動画編集者のポートフォリオの作成方法やポイント、注意点を解説
動画編集のスキルを活かして転職を目指すうえで、ポートフォリオは自分の経験や強みを伝える重要な資料です。どのような作品をどんな形でまとめるかによって、採用担当者に与える印象は大きく変わります。
そこで本記事では、動画編集者の効果的なポートフォリオ作成のポイントや注意点を解説します。
目次
ポートフォリオとは
動画編集者のポートフォリオとは、これまでの自分の作品(成果物)をまとめた作品集であり、採用担当者に自分のセンスや作風、動画制作スキルやクオリティを評価してもらうための自己PRツールです。
企業の担当者は動画編集者のポートフォリオのどこを見ている?
企業の担当者は動画編集者のポートフォリオを見て次の6点をチェックしています。担当者のポートフォリオのチェックポイントがわかれば、よりアピール力の高いポートフォリオを作成できます。
【採用担当者がチェックする6つのポイント】
- 作品・成果物そのもののクオリティやテイスト
- 作品・成果物にいたるプロセス
- 作品・成果物における担当業務
- 使用できるツール・スキルレベル
- 仕事へのこだわりや将来のビジョン
- ポートフォリオそのものの見やすさ・構成
チェックポイントは基本的には他のクリエイティブ系職種と変わりません。クリエイター採用担当者は自身が経験者であるケースが多いため、ポートフォリオを見れば応募者の実力や人となりがわかるというケースも多いです。そのため、動画編集者のポートフォリオを単なる「これまで制作した作品集」にするのではなく、上記の6点を押さえつつセンスや個性が担当者に伝わるものにすることが重要です。
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動画編集者のポートフォリオは目次・自己紹介・作品で構成する
採用担当者が求める情報を明確に伝えることを最優先とするため、動画編集者のポートフォリオは目次・自己紹介・作品の順で掲載しましょう。
【ポートフォリオの構成】
- 目次
- 自己紹介
- 作品
動画編集者に限らずクリエイターのポートフォリオに一定のフォーマットはありませんが、自己PRツールとして採用担当者に刺さるポートフォリオにするなら、この構成にすることでわかりやすく見やすいものにすることができます。
まず、ポートフォリオの冒頭部分には目次を設けましょう。目次は単に見出しを羅列するものではありません。見ただけで作成者のポリシーや伝えたいことがわかるような見やすい目次にすることが重要です。採用担当者は、目次で応募者のデザイン能力やわかりやすく相手に伝える能力、さらに受け手を考えた作品を作れるスキルの有無をおおよそ判断できるためです。
目次にはテキストだけでなくサムネイル画像やアイコンなどを用い、視覚的にもわかりやすくセンスのよいものにしましょう。デザインや配置にも配慮することで、採用担当者の目を引き、評価をぐっと高めることができます。
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次に、ポートフォリオには自己紹介を記載します。自己紹介は次項で紹介する作品に興味を持ってもらうための導入部分です。氏名や職歴などの基本情報のほか、受賞歴や主たる実績、スキルセットなどを端的に紹介するだけでなく、クリエイターとしての自分のこだわりや信念、熱意も盛り込みましょう。
【自己紹介に入れる主な記載事項】
- これまで経験した業務やポジション
- 特筆すべき実績や受賞歴
- クリエイターとしてのこだわり、信念、得意分野
- スキルアップのために実践している行動
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ポートフォリオの最後には、これまで制作した作品を掲載します。ただし、作品を羅列していくのではなく、1作品ごとに作品説明を掲載します。掲載する作品も採用担当者が見やすい10〜20作品程度にしましょう。
【作品に加えるディスクリプション例】
- 作品タイトル(Webサイトの場合はURL)
- 作品のビジュアル(写真、スクリーンショットなど)
- クライアント名
- 制作年月日
- ターゲットユーザー(年齢、性別、居住地など)
- この作品の狙いや目的(例:新商品の広告キャンペーン、コンバージョン率の向上など)
- 作品のコンセプトやポイント
- クライアントの意向や制作上の制約などの経緯(守秘義務違反にならない範囲で記します)
- 制作時間
- 使用ソフト、使用言語などの制作環境
- プロジェクトチームで制作した作品の場合はあなたの担当領域とポジション
動画編集者はポートフォリオに動画作品のQRコードやURLも記載しておくと、作品から興味を持った採用担当者がその場でアクセスしやすくなるため効果的です。
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動画編集者のポートフォリオで重要な4つのポイント
動画編集者のポートフォリオは、次の4つのポイントをおさえて作成しましょう。それだけでポートフォリオのクオリティや評価をぐっと上げることができます。
採用担当者の視点に立ってみる
採用担当者の目線で考えながら、ポートフォリオを作成しましょう。
自身の経歴や作品をアピールするだけの一方通行のポートフォリオは相手の心に響きません。重要な自己PRツールとしてさらに価値のあるものにするには、視座を高めて俯瞰的・客観的な視点からまとめることが重要です。特に採用担当者が求めている人材・スキルを考慮しながら作成することで、さらに説得力のあるものになるでしょう。
ポートフォリオ内で動画が再生できるような仕組みにする
動画編集者のポートフォリオには作成した作品の動画を再生できるようにURLやQRコードを掲載しましょう。
YouTubeやGoogle Drive、Vimeoなどに作品をアップロードし、そこから再生用URL・QRを取得するのが一般的です。ポートフォリオには作品のサムネイル画像を掲載し、作品に興味を持った採用担当者がURLやQRコードの導線からすぐに作品を視聴できる仕組みにすることで、ポートフォリオの質や印象を一段階上に引き上げることができます。
作品の制作にかかった工数、使用したツール、マネジメント人数
などをしっかりと記載する。
ポートフォリオには掲載する作品の詳細なプロジェクト情報を明記しましょう。
具体的な説明をつけることで制作過程の説得力が高まり、採用担当者にも内容や動画編集者としてのスキルが伝わりやすくなります。さらにクライアントからの感想やコメントを掲載すると信用性もより高まり、信頼できる動画編集者としての評価を上げることができます。
こだわったポイントをどのようにクリエイティブに反映したのかを
言語化して記載する
掲載した作品について、目的やこだわりを実現するためのプロセスもわかりやすく記載しましょう。
言語化することで自分のこだわりや工夫、クリエイティブに反映する際の思考過程やスキルを明確に採用担当者に示すことができます。作品作りにおける起承転結の流れの明確化は、仕事への取り組み方や編集スキルの可視化だけでなく、他の編集者との差別化にも役立ちます。
ポートフォリオを作成する際は著作権にも注意!
動画編集者がポートフォリオを作成する際、法的トラブルを回避するために、著作権には厳重な注意が必要です。
権利が企業に帰属するクリエイティブを掲載する際は、作品の権利帰属や素材の出典を明示しておきましょう。事前に掲載の許可を文書で得ておくとさらに安心です。また守秘義務がある作品であればその点にも注意しましょう。
著作権や守秘義務に配慮し遵守する姿勢はプロ意識の証明にもなり、採用側にとっても信頼して仕事を依頼できる人物という安心材料となります。
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対応可能なファイルおよびサイト
- ファイル: jpg / png / gif
- サイト: YouTube / SoundCloud / SlideShare / Sketchfab
作品の公開方法もパスワードで閲覧可能な相手を限定できるためセキュリティ面でも安心して使えます。
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本記事では動画編集者のポートフォリオについて、採用担当者に評価される構成やおさえておくべき注意点について解説しました。ポートフォリオを作成する際は、「1採用担当者の視点に立ってみる2ポートフォリオ内で動画が再生できるような仕組みにする3作品の制作にかかった工数、使用したツール、マネジメント人数などしっかりと記載する4こだわったポイントをどのようにクリエイティブに反映したのかを言語化して記載する」の4点に配慮することで、あなたがどんな人材なのか、採用担当者により伝わりやすいポートフォリオを作成できます。
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