ゲーム業界の3DCGデザイナーとして活躍したい!転職事情からポートフォリオの作り方まで

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転職することで、今よりももっと自分のスキルを磨いていきたい、好きなことを仕事にしたい。そんな前向きな気持ちがある一方で、そもそも自分のスキルは業界で通用するのか、今までの経験を活かして他業界へ転職することはできるのかなど、今後のキャリア形成について不安に思うこともあるのではないでしょうか。そんなとき、あなたなら誰に相談しますか。

周りに相談できる仲間がいないとき、より専門的なアドバイスがほしいときに、転職エージェントを活用するのは1つの手です。

マイナビクリエイターではWeb・ゲーム・IT業界を中心としたさまざまなクリエイティブ系の求人を取り扱っており、毎月数多くのクリエイターに対する転職支援を行っています。その中で得た転職ノウハウをもとに、今回はゲーム業界でキャリアアップをしたい人や他業界あるいは他業種からゲーム業界の3DCGデザイナーを目指したいクリエイターのために、転職活動をするうえで役立てていただきたい情報と併せ、多くの方から寄せられる疑問・質問についてキャリアアドバイザーがお答えします!

プロフィール紹介

M.Ochiai(左)

2017年入社。ベンチャーから大手企業まで、幅広くゲーム業界を担当。強みは企業が求めるニーズを把握し、業界の最新情報として提供できること。未経験の方からキャリアアップしたい方まで、それぞれが希望するキャリアに合わせ長期的な目線で転職支援をしている。趣味はシューティングゲーム。

C.Tanaka(右)

2015年入社。コンシューマーゲーム・ソーシャルゲーム開発企業を中心に担当。多種多様化するクリエイターの働き方や志向性、考え方を尊重しながら最適なキャリアプランをご提案。親身になって相談できる距離感を大事にしている。趣味は楽器演奏(アコーディオン)とポケモングッズ収集。

1.初めての転職活動。何から始めたらいい?

ゲーム業界/
モーションデザイナー

漠然と転職したいという思いはあるのですが、具体的に何から始めたらいいのでしょうか。

何のための転職なのか、転職することでどうなりたいのかなど、あなたに合ったキャリア形成について考えをまとめましょう。

転職活動を始めるうえで、必要な心得や準備があります。

心得としては、まず「転職の軸」を決めること。「転職の軸」とは、何のための転職なのか、転職することでどうなりたいのかなど、自分が思う転職をイメージし、その目的をはっきりさせることです。たとえば、年収を上げたいのか、やりがいを求めたいのか。そのために、3DCGデザイナーとしての専門領域を深めたいのか、あるいはマネジメント職といった領域にもキャリアを広げていきたいのか。もしかしたら、そういった目的自体が漠然としているのかもしれませんね。今後のキャリア形成の方向性によって動き方も変わってきますので、まずはブレない「転職の軸」を見つけていきましょう。

次に転職に必要な準備としては「作品(実績)の棚卸し」をすること。なぜなら、3DCGデザイナーの転職では必ずポートフォリオの提出が求められるからです。まだ形になっていなくても構いません。まずは、これまでの自分が何をしてきたのか企業にアピールするためにも、今までの実績を一度、棚卸ししておくとよいでしょう。

初めての転職活動であれば、漠然とした不安を抱くのも無理はありません。キャリアアドバイザーとの対話の中で解決することもあるかと思いますので、もし何かに迷ったら何でもご相談ください。

2.他業界からゲーム業界へ転職するために必要な心構えとは?

アニメ業界/
アニメーター

昔から大好きなゲーム業界で3DCGデザイナーを目指したいのですが、押さえるべきポイントはありますか?

自身の経験がゲーム制作のどのポジションで活かせるか、しっかり見極めることが大事です。

他業界からゲーム業界への転職は可能ですが、ただやみくもにゲーム業界を目指していてもうまくいきません。ポイントは今まで培ってきたスキルや経験が最大限に活かせる職種を狙っていくことです。

たとえば、あなたがアニメーションを得意としているなら、ゲーム制作におけるモーションデザイナーのポジションを狙って転職活動をするほうが親和性は高く、これまでの経験を活かしたアピールができるでしょう。クリエイターとしての素地であるデッサンスキル等も汎用性があるので、ゲーム業界でもその創造性は十分に発揮できると思います。

また、アニメ業界以外にも、他業界からゲーム業界を目指す方は多くいらっしゃいます。具体的にどんな例があるのか企業からの評価ポイントと共にご紹介しましょう。

他業界からゲーム業界への転職実績

背景デザイナー(アニメ業界)→背景モデラー(ゲーム業界)

【評価ポイント】

  • 3ds Maxをメインとした3DCG制作の業務実績あり(10年ほど)
  • Mayaは少し触ったことがある程度だったが、習得意欲あり
  • 制作ディレクション経験が豊富
  • ポートフォリオはデモリール(動画)で動きのあるものを多数収録

CADデザイナー(建築業界)→キャラクターモデラー(ゲーム業界)

【評価ポイント】

  • 3ds Maxを習得済み
  • ポートフォリオには、3ds Max、ZBrush等でのキャラクターモデリングの自主制作作品を多数収録

映像クリエイター(映像・エンタメ業界)→カットシーンデザイナー(ゲーム業界)

【評価ポイント】

  • 3ds Maxによる3DCGでの映像制作実績あり(CM制作、アニメーション作品など)
  • Mayaは書籍等でソフトの操作方法を習得するレベル(自主学習レベル)だったが、習得意欲あり
  • 映画や映像作品での表現方法など、ゲーム業界でも活かせる知識が豊富

キャラクターデザイナー(アニメ業界)→キャラクターデザイナー(ゲーム業界)

【評価ポイント】

  • Mayaによる3DCGでのキャラクターデザイン実績あり
  • ポートフォリオに掲載された本人の自主制作作品のテイストと入社先企業の作品テイストがマッチしていた

上記の通り、どれも前職の経験が活きた転職であることに注目です。つまり大事なのは、他業界で培った自身の経験がゲーム制作のどのポジションで活かせるのか、しっかりと見極めること。そして、ゲーム業界を目指し、独学でも自主的に取り組んで努力している姿勢をしっかりとポートフォリオや職務経歴書に盛り込むことです。そういった「ゲーム業界で働きたい」という意欲的な姿勢も企業から評価されるポイントになることを忘れずに。

ポートフォリオの見せ方や構成については、希望があれば私たちキャリアアドバイザーがサポートしますのでご安心ください。以前、週に1回のペースで2ヵ月間にわたりポートフォリオを拝見しながらアドバイスさせていただくこともありました。とことん付き合います!

一緒に納得のいくポートフォリオを作っていきましょう。

3.デベロッパー企業からパブリッシャー企業への転職は難しい?

ゲーム業界(デベロッパー)/背景モデラー

これからはもっと上流からゲーム開発に携わりたいのですが、転職活動時にアピールすべきポイントはありますか?

パブリッシャー企業を目指すなら、工夫とアイデア、能動的な姿勢が重要です。

デベロッパー企業からパブリッシャー企業へ転職する方は、もちろんいらっしゃいます。そのとき大事になってくるのは、いかに能動的な姿勢で、ものづくりに取り組めるかを伝えることではないでしょうか。

パブリッシャー企業は、あなたが主体的に考え行動できる人材かどうかを見ています。

デベロッパー企業では、クライアント企業からの要望に沿うように制作を進めることも多く、関わった作品内のどこに自分らしさを込めたのか伝えるのが難しいかもしれません。しかし、そんな中でも「〇〇を工夫して作品にアウトプットしてきた」とアピールすること、自分の考えを自分の言葉で伝えることは、転職における面接シーンでは重要になってきます。また、デベロッパー・パブリッシャーにかかわらず、自分が本当に作りたいテイスト・ジャンルとは異なるものに業務で携わっている、という場合もあるでしょう。今までの仕事事例だけでは伝わりにくい、あなた自身のオリジナリティや感性をわかってもらうためにも、ポートフォリオには、積極的に自主制作作品を入れておくことをおすすめします。

4.コンシューマーゲーム開発に携わるためにやっておくべきこととは?

ゲーム業界(スマホゲーム)/モデラー

スマホゲームからコンシューマーゲームの開発に携わる3DCGデザイナーを目指すには、どんな対策をしたらよいでしょうか。

コンシューマーゲームを意識した自主制作作品があれば、意欲面でのアピールになります。

現在、スマホゲームの開発に携わっているのなら、3DCG制作に関するスキル・経験はそのまま活かせるでしょう。ただ、スマホゲームに比べ、コンシューマーゲームはプレイするハードが高品質なので、表現できる世界観は壮大かつ精巧です。つまり、そんなゲーム作りに携わる3DCGデザイナーには、実写さながらのリアルな描写力や、顔の表情から髪の毛の1本まで、細部にわたって意識した作り込み表現が求められることが多いです。すでにそのような表現ができる技術を身に付けている場合は、これまでの制作実績をアピールすることでチャンスを掴むことができるでしょう。

しかし、まだ経験が浅い場合や、スキル面に不安を感じるような場合は、これまでの経験と合わせて、「コンシューマーゲームの制作に携わりたい」という意欲がどれくらいあるかを伝えるため、自主制作作品を用意していただくのがおすすめです。作品数は数点でも構いません。

ポリゴン数の多い作品を用意することで、コンシューマーゲームを意識した勉強をしている、やってみたいジャンルがあるというアピールに繋がります。実際、自主制作作品は必須ではないものの、用意した人の方が選考通過率は高い傾向です。

さらにコンシューマーゲーム制作で用いられることの多いUnreal Engine(アンリアルエンジン)が使えれば、即戦力として期待され、企業からの評価も高まります。コンシューマーゲーム制作で使うゲームエンジンについても勉強しておくといいでしょう。

また、ゲーム会社の中には、コンシューマーゲームの開発とスマホゲームの開発をどちらも行っているデベロッパー企業もあります。まずはそういった企業への転職を目指し、今までのスマホゲーム開発の経験を活かしつつ、段階的にコンシューマーゲームの開発に軸足をずらしていくという方法もあるかもしれません。

5.3DCGデザイナーとしての魅力を伝えるポートフォリオの作り方とは?

ゲーム業界/キャラクターモデラー

企業はポートフォリオのどこに注目しているのでしょうか。何に注意して作成すればいいか教えてください。

転職におけるポートフォリオは、単なる作品集であってはなりません。全体的に見やすく、あなたの「人材的魅力」を表現することが大切です。

転職におけるポートフォリオでは、作品の魅力を伝えることももちろん大事ですが、それ以上にあなたがどんなクリエイターなのか「人材的魅力」を採用担当者に知ってもらうことが重要です。

職務経歴書や履歴書と違って、ポートフォリオは自由度が高くテンプレートが決まっていないだけに、逆にどう作っていけばよいのかわからない、という不安もあるかもしれません。会社の同僚や友人に相談する機会もそう多くはなく、情報収集が難しくて動き出せない、という方もいるでしょう。

私たちマイナビクリエイターでは、採用支援という立場でこれまで多くのゲーム会社を見てきました。その中で知り得た「ゲーム会社への転職で求められるポートフォリオ」の特徴や、各企業からいただいているポートフォリオの選考ポイントがありますのでご紹介します。

A社(スマホゲーム企業)様の場合

ポートフォリオは、クリエイターの方の自己表現スキルそのものだと考えています。そのため、「どの順番で作品を出すのか」「全体を通して見やすくわかりやすいポートフォリオ構成になっているか」なども評価の1つです。目次や見出しを作ったり、作品そのものだけでなく画面構成にも気配りができている方は高評価に繋がりやすいですね。

また、最初に目に入る作品は、面接官の印象にも残りやすく、これを一番見てほしいんだ、と当社では考えていますので、自信のある作品を最初のほうに持ってくるとベターかな、と思います。

データ容量などスマホゲームならではの制限の中で、いかにリアルな表現ができるか、またモーションデザイナーやアニメーターの方については、デモリールによるポートフォリオがあると、その方の持つスキルを確認しやすいです。

B社(コンシューマーゲーム企業)様の場合

ポートフォリオでは、これまでの業務上での実績・スキルはもちろんですが、立体を捉える力、空間把握能力といった、アートの基礎的なスキルが備わっているかといったことも見ています。そのため、ポートフォリオにデッサンや着彩など、学生時代に制作した作品がある方は、それも入れていただけるとよりよくスキルの評価ができます。

また、ファンアートなど、趣味で描いた作品も入れていただくことで、業務での作品のみでは見えなかった、その方のやりたい作品のテイストなどを加味して判断することができます。

C社(ゲームデベロッパー企業)様の場合

ご提出いただいた作品の点数が少なすぎてスキルの判断ができない、逆に多すぎてどれがコアスキルなのか判断できない、といったことがあります。

もちろんご経験年数によりますが、15〜25ページくらいのポートフォリオが一番ちょうどよいです。

また作品データをzipファイルに無造作に格納しているだけで、コメントなども何もなくご提出されているものも時折お見かけしますが、やはりしっかりと1つのポートフォリオ作品としてまとめ、「制作時間」「注力したポイント」など、ひと言コメントを添えるだけで、面接官が受ける印象はぐっと変わります。

いかがでしょうか。以下大きく分けて5つのポイントにまとめることができそうですね。

  • 目次や見出しを工夫し、全体的に見やすく
  • 今までの実績だけでなくオリジナルの作品も加えて、幅広いクリエイティビティをアピール
  • 作品数は多すぎても少なすぎてもだめ。15〜25ページがちょうどいい
  • 作品にはキャプション(制作時間、ポイントなど)も書き添えること
  • 動きが見せたいなら、デモリールの作成も検討

ポートフォリオの重要性を認識されていない方は、いまだに多いのですが、3DCGデザイナーに限らず、デザイナー職であれば企業の選考における評価の8〜9割がポートフォリオで決まると言っても過言ではありません。ポートフォリオの見せ方1つで、選考の通過率が大きく変わるのです。

デッサン等、アート的側面を重視する企業がある一方で、そういったことより、あくまでも実績を評価する企業もあります。それに関しては、私たちキャリアアドバイザーが企業の傾向を見ながらアドバイスさせていただくので、希望する企業に合わせたポートフォリオを一緒に作成していきましょう。

デモリールについては、動画ファイルを送っていただくのはもちろん、YouTubeをはじめ、ネット上で閲覧できる形でまとめてあると見やすいですね。その際、尺は3分以内に収めるのがよいでしょう。できるだけ多くの動き(パターン)を収録し、ポートフォリオ同様、どこにこだわったのかポイントを自分の言葉で語れるようにしておいてください。

これらのポイントを参考に「転職に効くポートフォリオ」を作っていきましょう。何かわからないことがあればいつでも相談してください!

まとめ

近年、キャリアアップを目指し転職をする人や、やりがいを求めて他業界からゲーム業界への転職を目指す人は増えています。

しかし中途採用の場合は実績を求められることが多く、今までの自分のキャリアが通用するのか不安に思う人や業界未経験からの転職に高いハードルを感じる人も多いでしょう。

そこで知っておいていただきたいのは、あなたが前職で培ったスキルや経験は、必ず武器になるということです。大事なのは、それをどのように活かしてアピールしていくか。たとえば転職に効くポートフォリオを作るにはどんなことに留意すべきか、希望する企業からの評価を高めるためにはどんなアピールをするのが効果的かなど、転職活動にはいくつものコツがあります。

私たちマイナビクリエイターでは、今までに得たさまざまな転職ノウハウをもとに、求職者一人ひとりに合わせた転職活動の支援を行っていきます。まだ具体的な転職時期が決まっていなくても構いません。何か気になることがあれば1人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。お待ちしています!

この記事を書いた人

マイナビクリエイター編集部

マイナビクリエイター編集部は、運営元であるマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーやアナリスト、プロモーションチームメンバーで構成されています。「人材」という視点から、Web職・ゲーム業界の未来に向けて日々奮闘中です。

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