Webディレクターになりユーザーに寄り添うコンテンツを作るには ―― LIFULL FinTech 矢野祐樹氏インタビュー

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Web・ゲーム業界のキーパーソンを特集する「Creator's File」Vol.10

第一線で活躍しているクリエイター達のリアルな声をお届けしています。自分とは異なった環境で働くクリエイター達の熱意や考え方を、ぜひ、あなたらしいキャリア形成のためにお役立てください。

誰でも簡単に、目的やライフイベントに合わせた保険の見直しや保険商品の比較を行うことが出来る「LIFULL保険比較」。 その運営会社であるLIFULL FinTechで、サイトの立ち上げに携わった矢野祐樹氏に、Webディレクターとしての資質や、同社が求める人物像について伺った。

開発よりもディレクションを極めたい

LIFULL FinTech ロゴ ── 会社によってWebディレクターの業務範囲はさまざまかと思いますが、矢野様の業務内容をお聞かせください。

矢野氏:「LIFULL保険比較」のWebディレクターをしています。具体的な業務は、SEO対策をしたり、ランディングページを作ったり、サイト内の動線を変えてみたり、ABテストをやってみたり…。着実にコンバージョンを伸ばす施策を行っています。少人数の部署ですので、デザインやプロモーションを含め、サイト全体に関わっています。 アクセス数も順調に伸びてきていますので、将来的にはキャンペーンを実施したり、魅力的なサービスを増やしたりしていきたいですね。

── Webディレクターになったきっかけは?

矢野氏:以前は広告をやりたくて、デザイン系の専門学校でDTPを学んでいました。卒業後に旅行関係の代理店に入社したのですが、そこでWeb部門に配属されたんです。 当時、自分のWebに関するスキルは、HTMLを書いたことがある程度のものでしたが、テーブルレイアウトからCSSへの移り変わりの時期で、やってみると意外に楽しいことがわかりました。 それからチーフデザイナーになり、Webディレクターと仕事をしていく中で、開発よりもディレクションを極めたいと思ったのがきっかけです。

困っているお客様に寄り添う姿勢が大事

── Webディレクターとしての1日の業務の流れを教えてください。

矢野氏:まずは通勤時に、チャットワークで本日のスケジュールとタスクを把握しておきます。出社後は、コンバージョン数とリスティングの広告費を確認し、メンバーにお願いしているタスクの進捗確認と指示出しも行います。 夕方からは、デザインやコーディングなど、サイト改善のための制作作業に入ります。時間に余裕があれば、離脱率やコンバージョンなどの数値を解析して、必要なら改善提案書を書きます。 打ち合わせは1日に2、3件、多い日だと4、5件はありますね。

── 仕事では、どのようなツールを使用していますか?

矢野氏:PhotoshopをはじめとしたAdobe製品は一通り使っています。あとは、「GRC」で検索順位をチェックしたり、「キーワード プランナー」などGoogle関連のツールを使ったりしています。タスク管理ツールは「Redmine(レッドマイン)」や「JIRA(ジラ)」を使用しています。クライアントワークのときは、「Backlog(バックログ)」を使うこともありますね。

── 扱っている商材が保険だからこそ気にしているポイントはありますか?

矢野氏:通常のお問い合わせ内容には、センシティブな情報が含まれていますので、情報の取り扱いには細心の注意を払っています。また、お客様が保険を探しているときは困っているタイミングであることが多いと思いますので、営利目的だけではなく、ユーザーに寄り添うような姿勢でいるべきだと考えています。

Webディレクターとして必要な能力は理解力と察する力

── 必要だと思うWebディレクターの能力や知識は何でしょうか?

矢野氏:理解力と察する力だと思います。Webディレクターは、デザイナーやシステムエンジニア、営業など、違う職種の方をつなぐ「ハブ」としての役割を持っています。相手が言っている内容を理解して、きちんと別の人に伝えてあげる能力は絶対に必要ですね。そのためにも、HTML、CSSといった言語のほか、AWS(Amazon Web Services)、サーバーなどに関する最低限の知識は持っていたいですね。 あとは、プロモーションやマーケティング、BtoCの知識も持っていたほうがいいと思います。

── そこまで知識を求められると、Webディレクターになれる方は限られてきませんか?

矢野氏:Webディレクターになってから身に付けていけば大丈夫です。プロジェクトに入るまえに最低限必要な知識はインプットしておき、あとは現場で学んでいきます。現場は、本やWebサイトなどでは学べないこともたくさんありますので、やはり実戦が一番の成長機会だと思います。

前向きに挑戦する人といっしょに働きたい

── 矢野様がいっしょに働きたいと思うのは、どのような方でしょうか。

矢野氏:部下であっても同僚であっても、「前向きに挑戦しよう」という意識を持った方が一番働きやすいですね。「何がユーザーのためになるのか」を考えていくときに、「技術的に難しい」とか「この人数じゃできません」と、あきらめてしまう人では困ってしまいます。「できる方法を探してみましょう」って言える人のほうがいっしょに働いていておもしろいですし、いっしょに働きたいと思いますね。

── 面接で、そのような人を見極める方法はありますか?

矢野氏:「新しい技術で、何か興味があることはありますか?」など、漠然とした聞き方をすることが多いですね。新しいことにアンテナを張っているかどうか、そしてどういう視点で物事を見ているかを聞いて判断するようにしています。

── 最後に、現在クリエイターを目指している方にメッセージをお願いします。

矢野氏:自分がやりたいことを口に出して言うことは重要です。採用面接では「こういうサイトを作りたいからエンジニアになりたい」とか「こういうデザインを見てもらいたいからデザイナーになりたい」とか、自分の理想をアピールしたほうがいいと思います。制作畑で育った人は、クリエイターが抱えている“想い”を理解しています。ですから、ちょっと勇気を振り絞ってみることで、その想いは必ず誰かがすくい上げてくれると思います。

インタビューを終えて

矢野氏と話をして感じたのは、「仕事に対する前向きさ」と「顧客に対する誠実さ」だ。社長である戸松氏も「直近の売上に執着して誰かに不利益をもたらしたり、ユーザーの意向を無視したコンテンツを作ったりせず、ユーザーやクライアントに喜んでいただけるサービスを作っていくことが将来の対価につながっていく」と仰っている。ビジネスでありながらも、ユーザーファーストである姿勢は、会社全体の理念であり、社員一人ひとりに浸透していると感じられた。

この記事を書いた人

マイナビクリエイター編集部

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