満員御礼!セガゲームス豪華プロデューサー&ディレクター陣によるトークセッション&中途採用説明会
去る12/1(土)、東京・大崎にあるセガサミーグループ本社の新オフィスにて、マイナビクリエイターによる同社豪華プロデューサー&ディレクターによるトークセッションと中途採用説明会が開催されました。同社への転職を検討しているゲームクリエイターはもちろん、セガゲームスを代表するコンシューマーゲームやネットワークゲームのビッグタイトルを手がけるプロデューサー、ディレクターの生の話が聞ける機会とあって、希望者は予定数を超え、用意された会場を満杯にする70名以上の参加者が集まりました。『龍が如く』シリーズ、『ソニック』シリーズ、『ファンタシースターオンライン2』シリーズなどの人気タイトルがどのようなスタジオでどんなクリエイターの手によって生まれているのか。参加者の強い関心を集め、会場を熱気に包み込みながらイベントは進行されていきました。
イベントの内容
- セガゲームス中途採用概略説明
- 豪華プロデューサー&ディレクター陣によるトークセッション
- 質疑応答
- 希望者向け個別相談会
トークセッション登壇者
株式会社セガゲームス
コンシューマコンテンツ事業部 第1CSスタジオ 部長/龍が如くスタジオ プロデューサー
佐藤 大輔 氏
株式会社セガゲームス
コンシューマコンテンツ事業部 第2CSスタジオ 副部長/ソニックフォース プロデューサー
中村 俊 氏
株式会社セガゲームス
オンラインコンテンツ事業部 オンライン研究開発部/PSO2シリーズ ディレクター
木村 裕也 氏
モデレーター
IGN Japan 副編集長
今井 晋 氏
新オフィスで職場環境がグレードアップ。セガゲームスのさらなる成長軌道は
イベント冒頭はセガゲームスの人事採用担当の塚本真紀子氏より、今回の中途採用の概要説明からはじまりました。続いてエンタメ事業、リゾート事業で躍進するセガサミーグループ、その中のゲーム事業でグローバルに躍進するセガゲームスの現在を紹介。それから今回募集となるゲームの開発職を中心とした各職種と待遇、セガサミーグループの6500名が働く大崎の新オフィスについてなどが大型スクリーンを使って説明されました。
そしていよいよトークセッションがスタート。モデレーターのIGN Japan 副編集長今井晋氏のエスコートで、龍が如くスタジオ プロデューサーの佐藤大輔氏、『ソニックフォース』プロデューサーの中村俊氏、『ファンタシースターオンライン2』ディレクターの木村裕也氏が登壇しました。このトークセッションでの醍醐味は、参加者がセガゲームスの人気ゲームタイトルの制作裏話だけでなく、各スタジオが今求めているゲームクリエイターについても現役のプロデューサー&ディレクター陣から直接聞けること。佐藤氏、中村氏、木村氏も各スタジオの代表として、求めるクリエイター獲得のためにそれぞれのスタジオでの働き方や雰囲気、仕事の魅力などを熱く語りました。
トークセッションでモデレーターの今井氏が3氏に投げかけた質問は大きく分けて3つ。まずは、「新オフィスに移転したことで、スタッフの働き方はどう変わったか」、次に「それぞれのスタジオでの職種ごとの役割とキャリア形成について」、そして最後に「3氏がリードする各スタジオが求める人材について」です。
働く立場で3氏が語る新オフィスの感想とスタジオスタッフの働き方の変化
佐藤氏:大鳥居(旧セガゲームススタジオ所在地)には愛着もあって、社員も大鳥居周辺に住んでいる人も多くて最初は移転に乗り気ではなかったのですが、大崎の新オフィスは設備が抜群にいい。スタッフはバスや電車の公共交通機関を使って通勤するようになって仕事のメリハリがつくようになり、移転して本当に良かったと思っています。
中村氏:前のオフィスは、それぞれの部署で社屋が違ったり、拠点が違う社員との打ち合わせを設定することもひと苦労。それが今や同じビル内で行き来が活発になり社内がグッと活性化した感じがあります。グループ共通の大きな社員食堂は部署間コミュニケーションの場にもなっています。ハロウィンパーティーでは会長と社長がコスプレしたり(笑)。上層部が始動の働き方改革も進んでいてセガの新しい展開も見えてくるのかなと思っています。
木村氏:社内だけでなく社外的にも大崎はこれまでから考えると大きなアドバンテージです。オンラインゲームは社外の人とのやりとりも多くなるのですが、これまで社外の人に「飲みに行きましょう」と誘われても旧スタジオ所在地からではどうしても遅くなってしまい機会を失うことも多かったです。その点、大崎は動きやすいですね。特にプランナーは外部の人との連携が肝心。『ファンタシースターオンライン2』は飲みの場でのコミュニケーションで仕事が広がっていくことも多いんです。
コンシューマーとオンライン。スタジオそれぞれの特色とクリエイターのやりがい
佐藤氏:第1CSスタジオはハイエンドコンシューマーゲームを作るスタジオで、プランナー、デザイナー、エンジニアの3職種が軸となるスタンダードなスタイルで仕事をしていますね。特徴としては『龍が如く』シリーズや新作の『JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言』などのように、実在の俳優さんのキャプチャーで作るモデリングが使われていることです。実はこのモデリング、俳優さんの顔を撮ったままの映像ではそれほど似ないんです。その俳優さんのこれまでの作品の印象に残る表情を研究してモデラーが作り込んで初めて活き活きと動き出します。ハイエンド系のリアルな映像をやりたい人には面白い仕事場です。
中村氏:第2CSスタジオもコンシューマーゲーム機向けという意味では第1CSスタジオと同じです。しかし、『ソニック』シリーズや『新サクラ大戦』(仮題)、『戦場のヴァルキュリア』など、大小さまざまなタイトルに取り組んでいるのがウチの面白いところです。海外の拠点からの希望や感想などのフィードバックも来てセガならではのグローバルなゲーム作りができる土壌があります。『ソニック』シリーズはハリウッドで実写映画化も進んでいて、いろんなタイトルがあるからこそいろんなことに取り組める。世の中に通じるIPを生み出すことができるのも魅力ですね。
木村氏:オンラインゲームは開発だけでなく運営が大きな比重を占めるのがコンシューマーゲームとの違いですね。セガゲームスでも、オンラインのチームは第1、第2CSスタジオを2つ合わせたほどのメンバーがいます。仕事の組み立て方としては、オンラインのプランナーは面白いことを形にするための発想力と客観性が必要。ログを集計してレポート、分析して、仮説を立てつつ結果を出していくことが求められます。
各スタジオが求める人材像、クリエイターのキャリアアップのスタイルは
佐藤氏:人を感動させるには情熱が必要。ものづくりに情熱を持っている人と一緒に仕事がしたいですね。デザイナーなら映像系から入る人もいます。セガゲームスでのキャリアアップは自分のやりたいことに信念をもって挑戦していけばよいと思います。私自身デザイナーで仕事をはじめて、専門はモデラーでした。それが今はプロデューサーで社内的には部長も任されています。新卒中途の違いや職種でキャリアアップの可能性が制限されることはありません。自分のやりたい方向でどんどん大きな仕事を目指していただきたいと思います。
中村氏:いかにゲームという文化を世の中に残していくか、将来のセガを支えてくれる人に期待しています。ディレクターになりたい、プロデューサーになりたい、作りたいゲームがあるなど自分の中に野望を持っている人に魅力を感じます。その情熱が周りの人を動かす原動力になっていくと思うんです。スキル的な面で言うとエンジンやライブラリはインハウスのツールがほとんどで他はUnityぐらい。3DCGはコンシューマーがMayaがメイン。たまに他部署のヘルプをやってみるとその部署のよいところを知ることもできて、人材交流がしやすくなった今の環境はキャリアアップにもいいですよ。
木村氏:エンターテインメントで世の中の人に喜んでもらいたいと本気で考えている人に参加してほしいですね。さっきもお話しましたがオンラインは運営も大事なので、ダイレクトなお客さんの反応や喜びにやりがいを感じるんです。上がってくるデータやユーザーの声をそのままではなく自分でしっかり咀嚼して、期待を裏切るのではなく予想を裏切る仕事を一緒にしていきたいですね。キャリアアップの方法は、リーダー・マネージャー志向の人にはパートリーダーについて仕事をおぼえてもらいます。専門スキルを極めてスペシャリストとして活躍することももちろん可能です。セガゲームスには個人の能力を存分に活かせる環境が整っていると思います。
トークセッション後の質疑応答では「プロデューサーの仕事とは?」「面白いゲームの基準は?」など、セガゲームスを代表するゲームクリエイター3氏に活発な質問が寄せられ、参加者にとってあっという間の1時間半となりました。その後休憩を挟んで希望者を対象とした中途採用に関する個別面談会が行われ、トークセッション参加者の多くが参加しました。
まとめ
イベント中の登壇者から参加者の現在の職種を挙手で問うと、およそプランナー40%、プログラマー30%、エンジニア20%と、現役のゲームクリエイターがこのイベントに多く参加していたことがわかります。記事中では網羅できませんでしたが、今井氏の司会で各スタジオの日常から雰囲気、有名タイトルの制作裏話、セガゲームス全体のゲーム作りにかける思いが伝わる言葉が3氏から随所に飛び出し、参加者の関心を集めていました。
セガゲームスのような大手ゲームメーカーへの転職は多数の希望者に対して狭き門です。しかし、その希望を実現するための一歩はセガゲームス自体をよく知ること。そして自分の目指す方向と合致することを確認して、意欲と情熱を持って転職に臨むことではないでしょうか。もしセガゲームスの中途採用に関心があったなら、今後の同社のイベントやアナウンスにも是非注目してください。
この記事を書いた人
マイナビクリエイター編集部は、運営元であるマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーやアナリスト、プロモーションチームメンバーで構成されています。「人材」という視点から、Web職・ゲーム業界の未来に向けて日々奮闘中です。