【例文あり】Webマーケティング職の自己PR作成のポイントと手順を解説

多くの人がインターネットを利用する現代では、オンライン上で認知や集客、販売促進を行うWebマーケティングの重要性が高まっています。そんな中、Webマーケティング職を目指す人が増えていますが、実際、転職の際にはどのような自己PRを用意すればよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Webマーケティングの仕事内容をはじめ、自己PRを作成する際に知っておきたいポイントや作成手順、自己PRの例文を紹介します。
記事の最後では、Webマーケティングの自己PR作成に関する質問への回答も載せていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Webマーケティング職の仕事内容
自己PRを作成する前に、まずはWebマーケティングの仕事内容について把握しておきましょう。Webマーケティングとは、Webを活用して商品やサービスの認知拡大・集客・販売促進を図ることです。マーケティングに関する知識だけでなく、Web特有の性質を理解することが求められます。
仕事内容は、Webマーケティングの施策の企画立案からはじまり、施策の実行後はデータの収集・分析を行い、改善・検証を通じで目的達成を目指します。
具体的なWebマーケティング施策としては、Webサイトの運営、SEO(検索エンジン最適化)対策、リスティング広告、SNS運用、ランディングページの最適化など多岐にわたります。
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Webマーケティング職の自己PRを作る手順
Webマーケティング職へ転職する際に必要となる、自己PRの作成手順について解説します。自分の希望に沿った転職をするためにも採用担当者に伝わる魅力的な自己PRを作成しましょう。
手順1自分のスキルや経験の棚卸し・自己分析をする
魅力的な自己PRを作成するために、まずは自身のスキルや経験、実績の棚卸しを行い、客観的に自己分析を行いましょう。これまでに経験した業務を時系列に整理し、その中で自らが担った役割、参加したプロジェクトの詳細、使用した解析ツールや具体的な成果などを1つずつ書き出します。また、これまでの経験や成果、スキルが発揮できたシーンを振り返ることで、自分の強みや得意領域、仕事に対する向き合い方なども明確になってくるでしょう。ていねいな自己分析を行うことで、自己PRに盛り込めそうな要素を細かく洗い出すことができます。
手順2具体的な数字や実績を入れながら自己PR文を作成する
Webマーケティング職に限った話ではありませんが、転職ではこれまでの実績が重視されます。特にWebマーケティング職は、データを分析し数字に基づいた戦略を立てるのが仕事です。具体的な数字や実績を示すことで、あなたの主張に信ぴょう性と説得力が加わり、客観的に評価されやすくなるでしょう。あなたの能力や成果をより効果的に伝えることができ、採用担当者に強い印象を与えることができます。
手順3ロジックを意識しながら自己PR文を作成する
自己PR文がロジカルな構成である、つまり論理的に整理された情報であるという時点で読み手は理解しやすくなります。採用担当者は日々多くの応募者の自己PRに目を通すため簡潔でわかりやすい表現が好まれるでしょう。またロジカルな構成は、あなたの思考力や問題解決能力を示すものでもあります。特にWebマーケティングはデータ分析や戦略立案が重要な職種であるため、論理的なアプローチができるということは、あなたが専門性の高い人材であることを強調することにも繋がるでしょう。
手順4何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
作成した自己PRは、自分で何度も読み直し、自身の強みやアピールポイントがロジカルにわかりやすく、魅力的にまとまっているかを確認しましょう。
また、誰かほかの人に読んでもらうのもおすすめです。第三者の視点が入ることで、より客観的に内容を確認できるでしょう。フィードバックをもらい、さらにブラッシュアップすることで採用担当者の心に響く自己PRを完成させることができます。
Webマーケティング職への転職┃自己PRで重視されるポイント3つ
Webマーケティング職への転職で、選考の際に企業の採用担当者が応募者の自己PRで重要視しているのは、以下3つのスキルが備わっているかどうかです。どれもWebマーケティングに必要な能力のため、自己PRを作成する際は3つのスキルのうちどれか1つではなく、すべてのスキルを持っていることが伝わる内容にしましょう。詳しく解説します。
ロジカルシンキングができるか
ロジカルシンキングとは、物事を直感的に捉えるのではなく、筋道を立てて考える思考法です。Webマーケティングでは、目的達成に向けて適切な施策を実施したり、施策の改善策を打ち出したりします。効果的なWebマーケティングを行うためには、明確な根拠に基づいて考えていくことが重要です。
自己PRにおいては、ロジカルシンキングそのものを強調するのではなく、自己PRの書き方で論理的に考える力があることをアピールしましょう。具体的には、自分の強みを並べるだけでなくその根拠となるエピソードを入れる、実績は数字で表すといったことを意識して自己PRを作成します。つまり、説得力のある自己PRを作成すれば、論理的思考力があることは自然と採用担当者に伝わるのです。
分析能力があるか
収集したデータや情報が示す内容を解釈したうえで課題や対応策を導き出す分析能力は、Webマーケティングに欠かせません。Webマーケティングでは、定期的にアクセス数やクリック数などの数字と向き合い、施策を改善して結果を出すことが求められるためです。
自己PRでは、データを正確に読めることだけをアピールするのではなく、分析した結果から得た成果まで具体的に伝えましょう。
コミュニケーション能力があるか
Webマーケティングの仕事では、コミュニケーション能力も重視されます。Webマーケティングを行うためには、デザイナー・ライターなど各担当者や社内の関連部署と連携をする必要があるためです。
また、目的達成や課題解決に最適な施策を実施していくうえでは、クライアントの意向や要望を正確にヒアリングして、適切な施策をわかりやすく提案することが求められます。
自己PRでは、「コミュニケーション能力を裏付けるエピソード」と、「コミュニケーション能力をどのようにWebマーケティングで生かすのか」という点を入れましょう。そうすることで、採用担当者は入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。
すぐ使えるWebマーケティング職のポイント別自己PRの例文

Webマーケティングの仕事に就きたい方向けに、自己PRの例文を4つ紹介します。すべて前章で紹介したロジカルシンキング・分析力・コミュニケーション能力がアピールできる内容になっています。自己PRの準備に悩む方は、ぜひ参考にしてください。
経験者向け/広告領域での経験をアピールした例文
私は前職でWebマーケティング会社に5年間勤め、主にWeb広告運用を担当しました。
Web広告運用で心がけていたのは、クライアントと綿密な打ち合わせをして、商品の魅力とクライアントの意向を理解することです。クライアントからヒアリングした内容は制作担当者にすべて伝え、訴求力がありつつも商品のイメージを崩さない広告を作成しました。
出稿後は進捗報告を行いながら効果測定と改善に注力し、結果として私が担当したクライアントはお問い合わせ件数2倍、売上前年比130%を達成しました。クライアントから「目を引くだけの広告ではなく、会社の思いがユーザーに伝わる広告運用をしてくれた」と評価されたことも、大きな自信になっています。
貴社が手がけるプロジェクトでも、Web広告運用の経験とコミュニケーションスキルを発揮して、クライアントの目的達成を実現するWebマーケティングをしたいと考えています。
経験者向け/コンテンツ(SEO)領域での経験をアピールした例文
私は、生活雑貨を扱う会社のマーケティング部で3年間SEO対策を担当した経験を持ち、ユーザーファーストを意識したWebマーケティングを得意としています。
前職の会社では、ECサイトにあげている記事のほとんどが商品紹介で、PVが伸び悩んでいました。そこで、ユーザーのニーズを満たすため、自社商品を使ったレシピや掃除のコツなど、生活に役立つ記事を月間30本掲載しました。
SEO対策で大切にしたのは、記事作成前にバイヤーや受注担当者とやり取りをして、商品特性と顧客の傾向を把握することです。ペルソナを明確に設定し、バイヤーが商品を選んだ理由まで理解することで、効果的に商品の魅力が伝えられると考えたためです。
また、分析をていねいに行い、記事の方向性やキーワード選定の改善も行いました。これらが功を奏して、年間PVは前年から3倍まで増えました。
この経験を生かして、貴社のプロジェクトでも結果に繋がるWebマーケティングに取り組みたい所存です。
未経験者向け/Webマーケティングに向いていることをアピールした例文
私は、事務職として常に日々の業務改善策を考えることを意識してきました。事務は、正確さとスピード感のある仕事が求められます。そのため、Excelによる業務効率化を図りました。
具体的にはExcelのマクロを活用して、データ処理や書類作成を一部自動化しました。また、効率よくタスク管理ができる新たなツールの導入を提案して、採用されています。その結果、1ヵ月当たりの書類作成時間を10時間削減できました。
このように、常に改善策を考えていく姿勢や新しいツールを柔軟に取り入れた経験は、Webマーケティング職でも生かせると確信しています。入社後は新たなスキルを積極的に吸収しながら、クライアントの課題を解決に導くWebマーケターを目指したいと考えています。
未経験者向け/他業界・他職種での経験をアピールした例文
私は、前職でデータ分析を生かした営業を5年間行ってきました。新規開拓の営業では、時間をかけて訪問しても、成約に繋がらないことが少なくありません。そこで、既存顧客の企業規模や従業員数などの傾向をデータ化して、ターゲット選定の見直しを行いました。
同時に、効果的な提案方法や話を聞く余裕のある時間帯などを顧客目線で分析しました。データからわかったことを実践する際に大切にしていたのは、顧客の反応を細かく観察することと、自身の営業方法の振り返りを行うことです。
このような営業を続けた結果、新規顧客数を前年より20%増加させることに成功しました。分析データが増えていくうちに、企業または担当者のタイプによってヒアリングや提案の仕方を変える重要性に気付いたことも大きな収穫です。
職種は異なりますが、これまでに培ったデータ分析能力を発揮して、Webマーケティングに挑戦したいと考えています。
よくある質問
Webマーケティング職の自己PRに関するよくある質問を紹介します。これから自己PRを作成する方は、参考にしてください。
Q.1自己PRが見つからない場合はどうしたらいいでしょうか?
これまでの実績や経験、習得したスキルを整理すると、自分の強みが見えてきます。
これまでの経歴や所持資格はもちろん、業務で行った工夫とそこから得られた成果などを棚卸しし、書き出してみましょう。書き出したものの中から、Webマーケティングに生かせそうなものを見つけて自己PRを作成します。
特に、Webマーケティング職で重視されるロジカルシンキング・分析力・コミュニケーション能力の裏付けとなるエピソードを探してみることがおすすめです。
Q.2Webマーケティングの業務に実務で携わった実績がないのですが、どうすればいいですか?
実務経験がなくても、Webマーケティングに必要な知識があることや、仕事に生かせる知識を自主的に学ぶ姿勢があることをアピールしましょう。
Webマーケティングの経験がなくても、Webマーケターを目指すことはできます。しかし、Webマーケティングの知識が一切ない人よりも、知識や経験がある人のほうが採用されやすいのは確かです。そのため、スクールに通う、書籍やWebサイトなどで学ぶ、ブログやWebサイトを運営するといったことで、Webマーケティングスキルを習得するのがおすすめです。
Webマーケティング職への転職を成功させるために┃自己PRの添削をマイナビクリエイターがお手伝い

自己PRは、学歴や職歴だけでは伝えきれない自分の強みを採用担当者に伝えるチャンスです。Webマーケティング職に重視される「1ロジカルシンキング2分析力3コミュニケーション能力」を意識した自己PRを作成しましょう。
自己PRをブラッシュアップさせたい方は、マイナビクリエイターにご相談ください。キャリアアドバイザーがWebマーケターの採用率をグッと上げる自己PRに添削します。