【例文つき】ゲームプログラマーの自己PR作成のポイントと手順を解説

ゲームを実際に動かすためのプログラムを組むゲームプログラマーは、ゲーム制作において欠かせない職種です。世界的にもゲーム人気が高まっているため、ゲームプログラマーの需要は高く、今後ますます将来性の高い職種と言えるでしょう。
そこでこの記事ではゲームプログラマーの仕事内容、採用担当者に刺さる自己PRの作成手順と押さえておきたい4つのアピールポイント、すぐに使える自己PRの例文を解説します。
目次
ゲームプログラマーの仕事内容
ゲームプログラマーの仕事内容には、ゲームの開発環境の整備、プログラミング、動作テスト・デバックの主に3つがあります。
ただし、1人で黙々とプログラミングをするのではなく、ゲームプランナーなど多くのスタッフとコミュニケーションをとりながら進めていくため、高いスキルや知識を保有しているだけでは務まらない仕事でもあります。
ゲームプログラマーの自己PRを作る手順
オンラインゲーム、スマホゲーム、家庭用ゲームなど、ゲームプログラマーが活躍できる場はさまざまですが、より自分の希望に沿った転職をするためにも、採用担当者に伝わる魅力的な自己PRを作成しましょう。
手順1自分のスキルや経験の棚卸し・自己分析をする
魅力的な自己PRの作成には、まず自分自身のスキルや実績を客観的に把握することが重要です。これまでに担当したゲームの概要や予算、実績等を時系列で書き出し、その際に得たスキルや経験も合わせて具体的に書き出しましょう。特に重要なのが「ゲームのどの部分のプログラムを担当したのか」です。具体的に確認できるよう、ソースコードを用意しておきましょう。
手順2徹底した企業研究を行う
ゲーム会社には個性があります。家庭用ゲーム機向けのゲームに特化した企業、スマホアプリゲームに特化した企業など、それぞれ得意分野があり、また、得意な開発言語・ゲームの種類も異なります。
自分の強みに合った企業を選ぶためにも、徹底的に企業研究を行いましょう。ゲーム会社は自社のゲーム開発に役立つ有益な人材を求めています。自分のスキルや経験・実績を高く評価してくれる企業を選べば、採用率を大幅にアップすることができるでしょう。
手順3ロジックを意識しながら自己PR文を作成する
ゲームプログラマーに求められるのはプログラム等のITスキルだけではありません。プログラムを組む際には論理的思考(ロジカルシンキング)が不可欠であるため、ロジカルに考えられる人材であるかどうかは採用を判断するうえで重要なポイントとなります。
そのため、できることや実績をただ一方的にアピールするのではなく、順序立てて考え、それをしっかりロジカルに伝えられる人材であることをアピールする文章を考えましょう。
手順4何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
作成した自己PRは、自分で何度も読み直し、ロジカルに自身の強みやアピールポイントをわかりやすく魅力的に伝えられているかを確認しましょう。
また、周囲の人に読んでもらうのも大事なポイントです。ほかの人がどう感じるかを知り、さらにブラッシュアップすることで採用担当者の心に響く自己PRを完成させることができます。
ゲームプログラマーへの転職|自己PRで重視されるポイント4つ
転職成功率をさらに高めるために、ゲームプログラマーの自己PRで採用担当者が見ているポイントもおさえておきましょう。
ゲームプログラマーに必要なスキルを持っているか
ゲームプログラマーに必要なスキルは数多くありますが、特に大切なのは以下の5つです。
企業がゲームプログラマーに求める5つのスキル
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- ロジカルシンキング
- 忍耐力・体力
- 向上心
ゲームをプログラミングするうえでC、C++、C#、Javaなどの知識を習得していることは最低限必要です。Unreal Engineなどのミドルウェアを使えるようにしておくとさらに評価を上げられるでしょう。
また、他の部門のメンバーと円滑に仕事を進められるコミュニケーションスキルや論理的に考えられるロジカルシンキング、多忙な時期にも粘り強く取り組む忍耐力や体力も不可欠です。
さらに、プログラミングの世界は日々進化しているため、新しい技術やツールについて積極的に学ぼうとする向上心も欠かせません。企業等が開催するセミナーや勉強会にも意欲的に参加する姿勢も高く評価されるでしょう。
ゲームプログラマーとしての経験や関連する経験があるか
ゲーム業界の採用シーンで重視されるのは、経験・実績です。特に、大規模なゲームや人気ゲーム制作の経験は高く評価されるので、そのような経験があればしっかりアピールしましょう。
もし実務としてゲームプログラマーの経験がない場合は、個人で開発したゲームでもいいので、関連するプログラムのサンプルをポートフォリオとしてまとめてください。その際、どのような技術を用いてどのような成果をあげたのかをアピールするとよいでしょう。
業務に役立つ資格を保有しているか
ゲームプログラマーに必要な資格は特にありません。転職する際も資格より実務経験が重視されます。しかし、次の資格を保有していることで、仕事への理解の深さが客観的に示せるため、転職の際、有利に進む可能性があります。
ゲームプログラマーに役立つ3つの資格
- 基本情報技術者試験
- C言語プログラミング能力認定試験
- Javaプログラミング能力認定試験
もし未取得の資格があり、現在取得に向けて勉強中という状況なら、その旨もアピールポイントとして伝えるようにしましょう。
入社への熱意や、入社後のキャリアプランがあるか
ゲームプログラマーには「面白いゲームを作りたい」という強い熱意があることを重視されます。入社後にどんなゲームを作りたいかなど入社後の仕事に対する意欲や方向性も採用するかどうかを決定する重要なポイントです。
また、採用担当者は採用のミスマッチを防ぎ、自社で活躍する人材かどうかを判断するためにキャリアプランを質問するケースもあります。そのため、応募企業に在籍したうえでのキャリアプランも考えておきましょう。
すぐ使えるゲームプログラマーのポイント別自己PRの例文

これまでゲームプログラマーへの転職時に役立つ自己PRの作成手順と重視されるポイントを解説してきました。ここでは、そのポイントを踏まえて具体的に経験者・未経験者別に自己PRの例文を紹介します。
経験者向け/快適なプレイ環境の構築や、デバッグの経験をアピールした例文
前職では5年間、ゲームプログラマーとしてゲームのプログラミング全般に携わってきました。最近ではスマートフォンアプリゲームランキングで4位となった『○○』に携わりました。特に、バトルシーンのプログラミングに力を入れ、大規模なデバッグ作業がありましたが、納期に間に合わせることができました。このゲームは、ユーザーの評価でも「バトルが斬新で楽しかった」「圧倒的な迫力のあるバトルシーンにしびれた」と好評を得ています。
また、ユーザーにとって快適なプレイ環境を実現するため、ユーザビリティを重視した設計や、フィードバックを基にした改善を心がけています。具体的には、ゲーム内の操作性やパフォーマンスに関する問題を迅速に把握し、改善することで、よりよいプレイ体験を提供しています。
このように私が積み重ねてきたスキルや経験を活かして、これまで数多くの人気スマートフォンアプリを開発している貴社に貢献できると考えています。
経験者向け/社風・傾向への理解をアピールした例文
3年間、ゲームプログラマーとして多様なプロジェクトに関わってきました。特に、アクションRPG『○○』の開発では、ゲームの核となるバトルシステムの設計と実装を担当し、プレイヤーから「戦闘システムが革新的で楽しい」といった高い評価を受けました。このプロジェクトでは、複雑なロジックの実装や、ユーザーのアクションに対するリアルタイム反応の最適化を行い、ゲームプレイの質を大幅に向上させました。
御社が掲げる「革新的でユーザー中心のゲーム体験を提供する」という理念には深く共感しています。私の経験とスキルを活かし、御社のプロジェクトにおいても、クオリティの高いゲームを作り上げるために貢献できると考えています。今後も積極的にアイデアを出し、チームと協力しながら新たなゲーム体験を創造していきたいと思っています。
未経験者向け/ゲームプログラマーに必要なスキルを持っていることをアピールした例文
私は、3年前から独学でC++とJavaを学び始め、ゲーム制作に取り組んできました。最初は趣味で簡単なゲームを作っていましたが、やっているうちに楽しさに目覚めてさらに高度なゲームを作りたいと思うようになりました。現在は、個人制作のゲームですが、RubyやSwiftも習得し、オンラインゲーム制作に取り組んでいます。
また、ゲーム業界の動向やトレンドに興味を持っており、常に最新の技術や手法を学び続けています。これからは、貴社のような環境で実務経験を積みながら、自分のスキルをさらに磨き、チームと協力して魅力的なゲームを創り上げていきたいと考えています。
未経験者向け/仕事に役立つ資格を持っていることをアピールした例文
私は3年前からゲームプログラマーとしてのキャリアを目指しており、これまでに通信の学校に通いつつ、C言語プログラミング能力認定試験とJavaプログラミング能力認定試験の資格を取得しました。また、日進月歩のゲーム業界での技術を学べるよう、勉強会などにも積極的に参加しています。これらの資格や知識を習得することで、ゲームプログラミングの基礎や応用を理解することができました。
未経験ではありますが、ゲームプログラミングにおける基礎的なスキルと応用力を持っていると自負しています。貴社のプロジェクトにおいて、私の技術的なバックグラウンドと学びの姿勢を活かし、チームの一員として貢献し、ゲーム開発の成功に寄与していきます。
ゲームプログラマーへの転職を成功させるために自己PRの添削をマイナビクリエイターがお手伝い

ゲームプログラマーの自己PRで重視されるポイントは「1ゲームプログラマーに必要なスキルを持っているか2ゲームプログラマーとしての経験や関連する経験があるか3業務に役立つ資格を保有しているか4入社への熱意や、入社後のキャリアプランがあるか」の4つです。自己PRを作成する際は、これらのポイントをおさえておきましょう。
ゲームプログラマーへの転職を考えて自分で自己PRを作ったものの、自信が持てない方はマイナビクリエイターへご相談ください。キャリアアドバイザーがあなたの自己PRを添削し、ブラッシュアップします。