職種別、自己PRの例文 ‐ 応募書類で参考にすべきポイント

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クリエイターが転職を行う際、応募書類に必要となる自己PRの実践的な例文を紹介していきます。クリエイターが転職するうえで必要になる応募書類は3種類。履歴書、職務経歴書に加え、転職を有利に進めるならポートフォリオも用意しておくのがよいでしょう。

そして3つの応募書類にすべて共通で登場するのが、自己PRの部分です。転職活動という自分自身を表現することが必要な場であっても、「自己PRは苦手だ」という人は少なくありません。しかも3つの応募書類にそれぞれ書かなければならないとなると「もうお手上げ」という感じで、同じ内容にしてしまうという人も多いのが現状です。しかし、この多くの人が苦手とすることをクリアできれば、ライバルからアドバンテージを獲得できるチャンスでもあるのです。ここに紹介する例文を参考に、あなたの特性、魅力を活かした自己PR文を完成させてください。

転職活動における自己PRの位置づけとは?

まずは転職活動における自己PRの位置づけについて考えてみましょう。応募書類の中で自己PRの部分を採用担当者はどのように見てどのように評価しているのか。クリエイターとしての自分の価値を表現していくために、どのような考え方で臨むべきかを具体的な例文を見ながら考えていきましょう。

採用担当者の評価が分かれる自己PRのよい例文と悪い例文

自己PR文づくりで誰もが悩むのが、「自身を正しく評価できているか」という部分ではないでしょうか。思い起こしてみると、私たちは日常生活で自分の能力や経験についてアピールするという機会はそう多くないでしょう。

しかし自己PR文をつくるうえでの意識は普段と変えていかなければなりません。まずは自分を語るということにポジティブなマインドで取り組んでいきましょう。ここでは、転職に向けて意識を変えたポジティブな自己PRの例文と、つい応募書類でやってしまいがちなネガティブな自己PRの例文について、Webディレクターを例にして紹介します。

ポジティブな自己PR例文

私が前職において特に評価されていたのは、困難に立ち向かうバイタリティです。プロジェクト全体を総合的に見ながら注力すべき点を見抜き、問題を解決していくことから、入社3年目にしてチーフディレクターを任され、その後いくつものプロジェクトの完遂に全力を注いできました。

Webディレクターの仕事は私にとって、多くの人の力を集めてものづくりを行える、向かう意欲の尽きない仕事です。また、制作したWebコンテンツによって得られるユーザーの反響が自分にとってこれ以上無いやりがいです。貴社が現在取り組まれている数々のプロジェクトにWebディレクターとして全うすることに強い魅力を感じ、応募させていただきました。

よい評価に繫がる理由

守秘義務に配慮しながら、前職での経験について事実を述べてもらうと評価しやすくなります。

ネガティブな自己PR例文

私は一つのことに没頭しやすい性格で、任せられたことには真剣に取り組むのですが、他のことが見えなくなってしまうのが短所です。

今回貴社で募集されているWebディレクターという仕事においては私も少し経験を積んでおり、貴社のビジネスにおいて役立てることもあるのではと思います。また、私はコピーライティングについても以前から関心を持っており、貴社でディレクター職での採用が無理な場合は、Webライターでの採用も検討していただければと考えております。まだまだ未熟な私ですが、貴社の末席にお加えいただければありがたいです。何卒よろしくご検討ください。

よくない評価に繫がる理由

ところどころ、謙遜ととれる言葉が出ますが、行き過ぎた謙遜は採用側からは「自信の無さ」ととられます。また募集内容にもよりますが、この段階で他職種の可能性を持ち出すのも本職に自信が無いととられる可能性もあります。

ポジティブ・ネガティブな例文解説

自分について知って欲しい、分かって欲しいという意識から、自己PRの最初から自分の性質について意見を語り出す人は実は多いです。もちろん私たちも応募者の人間性には注目しているのですが、「自分はこんな人です」という自己評価だけではなく、客観的な事実を盛り込んで欲しいと考えています。

採用ではあなたと会社が仕事をすることについて互いに提案し合っているのだと考えれば適切な言葉使いが出やすいのではないでしょうか。短い文の中にも客観性と自身のポジションに注意して自己PRを考えてみてください。

クリエイターとして自己PRに加えていきたい要素

クリエイターとして転職を目指す場合、自己PRで表現するべきなのは、やはりプロフェッショナルとしての専門性と、その背景となるあなたならではの特性とのマッチングです。まずは職種別に基本形の例文を見ていきましょう。

Webディレクターの自己PR例文

私はこれまでWebディレクターとして、ECサイトにおける集客コンテンツを中心に仕事を行ってきました。販売を目的とするサイトにありながら、趣味の情報やエンターテイメントなど、利用者が購買だけでなく様々なコンテンツに関心を持ってもらうことで集客を促進していく仕事です。「世の中の人々の関心はどのように動いているか」、「来訪していただいた利用者に対して、ECサイトで販売されている商品群にどのように興味を持ってもらえるか」を絶えず考え、コンテンツ作りに活かしてきました。そしてその成果はPVとECサイトの売上で、前年比15%アップという形で現れました。この経験は貴社の○○サイトのコンテンツ制作や運営にも活かしていけるのではないかと考えています。

Webディレクターの例文解説

Webディレクターの仕事は各社、各現場で多様ですので、自己PR文の中でも応募者の実際の働き方や仕事への考え方や経験、スキルが理解しやすいものの評価が高いです。短い文章の中では具体例を書き切ることは難しいかも知れませんが、「PVと売上15%アップとはどんな形で達成されたのですか?」というように、面接で質問につながるよう具体例を一部でも紹介できるようにすると次の段階へ進む可能性が上がります。

Webデザイナーの自己PR例文

私はクライアント様が発信したいと考えているメッセージを、デザインやアートの形で表現していくことが一番の仕事のやりがいです。これまでの仕事の中で高い評価をいただいたのは○○広告大賞で○○賞を獲得した、△△△社の□□サイトのアートデザインです。このサイトのアートデザインは、部分ではなくトータルで私が担当した初めての仕事です。賞をいただけたことも嬉しいですが、提案の段階からクライアント様に高く評価いただき、サイトとしての効果面では、PVがそれまでの○○○PVから△△△PVに飛躍的に伸張したことが大きな喜びでした。

今後は共に仕事をする他のクリエイターと切磋琢磨し、刺激を受けながら自身も成長していきたいと考えています。□□□の大規模ポータルのクリエイティブなど、世の中の多くの人から注目を集めるクリエイティブを、絶えず行っておられる貴社の環境で、Webデザイナーとして業務に携わりたいと考えています。

Webデザイナーの例文解説

Webデザイナーの専門分野はアート・グラフィック特化とコーディング特化に大きく分かれます。どちらが得意分野か、どちらも対応できるかを職務経歴書等でわかるようにしておくのは当然として、自己PRの中では、仕事上でそのスキルをどんな形で活用してきたかを語ることがベストです。スキルの基盤となった専門学校や大学で学んだ分野についても触れていきましょう。賞の獲得やメジャーな仕事など、多くの人に認められ、客観的評価を得やすい仕事も明記できるものがあれば積極的に明記していきましょう。

ゲームプランナーの自己PR例文

私は専門スクールでゲームプランナーの役割や制作ツールについて学び、業務に関する基礎知識を得ています。また前職も形が違うとはいえ、お客様に向けてのコンテンツをつくり出すクリエイティブな仕事の一端でありました。広告代理店で3年間の営業経験を積んだ私ですが、子ども時代に○○社の●●●というゲームに出会い、ゲームの楽しさ、面白さを知り、人を感動させることのできるゲームの可能性の大きさに気づきました。最近では、××社の△△△、□□社の○○○を楽しんでおり、特に御社の最新ゲームタイトル○○○○には、他にはない〇〇な世界観と△△なゲームシステムが魅力的で、私自身とても夢中になってプレイしました。

今回の転職を機に本来の夢であるゲームプランナーという職種にチャレンジしたいと考え、今回の貴社の募集に応募させていただきました。これまで営業として身に付けたコミュニケーション力、マーケティング力はゲーム制作・運用の現場でも活かせるのではと考えています。

ゲームプランナーの例文解説

ゲームプランナーは、他業界での経験を活かしやすい職種です。ゲームプランナーの役割は、ゲーム業界ならではの制約を受ける仕事内容が他職種ほど多くなく、他業界の経験を活かしやすいためです。そこでゲームプランナーでは、他業界からゲーム業界に転職するという構成の例文となっています。

ゲームプランナーの自己PRに必要不可欠なのはゲームと自身の関わり方についてです。その人がどんな形でゲームと出会い、人生の中でどう位置づけているか。仕事とプライベートの両面からの表明を求めるのが他の業界とは違うゲーム業界の特殊性ともいえます。その人が一番好きなゲームタイトル、今一番注目しているゲームタイトルについて語る情報から、その人の志向やゲームづくりに対する理解度を読み取ることも多いのです。そこには「ゲーム好きでなければ面白いゲームはつくれない」という業界の風潮が大きく影響し、実際にゲーム制作や運用の現場で、「共にゲームを楽しめる仲間と仕事がしたい」という思いがあります。自己PRにおいては、自身のゲームに対する思いと、ゲームプランナーとして発揮できる能力・スキルの両面を語るようにしましょう。

フロントエンドエンジニアの自己PR例文

私がフロントエンドエンジニアを志したきっかけは、既存のメディアでは実現不可能な、多彩な表現ができるリッチコンテンツに取り組めるからです。様々な言語やツールを駆使して、完成したサイトに大きな反響を得られた時の喜びはこの仕事の魅力です。これまでも、○○社の○○○のページや、△△社の□□□のサービスサイトなどで開発を行い、JavaScriptにおける独自のアイディアによる表現で、UI・UXの面ですぐれたサイトになったと、クライアントから高い評価をいただき、利用者数も従来の月間PVを大きく上回る結果となりました。

今回の貴社の募集に応募させていただいたのは、貴社で手がけられているいくつかのサイトについて以前から注目させていただいていたからです。中でも○○○のサイトのプログラムには大きな刺激を受けました。貴社の環境でメンバーの方々と切磋琢磨しながらWebプログラミングにおける新たなチャレンジができるのではと考えています。

フロントエンドエンジニアの例文解説

フロントエンドエンジニアというクリエイターとエンジニアの両面持つ職種の自己PRは専門分野に特化するばかりではなく、多くの人に理解されながら、なおかつ専門家にも関心を持ってもらえることが最もよい方法だといえます。応募書類では多くの企業においてまず人事担当者が目を通すという場合がほとんどです。

スキルの専門領域について深く語れることは、要求スキルがマッチした現場担当者には高く評価されますが、人事担当者にそれが伝わらないようでは最初の関門を突破することはできません。同じ職種の現場担当者だけでなく、人事や経営陣に向けたメッセージが必要です。

Webプロデューサーの自己PR例文

私はお客様の要望に応え、プロジェクトメンバーをまとめ、支えとなることがプロデューサーとしての私の喜びであり、強みでもあります。6年間のWebディレクターの経験を経て、現在Webプロデューサーとして活動し5年目に入りました。これまでの仕事で特にお話ししたいのは、○○銀行のメインサイトのリニューアルの案件についてです。

華々しい成功例として語るなら、他にもいくつかお話しできる案件もあるのですが、この○○銀行の案件は残念ながらすべてが上手くいった大成功の案件とはいえません。むしろサイトのプログラム開発にいくつもの問題が発生し、お客様との交渉も含め何度も仕切り直しせざるを得なかった非常に難産な案件でした。お客様からの要望のハードルは高く、意気消沈してしまいそうになる総勢120名のプロジェクトのメンバーのモチベーションを高めるために奮闘しました。また、納期と予算についてお客様と粘り強く折衝を行い、当初の予定より2週間の遅れが発生しましたが、お客様に満足いただける形でプロジェクトを完了することができました。

プロデューサーとしての能力はプロジェクトが困難に陥った時により多く発揮されると私は考えています。

Webプロデューサーの例文解説

クリエイターの中でプロデューサーという職種はクリエイティブばかりでなく、マネジメントや企画からプロジェクト全体の収支まで、ほぼすべての責任を負う仕事です。若い人材をプロデューサー候補生として実践の中で育成するアシスタントプロデューサーというポジションもありますが、プロデューサーとして転職を考えるなら、自己PRの中でしっかりと実績について語れる必要があります。職務経歴書やポートフォリオの他の部分でこれまでのプロジェクトや仕事内容については触れられると思いますが、自己PRでは自分なりのテーマを選んで自身の強みをアピールできるようにしていきましょう。

自身の個性を表現しよう!履歴書・職務経歴書・ポートフォリオにおける自己PRの例文

ここまでの内容で、あなたの自己PR文をつくるためのコンセプトが見えてきたはずです。一つはあなた自身の経験を含めて専門性に関するアプローチ。次にあなた自身の人柄や考え方を表すアプローチ。さらに職種別に見た採用担当者の関心を集める方法論。そして履歴書、職務経歴書、ポートフォリオの3つでどのように自己PRを完成させていくかです。転職に成功する自己PR文をつくれるよう、これらの要素を統合した具体例を書類の種類と職種に分けて紹介していきます。

履歴書の自己PR例文 - シンプルでも次につなげる起爆剤

履歴書の例文

Webディレクターの自己PR例文

私は学生時代からマスコミの仕事に憧れてWebディレクターという仕事を選びました。しかしこの3年間の実務の中で、従来のメディアが一方的な発信であるのに対し、Webはユーザーとのコミュニケーションなのだということを実感しました。私たちの思いを伝え、多くの人からの反響をしっかりと受け取ること、それが私の仕事だと思っています。そんなWebにおけるものづくりの中で、これまで培ってきたクリエイティブのスキルとコミュニケーション能力を活かしていきたいと考えています。

Webデザイナーの自己PR例文

私が最も得意としているのはIllustratorなどのアプリケーションを用いたグラフィックの制作です。Webデザインの仕事の中でグラフィックを扱えることは、カンプ作成から、仕上げにおいて私の強みとなっています。また、自身のオリジナルのタッチを持ち味としつつも、必要とされるシーンによって多彩な表現ができることを目指してスキルアップの勉強をしてきました。このスキルをぜひ貴社のフィールドで思う存分発揮したいと考えています。

ゲームプランナーの自己PR例文

ゲーム業界での実務経験のない私ですが、ゲームにかける思いは人一倍強いものがあります。これまでも○○○○フェスなどゲームに関するイベントには足繁く通い、新作ゲームの情報収集を行ってきました。貴社で公募されたゲームシナリオにも応募の経験があります。前職では編集・ライターを3年間経験しました。取材力やテキストによる表現はゲームプランナーの仕事にも活かせるのではと考えています。

フロントエンドエンジニアの自己PR例文

専門学校でWebプログラマーとしての基礎を学び、Web制作会社で3年間の実務経験を積んでいます。言語は○○○、ツールは●●●と△△△を主に用いて作業をしてきましたので、貴社が主に手がけられている□□□業界のサービスサイトの構築にもスキルを発揮できるのではと考えております。これからも●●●のスキルをさらに向上させ、貴社でユーザーに新しい感動を味わってもらえるリッチなコンテンツづくりに取り組みたいと考えています。

Webプロデューサーの自己PR例文

私がWebプロデューサーとして貴社でまず取り組みたいのは、●●●メーカーのECサイトの構築・運営業務です。クリエイティブだけでなく、サイトのプロモーション、マルチメディアの広告、イベント展開を用いて、集客数、販売数を向上させていきたいと考えています。Webマーケティングデータから、アイディアも既にいくつか持っています。面接でぜひプレゼンのチャンスをいただければと存じます。

履歴書での自己PR文アドバイス

短文決戦!要点をシンプル&ストレートに

履歴書中の自己PR文は定型文がほとんどの履歴書中にあっていきなり自分の言葉で表現しなければならない部分でもあります。しかしスペースが限られているので文字数があまり使えません。丁寧過ぎる言葉で文字数を費やしてしまい、気がつくと何も語れていないこともしばしば。あなたが自分をPRするうえで、まず第一の強みとなる部分を話題の中心に据えましょう。

履歴書の自己PRは長めのキャッチコピーと考えてください。それだけで完結する必要はなく、むしろ採用担当者に疑問を持ってもらい、職務経歴書、ポートフォリオ、面接へと興味が及んでいくのがベストです。

職務経歴書の自己PR例文 - 客観性重視で採用担当者の評価を獲得

職務経歴書の例文

Webディレクターの自己PR例文

2015年に取り組んだ自社コンテンツの●●●のプロジェクトではリリースの翌月から前年同月比48%アップの集客を達成しました。また、2016年4月からの△△△社のブランディングでメインサイトのリニューアルを担当し、プロジェクトリーダーとして22名のメンバーを率いて1年3ヵ月に及ぶプロジェクトを無事完了させることができました。

Webディレクターとしてお客様から評価をされるのを目指すのはもちろんですが、私が大切にしてきたのはそれに加えてプロジェクトのメンバーと信頼関係を築いて仕事をしていくことです。私一人の能力は決して大きなものではありません。ビッグプロジェクトを進め、完成に至るために「どうすれば多くのメンバーの協力が得られるか」を常に考えて仕事をしてきました。そしてこれまでの数々のプロジェクトで「また□□(私)と仕事がしたい」とメンバーに言ってもらえたことが私の大きな支えとなっています。

Webデザイナーの自己PR例文

□□デザイン専門学校を卒業後、2011年に●●社に新卒入社し、3年間プログラミングを含めたWebデザインに取り組みました。当初はランディングページを担当し、スキルが上がるにつれてサイト全体を任されるようになりました。この間にWebプログラミングの基礎を身に付けられたことが、後の私のWebデザインにも大きく影響しています。2014年からプロジェクトが大規模化していき、私自身はプログラムの作業から離れてWebデザインに専念するようになりました。しかし、単にアート系にスキルを専門化させたのではなく、プログラミングの経験からWebをトータルに見てUX・UIを意識したデザインを行ってきました。このためWebプログラマーやフロントエンドエンジニアといった職種のメンバーと連携を密に仕事をすることも得意としております。これからはデザイン・アートに軸足を置きつつ、全体のディレクション業務にもチャレンジしていきたいと考えています。

ゲームプランナーの自己PR例文

私は2014年に新卒で広告代理店の制作部に就職し、コピーライターとして3年間実務を経験しました。主な仕事の内容は、企業の採用ページのライティング業務です。採用情報の収集はお客様から提供された資料やホームページ、インタビューなどです。人事担当者、現場担当者、経営陣と、様々な企業の様々なレイヤーの人物と直接会って取材させていただく多くの機会に恵まれました。その人数3年間で600人余り。人に取材し、それを材料にものをつくるという経験はゲームづくりにも活かせるはずです。

ゲームプランナーの実務に対応するという意味では、ゲームエンジンや使用ツールの基礎を学ぶため、2017年に前職を退職してから半年間専門スクールに通いました。貴社の今回の募集に、かねてからの夢の実現に向けて、応募させていただいた次第です。

フロントエンドエンジニアの自己PR例文

私は2013年に〇○○社に入社以来、フロントエンドエンジニアとして数多くのプロジェクトに参加してきました。WebディレクターWebデザイナーと協力して単独でサイトのプログラミングに臨むものもあれば、大規模プロジェクトに参加し、エンジニア同士でチーム体制で開発を行う場合もありました。2017年に担当した△△△社のECサイト新規、構築の案件では6名のフロントエンドエンジニアのリーダーを任され、大規模なサイトの開発を半年かけて行いました。

このサイト開発では当初からUX・UIに力を入れ、さらにサイト内でのユーザーの動向をきめ細かくデータ収集できるようプログラミングしました。それらのデータがWebマーケティングに活かされるよう同社Web担当者様の元へ配信されるシステムになっています。こういったWebのインタラクティブ性を用いた開発に今後も注力していきたいと考えています。

Webプロデューサーの自己PR例文

私がWebプロデューサーとして一つのプロジェクト全体を任されるようになったのは2015年2月の○○○建設の△△△マンションの販売プロジェクトからです。この案件では広告Webサイトの構築だけでなく、モデルルーム来訪者にVRを用いた生活体験シミュレーションを行っていただくイベントを企画しました。これが大きな反響を呼び、同マンションは設定された販売期間のわずか3分の1で完売することができました。この経験を活かし、私はその後のプロジェクトでも、Webとイベントをミックスしたプロモーションを手がけ、お客様と利用者の皆さまから好評を得ています。また、2016年の●●●社□□のサービスサイト構築とそのプロモーションイベント、2017年の□□□鉄道○○旅行キャンペーンサイトとイベントを手がけ、旅行キャンペーンサイトは○○○コンテストで優秀賞をいただくことができました

貴社が手がけられる様々なプロモーションにおいてもWebだけでなく各メディアやイベントとの連携が活発に行われています。私はそんな貴社の環境で世の中の人々を驚かすことのできる、斬新の企画をこれからもプロデュースしていきたいと考えています。

職務経歴書での自己PR文アドバイス

自己PRの本編と考え、時系列重視で正確に

職務経歴書の中での自己PR文はやはり職務経歴書の内容とリンクしているのが望ましいでしょう。時系列を追って、これまでの自身の成長や実績をアピールしたいところです。採用担当者の応募書類を見る順番は基本的に履歴書、職務経歴書、ポートフォリオの順番です。前項で述べたとおり、履歴書の文量はわずかなので、導入部と考え、本編を語るのは職務経歴書の自己PR文だと考えましょう。これまでの自身をアピールする部分についてはここで語ってしまいます。

また内容が連携しているとはいえ、履歴書、職務経歴書、ポートフォリオはそれぞれ独立した書類なので、それぞれ完結している形になっていなければなりません。「続きは職務経歴書へ、ポートフォリオへ」などというコメントでつなぐことは、一つの演出ととってもらえる場合もありますが、応募書類はあくまであなたのオフィシャルな文書です。採用担当者から好意的にとられる可能性は低いので注意しましょう。

ポートフォリオの自己PR例文 - クリエイターとしての作品と人柄が見える

ポートフォリオの例文

Webディレクターの自己PR例文

このポートフォリオは私のWebディレクターの集大成として今回の転職活動を機に1ヵ月をかけてじっくりとつくり上げました。掲載している作品は私のこれまでの実務経験の中で強く印象に残っているものばかりです。前職はWebメディアで、自社コンテンツを中心に手がけられたことから、企画から自分の意見を積極的に提案することができました。作品〇におけるユーザーの動線形成を促すサイト構成のアイディアは、私のかねてからのWebマーケティングの知識から導き出したものです。また作品△においては、密なメンバー内のコミュニケーションにより、デザイナーのセンスとプログラマーの高度な技術の融合によって完成しています。各プロジェクトにおいて強力なメンバーシップを築けたことが私にとっての成功の要因です。

貴社ではクリエイターが闊達な議論によって素晴らしい作品を次々と企画し、世に送り出していらっしゃいます。私は貴社の環境でまた新たなクリエイティブに臨みたいと考えております。今回の貴社の中途採用において何卒面接の機会をいただきますようお願い申し上げます。

Webデザイナーの自己PR例文

これからのWebデザイナーは自身の感性による表現だけでなく、ABテストなどの機会を活用して次々と効果の高い魅力的なコンテンツづくりに挑んでいかなければならないと感じています。このポートフォリオでは、自身のオリジナリティの部分とWebマーケティングによって得られたデータから発案したものとを並列に紹介し、双方の可能性を見出していただければと考えて創作致しました。私のWebデザイナーとしての魅力は、ニーズとデータを統合しながら新たな表現にチャレンジしているところだと思っております。貴社でなら、さらに伸び伸びと仕事をすることができるのではと考えて今回の募集に応募させていただきました。何卒よろしくご検討ください。

ゲームプランナーの自己PR例文

ゲーム業界での実務経験の無い私には、ゲームプランナーとしての実績を示す作品をここで挙げることはできません。しかし幸いにも前職がクリエイティブ業界での仕事だったことから、私の創作力の目安となるいくつかの作品を用意させていただきました。またゲームプランナーとしての基礎力を見ていただくために、スクールでの実習で行った、シナリオ制作や、シーン構成、レベル構成、ツールを使ったコンテなど制作メンバーとの共有資料などを掲載させていただきました。
ゲームづくりをしたいというその一念でこの半年転職活動して参りました。このタイミングで貴社のゲームプランナーの募集に出会えたことは私にとっての幸運です。何卒面接の機会を賜りますよう、お願い申し上げます。

フロントエンドエンジニアの自己PR例文

フロントエンドエンジニアの腕の見せ所はやはり表現豊かなリッチコンテンツにあります。この紙のポートフォリオでも丁寧に展開し説明させていただいておりますが、当方の用意した鍵付きサイトで、私が開発を担当したコンテンツをご覧いただけますのでぜひご参照ください。

私が貴社に強く入社を希望する理由として、貴社の新たなコンテンツマーケティング部門において、自由度の高い自社コンテンツの制作に取り組みたいと考えておりました。また、貴社の社風やビジネスの方向性が自身にマッチしていると感じたからです。このポートフォリオのコンテンツ16、18、22で紹介させていただいているサイトのプログラムは、貴社の○○事業のサイト運用にも有用ではないかと思い作品として掲載しました。ぜひ活躍のチャンスをいただきたいと考えています。

Webプロデューサーの自己PR例文

作品No.○○は職務経歴書でも紹介させていただいたマンション販売におけるWebサイトとモデルルームイベントとの複合企画についての紹介です。VRの中でマンションの室内にベッドやソファー、ダイニングなどを好みの家具を選択し配置してもらい、事前に室内の間隔を味わってもらうというものです。階数や選択する部屋の状況に応じて日照の影響などもVRで体験でき、モデルルームを訪れたマンション購入を検討する方々に大変な反響をいただくことができました。Webへの問い合わせはもちろん、販売地域周辺でも口コミで噂が広まり、販売されるマンション自体のブランディングにもつながりました。守秘義務により実数はお教えできませんが、プロジェクト全体の収支においても優秀な結果となっています。

私はこのようなWebの枠を超えた様々なプロモーションに次々とチャレンジしていきたいと考えています。大手広告代理店の制作部門として幅広いクライアントからの依頼を受けられる貴社なら、このようなマルチな展開が自由自在に行えるのではと期待しています。

ポートフォリオでの自己PR文アドバイス

採用担当者の印象を決める最終プロット!果敢に自分をアピール

ポートフォリオ内に書き込まれる自己PR文は職務経歴書と同じくポートフォリオの内容を受けて書かれていることが望ましいです。そして3つの応募書類の最終段階としてあなたの希望や意志をできるだけ明確に書き込む必要があります。自己PRとしては、履歴書=導入部、職務経歴書=客観的評価、そしてポートフォリオ=自分の思いを伝えると考えてまとめてみましょう。応募する企業とのマッチングを示すのは職務経歴書、ポートフォリオどちらでも構いませんが、熱の入ったメッセージ性を持たせるならポートフォリオの自己PRで語るべきでしょう。

応募書類中の自己PR文は面接につながってこそ成功です。しかし、面接で質問してもらうために疑問ばかりが先に立つ自己PR文では、それはそれで評価されません。それぞれの書類で自分のどこをアピールしたいのか、その企業のどこに注目して応募を決めたかを採用担当者にわかりやすく伝えていきましょう。


まとめ

クリエイターの様々な職種と履歴書、職務経歴書、ポートフォリオという応募書類での自己PR文のあり方に着目して例文を紹介してきました。各職種の特徴を考え、採用担当者が応募書類を目にする順番を考慮することで、わずかな自己PRに様々な可能性があることに気づいていただけたのではないでしょうか。しかし、例文はあくまで例文です。採用担当者が応募書類で本当に知りたいと思っているのは何よりもあなたしか持ち得ないスキルや能力、そして個性です。

自己PRに過剰な謙遜は不要です。そして企業とのマッチングを考えれば、虚飾よりもあなたの本心を表現することが一番大切です。例文はそのまま使うのではなく「自分ならこう書く」というあなたの閃きを促すことを目的としています。解説から採用担当者がどんな部分に注目しているかを読み解き、あなたならではの自己PRを完成させてください。

なお、面接で役立つ自己PRの仕方については、「面接で受かる自己PRの伝え方と例文。自分を印象づける5つのチェックポイント」で紹介していますので、ご興味のある方は、こちらも併せてご覧ください。

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