履歴書の趣味・特技欄はどう書く?書き方の例やよくある質問も紹介

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履歴書 特技

履歴書の趣味・特技欄は、学歴や職歴とはちがって自由に書ける分、書き方に迷いやすい項目です。

この記事では、履歴書の趣味・特技欄の重要度や、採用担当者や面接官が見ているポイント、書くときの注意点や具体的な書き方の例について解説していきます。

趣味・特技欄はなぜ書く必要があるのか?充実させることによるメリット

履歴書に趣味や特技を書くのは、あなた自身の興味・関心や人柄を、採用担当者や面接官に伝えるためです。趣味や特技をしっかり書くことで、あなたと共通の趣味や特技を持つ採用担当者から興味を持ってもらえたり、面接の際に趣味・特技についての話題から話が広がったり、といったメリットが期待できます。

趣味・特技の違いは?

趣味は自分の主観で「好き」と思えること、特技は客観的に見ても「人よりもできる」と思えることです。趣味については、現在関心があり、継続して取り組んでいることを書くとよいでしょう。
特技に関しては、たとえば「柔道黒帯」「珠算〇級」「〇〇で表彰された」「〇〇について家族や友人から褒められる」など、優れている点を具体的に書けると、より伝わりやすくなります。

採用担当者・面接官はどこを見ているのか?

採用担当者や面接官は、趣味や特技を通してあなたの人柄や、希望する仕事への意欲や適性、自社の社風に合うかどうかなどを読み取ろうとしています。一般的に趣味・特技欄は採用の判断にそれほど大きな影響は与えませんが、うまく活用すればプラスの印象に繋げることもできます。

とくに、現在とはちがう業界や職種への転職を希望する際は、職務経歴書でアピールできる点が少ない分、趣味・特技欄が役立ちます。たとえば、未経験からゲーム業界への転職を目指している人が「特技:eスポーツ(〇〇大会で3位入賞)」などと書けば、日ごろからのゲームへの興味・関心がアピールポイントになるでしょう。

ただし、趣味・特技欄は自己PR欄ではないため、書式を無視して仕事への意欲ばかり主張するのは禁物です。書いたことが採用側にどう読まれ、どう使われるのかを意識し、求められていることのみを書式に沿って記載するようにしましょう。

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履歴書の趣味・特技欄の書き方

履歴書の趣味・特技欄を書く際に意識したいのは以下の3点です。

履歴書の趣味・特技欄を書く際に意識したい3点

  • 箇条書き+補足事項で簡潔に書く
  • できれば、希望する業界や企業、職種にプラスになることを書く
  • 具体的に語れる趣味や特技を書く
履歴書 趣味 特技

以下、1つずつ見ていきましょう。

1箇条書き+補足情報で簡潔に書く

趣味・特技欄の書き方は、趣味や特技を端的に一言で表したうえで、カッコ内に補足情報を入れる形がおすすめです。長々と書くと要点が伝わりづらくなるため、できるだけ簡潔にわかりやすく書きましょう。

記入例

趣味・特技
趣味:フットサル(社会人チームで毎週末活動)
特技:電子工作(高専ロボコン全国大会出場経験あり)

2希望する業界や企業、職種にプラスになることを書く

趣味や特技が複数あるのなら、その中からできるだけ希望する業界や企業、職種に繋がるようなことを書きましょう

たとえば、未経験からクリエイティブ系の仕事に応募するのであれば、「日ごろからクリエイティブなことに興味があり、何らかの制作活動をしている」といったことを、趣味や特技に関連付けてアピールすることをおすすめします。

記入例(未経験からクリエイティブ系)

趣味・特技
趣味:編み物(オリジナルキャラクターの編みぐるみをSNSに掲載)

3具体的に語れる趣味や特技を書く

趣味はあくまでも自己申告なので、最近始めたばかりのことを書いても問題ありません。ただし、書いたことについて面接で聞かれたときに、「始めたばかりでよくわかりません」では話が終わってしまいます。何かしら思い入れがあり、語れることがあるものを書きましょう

なお、希望する仕事に関連する趣味を書く際には、「その分野については、面接官がプロフェッショナルである」ということを忘れないようにしてください。たとえば「趣味:ゲーム(とくに〇〇〇)」と応募先企業のゲームタイトルを挙げたとき、面接官から「どんなところが好きか」「ストーリーについてどう思うか」など具体的な質問をされて答えられないようであれば、かえって印象は悪くなってしまいます。採用側がどんな点に興味を持ち、面接で何を聞かれるかをあらかじめ想像したうえで、もし採用に不利になりそうな要素があれば別の趣味を書いたほうがいいでしょう。

採用担当者に好印象だった履歴書の趣味・特技欄の具体例

次に、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーに聞いた、「Web/ゲーム業界の採用担当者に好印象だった趣味・特技」の具体例を3つご紹介します。

Case1

希望している仕事に関連しているもの

1つめは、未経験からゲームデザイナーを希望して転職活動をしていた方の例です。その方は職歴や資格などでアピールできるものは少なかったものの、プライベートでゲーム制作をして公開している実績がありました。特技としてゲーム制作の実績をアピールしたことが担当者の目に留まり、採用のきっかけとなりました。

記入例(未経験からゲームデザイナーを希望)

趣味・特技
特技:スマホゲーム制作(大学時代の友人とUnreal Engineを使用して作成、累計約5000ダウンロード)
Case2

1つのことに対する熱中や努力が感じられるもの

次は、エンターテインメント系に強いWeb制作会社でディレクター職を希望していた方の例です。推し活や同人活動など、サブカル系の趣味を履歴書に書くかどうか迷う人も多いと思いますが、Web/ゲーム業界やエンタメ系の企業を希望している場合は、正直に書いて問題ありません。なぜなら、これらの業界はわりあいオタク気質の社員が多く、「熱中できるものがある」「好きなことに対して努力を惜しまない」ということがプラスの印象に繋がりやすい環境だからです。

それほど熱中していないけれど無難なことを書くよりも、本当に好きで熱中している、自信を持って語れる趣味があるならば、そちらを書くことをおすすめします

記入例(エンタメ系に強いWeb制作会社でディレクター職を希望)

趣味・特技
趣味:VTuberの応援(〇〇〇〇)
特技:VTuberに関する情報拡散(〇〇〇〇ファンアカウントを運営、フォロワー数約3万人)
Case3

コミュニケーション力や行動力、リーダーシップなどが感じられるもの

チームスポーツなどアクティブな趣味・特技は、コミュニケーション力や行動力、積極性などが感じられるため、志望する業界・職種にかかわらず好印象を持たれやすいものです。とくにリーダーシップを求められる職種であれば、何かしらほかの人とのかかわりが感じられる趣味・特技を書くとよいでしょう

たとえば「読書」のように1人で完結するように見える趣味でも、「読書(SNSに書評を投稿し、フォロワーとオンライン読書会を定期的に開催)」など、人とのコミュニケーション繋がっている点をアピールできれば印象をよくすることができます。

記入例(ゲームプロデューサーを希望)

趣味・特技
趣味:スパイスカレー作り(月に1回、友人たちを招いてカレーパーティーを開催)
特技:バスケットボール(大学時代に副主将として全国大会に出場)

採用担当者が不安になった履歴書の趣味・特技欄

書かれた内容から会社へのデメリットが想像されるような趣味・特技はマイナスの印象に繋がります。そして、マイナスの印象になるかどうかは、趣味・特技それ自体だけでなく、書き方や、志望職種との相性などによっても異なります。書いたことが企業側にどう受け取られるかを想像しながら、書き方を工夫しましょう。

ギャンブル関連など

ギャンブルに対して、生活破綻や犯罪といったマイナスのイメージを持っている人は、「ギャンブルが好き」というだけで相手の人柄や行動に不安を感じてしまう場合もあります。競馬や競輪などの公営競技やパチンコなどは、節度を持って楽しむ分には問題のない趣味ですが、履歴書に書くのは控えましょう

なお例外として、ゲーム業界の中でも遊技機用ゲームを手がける会社への就職を希望している場合には、パチンコやパチスロに関する知識・経験が採用にプラス要素となる可能性もあります。

本業への影響が心配されるもの

副業が禁止されている企業の場合、たとえばほかの法人や団体(NPOなど)に所属しての活動や、株式投資やFX取引などのデイトレードといった、副業にあたる可能性のある趣味を書くと相手を不安にさせてしまう恐れがあります。また、趣味をあれこれたくさん書くと「趣味が最優先で仕事がそっちのけになるのではないか」と思われてしまう場合もあります。

企業側が気にしているのは「本業以外で報酬が発生しているのか」「本業以外の活動にどのくらいの時間を費やしているのか」という点です。さまざまな活動をすること自体は問題ではなく、幅広い興味・関心はアピールポイントにもなるので、具体的な活動時間や活動頻度を補足するなど書き方を工夫しましょう

会社にマイナスイメージを与えるWeb上での発信

プライベートで行っているWeb上での活動が、会社にマイナスイメージを与えかねない場合も、採用担当者を不安にさせてしまいます。たとえば、趣味として、自身の創作活動をWeb上でアピールした求職者が、応募企業に裏アカウントを突き止められ、過去の投稿で前職への不満を書いていたために評価が悪くなった例がありました。

会社側は応募者のSNSアカウントをチェックしますし、裏アカウントでも油断できないと考えた方がよいでしょう。もちろん転職の選考以外の場面でも、SNS投稿はいつ誰に見られているかわかりません。自分のマイナスイメージに繋がるようなWeb上での発信にはリスクがあることを認識し、誰にSNS投稿を見られても問題ない状態にしておくことが一番です

履歴書の趣味・特技欄には何も書かなくてもいいのか?

履歴書は、必ずすべての欄を埋めましょう。空欄を残すと「未完成の履歴書を提出してきた」という印象を相手に与えてしまうためです。どうしても趣味・特技が思いつかない場合は、以下を参考に考えてみてください。

趣味や特技が「ない」場合はどうする?

プライベートの時間に日常的にやっていることであれば、ささいなことでも趣味として書くことができます。たとえば、「早起き」「料理」など一見ありきたりなことでも、「早起き(毎朝ラジオ体操を継続)」「料理(毎日1汁3菜が基本です)」など具体的に書けば、相手の印象に残りやすくなります。コツコツと地道な努力ができる、という長所のアピールにも繋げられるでしょう。

特技は、たとえば子どもの頃に習っていたことや、学生時代の部活動の成果、学校で受けた検定試験など、「最近は触れていないが、昔はできたこと」を書いても問題ありません。なお、「明るい」「誰とでも話せる」「誰とでも仲良くなれる」などは、客観的な成果を伝えるのが難しいため、特技として書くよりも、自己PRや長所・短所の欄に書いたほうがよいでしょう。

履歴書に趣味・特技欄がないときには?

履歴書の書式によっては趣味・特技欄がなかったり、「志望の動機、特技、好きな学科など」といったようにほかの項目と一緒になっていたりすることもあるので、履歴書には必ず特技を書かなければならないわけではありません。

ほかの項目と一緒になっている場合は、特技ではなく「志望の動機」に注力して書くのでもOKですし、Wordファイルなどで配布されている書式なら見出しから「特技」を削除するなど、自分で調整してもいいでしょう。

履歴書の趣味・特技欄のよくある質問

最後に、履歴書の趣味・特技欄に関して、キャリアアドバイザーが求職者からよく受ける質問をご紹介します。

Q.1箇条書きと文章での記載、どちらがいい?

長い文章は要点が伝わりづらいため、箇条書きで書きましょう。

趣味や特技が何か、というだけでなく、どのくらいの頻度で取り組んでいるのか、誰と・どこで活動しているのか、どのような実績があるのかなど、具体的な補足事項を書くことが大切です。こちらに挙げた例も参考にしてください。

Q.2どこまでを趣味、どこまでを特技とすればいいのかわからない

趣味は「好き」「日常的にやっている」と思えること、特技は「人と比べてできると思えること」「客観的にできると説明できる成果のあるもの」を書きましょう。

記事の前段でも触れたように、趣味は、自分が「これが好き」「これを日常的にやっている」と思えることであればなんでも趣味になります。時間のない中でも継続できていて、その趣味の魅力や活動内容について詳しく語れるものを書きましょう。

特技は、人と比べてできると思えること、客観的に「できる」と説明できる成果のあるものを書きましょう。全国レベルなどのすごい実績でなくて構いません。「クラスの中でできるほうだった」「家族や友人から褒められた」などでも十分です。

Q.3本音で書いていいのか?忖度したほうがいいのか?

基本的に本音で書きましょう。

相手に忖度するあまりに、さほど熱心に取り組んでいない趣味や、たいした実績のない特技を書いてしまうと、面接で質問をされた際にボロが出てしまうかもしれません。自分の言葉で語れることが大切です。

ただし、マイナスイメージに繋がるようなことをわざわざ書く必要もありません。書いたことが相手にどう受け取られるかを常に考え、できるだけ希望している職種に求められる能力や資質に関連づけることを意識して書くとよいでしょう。

履歴書の趣味・特技欄が終わったらほかの項目も見直そう

履歴書の趣味・特技欄は、あなたの人柄を印象付ける、面接での話題の糸口になるなど、しっかり記入することでメリットが期待できる項目です。ただし本業に直接関係するとは限らないため、採用への影響はそれほど大きくないと言えます。

趣味・特技欄が記入し終わったら、より重要度の高いほかの項目に不備がないか入念にチェックし、履歴書の完成度を上げていきましょう。以下の記事もぜひ参考にしてください。

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