気になるゲームディレクターの平均年収 - キャリアアップして年収アップを目指そう
ゲームディレクターとして、今後のキャリアを考える時、収入額は大きな関心事です。
今回は、ゲームディレクターの年代別の平均的な年収と、より高い年収を得るために考えられる転職やキャリアアップ、その際に必要となるスキルなどをお話します。
ゲームディレクターの一般的な平均年収は?
一般財団法人デジタルコンテンツ協会がまとめた「デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究委員会報告書(平成21年度版)」によると、 ゲームディレクターの平均年収は約564万円となっています。しかしこれは全年代の平均値です。
参考:デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究委員会報告書(平成21年度版)
実態としては(求人情報を見ればわかると思いますが)、ゲームディレクター経験5年目ぐらいまでの年収は300〜400万円前後が多く、全体で見ると20代では300〜400万円、30代では400〜510万円ぐらいが一般的な年収と言われています。地域による極端な差は見られませんが、東京や京阪神などの大都市を離れると多少下がるようです。
ゲームディレクターは正社員の割合が高いことから、年収も会社の給料規則に準じて決まるため、大手上場企業と零細企業、資金力に余裕のある事業会社と受託会社では、それぞれ前者の方が高い年収を得ている場合がほとんどです。とは言っても、後者でも実力次第では20代で年収1000万円近いディレクターもいることも事実なので、かなり幅があると言える職種かもしれません。
ゲームディレクターとして、より高い年収を獲得するには?
ゲームディレクターが、より高い年収を得るためには、以下のキャリアパスが考えられるでしょう。
- 大手企業や成果報酬の企業に転職し実績を上げる
- 現在の会社で結果を出し上位職への昇格する
もちろんそのどちらについても相応の経験やスキルが求められます。
ゲームディレクターとして必須の企画力、コミュニケーション能力、PDCAサイクルの実践能力などのスキルはもちろん、他社サービスの分析力、ソーシャルゲームやスマホアプリなどで手がけたタイトル数、ヒットタイトルの立ち上げ・運用経験などです。将来、転職を考えるなら、最新技術の動向やユーザーのニーズに注意を払いつつ、自分の希望するフィールドで実績を積むことが重要でしょう。
ゲーム制作現場の花形、ゲームディレクターの担うべき役割とは?
年収アップのためのキャリアパス
上述の「現在の会社で結果を出し上位職への昇格する」キャリアアップの中には、ゲームディレクターとして経験を積み、ゲームプロデューサーへキャリアアップすることで、年収を高める道があります。ゲームディレクターに比べて平均年収が150〜350万円くらいアップするとも言われている重要なポジションです。業務的には、ゲームディレクターが、制作チームの総監督であるのに対し、ゲームプロデューサーは、プロジェクト全体の責任者という違いがあります。
ゲームプロデューサーの仕事や役割に関しては、また別記事で詳しく書こうと思いますが、非常に重要なポジションであることは皆さまもご存知の通りです。一般的な会社組織で言えば、部長クラスでしょうか。ゲームディレクターとは大きく異なり、直接開発にはほとんどタッチせずに、予算やスケジュールの管理、広報、外部の企業との交渉などを担当することになります。人材育成もプロデューサーの仕事と言えるでしょう。普段は意識しないかもしれませんが、各セクションに分かれたチームが、それぞれ業務に集中できるのも、プロデューサーあってこそです。
ゲーム業界は、常に「新しいもの」「おもしろいもの」を生み出すことをミッションとした非常に厳しい世界です。ですが、主体的に働けば働くほど、やりがいのある世界でもあります。ゲームディレクターとして働く皆さまも、一歩先のキャリアをイメージし、キャリアアップ、ステップアップを目指してはいかかでしょうか。
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この記事を書いた人
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