事業会社でのWebクリエイティブという自分の経験とスキルを自信を持ってアピール ―― Y.H.さん(35歳・男性)

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前職
医療系情報サービス企業
Webデザイナー兼ディレクター
現職
小売業大手
Webディレクター

取材日時:2018/6/21 19:30 取材場所:新宿エルタワー27階

Y.H.さん(35歳・男性)
事業会社でのWebクリエイティブで幅広い経験を持つY.H.さん。医療関係の情報サービス企業から小売業大手へWebディレクターとして転職。

企業におけるコンテンツマーケティングの動きから、プロダクションや制作会社などではなく、事業会社におけるクリエイティブが近年注目されている。WebディレクターWebデザイナーという職種の人々の中にも、事業会社に籍を置いてその企業の事業に特化したクリエイティブを行っている人も増えてきた。事業会社におけるクリエイティブにはクライアントワークとは違う難しさもある。その困難をクリアできるスキルが事業会社での経験をもつクリエイターの強みとも言えるだろう。

今回はそんな事業会社での経験を活かしたWebディレクターY.H.さんの転職を追ってみた。マイナビクリエイターの新サービスであるポートフォリオ作成サービス『MATCHBOX』の使用感などのコメントにも注目して欲しい。

転職までの時系列

2018年03月 マイナビクリエイターに登録
2018年04月 CAと面談し希望のヒアリングと紹介を受ける
『MATCHBOX』によるポートフォリオ作成講座を受講
『MATCHBOX』を利用してポートフォリオを完成
小売業大手に応募書類提出
2018年05月 小売業大手一次面接〜通過
適性検査〜通過
最終面接〜通過(内定)
2018年08月 入社予定

こだわった転職条件

MUST ・ステップアップが望め、将来性があること
・家族を安心して養うことができる待遇
・Webディレクターとしての自分の価値をしっかり評価してくれること
WANT ・スペシャリストよりもゼネラリストを目指せる環境
・多くを経験して将来的にはマネジメントに携わりたい
・これまでのスキルを活かせる事業会社でのクリエイティブワーク

在職企業の事業方針の転換。将来にわたって活躍できるフィールドを求めて転職を決意。

── 今回は転職の成功おめでとうございます。まずはY.H.さんが転職しようと思われた経緯について教えてください。

Y.H.さん:私は音大卒業後、スクールでWeb業界への短期就職を目指すコースを受講しWebデザインを総合的に学び、Webデザイナーとしてのキャリアをスタートしています。そして私が仕事のフィールドとして選んだのが事業会社でのWeb制作でした。キャリアアップを目指してこれまでにも転職を経験していますが、今回は在籍していた企業の経営方針の大きな転換により、自分の新たなフィールドを求めての転職となりました。私のいた会社は、医療系の情報サービスを事業としており、入社当時は人材紹介や求人広告の掲載を主軸とし、M&A事業を新たに手掛けるなどの変遷を経て、現在も多角的な経営を行っております。しかしながら、主力事業が移り変わる中で、事業部署の子会社化、ホールディングス化が進み、会社の中で果たす私の役割も狭くなっていきました。主力事業におけるWeb施策等、能動的に提案はするものの、その実現性や会社から受ける自身への評価の展望が持てず、自分の35歳という年齢を考えて、「決断するなら今だ」と思い、転職活動を開始しました。

── マイナビクリエイターとの出会いはどのようなものだったのでしょうか。

Y.H.さん:実は以前の転職でもマイナビクリエイターのお世話になっていて、今回は4年ぶりに再登録して企業を紹介してもらいました。今回も他の転職エージェントや自己応募もおこなっていましたが、私が結果を出せたのはマイナビクリエイターでの応募でした。マイナビクリエイターの特徴は、やはり転職者と本当に向き合って企業の紹介を行っているところです。私も前職が人材関係をメインとしている部署にて仕事をしておりましたので、人材紹介というビジネスがどのように行われ、どのように成り立っているかをある程度理解しています。転職者に対する企業の対応も、その企業の持つ風土によって全く違うという印象があり、法律で定められているルールやシステムは同じでも、それを動かす人や企業によって人材ビジネスは大きく変わってくると感じます。前回同様マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーは、本当に親身になって私の転職に対応してくれました。

手軽で便利、しかもレスポンシブ対応の『MATCHBOX』でポートフォリオをつくってみた

── 今回の転職ではマイナビクリエイターの新しいサービスである『MATCHBOX』を利用されたとお聞きしました。

Y.H.さん:マイナビクリエイターへの登録時にその存在を教えてもらい、操作方法の講座も受講して『MATCHBOX』で今回の転職のためのポートフォリオを作りました。一番すごいなと思ったのは、スピーディーにポートフォリオを作成できるほか、Web上で採用企業に見て頂けるだけでなく、PDFとしても出力できるということでした。また、レスポンシブ対応でスマホでの閲覧や更新も可能ので、この部分も手早く迅速にポートフォリオを用意したい場合にとても重宝すると思います。私は自分ですでに紙のポートフォリオを用意していましたが、Webやスマホにも対応させられるように『MATCHBOX』に自分のポートフォリオを置き換える作業を行いました。

── 使い心地はいがかでしたか?

Y.H.さん:とにかく素早く完成出来る印象でした。シンプルなテンプレートですので、どんな作品にも相性がいいですし、ブログ感覚で素早く作成できます。自分のプロフィールや作品につけるべき情報や解説も、質問項目に答えていくだけで簡単に完成できます。私の場合は、紙のポートフォリオがもともとあった事もありますが、1作品分のポートフォリオをつくるのに、時間をかけても5〜10分程度あれば出来ました。かなりのボリュームの作品を掲載しても、1〜2日もあれば、誰でもポートフォリオを完成できると思います。自分で無の状態からCMSを構築したり、レスポンシブやJavaScriptの実装をしていたら、数週間もかかってしまい大変だと思ったので、実際とても助かりました。

さらに『MATCHBOX』の使用方法や、ポートフォリオの作成に関する講座に参加したのですが、その講座でのアドバイスが印象的で、「作品数を多くしすぎない」「自分がその作品のどのフェーズや制作領域に関わったのか、出来る限り詳細を書く」「プロジェクトを手掛けた際に工夫した点や数値で表せる結果を書く」というアドバイスに従って自分のポートフォリオを作りました。『MATCHBOX』では担当内容や参加フェーズなど、プルダウンで自分の仕事への関わり方を選択して表示できるので、このUIも便利です。ただ、まだリリースから間もないサービスですので、入力時のエラー表示の方法や、本来複数登録したい箇所でプルダウンから1項目しか選べないなど困った点もなくはないですが、この点は、今後UIが改善され、より使いやすく改善されていくと思います。

目指したのは卓抜したデザインスキルではなく、社内の要望に最大公約数で応えていける力

── 今回見事に内定という結果を得られましたが、どんなところがポイントだったと感じていらっしゃいますか?

Y.H.さん:私はもともとWebデザイナーですが、スペシャリストとして尖ったデザインやプログラムをするというよりも、ゼネラリストとしてディレクションまでを含めたトータルなものづくりを行っていきたいと考えています。前職でも企画ができるデザイナーとして、自分の領域を広げることを試みてきました。またこれまでの事業会社でのクリエイティブ経験が自分の強みになっているとも考えています。私たちクリエイターの仕事は大きく分けて、クライアントワークと自社制作の二つに分かれると認識しており、事業会社でのクリエイティブは当然後者ですが、クライアントワークにはない苦労も存在します。例えばクライアントワークは納期やコストにシビアですが、自社制作では逆に契約が存在するわけでもありませんので、仕事に「これで終わり」というところがありません。社内から出てきたニーズに常に答えていかなければならず、例えば進行中のプロジェクトの予算がいきなり半減するなどということも。契約が交わされているクライアントワークなら起こりませんが、自社の制作ではありうることで、私も実際体験しています。

そんな自社制作ワークで大切なのは、自分のクリエイティブへのこだわりではなく、求められているものを確実に形にし、より良いものにしていく力です。私が目指したのは卓抜したデザインスキルではなく、社内の要望に最大公約数で応えていける調整力、対応力、問題解決力です。困難があっても様々な要望に愚直に答えていく姿勢が、これまでの仕事の中でも評価されてきました。ハデさはありませんが、事業会社におけるクリエイティブにおいて最も必要とされる部分についてしっかりと身に付けてこられたと思っています

企業の求める人物像と自身のキャリアアップの方向性がマッチ!ポートフォリオをきっかけに深い話が可能に

── 面接ではどんな質問がありましたか?またその会社に入社を決めた理由を教えてください。

Y.H.さん:応募した企業はクライアントワークを行う制作会社ですが、受注先は親会社からと伺っており、事業会社に非常に近い企業ですので、専門スキルの深さよりも、Webクリエイティブ全般における広い知識と経験を求められました。デザインがわかる、ディレクションができるというのはもちろんのこと、プログラミングの基礎を知っている、マーケティングの話ができるということです。それぞれの分野の専門家である必要はありませんが、それを理解して人を動かしていくことを望まれていると感じました。

私は今回の転職でWebデザイナーのスキルをベースに本格的なWebディレクターとしてキャリアアップしていきたいと考えていました。将来的にはマネジメントを手がけられるポジションへとさらにキャリアアップしていきたいと考えています。その思いはポートフォリオの解説部分にもしっかりと表現していました。面接でご質問頂く中で、私がこれまで培ってきた経験がお役に立てそうだと強く感じると共に、今後自身が更に成長できる環境であると思い、ぜひこの企業に入りたいという熱意が高まりました。ポートフォリオを道しるべとして、出来る限り企業が求めておられるスキル・人物像・ビジョンについてアピール出来たことが、採用という結果に繋がったと振り返ります。

── 最後に転職活動を行っている皆さんにアドバイスをお願いします。

Y.H.さん:Web、ゲームなどのデジタル業界で働く私たちにとってポートフォリオは本当に大切です。私は『MATCHBOX』でつくったポートフォリオを面接に紙で持参し、自分のキャリアやスキルについて立体的に話すことができました。ポートフォリオをきっかけに「他にはどんなものがあるの?」と質問を頂き、持ち合わせていたノートPCでバナーやイラスト等、さらに他の作品を見ていただくこともできました。しっかりと作られたポートフォリオには採用担当者に応募者について「もっと知りたい」と思ってもらえる力があります。『MATCHBOX』でのポートフォリオの作成は簡単です。ポートフォリオづくりに悩んでいた方もぜひトライしてみてください。自分のスキルやキャリアの客観的な再確認にも役立つはずです。

担当のキャリアアドバイザーからひと言

Y.H.さんには以前に弊社サービスをご利用頂いており、この度も信任いただいて、お声がけを下さいましたので、ありがたくも、再びご期待に応えられるご支援をしなければと、身が引き締まる思いで面談に臨ませて頂きました。だれしも転職のきっかけは何かしらネガティブな要素に起因する事が多いものですが、Y.H.さんの場合、自身を取り巻く様々な外的要因を呑み込んで、今後のキャリアについて前向きにお話しされる姿が印象的でした。

上記の通りマインドセットも問題なく、事業会社で即戦力としてご活躍できる厚みのあるご経験をお持ちですので、後は企業にしっかりと評価頂けるよう、ポートフォリオ含む事前準備がポイントだったと思います。現業と並行してご準備頂く形とはなりましたが、弊社の『MATCHBOX』も活用されながら作り込まれた結果、企業からも非常に高いご評価を得て、見事内定獲得されました。

Y.H.さんのご活躍を楽しみにしております!

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