【見本でわかる】履歴書の「自動車運転免許・資格」の正しい書き方と注意点

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履歴書 免許 資格

履歴書の中で唯一、自分の知識やスキルをアピールできるのが「免許・資格」欄です。正しく、わかりやすく書くことで採用担当者にポジティブな印象を与えられることもあります。

本記事では記入サンプルと共に書き方のルールを詳しく解説しています。

履歴書の免許・資格欄の正しい書き方・ルール

履歴書の「免許・資格」欄は、入社後にできる業務や自分が保有しているスキルを客観的に証明し、採用担当者に伝達する役割を持っています。クリエイター職の募集ではあまりないのですが、ほかの職種においては特定の免許や資格を保有していないと業務に就けないケースがあるため、正確さとわかりやすさが強く求められます。

また、履歴書の書き方には慣習化した一定のルールが存在しており、免許・資格欄も同様です。このルールに違反すると、「正確に書類作成をできない人」「丁寧な作業ができない人」などと、不要なマイナス評価を受けてしまう可能性もあります。下記で紹介するポイントを押さえ、正しい記入方法で履歴書を仕上げてください。

履歴書の免許・資格欄の正しい書き方のサンプル

免許・資格
平成29 5 普通自動車第一種免許1 取得2 ...3
平成30 10 普通自動二輪車免許 取得 ...3
平成28 7 実用英語技能検定1級 合格
平成28 9 TOEIC Listening & Reading Test 800点 取得
令和2 10 2級ウェブデザイン技能士 合格
5 以上4
免許・資格
特になし6
履歴書 免許・資格欄 書き方 サンプル

免許・資格欄の正しい書き方・ポイント

正式名称(省略せず)で記入

免許や資格、合格した試験の名前は省略せずに正式名称で記入します。正式名称がわからない場合は、資格・合格証明書や、交付・認定機関のWebサイトなどで確認するのがよいでしょう。

「取得」「合格」などを免許・資格に合わせて記入

免許や資格、試験名の後ろには1文字スペースを空けて、その免許、資格、試験に対して「どのような状況にあるか」を表す言葉を記入します。それぞれに適切な言葉を選ぶ必要があり、運転免許は「取得」、技能検定のような試験は「合格」、TOEICのように点数が評価されるものは「〇点取得」と記入します

運転免許を上部にまとめて記入

絶対的なルールではないのですが、免許・資格欄には運転免許を上部にまとめて取得年月順に書き、そのあとに運転免許以外の資格を取得年月順に記入するのが一般的です。

多くの人がこの順で書いており、履歴書を確認する採用担当者に違和感を与えないためには、この順を守ることをおすすめします。

最後に右寄せで「以上」と記入

記入すべき免許・資格をすべて書き終えたら、その次の行に「以上」と右寄せで記入します。

「年」は和暦・西暦のどちらかに統一して記入

年の表記方法は履歴書全体で統一されていれば、和暦、西暦のどちらでも構いません。学歴・職歴欄での年の表記方法と合わせましょう。

免許・資格を保有していない場合は「特になし」と記入

記入すべき免許・資格がない場合でも空欄にしてはいけません。必ず「特になし」と書き、「以上」も忘れずに記入してください。

採用担当者は何を見ている?プロのアドバイス

採用担当者が免許・資格欄を確認するとき、確実にチェックするのが「応募要件を満たしているか」という点です

クリエイター職には基本的に必要な免許や資格がないため、まれなケースではあるのですが、「業務上、自動車での移動が頻繁にある」「グローバル展開しているWebサイトやアプリを担当してもらう予定がある」といった理由から、運転免許や英語関連の資格などが応募要件として設定されていることもあります。

応募要件に書かれている免許や資格が履歴書に記載されていないと、それだけで選考から漏れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、採用担当者は職務経歴書や学歴・職歴に書かれている情報のプラスアルファ要素として「免許・資格欄」を確認することもあります。特に未経験者の場合、実績やスキルについての情報が不十分になりがちなので、資格の保有・合格状況を見て、客観的な知識やスキルを確認するのです。

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履歴書の運転免許の正しい書き方と注意点

数ある免許・資格の中でも、非常に多くの人が保有しているのが自動車やバイクの運転免許です。保有者が多いということは、すなわち履歴書に書かれることが多く、採用担当者がよく目にしているということです。間違った書き方をすると悪目立ちしやすいので、正しい書き方をしっかりと覚えておきましょう。

運転免許の正しい書き方

免許・資格
平成29 5 普通自動車第一種免許1 取得2
平成30 10 普通自動二輪車免許 取得
3 以上
運転免許 書き方 サンプル

運転免許の正しい書き方・ポイント

運転免許の正式名称(省略せず)を記入

運転免許の正式名称を省略せずに記入します。それぞれの正式名称は下の「運転免許の正式名称と取得年月の調べ方」に示した一覧表を参考にしてください。なお、道路交通法上、第一種免許は「普通自動車免許」のように「第〇種」を明記しない形となっていますが、履歴書においては「第二種」との区別を明確にするために、「第一種」を省略しないのが慣例となっています。

「取得」と記入

運転免許の名称の後ろに1文字分スペースを空けて、「取得」と記入します。

取得年月を記入

「年」「月」の欄には、その免許証を取得した年月を記入します。正しい取得年月の調べ方は、下の解説を参考にしてください。

運転免許の正式名称と取得年月の調べ方

自分が保有している運転免許の種別や取得年月を調べるときは、運転免許証を確認するのが最も手軽な方法です。運転免許証には保有している免許の種別が明記されており、すべてではありませんが取得年月日も記載されています。保有している免許の種類が少なければ、免許証を見るだけですぐに履歴書に書くことができるはずです。

保有している免許の種別は、免許証の中央下部に記載されています。運転免許証上の略称と正式名称を一覧表にまとめたので、表にならって履歴書に記入してください。

運転免許証
運転免許証

運転免許証に記載されている略称と履歴書に書く正式名称

運転免許証に記載されている略称 履歴書に記入する正式名称
大型 大型自動車第一種免許(大型自動車免許でも可)
中型 中型自動車第一種免許(中型自動車免許でも可)
準中型 準中型自動車免許
普通 普通自動車第一種免許(普通自動車免許でも可)
大特 大型特殊自動車第一種免許(大型特殊自動車免許でも可)
大自二 大型自動二輪車免許
普自二 普通自動二輪車免許
小特 小型特殊自動車免許
原付 原動機付自転車免許
大二 大型自動車第二種免許
中二 中型自動車第二種免許
普二 普通自動車第二種免許
大特二 大型特殊自動車第二種免許
牽引免許
引二 牽引第二種免許

取得年月日は、運転免許を「二・小・原(二輪・小型特殊・原動機付自転車の免許)」「他(二輪・小型特殊・原動機付自転車以外の一種免許)」「二種(二種免許)」の3つに分類し、その分類の中で最も古い免許の取得年月日が免許証に記載される仕組みになっています。

たとえば、普通免許を取得したあとに大型免許を取得した場合、どちらも「他」に分類されるため、普通免許の取得年月日しか免許証には記載されていないのです。もし、取得年月日がわからない免許がある場合は、「運転免許経歴証明書」で確認しましょう。自動車安全運転センターの窓口、ゆうちょ銀行・郵便局のほか、専用アプリでも発行申請ができます(運転免許経歴証明書でも、すべての運転免許の取得年月日が確認できない場合があります)。

AT限定の運転免許の正しい書き方

運転できる車両に限定がある場合、その旨を履歴書に記載するのがルールです。代表例が「AT限定」。自動車にはマニュアル・トランスミッション(MT)車とオートマチック・トランスミッション(AT)車の2種類があり、運転免許にはMT車、AT車の両方を運転できるものと、AT車のみを運転できるものがあります。

免許証の「免許の条件等」に「AT車に限る」と書かれているなら、その免許はAT車のみを運転できる免許です。履歴書には免許の名称の後ろにかっこ書きで「AT限定」と書いてください。限定条件を記載することで、採用担当者から「MT車も運転できる」と勘違いされることがなくなります。

AT限定の運転免許の正しい書き方

免許・資格
平成29 5 普通自動車第一種免許(AT限定) 取得
以上
AT限定 運転免許 書き方 サンプル

種別・名称が変わった運転免許の正しい書き方

運転免許は道路交通法の改正によって種別・名称、運転できる車両の範囲が変更されることがあります。そのため、免許取得時と履歴書作成時(法改正後)で、種別・名称、運転できる車両の範囲が異なってしまうケースが少なくありません。

この場合、「現行の種別・名称を主として、かっこ書きで限定条件を記載」する方法が一般的です。限定条件は免許証の「免許の条件等」に記載されています。よくある例をサンプルとして下に挙げたので参考にしてください。

「準中型車は準中型(5t)に限る」と記載されている場合

免許・資格
平成29 5 準中型自動車免許(5t限定) 取得
以上
準中型車は準中型(5t)に限る 運転免許 書き方 サンプル

※2007年6月2日から2017年3月11日までに普通自動車免許を取得した人が該当。

「中型車は中型(8t)に限る」と記載されている場合

免許・資格
平成29 5 中型自動車免許(8t限定) 取得
以上
中型車は中型(8t)に限る 運転免許 書き方 サンプル

※2007年6月1日以前に普通自動車免許を取得した人が該当。

履歴書の資格の正しい書き方と注意点

資格は客観的な知識、スキルの証明であり、自分の能力のアピールに繋がります。応募職種に関連するものは積極的に記入するのがよいでしょう。業務に直接的に関係していなくても、英検やTOEIC、簿記など、汎用的にビジネスパーソンとしてのスキルを示すことができる資格は書いておくことをおすすめします。

資格の正しい書き方

免許・資格
平成28 7 実用英語技能検定1級1 合格2
平成28 9 TOEIC Listening & Reading Test 800点 取得
令和2 10 2級ウェブデザイン技能士 合格
以上
資格 書き方 サンプル

資格の正しい書き方・ポイント

資格・試験の正式名称(省略せず)を記入

資格・試験の正式名称を省略せずに記入します。正式名称は資格、合格証明書などを確認するのが確実です。代表的な資格の履歴書への記入方法を下にまとめたので参考にしてください。

「合格」「取得」「登録」など資格に合わせて記入

資格、試験名の後ろには1文字スペースを空けて、その資格、試験に対して「どのような状況であるか」を表す言葉を記入します。書き分けの方法は、試験や認定機関のWebサイトのほか、下記の表を参考にしてください。

代表的な資格の略称と履歴書への記入例

略称 履歴書に記入する正式名称
英検 実用英語技能検定○級 合格
TOEIC TOEIC Listening&Reading Test 800点 取得
簿記 日商簿記検定○級 合格
ITパスポート ITパスポート試験 合格
基本情報技術者 基本情報技術者試験 合格
GAIQ Google アナリティクス個人認定資格 合格
Webデザイナー検定 〇級ウェブデザイン技能士 合格

履歴書の「免許・資格」欄の書き方についてのQ&A

Q.1ペーパードライバーだけど履歴書に運転免許について書いてもいい?

ペーパードライバーであっても、運転免許取得について記載して構いません。

ただし、応募職種の業務で自動車やバイクの運転が必要になる場合は注意が必要です。入社前に業務に支障がない程度まで運転に慣れておきましょう。また、面接などで運転スキルをたずねられたときには正直にペーパードライバーであることを伝えてください。

Q.2取得予定の資格は履歴書に書いてもいい?

取得日が決まっており、取得が確実である場合は、かっこ書きで「〇月〇日取得予定」などと書くのがよいでしょう。

「取得に向けて勉強中」という書き方をするケースもあるのですが、この書き方は通常、「その資格を保有していなければ業務に就けない」「難易度が高く資格にチャレンジしていること自体がアピールに繋がる」といった場合です。クリエイター職は基本的に資格不要の職種なので、勉強中の資格をあえて書く必要はないでしょう。

Q.3免許・資格は省略してもOK?

履歴書に保有しているすべての免許・資格を記入する必要はありません。

履歴書は定型の書類であり、免許・資格欄のスペースは限られています。応募職種に関連する資格に絞って書くのがよいでしょう。

Q.4書かないほうがよい資格や級があるってホント?

「この資格は書かないほうがいい」「〇級以上でなければ書いてはいけない」といったルールはありません。

書く、書かないは個人の判断にゆだねられています。判断基準としてほしいのは、「業務に役立つか」「知識・スキルのアピールに繋がるか」という点です。

たとえばWebディレクターに応募する際に、中学生程度の英語スキルを示す「英検4級(実用英語技能検定4級)」を書くのが適切でしょうか。多くの人が否定的な意見を持つでしょう。「業務に役立つか」「知識・スキルのアピールに繋がるか」を基準として常識的な判断をしてください。

まとめ

履歴書の「免許・資格」欄に記入した情報は、あなたのスキルを客観的に証明するものです。クリエイター職は基本的に資格不要の職種ではありますが、業務に役立つ可能性のあるものは、すべて正確に記入し、自身のアピールに繋げていきましょう。

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