【自動計算ツール&早見表あり】履歴書の学歴・職歴の正しい書き方とコツ・注意点

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履歴書 学歴・職歴

履歴書のうち最もスペースが大きいのが「学歴・職歴」欄。履歴書のメインといってもいいでしょう。学歴・職歴欄の書き方には一般化されたルールがあり、そこから大きく逸脱するとマイナス評価に繋がる可能性があります。

本記事では入学・卒業年度がすぐにわかる「自動計算ツール」と「早見表」、記入サンプルとともに履歴書の具体的な書き方を詳しく解説しています。ぜひ覚えておきましょう。

履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方・ルール

履歴書の「履歴」とは、その人が過去に歩んできた学業や職業の経歴のこと。「学歴・職歴」欄は履歴書の主項目であるといっても過言ではありません。そのため、学歴・職歴欄の書き方には定型化・一般化されたルールが存在しており、ルールと異なる書き方をすると、「正しい履歴書の書き方を知らないのでは?」「正式な文書をその場の思い付きで書いているのでは?」と勘繰られ、マイナスの評価を受けてしまう可能性があります。

また、意図的に経歴を省略したり、入学・卒業、入社・退職の年月を変えたりすると経歴詐称を問われることも。1つずつていねいに、正確に書いていきましょう。わからなくなってしまいがちな年月は「入学・卒業年度/自動計算ツール」を利用して計算すると間違いを防ぐことが可能です。

学歴早見表

入学・卒業年度計算表

生年月日を入力すると、入学・卒業の年度が表示されます(留年・休学などによる修業年数の調整も可能)。
西暦・和暦ともに表示されますので、どちらかを選び、履歴書の学歴欄を記入する際にご利用ください。

生年月日を入力してください。

西暦

学歴

西暦 和暦 学歴 編集

一般的な修業年数(小学校 6 年 / 中学校3 年 / 高等学校 3 年 / 大学 4 年)に基づき表示しています。現役入学でない場合や留年・休学などで修業年数が異なる場合は、「編集」列のプルダウンを選択し直してください。プルダウン選択後、自動で再計算されます。

履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方のサンプル

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 ○○○○大学△△学部□□学科 入学
平成30 3 ○○○○大学△△学部□□学科 卒業
     
    職歴
平成30 4 株式会社○○○○ 入社
     ユーザーコミュニケーション部 クリエイティブ課に配属
令和2 8 一身上の都合により退職
令和2 9 △△△△株式会社 入社
     マーケティングディヴィジョン Webチームに配属
    現在に至る
    以上
     
履歴書 学歴・職歴欄の正しい書き方のサンプル

採用担当者は何を見ている?プロのアドバイス

採用担当者は履歴書を読み解くプロです。学歴・職歴欄から様々な情報を読み取ろうとします。

第一に確認するのは入学・卒業、入社・退職の年月。たとえば、平成26年3月に高校を卒業し、平成26年4月に大学に入学したのであれば、現役合格であることがわかります。平成30年3月に大学を卒業し、職歴の最初の企業への入社が平成31年4月であれば、「大学卒業後の1年間、何をしていたのだろう」と考えるわけです。

当然ながら学校名や企業名・会社名もしっかりとチェックしています。ただし、偏差値や知名度、規模だけを確認して評価をするわけではありません。学校や所属してきた企業の特性を基にして、応募者の仕事に対する向き合い方や仕事選びの傾向を読み取ろうとするのです。

たとえば、新卒からベンチャー企業に入社している場合、「チャレンジ精神や独立独歩の気質が強いのではないか」「組織にかかわらず幅広い業務を担当してきたかもしれない」と想像ができます。一方で、大手企業を渡り歩いているのであれば、「社内調整力やコミュニケーション能力に優れているかもしれない」「仕事選びに安定志向がありそうだ」「予算金額の大きなプロジェクトを任せても安心できそう」などと推測できます。

学歴・職歴がすべてではありませんが、過去の経歴にその人の考え方が現れやすいのは事実です。そのうえで採用担当者は、自社のカルチャーや業務内容にマッチしそうかを判断していくのです。

履歴書の学歴の正しい書き方と注意点

まずは「学歴」の正しい書き方について解説していきましょう。ポイントは正確かつシンプルに記入すること。高校と4年制大学卒業の場合のごく一般的な書き方に加えて、大学院卒の場合、中退した場合などのバリエーションもサンプル付きで紹介します。

学歴の正しい書き方

学歴・職歴
        学歴...1
平成23 ...2 4 私立○○○○高等学校 入学...3
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 ○○○○大学△△学部□□学科 入学
平成30 3 ○○○○大学△△学部□□学科 卒業
     
学歴の正しい書き方

1行目の中央に「学歴」と記入

学歴・職歴欄の1行目には、中央に「学歴」と記入します。これは学歴のあとに記入する職歴との区別を明確にするためです。履歴の分類名の行なので年月を書く必要はありません。

「年」は和暦・西暦のどちらかに統一して記入

日本には「年」の書き方に和暦(平成、令和など)と西暦(2000年、2020年など)の2種類があります。履歴書に書く場合、和暦、西暦どちらの方法を使用しても構いません。ただし、和暦と西暦が混在すると、進級、進学の流れを理解しづらくなるので、履歴書全体を通してどちらかに統一するのが鉄則です。

学校名は省略せずに正式名称を記入

学校名は省略せずに正式名称で、「入学」「卒業」を分けて書きます。高校名は「○○高校」ではなく「○○高等学校」と書くこと。「普通科」「商業科」など学科の区分がある場合は、学科も正確に記入しましょう。大学名も同様です。学部、学科、専攻を省略せずに正確に書きます。

最初の学歴は高校入学からが一般的ですが、学歴・職歴が多くなりすぎる場合には、高校卒業からでも構いません。

大学院卒業の場合の学歴の書き方

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 ○○○○大学△△学部□□学科 入学
平成30 3 ○○○○大学△△学部□□学科 卒業
平成30 4 ○○○○大学大学院△△研究科□□専攻 修士課程 入学
令和2 3 ○○○○大学大学院△△研究科□□専攻 修士課程 修了
大学院卒業の場合の学歴の書き方

大学院卒業の場合も、高校、大学と同様に省略をせず、研究科、専攻、課程(修士、博士)までを正確に記入します。ポイントは、「卒業」の代わりに「修了」という言葉を使って学業を修めたことを表現する点です。間違いがちなので注意しましょう。

中退(中途退学)をした場合の学歴の書き方

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 ○○○○大学△△学部□□学科 入学
平成28 3 ○○○○大学△△学部□□学科 中途退学(経済的な事情により)
中退(中途退学)をした場合の学歴の書き方

何らかの事情で学校を中退した場合にはその旨を書かなければなりません。中退した事実をできるだけ応募企業に伝えたくないと考える人もいるかもしれませんが、入学と卒業・修了がセットになっていない場合、何らかの省略が行われていることは明白であり、隠すことは不可能です。

年月とともに「○○○○大学△△学部□□学科 中途退学」と書いてください。上記のサンプルのようにかっこ書きで理由を書いても構いません。

休学をした場合の学歴の書き方

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 ○○○○大学△△学部□□学科 入学
    3年次に1年間、語学留学のために休学
平成31 3 ○○○○大学○○学部△△学科 卒業
休学をした場合の学歴の書き方

休学をした場合には、対象となる学校の入学と卒業や修了の間にその旨を記入します。「○年次に△年間、□□のために休学」「○年△月から□年×月まで○○のために休学」といった形で「期間」と「理由」も明記するのがいいでしょう。休学に関する記載がないと、「ストレートに進級していない」という事実だけが採用担当者に伝わるため、留年を想像される可能性があります。

留学をした場合の学歴の書き方(正規留学)

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 アメリカ合衆国○○○○大学△△学部□□学科 入学
平成30 3 アメリカ合衆国○○○○大学△△学部□□学科 卒業
留学をした場合の学歴の書き方(正規留学)

日本の学校には在籍せず、海外の学校のみに在籍する形で留学する方法を「正規留学」と呼びます。正規留学をした際には、学校名だけでなく、留学先の国名もあわせて記入しましょう。アメリカの大学に留学したのであれば、サンプルのように「アメリカ合衆国○○○○大学△△学部□□学科」という形で書きます。入学、卒業の書き方は日本の学校と同じです。

留学をした場合の学歴の書き方(交換留学)

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 マイナビ大学○○学部△△学科 入学
平成27 4 平成28年3月までアメリカ合衆国○○○○大学に交換留学
平成30 3 マイナビ大学○○学部△△学科 卒業
留学をした場合の学歴の書き方(交換留学)

留学の仕方には、「交換留学」というパターンもあります。この場合、日本の学校に在籍したままになるので、日本の学校の入学、卒業の間の行に交換留学をした旨を記入します。サンプルのように年月とあわせて、「平成28年3月までアメリカ合衆国○○○○大学に交換留学」といった形で、期間と学校名を書くのが通常です。

就職後に学校に通った場合の学歴の書き方

学歴・職歴
    学歴
平成23 4 私立○○○○高等学校 入学
平成26 3 私立○○○○高等学校 卒業
平成26 4 ○○○○大学△△学部□□学科 入学
平成30 3 ○○○○大学△△学部□□学科 卒業
令和2 4 ○○○○大学大学院△△研究科□□専攻 修士課程 入学
令和4 3 ○○○○大学大学院△△研究科□□専攻 修士課程 修了
就職後に学校に通った場合の学歴の書き方

一度、社会人(学校に通わずに就業している)になったあとに改めて学校に通う人もいます。この場合は、社会人になる前の最終学歴の直下に改めて通った学校についての情報を記入します。学歴だけを見ると空白期間が生まれますが、職歴を確認すればその期間に何をしていたかがわかるので問題ありません。

履歴書の職歴の正しい書き方

次に「職歴」の書き方ですが、職歴は、学歴の書き方に比べてやや複雑です。学歴よりも個人による差異が大きいほか、バリエーションも多いからです。転職回数が多く、職歴に書く情報が多い場合は、煩雑になりすぎるのを避けるために、どこまで詳しく書くべきかを判断しなければならないこともあります。

ごく一般的な職歴の書き方と共に、省略が可能な箇所、雇用形態別の正しい記入法などについて詳しく解説していきましょう。

職歴の正しい書き方

学歴・職歴
        職歴...1
平成30 ...2 4 株式会社○○○○ 入社...3
    ユーザーコミュニケーション部 クリエイティブ課に配属...3
令和2 8 一身上の都合により退職...4
令和2 9 △△△△株式会社 入社...5
    マーケティングディヴィジョン Webチームに配属...5
    現在に至る...6
    以上...7
職歴の正しい書き方

学歴のあとに1行空けて中央に「職歴」と記入

職歴は学歴の下に記入します。学歴の最終行の下に1行空けて、「職歴」と書いてください。学歴の場合と同様に中央に書きます。

「年」は和暦・西暦のどちらかに統一して記入

年の表記方法は履歴書全体で、和暦、西暦のどちらかに統一します。学歴から記入する人が多いはずなので、学歴で採用した方法に合わせてください。

企業名・会社名と配属先は省略せずに正式名称を記入

企業名・会社名と配属先は省略せずに正式名称を記入しましょう。「(株)」「(財)」などといった略式の表記はNGです。配属先の部署名も正確なものを書きます。具体的には、サンプルのように年月とあわせて、「株式会社○○○○ 入社」と書き、次の行に配属先の部署名を記入するのが通常です。部署名は行頭を一文字空けると見栄えがよくなります。

なお、職歴が多い場合には配属先の記入は省略しても構いません。また、「○○支社 ○○部に異動」「○○に昇格」などと、異動や昇格について記入するケースもあるのですが、煩雑になる場合が多いので省略しても構いません。

退職の事実は「一身上の都合により退職」と記入

退職に関する情報は「一身上の都合により退職」と記入するだけでOKです。詳しい理由や背景を書く必要はありません。

勤務した企業は漏らさずにすべて記入

勤務したことのある企業はたとえ短期間であってもすべて記入するのがルールです。短期離職を応募先の企業に知られたくないという気持ちから省略することを考えてしまう人が多いのですが、必ずすべての勤務経験を書いてください。

在職中の場合は最後に「現在に至る」と記入

履歴書を書く時点で在職をしている場合は、職歴の最後に「現在に至る」と書きます。離職中、つまり職歴が退職で終わっている場合は、「現在に至る」と書く必要はありません。

職歴の記載の下に右寄せで「以上」と記入

職歴の最終行に続けて「以上」と右寄せで記入します。これは、学歴、職歴がそれ以上ないことを示すためです。なお、職歴に続けて「賞罰」を書く場合は、「以上」は賞罰の情報のあとに記入します。

在職中に企業名・会社名が変わった場合の職歴の書き方

学歴・職歴
    職歴
平成30 4 株式会社○○○○ 入社(現 株式会社□□□□)
     ユーザーコミュニケーション部 クリエイティブ課に配属
令和2 8 一身上の都合により退職
令和2 9 △△△△株式会社 入社
     マーケティングディヴィジョン Webチームに配属
    現在に至る
    以上
在職中に企業名・会社名が変わった場合の職歴の書き方

入社後に企業名・会社名が変更になることはさほど珍しいことではありません。そういった場合は、サンプルのように「株式会社○○○○ 入社(現 株式会社□□□□)」という形で、入社時の名称をメインに書き、かっこ書きで新しい社名を併記します。

アルバイト・契約社員の場合の職歴の書き方

学歴・職歴
    職歴
平成30 4 株式会社○○○○ 入社(契約社員として)
     ユーザーコミュニケーション部 クリエイティブ課に配属
令和2 8 一身上の都合により退職
令和2 9 △△△△株式会社 入社
     マーケティングディヴィジョン Webチームに配属
    現在に至る
    以上
アルバイト・契約社員の場合の職歴の書き方

正規雇用ではなく、アルバイトや契約社員での就業情報は、サンプルのように「株式会社○○○○ 入社」に続けて「(アルバイトとして)」「(契約社員として)」という形でかっこ書きで記入します。アルバイト勤務の記入は必須ではありませんが、1つの企業に長く勤めていたり、応募企業の業務に関係がある場合は書いたほうがいいでしょう。

派遣社員の場合の職歴の書き方

学歴・職歴
    職歴
平成30 4 株式会社○○○○より株式会社□□□□へ一般事務として派遣
平成31 3 契約満了につき退職
平成31 4 △△△△株式会社 入社
     マーケティングディヴィジョン Webチームに配属
    現在に至る
    以上
派遣社員の場合の職歴の書き方

派遣社員での就業経験は、派遣元の企業名と派遣先の企業名を「株式会社○○○○より株式会社□□□□へ派遣」という形で書きます。企業名だけではどのような仕事をしていたのかがわからないので、サンプルのように職種を書くのが通常です。派遣期間が終わったことに関する記載は「契約満了につき退職」とします。

履歴書の「学歴・職歴」欄の書き方についてのQ&A

Q.1「現在に至る」「以上」は必ず書かなければいけないの?

必ず書いてください。

履歴書の「現在に至る」は在職中である場合にのみ書くもの。逆に言うと、採用担当者は「現在に至る」と書かれていることで、「在職中である」ことをはっきりと認識できるのです。求職者が在職中であるか離職中であるかは、採用担当者にとって実は重要なチェックポイント。勤務開始日の調整など、離職中の人とは別の留意事項があるからです。

また「以上」は、「学歴・職歴欄の記載事項はこれですべてです」と明示する意味を持ちます。定型のルールだと認識して必ず書きましょう。

Q.2転職回数が多く、職歴が長くなってしまいます。

職歴の数が多い場合は、配属部署や異動、昇格に関する記載などを省略して短くまとめてください。

履歴書という定められたフォーマットの中にいかにわかりやすく収められるかという点も1つのビジネススキルです。

現在では履歴書はPCで作成するのが一般的になっています。PCで作成するのであれば、学歴・職歴欄を増やすのも簡単なはず。フォーマットをアレンジしてすべての職歴を記入しきることをおすすめします。間違っても在籍企業数が減るような省略の仕方をしてはいけません。

Q.3短期離職を繰り返してしまったのですが隠してはいけませんか?

必ずすべての職歴を記入しきってください。

職歴を隠すと最悪の場合、経歴詐称を問われる可能性があります。

履歴書の学歴は、「自動計算ツール」や「早見表」を活用して、正確に作成しよう

履歴書はあなたの第一印象を決定づける重要な書類です。正しい書き方をマスターし、採用担当者に好感を持ってもらえるようにしましょう。わかりにくい入学・卒業年度は「自動計算ツール」や「早見表」を活用すれば、正確かつスムーズに調べることができます。ぜひ具体的な記入サンプルも参考にしながら、履歴書を作成してみてください。

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