【例文つき】プロジェクトマネージャーの自己PR作成のポイントと手順を解説

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの全体を管理し、リーダーとしてまとめあげる仕事です。成果に対する責任が大きく、プレッシャーもありますが、成功したときの達成感は非常に大きいです。
そんなプロジェクトマネージャーの仕事に魅力を感じ、チャレンジしてみたいと考えている方に向けて、この記事ではプロジェクトマネージャーの仕事内容や平均年収と合わせて、採用担当者に刺さる自己PRの作成手順や、評価を上げる4つのアピールポイント、さらにすぐに使える自己PRの例文を解説していきます。
目次
プロジェクトマネージャーの仕事内容と平均年収
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を管理し、納期までに最良の成果物を完成させる重要なポジションです。仕事内容は多岐にわたり、プロジェクトの進行管理、予算や納期の管理、人員や資源の確保と管理、成果物の品質管理などプロジェクトに関するすべてを担当します。
また、プロジェクトマネージャーは、プロジェクトリーダーやクライアント、ステークホルダーと信頼関係を築き、プロジェクトがスムーズに進行するように調整することも重要な業務の1つです。
平均年収は、およそ670万円程度ですが、プロジェクトの規模や業種、企業、経験値によって異なります。大規模なプロジェクトを管理する優秀なプロジェクトマネージャーは高く評価され、年収が1,000万円を超えることもあります。
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プロジェクトマネージャーの自己PRを作る手順
プロジェクトマネージャーは重要な役割を担うため、転職難易度も高くなります。しかし、採用担当者に刺さる自己PRを制作し、自身の能力やスキルや強みを十分にアピールできれば採用の可能性は高まることでしょう。
手順1自分のスキルや経験の棚卸し・自己分析をする
まずは自身のスキルや経験の棚卸を行い、客観的に自己分析を行いましょう。その際には、担当した案件の概要や予算、チーム体制、プロジェクト遂行中に起こったトラブルやその対処方法、プロジェクトで学んだことや心がけていたことなども1つずつ書き出しましょう。
自分の経験を振り返ることで、保有するスキルや得意な領域だけでなく、仕事におけるポリシーや取り組み方、仕事観なども明確になります。自己PRにどの部分を盛り込み、どのようにアピールすればよいかがわかりやすくなります。
手順2具体的な数字や実績を入れながら自己PR文を作成する
プロジェクトマネージャーで重視されるのはこれまでの実績です。より信ぴょう性と説得力を持たせるために、棚卸しで明確化された自身のアピールポイントと共に、予算や納期の短縮、売上の増加率など具体的な数字も入れて自己PR文を作成しましょう。
手順3入社後にどのように企業に貢献できるかを明確にする
自己PR文を作成したら、入社後に企業に対してどのように貢献することができるのかを明確にしましょう。そのためには、応募する企業の研究をして企業の求める資質や文化にどのように合っているのか考えることが重要です。また、その会社のこれまでのプロジェクトなども調べ、そこに紐づけられるスキルや経験を見つけることで、より効果的にアピールできるようになります。
手順4何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
作成した自己PRは、自分で何度も読み直し、自身の強みやアピールポイントをわかりやすく魅力的に伝えられているかを確認しましょう。
また、自分だけで完結せず、周囲の人に読んでもらうのも魅力的な自己PR文を作成するためには欠かせません。客観的なフィードバックを受けることで、自分だけでは気づかない点やほかの人がどう感じるかを知ることができるため、採用担当者の心に響く自己PRを完成させることができます。
プロジェクトマネージャーへの転職|自己PRで重視されるポイント4つ
プロジェクトマネージャーの自己PRで企業の採用担当者が見ているポイントは以下の4つです。
プロジェクトマネージャーに必要なスキルを持っているか
プロジェクトマネージャーに必要なスキルは数多くありますが、特に大切なのは以下の5つです。
企業がプロジェクトマネージャーに求める5つのこと
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
- 交渉力
- プロジェクト内容に関する専門的な知識
- 責任感
プロジェクトマネージャーに特に求められるスキルは、プロジェクトの各領域・フェーズを理解しつつ、全体をマクロ的視点から見てマネジメントする能力です。
また、プロジェクトメンバーやクライアント・ステークホルダーとの関係を良好に保つコミュニケーションスキルや交渉力も重要です。内部や外部との関係が良好であれば、トラブル発生時も迅速かつ適切に対応しやすくなります。そのため、この2つのスキルの高い人材は高く評価されます。
プロジェクトマネージャーの経験や関連する経験があるか
採用担当者が重視するのは、経験・実績です。特に、大規模なプロジェクトのマネジメント経験は高く評価されるので、そのような経験があればしっかりアピールをしましょう。
もしプロジェクトマネージャーの経験がない場合は、現在の職場でマネジメント経験を積める業務に積極的に関わり、実績を作るようにするとよいでしょう。
業務に役立つ資格を保有しているか
プロジェクトマネージャーに必要な資格は特にありません。転職する際も資格よりも実務経験が重視されます。しかし、仕事への理解があることを示すことができる次の資格を保有していることで、転職の際に有利となる可能性があるでしょう。
プロジェクトマネージャーに役立つ5つの資格
- プロジェクトマネージャ試験
- PMP資格
- NPMO認定PMO-Sシリーズ
- P2M資格試験
- PMOスペシャリスト認定資格
現在、まだ未取得であっても、資格取得に向けて勉強中であれば、その点についてもアピールしましょう。
入社への熱意や、入社後のキャリアプランがあるか
プロジェクトマネージャーは「メンバーと共に高いクオリティの成果物をつくりたい」という強い思いがあることが重要です。プロジェクトのトップとして、関わる多くの人と協働してよりよい成果物を作るという熱意も、採用担当者にとっては非常に魅力に映ります。
また、採用担当者は採用のミスマッチを防ぎ、自社で活躍する人材かどうかを判断するためにキャリアプランを質問するケースもあります。そのため、応募企業に在籍した上でのキャリアプランも考えておきましょう。
すぐ使えるプロジェクトマネージャーのポイント別自己PRの例文

これまでプロジェクトマネージャーへの転職時に役立つ自己PRの作成手順と重視されるポイントを解説してきました。ここでは、そのポイントを踏まえて具体的に経験者・未経験者別に自己PRの例文を紹介します。
経験者向け/マネジメントとエンジニアスキルを活かした経験をアピールした例文
私は、これまでプロジェクトマネージャーとして豊富な経験を積んできましたが、その中でも特にマネジメントスキルとエンジニアスキルを融合させたアプローチに強みを持っています。
たとえば、ソフトウェア開発プロジェクトでは、技術的な知識を活かしてプロジェクトの方向性を正確に把握し、リソースの最適化と技術的リスクの軽減を実現しました。また、エンジニアリングのバックグラウンドを活かし、チームメンバーとの技術的なコミュニケーションを円滑に行い、メンバーのスキル向上にも努めてきました。この結果、チーム全体の生産性が向上し、開発期間を20%短縮、かつバグ発生率を30%削減しました。
これらの経験とスキルをもとに、貴社でもプロジェクトの成功に貢献し、さらに組織全体の技術力向上に寄与できると確信しています。
経験者向け/社風・傾向への理解をアピールした例文
私は、プロジェクトマネージャーとしてチームワーク重視と高い柔軟性によりこれまでさまざまなプロジェクトを円滑かつ高品質に遂行してきました。その中でも印象に残っているのは、メンバー間の連携不足が原因でトラブルが続出したプロジェクトを引き継ぎ、再生させた経験です。このプロジェクトではメンバーが気軽に意見交換できる環境を整えるためにチャットツールを導入し、定期的なミーティングを行うことで、チームの一体感を高めることに注力しました。その結果、納期の短縮とコスト削減を実現でき、品質に関してもクライアントから高い評価を得ることができました。
これまで多様なプロジェクトを手がけている貴社では、チームワークやクライアントとの関係構築を重視していると伺っています。私のチームワークを重視する姿勢と高い柔軟性は、貴社の社風に合致しており、さらなる成功に貢献できると考えています。
未経験者向け/プロジェクトマネージャーに必要なスキルを持っていることをアピールした例文
私はこれまで営業職として、顧客との信頼関係を築き上げ、交渉を通じて多くの契約を成功させてきました。この経験を通じて、相手のニーズを的確に把握し、それに応じた最適な提案を行うコミュニケーションスキルを磨いてきました。
また、営業のプロセスにおいては、目標達成のためにスケジュール管理やタスクの優先順位付けが重要であると考え、常に計画的に業務を進めてきました。このような経験は、プロジェクトマネージャーとしても、チームやプロジェクト全体の調整や交渉を行う際に大いに役立つと確信しています。
これまで培ってきた営業職でのスキルを活かして、貴社のプロジェクトマネージャーとして新たなキャリアに挑戦し、プロジェクトを成功に導くために尽力したいと考えています。
未経験者向け/仕事に役立つ資格を持っていることをアピールした例文
私は3年前からプロジェクトマネージャーとしてのキャリアを目指しており、これまでにプロジェクトマネージャ試験とPMOスペシャリスト認定資格を取得しました。また、AIを活用した先進的なプロジェクト管理手法の導入についても学んでいます。
これらの資格や知識を習得することで、プロジェクトマネジメントの基礎や応用を理解し、プロジェクトのスムーズな進行や成果物の品質管理に対する知識を深めることができました。
未経験ではありますが、これまでに取得した資格や学んできた知識を実践に活かし、貴社のプロジェクトを成功に導く一助となることができると考えています。
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プロジェクトマネージャーとして転職を成功させるには、自己PRで重視されるポイントである「1プロジェクトマネージャーに必要なスキルを持っているか2プロジェクトマネージャーとしての経験や関連する経験があるか3業務に役立つ資格を保有しているか4入社への熱意や、入社後のキャリアプランがあるか」の4つをおさえることが重要です。さらに重視されるポイントをおさえれば、採用担当者に響く自己PRを作成できることでしょう。
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