一次面接後、すぐに内定獲得!徹底したポートフォリオづくりが、アートディレクターへの道を切り開く―― 江口菜積さん(28歳・女性)

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前職
大手ソーシャルゲーム関連会社
デザイナー
現職
株式会社 DeNA Games Tokyo
アートディレクター

取材日時:2017/9/20 16:00 取材場所:株式会社 DeNA Games Tokyo 本社

江口菜積さん(28歳・女性)
マイナビクリエイターの転職エージェントサービスを活用し、大手ソーシャルゲーム関連会社のデザイナーから、株式会社DeNA Games Tokyoのアートディレクターに転職。

DeNA Games Tokyo ロゴ

デザイナーからアートディレクターへと業務領域を拡大するためにはどんなスキルが必要だろうか。デザイン分野における専門性を活かすことで、プランナーやエンジニアなど、プロジェクトに関わる様々な人々と情報共有し、コンテンツの方向性を示すこと。様々な個性を持ったデザインチームを率いてサービスの世界観を創造していくこと、ではないだろうか。

つまり、アートを実現していくための創造力に加え、コミュニケーション力、マネジメント力が必要不可欠となってくる。 今回はゲーム業界のデザイナーからアートディレクターを目指した江口さんの転職活動と、転職後の実際の仕事内容をインタビューで追った。

転職までの時系列

2017年02月 転職活動をスタート。大手転職エージェントに登録
2017年03月 マイナビクリエイターに登録、面談
DeNA Games Tokyoの紹介を受け早速応募
2017年03月 DeNA Games Tokyoで一次面接
即日内定を獲得
2017年04月 オファー面談
条件の詳細を打ち合わせ
2017年06月 前職の大手ソーシャルゲーム関連会社を退職
2017年06月 DeNA Games Tokyo 入社

こだわった転職条件

MUST ・会社の理念が自分にマッチしていること
・アートディレクターの仕事へチャレンジできること
・マネジメントのスキルを身に付けていけること
WANT ・フラットで開放感のある社風
・高いクオリティーを目指すクリエイティブがおこなえる
・コンテンツやゲームに関するデザインスキルを活かせる

もっと自分にあった会社があるのではないか。自らの目指したビジョン実現のためにスタートした転職活動

── 今回は転職の成功、おめでとうございます。早速ですが江口さんが転職を決意した経緯を教えてください。

江口さん:前職はゲームを中心とした様々なコンテンツを制作する会社で、私はデザイナーをしていました。具体的にはカードゲームで使用されるカードのイラスト制作やデザイン、ゲーム内のUIやムービーシーンのエフェクト制作などが主ですね。この会社には新卒で入社し、最初はノウハウを吸収してアウトプットするのが精一杯でしたが、2年、3年と経験を積んでいくうち、活躍する先輩デザイナーを見ていて、「こんなデザイナーになりたい」というビジョンがある程度できあがってきました。デザイナーとして働くとしたら、前職をそのまま続けるという選択肢もありましたが、もっと自分の働くビションにマッチした会社が他にあるのでは、と考えるようになったのが転職のきっかけです。

── 目指したデザイナーのビジョンとはどんなものだったのですか?

江口さん:私はスキルを積んでものづくりに没頭するデザイナーよりも、プロジェクトの全体を見渡してアートの方向性を提案していけるデザイナーの仕事に魅力を感じていましたし、向いているかなと思っていました。クリエイティブにおける他の職種の人々との調整をおこなう、アートディレクターをしていきたいと考えていたのです。

私は前職でもアートディレクター的なポジションを自ら望んで担当していました。そして本格的にこの業務に取り組んでいくため、マネジメントのスキルも身に付けていきたいと考えていました。しかし業界でも老舗といわれる前職の会社では、組織もある程度成熟していて、若手がマネジメントに携わるチャンスはなかなかないのが実情でした。求められているのは、やはり手を動かしてデザインをおこなう仕事が中心で、私はその職場で徐々に閉塞感を感じるようになったのです。その現状に強い不満があったわけではありませんが、アートディレクターを目指すために、悩みながらでしたが一歩を踏み出す決意をしました。

── 転職活動はどんなふうにスタートさせたのですか?

江口さん:2017年の2月、大手の転職エージェントに登録したのが転職の最初の動きでした。アートディレクターを目指せるデザイナーとして転職活動をしていましたので、ゲーム業界に限定せず、Web業界など幅広く応募していました。キャリアアドバイザーから受けたアドバイスは、デザイナーに特化していたわけではなく、全職種に共通したものでした。ですので、ポートフォリオなどへの細かなアドバイスは特になかったです。それでもデザイナーの転職には、ポートフォリオのクオリティーで大きな差があると考え、自分のできる限りを詰め込んだポートフォリオを作成。これを「バージョン1」と名付けました。そして、デザインやフォントなどフォーマットから作りこんだ職務経歴書も完成。履歴書と合わせて会社に提出できる応募書類を完成させました。

転職エージェントのすすめに応じていくつかの会社に応募書類を送ってみましたが、面接に至りません。1ヵ月ほど活動してみましたが手応えは何も得られませんでした。応募書類にどこか問題があるのだろうかと考えて、とても悩みました。そこでポートフォリオの作成など、デザイナーの転職にアドバイスをくれる転職エージェントはないかと考え、Webで検索をし、マイナビクリエイターを見つけたのです。それまでマイナビクリエイターのことは知りませんでしたが、新卒時の就職活動ではマイナビを利用しており、同じブランドだったので安心感がありました。Web業界やゲーム業界のクリエイターに特化しているところにも期待できました。私は早速登録することにしました。

ポートフォリオと職務経歴書をじっくり作り直し、書類提出から面接へ。その先に待っていたものとは?

── マイナビクリエイターとそれまで利用していた転職エージェントで何か違いはありましたか?

江口さん:最初に感じたのは、マイナビクリエイターはすべてにおいて迅速な対応をしてくれるということですね。登録するとすぐにキャリアアドバイザーとの面談をおこなってくれ、私の転職に関する希望をじっくり聞いてくれました。面談の際には、私の登録内容に合う会社の求人情報が用意されていて、その場で検討することもできました。その中に今回転職したDeNA Games Tokyo(以下DGT)の情報もあったのです。この時、DGTとその他数社に応募することを決めました。

そして応募する上で問題だと思っていたのが、ポートフォリオをはじめとする応募書類です。マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーはクリエイター職のポートフォリオに関して多くの知識や情報を持っていて、安心して相談ができました。私の周囲にはクリエイティブ職で転職を経験した人がいませんでしたので、参考にしたり相談したりする相手がいませんでした。特に転職活動をはじめて1ヵ月は全く手応えを感じられなかったので、不安が募るばかり。それでいて、いざポートフォリオを直そうとしても、どう直して良いかがわからず……。

── キャリアアドバイザーから何か的確なアドバイスはありましたか?

江口さん:具体的に「ここをこうしましょう」というようなアドバイスはありませんでした。ただ、採用担当者から見たポートフォリオの見やすさのポイントについて話し合いました。その結果、私自身が問題点だと感じていた部分と合致し、実際の修正に取りかかることができたのです。

それまでの私のポートフォリオは、経験した仕事を順序よく並べているだけで、アピールが弱いという問題に気づきました。そこで、遠慮せずもっと自分の自信のあるビジュアルを前面に打ち出して、ポートフォリオを見る人に印象づけることを目指しました。その方針にCA(キャリアアドバイザー)も同意してくれ、早速ポートフォリオの作り直すことに。そして私は満足のいくポートフォリオの「バージョン2」を完成させ、さらに職務経歴書もフォント、文字サイズから全体のフォーマットまで見やすさにこだわってつくりあげました。その出来映えにCAからのお墨付きをいただき、自信を持って応募することができました。

── DGTを志望した理由はなんですか?

江口さん:これまでの経験やCAからのアドバイスを受け、自分がスキルを発揮できるのはやはりゲーム業界だと考えました。DGTの親会社のDeNAは以前から知っていましたが、DGTに関してはマイナビクリエイターの情報で初めてその存在を知りました。マイナビクリエイターからの情報や自分なりに情報集取をして、ゲーム運営に特化していること、新しい会社であることを魅力に感じて応募を決めました。

── 面接から内定、入社まではどんなふうに進みましたか?

江口さん:応募書類を提出するとすぐに連絡があり、3月31日に一次面接となりました。面接を担当していただいたのは2人で、面接自体に特に変わったところはなく、2人とも親切で穏やかに進んだと思っています。面接での会話で、2人が私の応募書類をしっかり読み込んでいただいていることがわかりました。2人からの質問は「こんな仕事を任されたときはどんなふうに対応しますか?」という実務を想定したものが多かったです。このとき初めてDGTを訪れたのですが、面接に案内される際の人事の方や、建物の中で出会う社員の方々も明るく親切で、雰囲気の良さも感じていました。

一次面接を無事に終えひと安心。私自身、面接を通してDGTへの関心も高まり、ぜひ二次面接につながればと考えていました。帰り道、駅のホームで電車を待っていると、マイナビクリエイターさんから電話がかかってきて、「内定が出ました」と連絡をいただきました。驚きましたがうれしかったですね。その後、4月7日に仕事内容や条件、入社時期の相談をおこなうオファー面談があり、入社日が6月21日に決定。今は入社から4ヵ月が経ち、職場にも慣れたところです。

クオリティー=プレイヤー満足度というDGTの考えに共感。綿密なコミュニケーションがあるからこそ生まれる一体感

── 4ヵ月を過ごしたDGTの印象を教えてください。

江口さん:私がDGTで魅力と感じているのは、まずものづくりに対する姿勢にあります。クリエイティブをおこなう会社はどこもクオリティーの高いものをつくり出すことを目標にしています。それでは「クオリティーが高い」とはどういうことかというと、そこには様々な考え方が存在するはずです。例えば芸術の域に達するような作家性の高い作品をよしとする会社もあるでしょう。

DGTは「クオリティーが高い=プレイヤーの満足度が高い」と考え、それを実践している会社です。私はまずこのゲーム作りに対する考え方に共感しました。アートに携わるひとりとして、この明瞭な方針に仕事のやりがいを感じます。
また、綿密なコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくスタイルにも満足しています。私たちクリエイターの仕事は、細かな説明を省いて「みんなわかってるよね」という雰囲気で進みがちですが、DGTは必ずミーティングで意志統一して仕事を進めていくという特徴があります。DGTには様々な個性を持ったクリエイターが活躍していますが、共通しているのは今以上に仕事をより良くする方法を常に探し求めているということ。そんなDGTのカルチャーは私にもとてもマッチしていて働きやすい環境です。

── 現在担当している仕事や1日の流れについて教えてください

江口さん:現在はデザインチームでIPタイトルのデザイン、アートワークを担当しています。今後はアートディレクターの領域へと仕事の幅を拡げていきたいと考えています。1日の流れは、10時に出社して、まずはメールチェックとスケジュールチェックをおこないます。朝会はチーム単位でそれぞれ行っています。前日に翌日のタスクを決めており、それに沿って、午前、午後と作業をすすめていきます。昼休みは1時間で、取る時間は個人の仕事の進み具合ですので比較的自由です。週に1回、デザイン部のマネージャーと面談(1on1)をおこないます。「最近どう?」という雑談で終わることもあれば、数ヶ月スパンでの目標設定をおこなうこともあります。私の「こうしたい」を聞いてもらえ、仕事上のあらゆる問題の相談に乗ってくれるので、マネージャーはとても心強い存在です。

アートディレクターに必要なスキルとは?

── 江口さんの目指すアートディレクターの仕事とはどんなものなのでしょうか?

江口さん:アートやデザインというと感覚的なものと捉えられていることが多いと思います。でも私は、アートディレクターに求められるスキルは、「感覚的に捉えられがちな視覚情報を構造的に捉えてかつ言語化できること」だと考えています。デザインの背景には、先人の芸術家やデザイナーによってつくられた明確なルールや方程式があって、それをいかに組み立てていくかが現在のデザイナーの仕事の一つだと思っています。アートディレクターは、様々な方と制作に関わるため、感覚ではなく言語化して伝えなければなりません。例えば、多くの人に良いとされるビジュアルやキャラクターについて、「ここの色の対比がビビッドでキッズに受ける」「この造型の構成が女性の目を引くポイントになる」など、しっかりとデザインを言語化できることで共通意識をつくることができるのです。「ここがなんかいい感じなんですよ」ではもはや通用しません。

そしてもう一つアートディレクターに必要なものとして「段取り作成スキル」があると良いと考えています。例えば、外部のデザイナーさんやフリーのアーティストさんと一緒に仕事をする際、つくろうとしているイメージの言語化や、制作のためのフォーマット作りに手を抜けば「こうじゃなかったのに」という不幸な結果をもたらすことになります。こういった下準備も自ら進んで楽しめるのが、アートディレクターの素養なのかと思っています。

── 今後DGTでどのようにしてキャリアアップを目指していきますか?

江口さん:もっとも身に付けたいと思っているのがマネジメントスキルです。今の仕事の中で、私たちをリードしてくれているマネージャーの影響を強く受けています。DGTのマネージャーはメンバーそれぞれの個性を引き出し、伸び伸びと活躍できる環境作りをおこなっています。私はマネージャーが自分にしてくれたレスポンスを参考に、自分もマネジメントができる人間へと成長していきたいと考えています。DGTはそんな社員の向上心に応えてくれる会社で、マネージャーも私のスキルアップに協力してくれています

── 今回の転職で江口さんは何を得られましたか?転職を考えている方々に向けてメッセージをお願いします。

江口さん:私は自分の目指すべきマネジメントの形が、DGTという会社へ環境を変えたことでより明確になりました。特に感じているのは、同じ業界、同じものづくりをおこなっているデザイナーであっても、それぞれ全く違う視線を持っているということです。1枚の絵を見せられても、色彩に反応する人、造型に注目する人と、感じ方は様々です。私は大学でファインアートを学び、それを基礎に今の仕事をおこなっていますが、DGTのデザイナーには工業デザインからキャリアをスタートしている人、プログラマー出身の人など、それぞれ個性や特徴を持った人がいます。そんな多彩な才能を集約して方向性を示したり、世界観をつくり出すのもアートディレクターの仕事です。私もDGTで人を活かせるマネジメントを身に付け、アートディレクターとして成長していきたいと思います。

転職活動が上手くいかないと感じたなら、転職エージェントに相談してみることがとにかくおすすめです。あなた自身の的確な評価と転職への対策をアドバイスしてくれます。クリエイター業界は横のつながりが強い業界でもあるので、紹介で入っていくことで活路が見いだせる場合も多いと思います。私自身の転職を振り返ると自分はとにかく怖がりで、足が重かったと思います。そんな自分の転職が急展開したのは、CAさんとのやりとりとポートフォリオの更新で自信が持てたためです。これから転職活動をされる皆さんも自信を持って転職に臨んでください。

担当者からひと言
キャリアアドバイザー R.Ishida

キャリアアドバイザー R.Ishida

江口さんと初めてお目にかかった際、穏やかで落ち着いた方という印象でした。しかしお話をするうちに、内面に秘められたものづくりに対する熱い信念、そして高みを目指す成長意欲がビシビシと伝わってくる方でした。

具体的なエピソードとしては、初回の面談当時既に完成度の高いポートフォリオをつくられていましたが、より完成度を高めるためにはどうしたら良いのかぜひアドバイスが欲しいと大変積極的に質問をしてくださったことが印象に残っています。節々で江口さんの本気度が伝わり、いつしか私も心を動かされていたように思います。 江口さんの熱意と言葉には良い巻き込み力を感じます。

今後もより飛躍されゲーム制作の現場に良い風を吹き込んでくれると期待しています。

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