、転職に動くべきなのか、退職することができるのかを十分に考えたうえで、納得できる転職活動を行っていきましょう。
退職届は、あなたが会社に退職を申し出たことを証明する大切な書類です。そして、退職届に書いた退日付は退職前後のさまざまな手続きに影響するため、間違いがないよう気をつけなければなりません。
この記事では、正社員など期間の定めのない契約で働いている方に向けて、退職届に書く日付の考え方や書き方、注意点やよくある質問について、詳しく解説します。
目次
退職届に記載する日付は「退職届を提出する日」と「退職予定日」の2種類があります。ここでは一般的な例について解説しますが、日付の決め方や退職届への書き方は会社のルール等によって異なる場合もあるため注意してください。また、業界や会社によっては、会社のシステム上から退職の申請を行うなど、退職届の作成自体が不要なケースもあります。退職を考え始めたら、退職願や退職届を作成する前に、まずは会社の就業規則を確認しましょう。
退職届に記載する日付の1つめは、退職届の提出日です。
退職届を手渡しする場合は、直属の上司や人事部門など、就業規則で定められた提出先に退職届を手渡す日付を書きます。郵送の場合は、退職届を発送する日付を書きましょう。あくまでも、退職届を作成した日ではなく、「提出する日」を書いてください。
提出を予定していた日に上司が不在だったなど、予定が変わる可能性もあるため、提出の直前まで日付は書かないで空欄にしておくとよいでしょう。
退職届に書く最も重要な日付が、退職日(退職予定日)です。退職届には、事前に直属の上司と相談したうえで合意した退職日を書きます。まだ退職日が決まっていない場合は、退職届を出す段階ではありません。こちらの記事を参考に、正しい手順を踏んで退職の希望を伝えましょう。
退職日とは、会社とあなたとの間で交わされている雇用契約が終了する日のことです。退職希望者が会社に退職希望日を申し出て、会社側が合意することで退職日が決定します。
正社員など雇用期間の定めがない場合、一般的には、後任の採用や業務の引継ぎも考慮し、退職したい日の1~3ヵ月前、少なくとも2週間前までには申し出る必要があります。その際、もし会社側から退職日の指定があったら、特別な事情がない限りは従いましょう。
次に、退職届作成時の、日付の書き方についてポイントを解説します。
転職市場では退職届をPCで作成する場合も多くなりましたが、一般的なのは白無地の便箋に手書きです。ここでは、手書きまたはPCで、縦書きの退職届を作成する場合を例に説明します。
なお、外資系企業などでは横書きの退職届が主流の場合もありますし、会社によっては退職届の書式が用意されている、書面は提出せずに会社のシステム上で退職の申請を行うなどの場合もあります。必ず事前に就業規則などで確認しましょう。
退職日は、退職届の本文中に記載します。具体的には、用紙の右端中央に「退職届」、改行して下寄せで「私事」と書き、さらに改行して上から「この度、一身上の都合により、令和〇年○月○日をもちまして退職いたします。」等、本文を記載します。
提出日は、本文から1~2行空けて下のほう、本人の署名と所属部署名の前に入れます。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
退職届の日付に西暦を使うか和暦を使うかは、会社が公式書類などで通常使っているほうに合わせるとよいでしょう。会社側でとくに決まっていない場合はどちらを使っても構いませんが、ひとつの書類の中に西暦と和暦が混在しないよう、どちらかに統一しましょう。
縦書きの文書では、一般的に数字は漢数字を使用します。退職届を縦書きで作成する場合にも、日付は漢数字で書きましょう。横書きで退職届を作成する場合は、算用数字(英数字)を使います。
退職届は、被雇用者であるあなたが雇用主である会社に対して、退職(労働契約の終了)を申し出る書類です。会社側に退職届が受理され、労働契約の終了が承認されたら、あとから撤回することはできません。後悔することがないよう事前に慎重に考え、会社側と退職日について合意したうえで作成し、間違いがないかしっかり確認したうえで提出しましょう。
退職届に先立って提出する退職願は、あくまで会社に対して退職の希望を願い出る書類です。そのため、提出後に会社と協議した結果によっては、退職願に書いた退職希望日が実際の退職日とならない場合もあります。また、上司に退職願を提出した後、正式に退職が決定する前であれば、退職願を取り下げたり、内容を変更したりできる可能性もあります。変更を希望する場合は、直属の上司に相談し、会社の規定に従って手続きを行いましょう。
ただし、有休消化のために退職日を遅らせる、気が変わったため退職を取り下げるなど、自己都合で何度も上司の手を煩わせると、身勝手な印象を与えてしまうかもしれません。本当に退職すべきかどうか、いつ退職するのがよいか、退職願を出す前にまずは自分でしっかり考え、上司とも話し合うことをおすすめします。
退職届には、必ず日付を入れましょう。退職届の日付は、あなたが退職を申し出た日と、会社との間で合意した退職日付を証明するために必要なものです。
退職届の提出自体は、法的に義務付けられたものではありません。しかし、口頭のやり取りのみでは、退職日について会社側と退職者側の認識が異なっていたなど、トラブルに繋がる恐れがあります。そのため、雇用している側・されている側の双方にとって、日付を記載した退職届を残すメリットがあるのです。
退職届に日付が書かれていなければ、書面で残す意味がありません。自分の身を守るためにも、退職届には日付を明記しましょう。
最後に、退職届の日付について転職希望者からよく寄せられる質問に、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーがお答えします。退職届に書く日付で迷ったときは、こちらを参考にしてください。
会社が勝手に変更することはできませんが、交渉のうえでの変更はあり得ます。
退職届がすでに受理されている場合、その時点で会社側と契約解除の合意ができているため、会社が勝手に退職日を変更することはできません。ただし、会社側が退職希望者に対して退職日変更の交渉を行い、退職希望者側が承諾すれば、退職届の再提出などの手続きを経て退職日を変更することも可能です。退職希望者側が変更を承諾しない場合は、当初合意した退職日で退職となります。
もし、会社側から退職日についての交渉がなかったにもかかわらず、退職後に会社から受け取った離職票や退職証明書に記載された退職日が、退職届に記載した日付と異なっていた場合は、事務手続き上のミスなどの可能性があります。その場合は、退職した会社の人事部門に確認しましょう。
基本的には会社規則に従うべきですが、例外もあります。
会社規則で「遅くとも退職予定日の○ヵ月前までに退職願を提出」などと定められている場合、基本的にはそれに従って、退職日は退職届提出日の○ヵ月以上先に設定するのがよいでしょう。退職する側が会社規則を無視して一方的に退職日を通告するのは、社会人としてのマナー違反であり、会社との関係性がこじれる原因になる危険性があります。
ただし、やむを得ない理由があるなど、事前に会社側と退職日の合意ができている場合は、会社規則で定められた日付より前の日付を書いても問題ありません。円満退職のためには、事前に上司に相談し、退職の承諾を得たうえで、会社と合意した退職日を書いた退職届を提出しましょう。
必ずしも退職日=最終出勤日とは限りません。
退職日とは、会社との雇用契約が終了する日のことであり、最終出勤日と同じとは限りません。退職日に出勤する場合は、最終出勤日と退職日が同じになりますが、最終出勤日のあとに有給休暇を消化する場合は、有休の最終日が退職日となります。また、休職中にそのまま退職する場合なども、その日に出勤したかどうかにはかかわらず、会社と合意した雇用契約終了の日が退職日となります。
退職届に過去の日付を書いていい場合もあります。
たとえば、会社側と口頭やメール上のやりとりのみで合意して手続きをすすめたが、退職直前や退職後の段階で会社から退職届の提出を求められた、などのケースがあります。その場合は提出日が退職日より後の日付にならないよう、会社側に退職の意思を伝えた日(過去の日付)を提出日として書きましょう。
退職日を書いた退職届を会社に出せば、もう後戻りはできません。もし退職届の不備などが原因でトラブルが起きれば、転職に影響するリスクもあります。日付の間違いなど、転職手続きに関するミスを防いで円満退職を目指すためには、この記事をはじめ、退職・転職のプロフェッショナルが発信する情報を参考にするとよいでしょう。
マイナビクリエイターでは、退職・転職ノウハウをお伝えする記事をほかにも多数ご用意しています。ぜひ、あなたの転職活動にお役立てください。
企業価値の向上にデータ活用が欠かせなくなった現代では、データサイエンティストの需要が高まっています。データサイエンティストを目指し、転職活動を始めたものの志望動機が何をアピールしたらよいのか?など作成に難航している方も多いでしょう。
この記事では、データサイエンティストの仕事内容と求められる理由、志望動機で重要な3つのこと、すぐに使える志望動機例文を4つ紹介します。最後まで読めば、データサイエンティストの志望動機を、スムーズに書けるようになるでしょう。
目次
データサイエンティストとは、企業が抱える課題解決や企業戦略立案のためのデータを収集し、分析するのが仕事です。数学の知識・情報技術を用いてデータの集計分析を実施し、ビジネス価値を向上させます。また分析データを活用する環境の構築も、仕事に含まれるでしょう。
データサイエンティストの仕事を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
近年のスマートフォンやIT技術の進歩により、企業にとって情報の価値が重視される時代となりました。競合他社と自社を差別化し、既存課題を解決したり革新的な技術を生み出すために、データ分析は欠かせません。
スマートフォンやIT技術の普及に伴い、企業は膨大な量のデータを取得・蓄積できますが、あまりにデータが膨大なため、企業の内部リソースのみでデータを分析して、自社ビジネスへ活かすのは大変な業務となります。そのために、専門的にデータサイエンスのスキルを持ったデータサイエンティストの需要が高まりました。
データサイエンティストの志望動機で重要なことは以下の3つです。企業の課題を解決するに足る人物であるとアピールできるよう、志望動機を作りましょう。
データサイエンティストの志望動機で重要な3つのこと
データサイエンティストは、即戦力としての募集がほとんどです。そのため「これから勉強します」程度では、データサイエンティストへの転職は難しいでしょう。そのため、入社後すぐに企業へ貢献できることを示せるよう、持っているスキルを明確に記載することが重要です。
前職でデータサイエンティストの経験がある場合は、その業務で得たスキルや実績を、未経験からデータサイエンティストへ転職する場合は、データ分析に関わる仕事の経験やスキルを書くとよいでしょう。
プログラミングやデータベース関連の知識を持っている場合も、志望動機に盛り込むようにしてください。
データサイエンティストの志望動機には、志望先企業で取り組むことを具体的に記載してください。志望先企業が目指す目標を企業研究で把握しておき、その目標へ近づくために自分が取り組めることをまとめるとよいでしょう。
たとえば、志望先企業がEC部門へ進出しようとしている段階なら、「EC部門の立ち上げ拡大に取り組むためのデータ利用環境の構築に取り組む」などが適当です。企業研究でその企業が課題と考えているポイントを汲み取り、自身の経験やスキルによって解決できることを志望動機で示しましょう。
データサイエンティストは収集した膨大なデータを分析し、企業が抱える課題を解決する戦略を考案する役割です。つまり、ロジカルシンキングが求められる仕事であり、志望動機でも論理的思考力があると示さなければなりません。そのため志望動機には、主観的な情報ではなく客観的な情報を入れるようにしましょう。データサイエンティストは数学・統計学の知識が求められるため、数値を意識することも需要です。
すぐに使えるデータサイエンティストの志望動機の例文を4つ紹介します。経験者・未経験者別にアピールポイントを変えた例文を紹介するので、志望動機作りの参考にしてください。
私はPythonやPHPを中心に、プログラミング言語スキルを持っています。そのスキルを活かし、食品会社「〇〇フーズ」で、5年間データサイエンティストとして働いていました。データサイエンス部門立ち上げメンバーで、プログラミングによる環境構築と競合データの分析を実施し、競合が実施している顧客アンケートをもとにした商品企画開発のモデルを取り入れ、顧客ニーズを反映した商品開発に成功しました。その結果、立ち上げから5年の間に「〇〇フーズ」の業績を50%以上アップさせています。
人の生活を支える食に関わるデータ分析業務に関わった経験を経て、次は健康を支える医療製品を扱う貴社で働きたいと思い、貴社を志望しました。私がデータサイエンス部門立ち上げから業績拡大まで貢献した分析スキルは、貴社でも活かせると考えています。
入社後は貴社の医療製品をより広く利用してもらえるよう、データ分析の面で貢献したいと考えます。
私は〇〇株式会社のデータサイエンティストとして、分析環境の構築と運用を担当しています。分析環境の構築と運用を2年間継続する中で、運用コストも20%削減に成功しました。
このたび私が貴社を志望したのは、貴社の企業理念に共感したためです。貴社の企業理念「三方よし」は、企業の利益だけでなく取引先とユーザーにも利益を提供するという考え方です。私も分析環境の構築と運用において、自分の仕事が企業価値を高めることで、ユーザーと取引先の皆に利益を分配できるように意識して仕事をしてきました。
私の仕事のモチベーションになっている考え方は、貴社の企業理念と一致しています。私が実務で培ったデータサイエンティストとしてのスキルを活かし、貴社に関わったすべての人が幸せになれるよう企業価値を向上させることに貢献します。
私は事業会社のWebマーケターとして3年間働いており、サイト訪問者の属性データなどを分析し、PVやCVの向上に努めてきました。具体的には勤めていた事業会社のWebサイトとECサイトに携わり、サイト環境の改善とECサイトのユーザビリティ向上を実施してきました。結果的にサイトPVは前年度比30%アップ、ECサイト経由の売上は40%以上に拡大しています。
上記のような業務に関わる中で、データ分析にやりがいを見出すようになりました。そして、より大きなデータを扱い企業の課題を解決できるデータサイエンティストになりたい、と思うようになりました。
データサイエンティストとしての実務経験はありませんが、私がマーケターとして培ったスキルは必ず貴社のデータサイエンス部門で役に立つと考えています。
私は大学で統計学を専攻し、卒業後はIT企業の営業企画部門で勤務してきました。前職でもデータ分析のスキルを活かし、競合他社や市場変動の原因を究明し、市場の流れに合わせた新製品やサービスの企画に携わっていました。私が開発に携わった〇〇というサービスは、市場最高の売上高を叩き出すヒット商品です。
この経験から統計学の力を確信し、私のスキルを用いて企業課題を解決する仕事がしたいと思い、このたびデータサイエンティストを志望して貴社に応募しました。私の前職での経験は営業企画がメインですが、データを分析して課題を発見し、新しい製品を生み出す戦略を立てるという部分では共通しています。
私の前職でのスキルを活かして、貴社の企業価値を高めて課題を解決することに貢献します。
最後に、データサイエンティストの志望動機についてよくある質問をまとめました。志望動機作りでつまずいてしまう方は、参考にしてください。
志望動機が見つからない方は、データサイエンティストになりたいと思ったきっかけを探してみましょう。
前職でやりがいを見出した、データサイエンティストの講演会を聞いて興味を持ったなど、何かきっかけがあるはずです。志望動機を書くときは、きっかけとなった事象を掘り下げて自身の心理を分析し、志望動機を作りましょう。データサイエンティストになりたいと思ったきっかけだけでなく、志望企業を選んだ理由も明確にしてください。
たとえば、志望企業の理念への共感や取り組みに参加したいなど、その企業特有の理由を記載しましょう。
未経験からデータサイエンティストへ転職したい場合は、経歴を棚卸しして実務に活かせるスキルや経験を書きましょう。
たとえば、プログラマーとしてのスキルや統計学を学んだ経験など、数字を扱ってきた経験などはアピールポイントになります。データサイエンティストの実務経験がなくても転職は可能なので、まずは自分が経験した実務とデータサイエンティストの業務を紐付けて、志望動機に書きましょう。
即戦力が求められる傾向にあるデータサイエンティストですが、未経験からの転職も不可能ではありません。データサイエンティストの業務内容、応募企業が求めていることを理解し、過去の経験を棚卸しして、志望動機に盛り込むことによりデータサイエンティストとしての素養をアピールしましょう。
データサイエンティストの志望動機を作ってみたが自信がない、今よりもっとブラッシュアップしたいという方は、マイナビクリエイターにご相談ください。キャリアアドバイザーが志望動機作成のお手伝いや添削まで、データサイエンティストの転職をサポートします。
市場を拡大しているゲーム業界の中でも、ゲームディレクターはゲームの制作現場における花形です。転職を目指している方も多い人気の職種ですが、転職活動で必要となる志望動機がうまく書けず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ゲームディレクターの仕事内容、志望動機で重要な3つのこと、経験・未経験別に志望動機の例文を4つ紹介します。ゲームディレクターとして書くべき志望動機のポイントを把握すれば、採用側が「ぜひ我が社に!」と採用したくなる志望動機を作れるようになるでしょう。
ゲームの制作現場において、プロデューサーやクライアントの意向を汲み取り、意見をまとめてプロジェクトを進行するのがゲームディレクターの仕事です。開発現場の指揮を取る、まさにゲーム開発業界において花形ともいえる役割を担います。
具体的には、ゲームディレクターはゲームの企画構成、その後制作現場におけるスケジューリングやクリエイターの管理をし、ゲームの演出の監督を行ないます。
ゲームクリエイターの仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ゲームディレクターの志望動機で重要なのは以下の3つです。
ゲームディレクターの志望動機で重要な3つのこと
あなたにゲームディレクターの適性があり、また企業に貢献できる人材だと、志望企業に理解してもらえるよう、必要な情報を盛り込んで志望動機を作りましょう。
ゲームディレクターの志望動機には、今までのスキルや経験を具体的に書きましょう。自身のスキルや経験によって、入社後にどう企業へ貢献できるかアピールできます。
たとえば、ゲーム業界経験者の場合は過去にどのようなゲーム制作に携わり、どんな役割を担当したか書きましょう。ゲームディレクターの経験があるなら、チーム人数や効率化のために努力したこと、ゲームの反響なども具体的に入れることで実績をより詳細にアピールできます。
ゲーム業界未経験者の場合は、チームリーダー、進行管理の経験など、ゲームディレクターの仕事に役立つスキルや経験を書きましょう。
ゲームディレクターの志望動機には、ゲーム企業を選んだ理由やその企業を志望した理由を記載しましょう。
ゲーム企業ではゲーム業界への熱意を重視する傾向がありますが、それだけではなくゲームを通じて社会にどんな影響を与えたいかなど、あなたの考えや理念にも触れたいと思っています。そのため「ゲームを通じて、子どもに冒険心を持ってもらいたい」など、あなたが考えるゲームによってできる貢献を記載するのもよいでしょう。
またその企業を志望した理由を明確にすることで、採用側があなたに抱く離職への懸念を払拭できます。志望企業の研究で得た情報をもとに、その企業でしか実現できないビジョンを記載してください。
ゲームディレクターに重要なコミュニケーション能力があるという点も、志望動機に記載しましょう。ゲームディレクターはプロジェクトの管理運営を任される立場であり、チーム員をまとめ上げたり、モチベーションをコントロールするためのコミュニケーションスキルが欠かせません。
業界経験者は過去の実績から、チームとのコミュニケーションで心がけたことやその成功事例を書きましょう。未経験者は、前職で同僚やチームとのコミュニケーションが取れていたことを具体的に書いてください。
ゲームディレクターを志望する方向けに、すぐに使える志望動機の例文を紹介します。ゲーム業界経験者・未経験者別に紹介するので、自身の経験に合わせて参考にしてください。
私は前職で3年間ゲームディレクターとして働いていました。今回貴社を志望したのは、大規模プロジェクトを多く手がける貴社でゲームディレクターの仕事がしたいと思ったからです。
前職では20名ほどのチームでプロジェクトを運用し、過去には「〇〇」や「△△」というゲームの開発に携わりました。特にこの2つのゲームは顧客の評判もよく、売り上げも想定の120%を超えるヒットゲームとなっています。
私はゲームディレクターの仕事において、チーム員とのコミュニケーションを重視してきました。20名ほどのクリエイターと個人的な面談を実施し、各位の働き方で優先すること、スケジュールを分析したうえで、業務の割り振りやフィードバックの際の伝え方を工夫しました。その結果、プロジェクトを効率的に進行することができ、残業時間も他プロジェクトチームと比較して20時間少なくなりました。
私が前職で培ったコミュニケーション能力やディレクションスキルは、貴社における大規模なプロジェクトにおいても通用すると考えています。ぜひこれらのスキルを活かして、貴社のゲーム制作現場をより発展させるよう貢献したいと思い志望しました。
前職へは新卒で入社し、ゲームクリエイターを経てディレクターへ昇進。その後3年間ゲームディレクターとして働いていました。今回貴社への入社を志望するのは、貴社の「ゲームを通じて子どもの豊かな感性を育む」という企業理念に強く共感したからです。
私自身もゲームによって感性を育ててきた部分が多くあり、特に貴社が制作した「〇〇」というゲームのファンタジーながらリアリティのある世界観は、私のゲーム制作にも大きな影響を与えています。同じように、次は私がゲームで新たな世界観を見せて、誰かの感性を育む一助となりたいと思い、貴社を志望しました。
貴社に入社後は日本だけでなく、世界中の人の感性を刺激するようなゲームを制作し、貴社に貢献したいと思います。
私は前職では〇〇株式会社で5年間、ゲームクリエイターとして働いてきました。クリエイターとして大切にしていたものは、顧客ニーズに応えることです。しかし、長年クリエイターとして勤務するにあたり、顧客ニーズを反映するだけでなく、顧客をあっと言わせるようなニーズを生み出す側に回りたいと思い、ディレクターを志望するようになりました。
貴社はオリジナルゲームの開発に特に力を入れており、△△のように斬新で今までにないようなゲームを開発する力に長けています。ぜひ貴社に入社し、ゲームクリエイターとしての知識や経験を活かして、顧客に新しいニーズを生み出す斬新なゲームを作りたいと思い志望しました。
私が5年間で得た知識と経験をフルに使い、貴社に貢献したいと思っています。
私は前職でWebディレクターとして、3年間勤めてきました。今回貴社を志望したのは、Webと同様に世界中と繋がれるツールとなったゲーム業界で、より多くの人を笑顔にする仕事がしたいと思ったからです。中でも貴社を志望した理由は、私が個人的に「〇〇」というゲームが大好きで、シリーズ一作目から買い続けているヘビーなファンだからです。
ゲーム業界は未経験ながら、私はWebディレクターとして多いときでは20名程度のライター、スタッフをまとめてきました。プロジェクト進行やコミュニケーションは、前職の経験から自信があります。またゲームディレクターを志すにあたり、個人的にスクールに通い〇〇や△△を扱える知識をつけました。
私が3年間培ってきたディレクターとしてのスキルは、ゲームディレクターの仕事においても役立つと確信しています。
最後にゲームディレクターの志望動機について、よくある質問をまとめました。疑問や不安を解消したうえで、刺さる志望動機を作りましょう。
これまでの経験、職歴を振り返り、ゲームディレクターを志すきっかけとなった出来事を深掘りしましょう。
志望動機が見つからない方は、自身の経験や職歴、スキルの棚卸しが不足しているケースが多いです。なぜゲームディレクターになりたいのか、その企業を志望するのかを今一度人生の経験や職歴から考えてみましょう。
ゲームディレクターを志すきっかけとなったゲームで感じたエピソードや、今までゲームディレクターになるために努力してきたことを考えて、志望動機に盛り込んでください。
前職で担当していた業務や個人的な活動でもいいので、ゲームディレクターの業務と共通するものをピックアップしてアピールしましょう。
ゲームディレクターの実務に関わったことがなくても、ゲームディレクターへの転職は可能です。前職で担当していた仕事の中で、ゲームディレクターの業務と共通するものを担当していれば、そのスキルを活かして活躍できます。
自分でゲームディレクターになるためにソフトウェアの扱いを学んだり、セミナーなどに通ってスキルを磨いた方はそのスキルを書くとよいでしょう。また個人でゲーム作りをしたことがある方は、そのゲーム作りの経験について書いてください。
ゲームディレクターへの転職時の志望動機は「1今までのスキルや経験をアピールする 2なぜゲーム企業か、なぜその企業かを明確にする 3コミュニケーション能力をアピールする」の3つが重要です。
未経験であっても過去の業務でゲームディレクターの仕事へ活かせるスキルや経験を棚卸しすれば、共通するスキルが見つかるはずです。またゲーム企業やその企業を選んだ理由を明確に伝えることが、採用側に刺さる志望動機のコツです。
ゲームディレクターへの転職を目指したい方は、ぜひマイナビクリエイターをご利用ください。キャリアアドバイザーが志望動機の添削はもちろん、転職活動を幅広くサポートします。
Webデザイナーなど、クリエイティブ職の転職ではポートフォリオが必須です。そのため、「ポートフォリオがあるなら職務経歴書については簡易的でいいのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Webデザイナーの方に向けて職務経歴書の書き方をポイントとともに解説します。無料でダウンロードできるサンプルもご用意したので、ぜひご活用ください。
目次
Webデザイナーが職務経歴書を書くときはに、どんなことに気を付けるべきでしょうか。ポイントを確認しておきましょう。
中途採用をする企業が、Webデザイナーに求めるものはいくつかありますが、中でも「即戦力」を期待している場合、重視するのはデザインスキルです。ただし、デザインスキルの優れた中途採用希望者は多く存在します。そこで、他の中途採用希望者と差別化を図るには「提案力」のアピールが必要です。
提案力とは、相手の抱える課題に対して、問題解決に繋がる企画・提案・行動が積極的にできる能力を指します。これまでの実績を記載する際、問題解決に向けて自分はWebデザイナーとしてどんな関わり方をしたのか、何を提案し、どのように解決してきたのかなど、意識して盛り込むとよいでしょう。
職務経歴書を書くうえで最も大切なことは「できること・やりたいことをきちんと記載して、自分の魅力を相手に伝えること」です。これを実現するために、相手の立場にたった書類作成が必要となります。特に採用担当者は、毎日大量の書類に目を通しており、その中でも、しっかりと伝わるようなわかりやすさが求められます。「相手に伝わりやすくする工夫」はデザイナーとして大切な能力なので、職務経歴書においても意識したいところです。
ではさっそく、職務経歴書のサンプルを見ていきます。
2024年2月1日現在
氏名:○○ ○○
デザイン系の専門学校を卒業後、株式会社△△△△(ゲーム制作会社)に入社し、2DCGデザイナーとして●年ほどコンシューマーゲーム制作における2Dデザイン業務を経験。その後、株式会社○○○○にWebデザイナーとして転職し、Webサイト・バナー・ランディングページ・アプリUIのデザインとコーディング、運用と更新、改修などの業務に携わってきました。
PCスキル/テクニカルスキル | 経験年数 | 備考 | |
---|---|---|---|
担当業務 | デザイン コーディング |
●年 ●年 |
|
ツール | Photoshop Illustrator XD |
●年 ●年 ●年 |
|
言語 | HTML(5) CSS(3) JavaScript(iQuery) PHP |
●年 ●年 ●年 ●年 |
通常業務で使用可能、指導も可能 通常業務で使用可能、指導も可能 経験薄だが知識あり |
PCスキル/テクニカルスキル | 経験年数 | 備考 |
---|---|---|
担当業務 | ||
デザイン コーディング |
●年 ●年 |
|
ツール | ||
Photoshop Illustrator XD |
●年 ●年 ●年 |
|
言語 | ||
HTML(5) CSS(3) JavaScript(iQuery) PHP |
●年 ●年 ●年 ●年 |
通常業務で使用可能、指導も可能 通常業務で使用可能、指導も可能 経験薄だが知識あり |
期間 | 会社名 |
---|---|
20XX年XX月~現在 | 株式会社○○○○(Web制作会社) |
20XX年XX月~20XX年XX月 | 株式会社△△△△(ゲーム制作会社) |
株式会社○○○○ [在籍期間:20XX年XX月~現在]
事業内容:Webコンテンツ・プロモーションの企画・設計・制作
従業員数:●●●名
資本金:●●万円
雇用形態:正社員
プロジェクト期間 | プロジェクト詳細・業務内容 | 役割・チーム体制 | 環境・使用言語 |
---|---|---|---|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】 |
【組織】 ●名 【役割】 Webデザイナー |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator サクラエディタ 【使用言語】 HTML CSS 【使用OS】 Mac |
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】
|
【組織】 ●名 【役割】 Webデザイナー |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator サクラエディタ 【使用言語】 HTML CSS JavaScript 【使用OS】 Windows |
プロジェクト期間 | プロジェクト詳細・業務内容 |
---|---|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】 |
役割・チーム体制 | |
【組織】 ●名 【役割】 Webデザイナー |
|
環境・使用言語 | |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator サクラエディタ 【使用言語】 HTML CSS 【使用OS】 Mac |
|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
プロジェクト詳細・業務内容 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】
|
|
役割・チーム体制 | |
【組織】 ●名 【役割】 Webデザイナー |
|
環境・使用言語 | |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator サクラエディタ 【使用言語】 HTML CSS JavaScript 【使用OS】 Windows |
株式会社△△△△ [在籍期間:20XX年XX月~20XX年XX月]
事業内容:コンシューマーゲーム開発
従業員数:●●名
資本金:●●万円
雇用形態:正社員
プロジェクト期間 | プロジェクト詳細・業務内容 | 役割・チーム体制 | 環境・使用言語 |
---|---|---|---|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】 |
【組織】 ●名 【役割】 2DCGグラフィッカー |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator 【使用OS】 Windows |
プロジェクト期間 | プロジェクト詳細・業務内容 |
---|---|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】 |
役割・チーム体制 | |
【組織】 ●名 【役割】 2DCGグラフィッカー |
|
環境・使用言語 | |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator 【使用OS】 Windows |
1.強み
より洗練されたデザインにするためにどうしたらよいかを考え、ユーザビリティの向上や統一感の観点から変更したほうがよいと判断したものは積極的に提案するなど、クオリティの高いデザインを作成することを常に心がけています。自己満足ではなく「ユーザーにわかりやすいデザイン」を自分の中で指針としており、作成してきたデザインは依頼元や社内でも評判がよく、表彰されることもありました。
デザインに統一感を出せるよう自らキャラクターやアイテム等のイラストも制作できるといいうことも強みの1つです。
2.今後のビジョン
Webデザイナーとして、常に「何を求められているのか」を考えてデザインをしてきました。認識の齟齬を防ぐため、デザインは複数案つくる、周囲との連携を密に取りコミュニケーションロスを避けるなど、自分のデザインをより求められているものに近づけていく努力を行ってきました。
現職では業務委託であり企業の方針に深く関われず歯がゆい思いをしてきたので、今後は今までの経験を活かしてデザインの方向性に深く関わっていきたいです。
以上
無料でダウンロードしてお使いいただける職務経歴書のサンプル(記入例記載済み)をご用意しましたので、ぜひご活用ください。
なお、こちらの職務経歴書を印刷する際の用紙サイズは、採用担当者にとって扱いやすく見やすいA4サイズがおすすめです。
職務経歴書の書き方について、ご不明な点がありましたら、お気軽にマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーにご相談ください。採用担当者に伝わる職務経歴書になるよう、アドバイスさせていただきます。
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ここからはWebデザイナー向けの職務経歴書の書き方について、具体的なポイントをご紹介していきます。
Webデザイナーの職務経歴書を書く際には、以下5つの要素を盛り込みましょう。
Webデザイナーの職務経歴書に盛り込む5つの要素
職務要約では、Webデザイナーとしてのキャリアを簡潔に200~300字程度で伝えることを目指します。
職務要約で情報を絞り込む際のポイントとしては、自分がやってきた経験の「事実」を中心に記載することです。売上や達成率など具体的な数字は後ほど「職務経歴詳細」で記載するため、ここでは書く必要ありません。
以下、複数回転職をしている方、転職経験が初めての方、それぞれの職務要約の例文をご紹介します。
Web系の制作会社○社経験した後、株式会社○○に所属し、UI/UXを意識したサイトデザイン、FireworksやPhotoshopを使用したイラスト・バナー作成、コーディングに従事しました。複数社で、企画立案や外注スタッフの管理、マネジメントの経験がございます。
株式会社○○入社後、○年間、Webデザイナーとしてサイトデザインを手がけました。HTML、CSSによるコーディング、Illustrator、Photoshopの使用も実務レベルで可能です。クライアントの販促に携わった経験もございます。販促物は〇〇向けに商品POPやチラシ制作等のDTP領域、CRMコンテンツの制作等のご経験がございます。
得意分野やスキルの項目は、相手がひと目で内容を把握しやすいようにするため、下記のように箇条書きがおすすめです。
■活かせる経験・スキル・得意分野
箇条書きの際は、「○○を意識した○○」(例:UIを意識したサイトデザイン)や「○○を用いた(使用した)○○」(例:HTML/CSSを用いたコーディング)といった書き方を意識すると、過不足なく情報を伝えることができます。
PC/テクニカルスキルの項目では、担当業務、ツール、言語を記載し、さらにそれぞれの経験年数、備考を記載します。記載する項目が多いため、表を用いてすっきりとまとめるとよいでしょう。
PCスキル/テクニカルスキル | 経験年数 | 備考 | |
---|---|---|---|
担当業務 | デザイン コーディング |
●年 ●年 |
|
ツール | Photoshop Illustrator XD |
●年 ●年 ●年 |
|
言語 | HTML(5) CSS(3) JavaScript(iQuery) PHP |
●年 ●年 ●年 ●年 |
通常業務で使用可能、指導も可能 通常業務で使用可能、指導も可能 経験薄だが知識あり |
PCスキル/テクニカルスキル | 経験年数 | 備考 |
---|---|---|
担当業務 | ||
デザイン コーディング |
●年 ●年 |
|
ツール | ||
Photoshop Illustrator XD |
●年 ●年 ●年 |
|
言語 | ||
HTML(5) CSS(3) JavaScript(iQuery) PHP |
●年 ●年 ●年 ●年 |
通常業務で使用可能、指導も可能 通常業務で使用可能、指導も可能 経験薄だが知識あり |
なお、備考欄には「具体的な経験/習得レベル」「関連する取得資格」などについて記載します。また指導の経験がある場合は、その事実を記載することで、高いスキルを持つ証明となり、人材育成に力を入れる企業であれば大きなアピールになります。
職務経歴書の中盤では、職務経歴詳細を記載します。これまでに勤務した会社ごとに分けて、従事した業務内容、所属していた組織とそこでの役割、さらに業務で使用したツールや言語、使用パソコンのOSについても記載しましょう。
株式会社△△△△ [在籍期間:20XX年XX月~20XX年XX月]
事業内容:コンシューマーゲーム開発
従業員数:●●名
資本金:●●万円
雇用形態:正社員
プロジェクト期間 | プロジェクト詳細・業務内容 | 役割・チーム体制 | 環境・使用言語 |
---|---|---|---|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】 |
【組織】 ●名 【役割】 2DCGグラフィッカー |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator 【使用OS】 Windows |
プロジェクト期間 | プロジェクト詳細・業務内容 |
---|---|
20XX年XX月 ~ 20XX年XX月 |
【プロジェクト内容】
【成果・実績】 |
役割・チーム体制 | |
【組織】 ●名 【役割】 2DCGグラフィッカー |
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環境・使用言語 | |
【使用ツール】 Photoshop Illustrator 【使用OS】 Windows |
『プロジェクト詳細・業務内容』は「プロジェクト内容」「担当業務」「成果・実績」の3項目に分けると採用担当者へ具体的に情報を伝えることができます。「成果・実績」の項目では、「チームに対してどのような貢献をしたか」などを記載し、高く評価されたり、表彰されたりした場合は、それについても伝えましょう。
『役割・チーム体制』の「組織」「役割」の項目はWebデザイナーが記載を忘れてしまいがちな箇所ですが、ここで携わったプロジェクトの詳細を伝え、リーダー経験やマネジメント経験などを記載しましょう。リーダーやマネジメントの経験がなくても「業務を共に遂行するフロントエンドとのやり取りを円滑にするよう心がけた」といったアピールできます。
たとえば、リーダーやマネジメントの経験がある場合、組織/役割の項目を記載することで、どのくらいの規模のチームの管理をしたかが、ひと目でわかるようになります。特にマネジメント経験は、Webデザイナーとマネージャーの両方の素質を併せ持つ「プレイングマネージャー」のアピールができ、マネジメント経験のない求職者と差別化が期待できます。
Webデザイナーの職務経歴は、一般職種に比べると細かい記載が必要ですが、表を使い、情報を箇条書きにすることで見やすくできます。作品を紹介する際は、キャプチャ画像等でも構いませんが、制作に携わったWebサイトのURLを貼り付けたほうが、採用担当者が実際の作品を見ることができるので、成果物としてより伝わりやすくなるでしょう。
また、職務経歴で制作に関わった作品を紹介する際には、著作権や守秘義務についてしっかりと確認のうえ、掲載してください。
自己PRでは「(Webデザイナーとしての自身の)強み」「今後のビジョン」を分けて記載します。記載ボリュームは、自己PR全体で、A4サイズで半分くらいの分量を目安とするとよいでしょう。
1.強み
より洗練されたデザインにするためにどうしたらよいかを考え、ユーザビリティの向上や統一感の観点から変更したほうがよいと判断したものは積極的に提案するなど、クオリティの高いデザインを作成することを常に心がけています。自己満足ではなく「ユーザーにわかりやすいデザイン」を自分の中で指針としており、作成してきたデザインは依頼元や社内でも評判がよく、表彰されることもありました。
デザインに統一感を出せるよう自らキャラクターやアイテム等のイラストも制作できるといいうことも強みの1つです。
2.今後のビジョン
Webデザイナーとして、常に「何を求められているのか」を考えてデザインをしてきました。認識の齟齬を防ぐため、デザインは複数案つくる、周囲との連携を密に取りコミュニケーションロスを避けるなど、自分のデザインをより求められているものに近づけていく努力を行ってきました。
現職では業務委託であり企業の方針に深く関われず歯がゆい思いをしてきたので、今後は今までの経験を活かしてデザインの方向性に深く関わっていきたいです。
なお、自己PRを書く際、情報を整理せず、どうしても入社したいという強い気持ちから感情を優先した書き方をすると、事実(ファクト)がわかりづらい内容となり、採用担当者に「客観的に物事が見れていない」との印象を与える恐れがあります。
そこで、これらに注意しつつ、以下「10年間のキャリアを持つWebデザイナー」を例に「強み」「今後のビジョン」の書き方を、例文とともにご紹介します。
Webデザイナーの10年間のキャリアの中で○つのWebサイトのデザインを手がけました。中でも××社のWebサイトのアートデザインでは□□賞を受賞しました。最近ではUI/UXに優れたサイトを目指して試行錯誤しています。Webデザイン以外では、ECサイトの運営に携わったこともあり、コンバージョン率を○%改善しました。また、HTML、CSS、JavaScriptのスキルを活かして、コーディング業務も一部担当しておりました。
強みでは、数字や受賞歴などの出来事などを盛り込むと具体的な内容になります。ただし、Webデザイナー以外にはわかりにくい専門用語や技術用語を多く使用すると、採用担当者が理解できない可能性もあるため、表現を噛み砕いて書くようにしましょう。
Webデザイナーとして、ユーザーやクライアントの要望にしっかり耳を傾けていきたいと思います。そして、他のクリエイターと働く中で、刺激を受けて、成長しながら、業務に対して最大限のパフォーマンスを出すことにチャレンジしていきたいです。貴社に採用された際は、着実に実績を積み重ねて行くことが近々のビジョンとなります。
今後のビジョンにあまり具体的な内容を記載すると、企業とのミスマッチが発生する恐れがあるため注意が必要です。
1つ目に気をつけたいのは「願望のミスマッチ」です。「Webディレクターになりたい」など、具体的な願望を記載してもた場合、それを叶えることが難しい企業から、書類選考の段階で落とされる恐れがあります。
2つ目に気をつけたいのは「業界的なミスマッチ」です。たとえば、応募先企業の主な事業がBtoBなのに「消費者に喜ばれるデザイナーになりたい」などBtoC寄りのビジョンを書くと、書類選考の段階で落とされる恐れがあります。
ここからはWebデザイナー向けの職務経歴書の書き方についてマイナビクリエイターによく寄せられる質問に回答します。
複数回転職している方で、すべてを細かく記載すると膨大な量になる場合は、記載する内容を絞り込みます。具体的には、直近で所属していた企業、もしくは志望企業の業務内容と近い企業の、実務内容を中心に記載しましょう。
反対に、転職経験が初めての方は、内容が薄くなってしまわないように注意しましょう。仕事内容、携わった役割、プロセス(企画から入っているのか、デザインだけなのか、クライアントとの打ち合わせはあるのか)、チーム体制、スキルセット(各種ソフト、コーディング)などを可能な限り書くようにしてください。
職務経歴書に掲載する実績の数は、1社につき多くても「5~7作品」が目安です。それ以上、記載しても採用担当者が最後まで目を通さない可能性があります。ただやみくもに、数を挙げるのではなく、志望企業にとって即戦力のアピールに繋がるような実績を厳選するようにしましょう。
また、作品のビジュアルは、一緒に提出するポートフォリオで見せることができますので、添付は不要です。Webサイトのリンクなどを貼るだけで充分でしょう。
別職種の経験を書く場合は、できるだけWebデザイナーの業務に近い経験、あるいは志望企業で活かせそうな経験を書いたほうがアピールに繋がるでしょう。
「Webデザイナーとして採用された場合、何ができるか」を採用担当者にイメージしてもらうことが重要です。
Webデザイナーだからといって、特別なツールは不要です。
職務経歴書を作るツールに指定はありませんが、おすすめなのはWordやExcelです。これは、WordやExcel形式の職務経歴書テンプレートがインターネット上で入手しやすいためです。
WordやExcel形式の職務経歴書テンプレートはそのまま使用することもできますし、構成を変えたい場合なども簡単に編集することができます。
職務経歴書は「おしゃれである」というよりも「見やすく」「わかりやすい」ことのほうが重要です。
おしゃれな職務経歴書だからといって、転職活動が有利になるわけではありません。重要なのは「見やすく」「わかりやすい」体裁で職務経歴書を作成し、その内容を採用担当者にしっかりと伝えることです。
職務経歴書を作成する際は、Webデザイナーとしてのアピールポイントや想いがしっかりと伝わるように、採用担当者側からの見やすさを意識しましょう。
なお、実際に職務経歴書を作り始めると不明点・疑問点が出てきたり「もっとよい内容にしたい」と思う方も多いことでしょう。転職エージェント「マイナビクリエイター」は職務経歴書の添削もおこなっており、客観的な視点でのアドバイスによる職務経歴書の作成が可能です。職務経歴書の添削によって、些細なミスや見落としを避けることができるほか、面接対策等も行なっており、万全の準備で選考に臨めます。
また、転職エージェントには、数多くの求職者の職務経歴書を見てきたCAが在籍しており、応募先企業ごとに最適な職務経歴書を作成することも期待できます。
ぜひ今回の記事を参考に、Webデザイナーとしてのあなたならではの魅力が伝わる職務経歴書を完成させましょう。