未経験だからこそWebマーケターになれる？転職する時のアピールポイントを押さえよう

Webマーケターは、様々なスキルを求められる職種です。
未経験からの転職では、前職の実績を上手く活かし、「Webマーケター経験者と共通のスキル」を持っていることをアピールすることが重要になります。

今回は、Webマーケターへと転職する際に、異業種出身の未経験者だからこそ語れるアピールポイントについてお話できればと思います。

Webマーケティングの経験がある人は、自分が「即戦力」人材であることをアピールしよう

Webマーケターの仕事内容は、クライアントのビジネスニーズの把握から市場分析、マーケティング戦略の立案、Webサイトの構築・運営、Webプロモーション活動まで様々です。

一人前のWebマーケターとして活躍するために必要な知識やスキルは、SEMやSEO、アクセス解析などの集客分野はもちろんのこと、HTML、CSS、UI/UX、LP・バナー制作、ディレクションなどの制作分野、さらにはプログラミングの基礎領域と多岐に渡り、一朝一夕で身につくものではありません。

こうした長い経験を経てこそのポジションは、経験者であればやはり、過去の確かな実績を全面的に出し「自分が即戦力人材であること」をアピールするのが、転職実現までの一番の近道になるでしょう。

未経験でもWebマーケター経験者と共通する経験があれば、十分にアピールできる

そうなると、Webマーケターの転職は経験者の方が有利に思えます。しかし、他の職種出身の未経験者でも、即戦力として期待できる人材であることを、上手にアピールできれば、採用の可能性は十分にあります。

Webマーケターが、技術的に押さえておくべき最低限のスキルは、基本的にWebディレクターやWebプランナー、Webデザイナーなどのスキルと共通している部分も少なくありません。ディレクターやプランナーであれば、Googleアナリティクスのようなアクセス解析ツールを使った集計経験があるでしょうし、デザイナーであれば、A/Bテスト等でクリエイティブを効果検証した経験もあると思います。これらは、Webマーケティングの領域においても、十分に活かせる経験です。

したがって、もし前職がこうした職種であれば、確かな「実績」を示すことで、Webマーケティングは未経験でも、Webマーケターにも通じる基礎的なスキルを身につけているというアピールをすることが可能です。

企業によっては、Webマーケティング以外のスキルを持った人材こそ必要とする

さらに一歩踏み込んで、他業種からの転職だからこそアピールできることは「自分ならではの強み」として使えます。

というのは、例えば、「前職がフロントエンドエンジニアで、コーディングはもちろんのこと、若干のプログラミングやアクセス解析に実績がある」や「前職がWebデザイナーで、顧客の目的を達成するためのユーザビリティを意識してデザインしてきたため、クライアントから話を聞き出す力や提案力には自信がある」など、ずっとWebマーケターとして就業してきた人（経験者）にはないスキルを持っている場合、応募企業によっては、逆に「強み」になり得ます。

Webマーケターの転職先は、大きく分けると、「クライアント企業のWeb戦略を手がける広告代理店やWebコンサル会社」と「自社でWeb担当者としてWeb戦略を進める企業」の2つに分かれますが、特に大規模なチームを組んでの分業体制が整っている前者は、ピンポイントで「マーケティングの知識は薄くても、デザインに強い人材がいれば、将来を期待する新人Webマーケターとして採用したい」などという募集をすることが、少なくありません。

ともあれ、未経験領域への転職は、「自分のスキルにマッチした企業とピンポイントで出会う」ことが、何より大切です。これが実現できれば、他職種しか経験がなくても、それが専門的であればあるほど、Webマーケター経験者よりも有効なアピールとなる可能性が出てくるでしょう。