インターネット広告業界には、誰にでもNO.1になれるチャンスがある ―― GMO NIKKOグループマネージャー五十嵐慧氏インタビュー

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五十嵐慧 1兆円産業へと成長を遂げたインターネット広告。数年後にはテレビを抜き去り、NO.1広告メディアになると予測されている。そこで今回は、GMO NIKKO株式会社の広告事業本部マーケティングソリューション部でマネージャーを務める五十嵐慧氏に、インターネット広告の現状やインターネット広告業界が求める人材、そしてGMO NIKKOの魅力について聞いてみた。

成長著しいインターネット広告業界でNO.1を目指す

インターネット広告業界 ── 最初に、五十嵐さんが働いているGMO NIKKO株式会社について、簡単にご紹介いただけますか。

五十嵐氏:GMOインターネットグループは「すべての人にインターネットを」という理念を掲げ、インターネット関連のさまざまな事業を手掛けています。特にドメイン、サーバー事業に関しては国内トップシェアを誇っており、その中でインターネット広告事業を担っているのが、GMO NIKKO株式会社です。

インターネット広告事業は、あらゆる産業の中で、最も成長が著しい業界のひとつです。2002年の時点では、テレビ、新聞、雑誌、ラジオに次ぐ5番目の広告メディアでしかありませんでした。しかし、2015年には広告費が1兆円を超え、テレビに次ぐメディアへと成長を遂げています。しかも、2014年比で110%の伸びを示しており、数年後にはテレビを抜いてNO.1の広告メディアになることが確実視されている状況です。

GMO NIKKOは、数多くあるインターネット広告代理店の中でも、国内トップ10に入るシェアを誇る企業です。インターネット広告業界の、急成長の一翼を担っていると自負しています。ただし、あくまでもトップ10圏内にいるだけ。決して満足はしていません。

2016年の新卒採用では「NO.1になる」というメッセージを掲げてきました。「みずからの手でこの会社をNO.1にしたい」という強いモチベーションを持っている人材を集め、「みずからの手で勝ち取ったNO.1という座からの景色を見てみたい」という志を持って、みんな働いています。もちろん、私自身も「必ずNO.1になれる」という想いで日々働いています。

── NO.1を勝ち取るためには電通、博報堂といった総合広告代理店や、インターネット専業の大手広告代理店との競争にも勝っていかなければなりません。「必ずNO.1になれる」と確信できる、GMO NIKKOの強みはどこにあるのでしょうか。

五十嵐氏:GMO NIKKOの大きな武器として「テクノロジー」と「クリエイティブ」の高度な融合という点が挙げられると思います。例えば、国内大手クライアントのコンペに参加する場合、競合するのは電通や博報堂といった総合広告代理店になるケースが多々あります。そのようなときに、我々が評価されるのは、インターネット広告を専業としている会社ならではの、テクノロジーの部分です。SEMをはじめとする運用型広告の運用スキルや効果予測のノウハウは、総合広告代理店に比べても優れていると考えていますし、先進的な取り組みも数多く手掛けています。

ただし、テクノロジーに関しては、さまざまな企業が切磋琢磨をしているため、横並びになりつつあるというのが現状です。広告運用の効率性は、今後、差別化要素にならなくなっていく可能性もあります。そこでポイントとなるのがクリエイティブの要素です。クリエイティブは、広告制作を行う企業に依存しがちなものです。我々は、広告・プロモーション戦略の企画から、Webサイト、LP、バナーの制作まで、一手に引き受けられる組織構成になっています。実は、企画・制作を総合的に受注できるインターネット広告代理店は多くありません。どのような戦略で、どのような広告を展開するかを総合的にプロデュースできるのが、我々の大きな強みになっています。

── 今後のインターネット広告業界においては、ハイレベルなテクノロジーの活用は必須事項となり、付加価値としてのクリエイティブが重要視されていくわけですね。

五十嵐氏:はい。皆さまが、朝起きて夜寝るまでにどれだけの広告に触れているかを考えたことがあるでしょうか。自宅にいるときはテレビやPCから、外出中はスマホや電車の中吊り広告に各種ポスターなど、あらゆるところに広告があふれています。

しかし、ほとんどの広告は記憶の片隅にすら残っていないと思います。一人の人間が許容可能な情報量を大幅に超えて、広告が氾濫しているのです。そんな状況の中で、ターゲットに対して効果的にメッセージを伝達するには、綿密な広告戦略を練り、影響力のあるクリエイティブを制作することが重要です。その上で、効果を最大化するための運用テクノロジーを融合させていくのです。

変化に対応できる人材なら、誰でもNO.1になれるチャンスがある

変化に対応できる人材 ── 続いてお伺いしたいのは「人」の部分です。GMO NIKKO、ひいてはインターネット広告の業界では、どのような人材が求められているのでしょうか。

五十嵐氏:端的に言うと「変化に対応できる人材」です。インターネット広告業界は、本当に猛スピードで進化を遂げています。

例えば、日本でインターネットが一般に普及し始めたのは1995年のことです。たった20年で、日本人の約8割がインターネットを利用する時代になりました。また、iPhoneが発売されたのは2007年です。10年も経っていないのに、ほとんどの人がスマホを手に持って歩くようになっています。現在、日本人の8割以上が利用しているといわれるLINEも、サービスが開始されたのは2011年でした。サービスインから、たった5年しか経っていないのです。

一方で、消えてしまった製品やサービスも多数存在します。旧来の携帯電話、いわゆる「ガラケー」は完全にスマホに取って代わられています。また、2000年代に日本で大流行したSNSのmixiも、現在ではほとんど存在感がありません。新しいものが次々に生み出され、ニーズにマッチしないものはあっという間に廃れていく。このスピード感に対応できる人でなければ生き残っていくことは難しいでしょう。

── インターネット広告の世界にこれから飛び込むには、やはりインターネットに関する知識やスキルは重要なのでしょうか。

五十嵐氏:知識やスキルがあって損をすることはありませんが、必ずしも必要というわけではありません。実際に、弊社に中途入社された方の約半数は異業種からの転職です。居酒屋の店長をされていた方、銀行員だった方、保険の営業をされていた方など、出身業種は本当に多彩です。インターネットやマーケティングに興味を持っていて、主体性を持ってスピーディに学習できる人であれば、すぐに活躍できる環境だと思います。

やはり重要なのは、「変化に対応できる人」であることです。先ほども申し上げたように、インターネットの業界では、猛スピードで新たなサービスが生まれています。新しいサービスが生まれるということは、そこに新たなスタートラインができるということです。社歴や経歴は関係ないのです。

例えば、ここ数年、Instagramを活用した広告が流行していますが、この領域に関しては、私よりも2015年に入社した新卒の女性社員のほうが圧倒的に詳しいんです。新しいものを本気で学習すれば、その領域でNO.1になることは難しくありません。しかも、次のサービスやテクノロジーがすぐに開発されます。もし失敗したとしても、新しいものにチャレンジをし続ければいいのです。

そういう意味では、異業種からの転職でも、チャンスが非常に多いといえるのではないでしょうか。

── キーワードとして「変化に対応できる人」という言葉が挙がっていますが、具体的にどのような人を指すのでしょうか。

五十嵐氏:第一に挙げられるのは「能動的に情報を取得できる人」です。現在は、本当に簡単に情報を得ることができます。スマホでニュースを読んでもいいですし、SNSで情報を探してもいい。人間には1日24時間という時間が平等に与えられています。その中で、自分の成長のためにどれだけの時間を投資できるのか。これを考えられる人は、能動的に情報を探しに行き、結果として新しい変化にも対応できるようになるのだと思います。

また、能動的に情報を取得できる人は成長が早い。先ほど、異業種からの転職でもチャンスが多いと申しましたが、知識やスキルが足りないことは事実です。そこで、自分なりに危機感を持って、先輩たちに追いつくために行動をする人は成長が早いと思います。

広告を売るのではない、クライアントの課題を解決し成長にコミットする

課題解決 ── 最後に、インターネット広告業界を志す人へのメッセージと、広告マンとしての心構えをお教えいただけますか。

五十嵐氏:広告代理店の仕事は「広告を売る」ことではありません。クライアントの「課題を解決する」ことが仕事です。広告はその手段でしかないということをぜひ覚えておいてほしいと思います。

クライアントの課題を的確に理解し、最適な解決策を提示することができるかどうかで、広告マンとしての価値は決まります。広告を売って対価を得るというビジネスなのは事実ですが、大前提に課題解決という思考があることが本当に重要です。

1度だけですが、私はクライアントとの商談で「今、広告を展開する必要はない」という提案をしたことがあります。その対象となる商品は十分に売れていましたし、ターゲットにしっかりとリーチできていました。クライアントは「競合他社がやっているからうちも広告をやらなければ」という発想でしかなかったのです。むしろ、当時の状態で広告展開をすると、商品の在庫切れが発生し、ユーザーから不信感を持たれてしまう可能性もありました。

そこで私は、「今ではなく、製造、流通のラインを整備してから広告展開をしましょう。弊社では広告効果の予測もできますし、最適なタイミングで実施できます」という、戦略ベースの企画に切り替えたのです。広告にはもちろんお金がかかります。お金をかけた結果、クライアントがユーザーから不信感を持たれては、本末転倒ですから。

── 目先の契約ではなく、クライアントが本当に必要なものについて、一歩踏み込んだ提案をしたわけですね。

五十嵐氏:クライアントの課題を解決し、本当の意味での信頼関係を築くには、インターネット広告に関する知識だけでは足りません。クライアント各社の事業領域に関する知識、製造や流通に関するリテラシーも必要不可欠です。クライアントの事業を支えるパートナーというのが広告マンのあるべき姿なのだと考えています。

インターネット広告は、猛スピードで成長している産業です。これからも有能な人材を大量に必要としていくでしょう。その中でもGMO NIKKOは、テクノロジーとクリエイティブを融合させることで、NO.1を目指していく成長企業です。インターネット広告やマーケティングに興味のある人材は大歓迎です。最先端の技術とスキルを学び、さまざまなチャンスを体験できると、確信を持って断言できます。

この記事を書いた人

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