33歳から未経験業界に挑戦。不安を乗り越え、見事転職を実現したWebディレクター体験談 ―― 是永康貴さん(33歳・男性)
- 前職
- 印刷会社
Webディレクター
- 現職
- 株式会社コーエーテクモゲームス
Webディレクター
是永 康貴さん(33歳・男性)
マイナビクリエイターの転職エージェントサービスを活用し、印刷会社のWebディレクターから株式会社コーエーテクモゲームスのWebディレクターへ転職。
人生の大きなターニングポイントとなる「転職」。就業中の場合、目の前の仕事をこなしながら次の職場を探すという、莫大なエネルギーとモチベーションの高さが必要となる。多忙なクリエイティブ業界であれば、なおさらだ。しかし、自分に合った転職エージェントをうまく利用し、ストレスを抱えることなく、転職者を成功させた先輩も大勢いる。
今回、転職体験談を伺うのは、マイナビクリエイターのキャリアドバイザーと二人三脚で、企業サイト・学術系サイトのWebディレクターから憧れのゲーム業界へと転職を果たした是永康貴さん。未経験の業界への転職、その軌跡はいかなるものだったのか。
クリエイターとしての未来を考えたとき、「転職」というキーワードが浮かんだ。
── 前の会社には新卒で入社されたと伺っています。どのような仕事でキャリアを積まれたのですか?
是永さん:山口県に本社を置く印刷会社のデザイン部門が、社会人としてのスタートでした。 最初はグラフィックデザイナーとして、会社案内や学校案内などのパンフレット、ポスター・チラシ類の印刷物に携わっていましたが、2012年に東京支店に転勤してからは、Webディレクター兼プロデューサーとして、コーポレートサイトや医学系の学会サイト、イベントサイト等の制作を手がけるようになりました。
── 転職を考えるようになったのは、東京に来られてからですか?
是永さん:そうです。ちょうど30歳になる時期で、今後のキャリアを考えてみたとき、前職のような受託オンリーではなく、企画からWeb制作、さらにそれをツールとした販促イベントやプロモーションにも関わりたいと考えるようになったんです。 それなら、メーカーさんに行くしかないのかな、と。
── 最終的にはコーエーテクモゲームスに決まられましたが、最初からゲーム会社を狙っていた?
是永さん:はい。今度はエンターテイメント業界に挑戦したいなと思い、自分自身が大好きなゲームの世界に飛び込むことにしました。
── 未経験の世界へ挑戦、ですね。不安は?
是永さん:いや、業界はもちろんですけど、転職自体が初めての体験で。 転職サイトすら何をどう見れば良いか分かっていないくらいで…不安以前に、無我夢中だったというのが本音でしょうか。
一度、止まってしまった転職活動。そのワケと再開のきっかけは…
── では、マイナビクリエイターのような転職エージェントを利用するのも初めてだったんですね。キャリアアドバイザーの支援はいかがでしたか?
是永さん:うーん…本当のこと話していいですか。実は、マイナビクリエイターの前に、別の転職会社のキャリアアドバイザーに会ったことがあるんです。 ところが、なかなか自分の希望するエンタメ業界の求人アナウンスがないうえ、「30歳を過ぎて未経験の業界は厳しい」とビシッと言われてしまって。 今から思えば、絶対に転職を成功させたいという熱意からの言葉だったのでしょうけれど、その時の自分にはプレッシャーにしか感じられず…そんな体験もあって、一度転職活動から遠のいてしまったんです。
── モチベーションが下がった、ということですか?
是永さん:その通りです。忙しい中で転職先を探すって、ものすごいエネルギーが必要です。でも、そこで一気に気持ちが萎えてしまったんですね。
── そこから、改めて転職エージェントを利用することになったきっかけは?
是永さん:それでも仕事の合間に、求人サイトをのぞいていたら、ある日マイナビクリエイターのサイトでコーエーテクモゲームスの求人情報を見つけたんです。 ゲームメーカーとしての知名度も、就労環境も理想的だったので、申し込みのボタンを押しました。そうしたらすぐに、今回お世話になったキャリアアドバイザーさんから連絡をいただきました。
── 苦い体験をされた是永さんの目に、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーはどう映ったのでしょう?
是永:それが、自分でも驚くほど、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーさんとは息が合ったんです。 まず、過度なプレッシャーや押し付けは一切なく、横に並んで一緒に頑張る、というスタンスで。希望したコーエーテクモゲームス以外にも、いくつかのゲーム会社、さらにECサイトの制作や広報・PR系のWeb制作会社なども提案していただきました。 前回と全く違ったのは、どれも自分が「行きたい」と思える魅力のある会社だったことです。どんな仕事がしたいのか、何を求めているのか、私の声をしっかりと受け止め、応援してもらっていると、信頼感を抱きました。
── では、強い味方を得て、転職活動再スタートですね。
是永さん:結局、コーエーテクモゲームスにターゲットを絞り、準備をすることになりました。 過去の仕事は既にまとめてあったので、ポートフォリオ作りにそう時間はかかりませんでしたが、提出前にはキャリアアドバイザーさんに目を通してもらい、面接に向けて色々とアドバイスをしてもらいました。
── 例えば、どんなアドバイスを?
是永さん:基本、励ましです(笑)「グラフィックとWebの両方を手がけてきた強みを活かして」と、これまでのキャリアを熟知したうえで、ピンポイントのアドバイスしてもらえたのは大きな支えになりましたね。 また面接直前には、電話を通じてシミュレーションも行いました。自分の経歴のどの部分を強くアピールすべきか、第三者目線で教えてもらえるので、本当に助かりました。
── なんだかお話を聞いていると、転職活動を楽しんでいらっしゃる感じがします。
是永さん:そうなんです。マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーさんに出会ってから、すごく自然体で、楽しみながら転職活動に取り組めました。 メールや電話のタイミングや頻度もちょうど良かったんじゃないかな。転職の悩みや不安って、前の職場では話せないじゃないですか。何でも相談できる相手が身近にいるだけで、全然違いました。1人だったら、また途中で挫けていたかも知れません。
内定まで約1カ月のスピード転職。成功をスタートラインに、今思うことは。
── 面接は2回行われたと伺っています。ご自身の手応えはいかがでしたか?
是永さん:最終面接にはコーエーテクモホールディングスの会長がいらっしゃって驚きました。転職への想いを直接聞いていただけたのは嬉しかったけれど、それが成功したのかどうか、自分では判断がつかなくて。 そんな私の不安を、察してくれていたんですね。キャリアアドバイザーさんから、いつもと変わらぬ様子でフォローの電話やメールをいただいて。 内定のお知らせをいただいた時も、最初は電話口で「その後、どうですか?」と普通の挨拶で始まり、続けて「内定しましたよ」とあっさり言われて「ええっ!?」って(苦笑) おかげで、最後の最後まで、明るく前向きな転職活動が行えました。
── これからマイナビクリエイターを利用する方に、転職を成功させた先輩として、ぜひアドバイスを。
是永さん:一番大切なのは、自分がこれまで培った経験・スキルをしっかりとPRすることだと思います。 でも、自分1人では大変だし、自分の良いところが自分では分かっていなかったりもする。 だから、キャリアアドバイザーの方としっかり向き合い、悩んだら即、相談することが大事ですね。
── 最後に、ご自身の今後の夢や目標を教えてください。
これまでは“作って終わり”の仕事ばかりでしたが、今後はSNSを活用したプロモーション活動やイベント開催など、“オンラインとリアルの融合”でさまざまな情報発信を手がけたいと考えています。 転職して最初の仕事が ゲームソフトのプロモーション。その中でもWebコンテンツの企画・制作は全く初めての経験ですが、まずはユーザーに「面白いね」と拡散してもらえる魅力的なコンテンツを増やすことに挑戦したいですね。 コーエーテクモゲームスの魅力は、ロングランヒットを続けるゲームタイトルと、そのゲームを愛し続ける多くのファンがいること。 そんなのファンの方々に、ただ「面白いね」と感じてもらうだけでなく、しっかりと製品の魅力まで伝えるコンテンツを、自分の手で作り上げられたらと思います。
担当のキャリアアドバイザーからひと言
「なんでも話せる」と言っていただけて、キャリアアドバイザーとしてこれほど嬉しいことはありません。 お忙しくて連絡もままならない方が多い中、是永さんはレスポンスがすごく早くて助かりました。高いモチベーションを保ったまま、スピーディな転職が成功したのも、コンスタンスに連絡を取り続けた結果だと思います。
クリエイターの方は、他の職業より、目に見える実積や作品をお持ちですから、それをどうアピールしていただくか、どのように企業にご紹介すれば、才能+ご本人の意欲や人柄を伝えることができるのかが、大きなカギだと考えています。 是永さんのように良い関係を築いて、皆さんの魅力をあますところなく伝えられるよう、頑張って行きます!
インタビューを終えて
実際は、大変なことも多かったのだと思う。 山口から東京への転勤、将来への不安、一度挫折した転職活動、刻一刻と過ぎ行く時間etc… しかし、今改めて、記憶をたどって行くと、すべてが笑って話せる良い思い出に。 信頼できるキャリアドバイザーとの二人三脚が、是永さんにとっての転職を、未来への“壁”から“希望の扉”へと変えたにちがいない。