女性クリエイターのワークライフバランスを考える - 家庭と仕事が両立できる社会を

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日本の女性の社会進出は、以前より改善されたとはいえ、未だ多く課題は残っています。だからこそ、女性の「出産・育児」と「仕事」の両立を表す「ワークライフバランス」というキーワードは、今もなお、浸透し続けているのでしょう。

女性クリエイター ワークライフバランス社会も職場環境も、女性が活躍できる環境であるべき(ワークライフバランスを重視するべき)だと、私たちも思います。一般的にWeb・ゲームクリエイターは激務なイメージが強く、ワークライフバランスをとりにくいと感じる人も、多くいるかもしれません。

今回は、そんな女性クリエイターにとって大切なワークライフバランスについてお話できればと思います。

日本における女性のワークライフバランス事情

数年前は、ワークライフバランスという言葉自体、あまり浸透していませんでした。最近では、長時間労働である職場などが問題視され、様々な場所でワークライフバランスというキーワードが叫ばれるようになっています。皆さまも実際に、日常の中でよく耳にするのではないでしょうか。

その中でも特に課題になるのは、やはり女性の社会進出についてです。ただでさえ、女性が社会進出しづらいとされる日本において、妊娠や出産、育児をする女性にとって、働きやすい環境を整えようとする動きは、まだまだ強くありません。

下のデータからもわかるように、育休を利用して就業を継続している女性も増加傾向にありますが、出産後に同じ会社に復帰せず、退職している女性も増加しており、近年では40%以上になります。

出産前有職者に係る第1子出産前後での就業状況

出産前有職者に係る第1子出産前後での就業状況

内閣府男女共同参画局広報誌「共同参画」2014年6月号

もちろん、「自ら」出産というタイミングで退職を希望する女性もいるとは思いますが、ほとんどの女性は育児と仕事の両立が難しく、退職という決断に至るのだと思われます。

子供がいても働きたいと思う女性にとって、ワークライフバランスは非常に重要なテーマです。日本は、そのような女性のワークライフバランスに対する制度を整えることが、今後、より一層大きなテーマとなってくるでしょう。

女性クリエイターのワークライフバランスの課題

クリエイターはただでさえ激務な職種です。大企業であれば、産休や育休などの福利厚生もしっかり整備されているかもしれませんが、少規模の会社は、まだそのような制度を整える余裕がないというのが現実です。実際に、キャリアアドバイザーとして、私たちが女性クリエイターの皆さまとお話する中で、妊娠をきっかけに退職、転職を決意するといったケースは、それ以外の職種の女性よりも多いと感じます。

参考:仕事と生活(プライベート)の両立を果たす企業とはどのような企業?

また、ワークライフバランスは、職場環境だけでなく、家庭環境によっても大きな影響を受けるものです。以下の数字を見てみると、父親の協力(家事参加)が大きく影響していることがわかるかもしれません。ただ「理想」と「現実」には、まだ壁があるようです。母親の回答は、自身が働きやすい職場環境で就業することを重要視していると同時に、父親や子供の家事参加も重要視しています。父親の回答は、母親の職場環境よりも、主に自身の家事参加を重要視しています。

母親の家事・育児と仕事の両立に、重要なことは何だと思いますか?(複数回答可)

母親の家事・育児と仕事の両立に重要なこと比較

上の数字だけ見ると、母親よりも父親の方が「父親の家事参加」への意識は高いと思われ、父親の積極性がうかがえます。しかし実態は以下の通りです。

ご家庭での父親の家事参加時間はどれくらいですか?(複数回答可)

父親の家事参加時間比較

日本テトラパック、父親や子どもの家事参加を通じて、働く母親を応援するCSRプログラムを展開(2015.4.21)

この数字を見ると、実際に父親が家事に参加している時間は、正直少ないと言えます。つまり「父親の家事参加への意識は低くはないが、実行までにはまだまだ現実の壁がある」ととらえることができるのではないでしょうか。

各家庭によって状況は様々であり、一括りに見解を示すことはできませんが、「理想」と「現実」には、まだまだギャップがあります。このようなことから、ワークライフバランスは、ただ企業だけに課せられた課題ではなく、家庭環境もセットで考えなくてはならない社会的な大きな課題と言えるでしょう。

女性として、クリエイターとして、どのように働くべきか

女性のクリエイターとして働く上で、妊娠、出産した後も仕事に復帰したい場合、ワークライフバランスをしっかり重視する企業で働くことが大切です。仕事も家庭も豊かにするために、妥協せず、そのような企業、転職先を探し尽くすことです。

ワークライフバランスを重視する企業の場合、時短制度があれば、保育園の送迎や夕食の準備などが可能になります。これは子供にとっても母親にとっても大きなこと。また、結婚手当、出産手当、育児手当などの諸手当、託児所など育児支援制度が整っている企業も、徐々にではありますが、今は増加傾向にあります。

人生は、日々の積み重ねです。人生を豊かにするためには、1日1日を豊かにしていきたいと誰もが思うことでしょう。入念に企業研究を重ね、会社の特色や風土などの情報収集をし、正確な物差しで企業選定をしていければ、きっと自分に適した企業(転職先)が見つかるでしょう。

また視点を変えれば、派遣という働き方もあります。派遣であれば、残業のない業務もあり、子どもが熱を出したといったような急なトラブルにも比較的対応しやすくなります。前職での職場に復帰することが難しいと感じるのであれば、派遣や契約社員といった形で職場復帰することを考えてもよいのかもしれません。

社会と企業の成長に、女性の能力は必ず必要

改めて述べる必要もないぐらい当たり前のことですが、社会や企業の組織、コミュニティを成長させるためには、女性の力は必ず必要です。性別問わず、求められるものに対して応えられる人材を、社会や企業は求めます。つまり、ワークライフバランスとは、社会と企業の成長のために必要な能力を、最大限に引き出すための戦略であるとも言えます。

今後も私たちは、ワークライフバランスを重視する企業が増え、企業の成長、社会の成長、人材に対する最適な環境が整うことを望み、Web職・ゲーム業界繁栄の底上げに貢献していきたいと思っています。

この記事を書いた人

マイナビクリエイター編集部

マイナビクリエイター編集部は、運営元であるマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーやアナリスト、プロモーションチームメンバーで構成されています。「人材」という視点から、Web職・ゲーム業界の未来に向けて日々奮闘中です。

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