コンシューマーゲームとは?ソーシャルゲームとの違いや求人から見る今後の展望について解説

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コンシューマーゲームコンシューマーゲームという言葉を聞いたことがありますか?ゲーム業界に関心のある方なら「コンシューマーゲームの市場規模はコロナ禍の巣ごもり需要で拡大し、2020年以降高止まりしている」といった話題が気になるのではないでしょうか。

ビジネスの文脈ではよく耳にする「コンシューマーゲーム」という言葉ですが、一般のゲームユーザーにとってはあまりなじみがないものです。

そこで、この記事では、コンシューマーゲームとはどのようなものか、言葉の意味やコンシューマーゲームの歴史、現状や今後の展望について解説していきます。また、ゲーム業界の仕事に関心のある方に向けて、コンシューマーゲームをリリースしている会社で働くためのヒントもご紹介します。

コンシューマーゲームとは

コンシューマーゲームとは

コンシューマーゲームとは、家庭用、個人向けに販売されるコンピューターゲーム機やゲームソフトの総称です。「家庭用ゲーム機」とも呼ばれ、テレビに接続してプレイする「据え置き型」、持ち運び可能でどこでもプレイできる「携帯型」のゲーム機があります。

一般消費者向けに販売されるゲーム機やゲームソフトのことを業務用のアーケードゲームと区別するために、日本では、消費者を意味する「コンシューマー(consumer)」をつけてコンシューマーゲームと呼びます。英語では「コンソールゲーム(console game)」と呼ばれ、日本国内でも外資系企業ではコンソールゲームという言葉を使う傾向があります。

コンシューマーゲームはゲーム専用機でプレイするため、ソーシャルゲームと比べて処理できる情報量が多く、画質・音質も優れたものが多くあります。また、随時アップデートできるソーシャルゲームやオンラインゲームとはちがってパッケージ売り切りのため、あらかじめ入念に作りこまれています。

そのため、よりゲーム自体の複雑さや面白さが求められ、制作時の予算やチームの規模が大きくなります。大勢のクリエイターが長い時間をかけ、最新技術を集約して作りだすコンシューマーゲームは、ゲームの最高峰と言えるでしょう。

なお、テレビに接続してプレイする据え置き型のゲーム機のみを対象にコンシューマーゲームと呼ぶこともありますが、この記事では携帯型ゲーム機も含めます。

ソーシャルゲーム、スマホゲームとの違い

ソーシャルゲームやスマホゲームは、オンライン上で提供されるゲームです。コンシューマーゲームとの主な違いとして、以下のような点が挙げられます。

ソーシャルゲーム、スマホゲーム

ソーシャルゲーム スマホゲーム
  • 専用のゲーム機が必要なく、PCやスマートフォン上でプレイできる
  • ゲーム自体は多くの場合無料でプレイでき、ゲーム内でのアイテム購入などに課金される
  • 日時を限定したイベントがゲーム上で行われる場合がある
  • ゲームの内容は随時アップデートされる

ソーシャルゲームは、主にSNSを通じてオンライン上で提供されるゲームの総称です。WebブラウザとSNSアカウントさえあれば、どこからでもプレイできます。

ゲーム自体はシンプルでも、複数のプレイヤーと競争したり協力したりしながらゲームを楽しめるなど、オンラインの特性を生かしたタイトルが多いのが特徴です。

スマートフォンにアプリ(ネイティブアプリ)をダウンロードしてプレイするゲームは、スマホゲームと呼ばれます。スマホゲームは多くの場合、1人(スタンドアローン)でも楽しめるもの、オフラインでもプレイできるものも多いのが特徴です。

アーケードゲームとの違い

アーケードゲーム(Arcade game)とは、ゲームセンターなどに置かれている業務用のゲーム機や、そこでプレイされるゲームのことを指します。コンシューマーゲームとの主な違いは、以下のような点です。

アーケードゲーム

アーケードゲーム
  • ゲームセンターなど特定の場所でプレイする
  • 通常はコインやメダルを入れてプレイし、1ゲームの時間が非常に短い
  • ゲームタイトルごとに異なる筐体(きょうたい)でプレイする
  • 入力装置のバリエーションが多い
    (ドライブゲーム、シューティングゲーム、音楽ゲームなど)

コンシューマーゲームが普及する1980年代の半ば頃までは、ビデオゲームといえばアーケードゲームでした。新しいタイトルは、まずアーケードゲームとしてリリースされ、のちにコンシューマーゲームやPCゲームとして発売されるパターンが主流だったのです。

現在でも、アーケードゲームとコンシューマーゲームで共通のタイトルを展開しているケースは多く、両方プレイすることで、入力装置やプレイ環境、ゲーム展開のちがいを楽しむこともできます。

コンシューマーゲームの歴史

ここまで見てきたように、コンシューマーゲームはソーシャルゲームやスマホゲーム、アーケードゲームとは異なる魅力があります。そんなコンシューマーゲームはいつ頃登場し、これまでどのように進化してきたのでしょうか。主な家庭用ゲーム機の変遷を中心に、コンシューマーゲームの歴史をご紹介します。

1970年代 家庭用ゲーム機の登場

世界初の家庭用ゲーム機は、1972年に米国のマグナボックス社から発売された「マグナボックス・オデッセイ(Magnavox Odyssey)」だと言われています。続いて、スティーブジョブズも在籍していたアタリ社が、同社のアーケードゲーム「ポン」を家庭用ゲーム化した「ホームポン」を開発。1975年に「テレゲームス(Tele-Games)」という名で発売しました。

半導体技術の進歩によりゲーム機を小型化できるようになったことで、その後多くのメーカーが家庭用ゲーム機市場に参入。各社の競争が加速する中、カートリッジ型や、画面のカラー表示、内蔵スピーカー付きなど、ゲーム機が進化していきます。

世界初のコンシューマーゲームは何?

1972年1月にマグナボックス社から発売されたMagnavox Odyssey(マグナボックス・オデッセイ)が、世界で最初のコンシューマーゲーム機だと言われています。

これは、ハードに12種類のゲームが内蔵されたアナログマシンで、カートリッジを差し込んで内部回路のスイッチを切り替え、ソフトごとに付属の「オーバーレイ」と呼ばれるシートをテレビ画面に取り付けることで、異なるゲームがプレイできました。

当時の価格で約100ドルと高価でしたが、1975年までに35万台が販売されました。

1980年代 開発ラッシュ

米国での家庭用ゲーム機の隆盛を受け、日本でも1970年代の半ばから玩具メーカーや家電メーカーを中心に複数の企業が家庭用テレビゲーム機に参入。1980年代の前半には多数の国産家庭用ゲーム機が開発・発売され、アタリ社製品など海外製のゲーム機も発売されました。ただし当時のゲーム機は高価で、機能面ではアーケードゲームに劣っていたこともあり、ゲームの主流はまだアーケードゲームでした。

1980年には任天堂が初の携帯ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」を発売。1983年には、複数人で遊べる2コントローラーを備えた家庭用ゲーム機、ファミリーコンピューターを発売し、ゲーム&ウォッチで既に人気を得ていた『ドンキーコング』や『スーパーマリオブラザーズ」を筆頭に、人気ソフトが相次いで発売されました。ファミリーコンピューターは国内・国外の両方で人気を博し、その後ハードだけで累計6000万台以上を売り上げました。

1987年にはNECホームエレクトロニクスから「PCエンジン」、1988年にはセガが「メガドライブ」を発売。メガドライブは米国で「ジェネシス」という名前で発売されて若者層に支持され、ファミリーコンピューターに迫る勢いで売り上げを伸ばしました。

これら人気機種の登場で、ビデオゲームはゲームセンターでプレイするものから家庭でプレイするものへと変わっていきました

1990年代 人気ハードの登場

1990年にはファミリーコンピューターの後続機としてスーパーファミコンが登場。CPUがそれまでの8bitから16bitになり、扱える情報量が大幅に増えて画質や音質がアップしました。

また、1994年にはソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE。現在のソニー・インタラクティブエンタテインメント)がPlaystationを発売。ソフトがそれまでのカセットから大容量のCD-ROMに変わり、ゲームにおける3D表現が可能になりました。同年、セガがセガサターンを発売。

さらに1996年には任天堂が、64bitのCPUを搭載し、キャラクターを3D空間で自由に動かすことができる3Dスティックを備えたNINTENDO 64を発売。コンシューマーゲームは3Dグラフィックの時代へと移り変わりました。

1998年にはセガが、家庭用ゲーム機ではじめて本格的なオンラインコミュニケーション機能を備えたDreamcastを発売。『ソニックアドベンチャー(1998年)』などネットワークで対戦できるオンラインゲームソフトが登場しました。しかし、Playstationの人気に押され、セガはその後2001年に家庭用ゲーム機市場から撤退します。

2000年代 携帯型ハードも開発が進む

1989年に発売された任天堂のゲームボーイをはじめ、すでに市場に広まっていた携帯ゲーム機ですが、2000年代に飛躍的な進化を遂げます。

2004年に任天堂が ニンテンドーDS(以下、DS)を発売。ふたつある液晶画面の片方にタッチパネル機能を備え、タッチペンで操作するスタイルを採用したことで、遊び方の幅が広がりました。とくに『脳を鍛える大人のDSトレーニング』をはじめとする脳トレゲームの流行によって、それまでゲームに縁のなかった一般層にも浸透していきました。

また、同年にSCEがPlaystationポータブル(PSP)を発売。DSに勝る画質や音質で人気となりました。DSとPSPの登場によって、ビデオゲームを気軽に持ち歩けるようになり、公園や通勤電車など、家庭以外の場所でもプレイされるようになりました。

2000年代の後半には、ハードウェア、ソフトウェアともに携帯型ゲーム機が据え置き型を追い抜き、コンシューマーゲーム市場の主流となります。携帯ゲームにシェアを譲ったものの、据え置き型のゲーム機も進化を続けていきます。

2000年に、SCEがPlaystation2を発売。グラフィックがより高性能になり、映画のようなクオリティのムービーが可能になったほか、インターネットへの接続機能も備えていました。

2005年には米国のマイクロソフト社が家庭用ゲーム機市場に参入し、「X box 360」を発売。HD映像と世界中のプレイヤーと対戦できる通信機能が搭載されていました。

さらに2006年には任天堂がWiiを発売。モーションセンサー機能付でコードのないコントローラーを使って体を動かしながら遊ぶスタイルで、「Wii Sports」や「Wii Fit」などのファミリー向けソフトのヒットもあり、とくにファミリー層に広まりました。

2010年代 ソーシャルゲームなどの登場で下火に

2008年に日本ではじめてiPhoneが発売され、2010年代にはスマートフォン(スマホ)が一般に普及していきました。それと合わせて、スマホで遊べるゲームアプリや、GREE、Mobage、LINE GAMEなど、SNS専用のソーシャルゲームが飛躍的に成長。2012年にガンホーが配信した「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」をはじめ、ちょっとした空き時間に無料で遊べるゲームが、スマホユーザー全般へと広がりました。

家庭用ゲーム機としては、2014年SCEがPlaystation4を発売。データ処理能力が高く、なめらかな映像を楽しめ、VR機器やSNSとの連携機能、ゲーム配信機能などを備えていました。

2017年には任天堂がNintendo Switchを発売。テレビに繋いでプレイ、本体画面を見ながら対戦、本体にコントローラーをつけて携帯ゲーム機としての使用など、あらゆるゲーム機の特徴をひとつにまとめて多様なスタイルでプレイできることが魅力でした。

しかし、スマホの普及と、性能の向上にともない、スマホゲームやソーシャルゲームをはじめとするオンラインプラットフォームが急速に拡大。日本のゲーム市場全体は2010年代を通して右肩上がりに成長したものの、家庭用ゲーム機の割合は低下していきます。

2020年代 巣ごもり需要で盛り返す

2010年代にいったん衰えたコンシューマーゲーム市場ですが、2020年からのコロナ禍に世界各地でロックダウンや外出制限が実施された影響による「巣ごもり消費」で復活。2020年に日本のゲーム市場は17%、世界では32%増加しました。

コロナ禍に世界的なヒットを記録したのが『あつまれ どうぶつの森(あつ森)』。2020年3月に任天堂から発売された、Nintendo Switch用のゲームソフトです。何もない無人島に自分の世界を作り上げ、オンラインで世界中のユーザーと交流できるこのゲームは、ユーザーの創意工夫が発揮できるDIY機能や、スクリーンショットが撮れるカメラ機能なども備え、SNSとの親和性も高いのが特徴です。SNSの口コミや有名人による情報発信、また企業が「あつ森」上でイベントを開催するなどの活用方法が広がった影響で爆発的な人気となり、世界で4000万本以上を売り上げています。

「あつ森」人気をきっかけにNintendo Switchのユーザーが増え、その後発売されたソフトも好調に売り上げを伸ばしています。中でも、2023年5月12日に発売された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』は発売から3日間に世界で1000万本という驚異的な売り上げを記録し、ギネス世界記録に認定されました。

コンシューマーゲーム市場の成長にともなって求人数も増加しています。例えば、マイナビクリエイターで扱っているコンシューマーゲーム関連の求人数は、2021から2023年にかけて1.3倍となっておりコンシューマーゲーム業界の盛り上がりはまだまだ続きそうな勢いです。

コンシューマーゲームはなくなる?

近年、VRゲーム、メタバース、NFTゲームなど新しい種類のゲームが次々と登場しています。一部では、今後新しいジャンルのゲームが主流になる中でコンシューマーゲームはなくなるのではないか、とも言われているようですが、これは本当でしょうか?

実際のところは、コロナ禍に成長したコンシューマーゲーム市場は現在も高い水準を保っており、勢いが衰える気配はありません。

ただし、コンシューマーゲームのハードウェアやソフトウェアを手がけている会社の数はごく少数です。その理由の1つに、ゲーム開発のプロジェクト規模が拡大していることが挙げられます。

オンラインゲームなどと比較すると、コンシューマーゲームは1つのタイトルにかける予算、人数、時間、すべてにおいて群を抜いており、これまで培われてきた技術の粋を集めて制作されています。その結果が、綿密に作りこまれた世界観や、ゲーム自体の新規性や面白さ、映像の美しさとなって結集し、先述の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』のようなヒットが生まれているのです。

コンシューマーゲームはオンラインゲームとは明確に異なる価値があり、世界中のゲームユーザーに支持されています。そして、その魅力がファンによるゲーム動画の配信やeスポーツの大会などを通じて広がり、新しいファンの獲得に繋がっています。今後短期間でコンシューマーゲームがなくなるとは考えにくいでしょう

コンシューマーゲームの今後の需要

コンシューマーゲーム 今後 需要

それでは、コンシューマーゲームの今後の需要はどうなっていくのでしょうか。結論からいうと、当面の間は引き続き高い需要が続くと考えられます。

その根拠となるゲーム業界の動向として「eスポーツの普及」「海外での人気増」「グラフィック性能の高いハードの登場」の3点が挙げられます。以下、詳しく見ていきましょう。

eスポーツの普及

コンシューマーゲームの需要が今後も高いと考えられる1つめの理由は、eスポーツの普及です。現在、オリンピックの正式競技として取り入れられる可能性についても検討が進んでおり、2023年6月には国際オリンピック委員会(IOC)が主催する、eスポーツの世界大会「オリンピックeスポーツシリーズ」がシンガポールで開かれました。

とくに多数のスポンサー企業がつく国際大会では、高額の賞金が出ることも珍しくありません。eスポーツは競技人口、市場規模ともに拡大が続いており、2023年には日本のeスポーツ市場が130億円規模になると予想されています。

体格や体力に関係なくプレイでき、年齢や性別の異なる人、住む国や言葉の違う人同士でも対戦できるeスポーツの愛好家は幅広く、格闘ゲームやシューティングゲーム、スポーツゲームなど、さまざまなジャンルのゲームがeスポーツでプレイされています。

コンシューマーゲームのプラットフォームやソフトがeスポーツの大会に採用されることで、長期間にわたって支持され、多くの人にプレイされることが期待できます。

海外での人気増

もう1つの理由は、日本発のコンシューマーゲームソフトが海外でも支持されていることです。「スーパーマリオブラザーズ」や「ポケットモンスター」はもちろんのこと、先述の「ゼルダの伝説」や「ファイナルファンタジー」といったRPGゲームや、「どうぶつの森」などのシミュレーションゲームも海外で人気です。

今後、少子高齢化で日本国内のゲーム人口が頭打ちになったとしても、海外での売り上げに支えられて、コンシューマーゲームの新作が生みだされるでしょう。また、海外のeスポーツ大会で日本発のプラットフォームやソフトが採用され、さらに現地のファン層が増えることも期待されます。

グラフィック性能の高いハードの登場

2020年11月にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売されたPlayStation5は、前世代機であるPlayStation4の数倍のスペックと言われており、精細でリアルなグラフィック、滑らかな動き、短いロード時間によるスピーディーなプレイが可能になりました。また、立体的なサウンドやゲーム世界の振動や衝撃が伝わるコントローラーなど、さまざまな新機能が搭載されたハードウェアによって、よりゲームへの没入感を高める表現が可能になりました。

このように新しい高性能なハードウェアが登場することで、新機能に対応したソフトウェアも次々と発売されます。人気タイトルシリーズの新作はもちろん、新機能を使うことでまったく新しい、これまでにない表現のゲームが生まれることもあります。今後もハードウェアの進化にともなって、新しいコンシューマーゲームソフトへの需要は続くものと考えられます。

コンシューマーゲームをリリースしている企業に転職するには?

コンシューマーゲーム 企業 転職

コンシューマーゲームの開発規模は、ゲームソフトの高度化にともなって大きくなり、人材の需要は高まっています。そのため高いクオリティのゲームソフト開発に貢献できるだけの実力や実績があれば、ゲーム大手企業への転職や、大手メーカーの下請けをしているゲーム開発会社への転職も夢ではありません。

ここでは、コンシューマーゲーム業界への転職を目指す人がまずやるべき2つのことをご紹介します。

キャリアプランをしっかり練る

コンシューマーゲームのハードウェアを作っている会社は現在、任天堂、SIE、マイクロソフトの3社。ソフトウェア大手は前述の3社を除くと、バンダイナムコ、カプコン、スクウエア・エニックス、コナミ、セガ、コーエーテクモの6社で、ゲーム業界では「ハードメーカー3社、大手6社」と呼ばれています。

これらの企業は開発のクオリティが高く、高い技術力や他社での実績を持った人材が世界中から集まってくるため、求人は狭き門です。大手メーカーに就職するのはかなり高いハードルですが、将来的にそこを目指すのであれば、キャリアプランをしっかり練ったうえで、1日でも早く行動することが大切です。

あなたがすでにゲーム業界に身を置いているのであれば、まずは現職でしっかり経験を積んで成果を出しながら、転職のタイミングを見極めましょう。

もし異業種からチャレンジしたい場合は、できるだけ早い時期から行動に移すことをおすすめします。C言語、C++、C#、Unreal EngineやUnityなどゲーム開発に求められるスキルをしっかり勉強して身に付け、自分で企画案を作ってみるなどの努力を重ねながら、ゲーム業界への転職のチャンスを探りましょう。

まずは裾野が広いコンシューマーゲームの会社などで経験を積み、より開発規模が大きくクオリティの高い会社への転職を目指すのが現実的です。

Unreal Engineのスキルを身に付ける

ゲーム開発についてこれから勉強する人におすすめなのは、まずUnreal Engineのスキルを身に付けることです。

Unreal Engineとは米国のEpic Gamesが開発したゲームエンジンです。同じく米国のUnity Technologiesが開発したUnityと並んで、ゲーム開発の現場で多く使われています。

ゲームエンジンとは、ゲーム開発に必要な機能が集約された開発プラットフォームです。既存のゲームで使用されているアクションや演出があらかじめ備えられているため、それらを組み合わせることで、ノーコードでゲームを構築することができます。ただし、高度なカスタマイズをするためにはC++などプログラミング言語の知識が必要になります。

Unreal Engineはとくに3Dゲームの作成に必要な機能が充実しているため、現在ゲームエンジンの主流となっています。また、すべての機能が基本的に無料で利用できることも特徴です。

使い方を身に付けるためには、スクールに通う、オンラインコースを受講する、書籍を購入するなどの方法もありますが、費用をかけずにネット上のコンテンツで学ぶこともできます。公式ページの「サンプルとチュートリアル」や、現役のゲーム開発者が発信しているブログや動画なども役立ちます。日本語はもちろん、英語でも検索してみるとより多くの情報を手に入れることができるでしょう。

まとめ

この記事では、コンシューマーゲームとはどのようなものなのか、その歴史や現状について解説してきました。

ここまで見てきたように、この先もコンシューマーゲームの人気は続き、そこで働く人材の需要も高まっていくことが予想されます。コンシューマーゲームのタイトルは、あらゆるゲームの中でも最も高度な技術を集約し、多くの費用、時間、人員をかけて開発されます。ゲーム業界の頂点であり最前線ともいえるコンシューマーゲームの現場はゲーム開発者にとっての憧れであり、目指す価値のあるキャリアだと言えるでしょう。

マイナビクリエイターではコンシューマーゲームを手がける企業の求人を多く扱っています。また、ゲーム業界に詳しいキャリアアドバイザーが、キャリアプランの相談にのることもできます。ぜひご利用ください。

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この記事を書いた人

マイナビクリエイター編集部

マイナビクリエイター編集部は、運営元であるマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーやアナリスト、プロモーションチームメンバーで構成されています。「人材」という視点から、Web職・ゲーム業界の未来に向けて日々奮闘中です。

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