【例文あり】ゲームディレクターの自己PR作成のポイントと手順を解説
ゲームディレクターは業務内容も幅広く責任も重大ですが、ゲーム制作の責任者として大きなやりがいを感じられる仕事であり、キャリアの目標としている人も少なくありません。ただし、転職難易度は高いと言えるでしょう。
そこでこの記事では、ゲームディレクターを目指す人のために、ゲーム会社の採用担当者に刺さる自己PRの作成手順やチェックされるポイントを解説します。
目次
ゲームディレクターの仕事内容と平均年収
自己PRを作成する前に、まずゲームディレクターの仕事内容を知り、どんなことができると自己PRに繋がるのか考えましょう。
ゲームディレクターは、ゲーム開発現場におけるリーダーです。具体的には、ゲームの企画立案から開発チームの編成、現場への指揮・監督、そして完成後は運用・保守までとゲーム制作の全体を統括することになります。
ゲームディレクターの気になる平均年収についてですが、マイナビクリエイターの求人情報から算出すると、およそ612万円です。※2024.7マイナビクリエイター調べ
ゲームディレクターの自己PRを作る手順
ゲームディレクターへの転職難易度は決して低くはありませんが、自身の能力やスキル、強みを十分にアピールできれば採用の可能性は高まることでしょう。
ここでは、採用担当者に刺さる自己PRを作成するための手順を解説します。
手順1自分のスキルや経験の棚卸し・自己分析をする
客観的に自己分析を行うために、まずは自分のスキルや経験の棚卸しを行うことが重要です。
具体的には、案件概要や担当業務、チーム体制、予算、実績などを1つずつ書き出しながら、その際に感じたことや学んだこと、心がけていたことも合わせて記載しましょう。
このように棚卸しを行うことで、自身が保有するスキルや得意な領域などが明確になります。また、ゲームディレクターとしての仕事をする際の取り組み方や強み、仕事観といった固有のアピールポイントがはっきりします。
手順2徹底した企業研究を行う
スキルや経験の棚卸しや自己分析が完了したら、応募する企業の研究も徹底的に行いましょう。
採用担当者は、応募者のスキルや経験だけでなく、自社の社風やニーズにマッチしているかどうかも判断して採用を決めています。そのため、その会社のゲームタイトルや内容、反響や口コミを調べ、自身でもゲームをプレイしてみることが重要です。
手順3具体的な数字やエピソードを入れながら自己PR文を作成する
スキルや経験の棚卸しとゲーム会社の企業研究ができたら、実際に自己PR文を作成しましょう。重要なのは、携わった案件の成果を数字を用いて具体的にアピールすることです。たとえば「私が担当したプロジェクトでは、売上を前年比で〇%向上させました」といったように、具体的な数字を用いると説得力が増します。
さらに、独自性のあるエピソードを加えることで実績の効果を強めることができ、オリジナリティのある魅力的な自己PRを作成できるでしょう。
手順4何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
作成した自己PRを何度も確認し、どこを改善すればより伝わりやすくなるかを考えましょう。また、他人の意見やフィードバックを積極的に取り入れ、よりわかりやすく適切な表現ができるように、改善することが重要です。
ゲームディレクターへの転職|自己PRで重視されるポイント4つ
次に、ゲームディレクターの自己PRで企業が見ている以下4つのポイントを解説していきます。
ゲームディレクターに必要なスキルを持っているか
ゲームディレクターに必要なスキルは多岐にわたりますが、中でも重要なのが以下のスキルです。
企業がゲームディレクターに求める7つのスキル
- ゲーム企画力や構成力
- マネジメントスキル
- スケジュール管理能力
- コミュニケーションスキル
- プログラミングスキル等の専門スキル
- マーケティングスキル
- プロモーションスキル
ゲーム制作の基礎知識だけでなく、スムーズに制作を進めるためのスキルやリリース後のゲームの売上をアップさせるためのスキルを持っていると高く評価されます。
ゲームディレクターとしての経験や関連する経験があるか
ゲームディレクターへの転職を目指す際、採用担当者は候補者にゲームディレクターとしての経験があるかどうかを重視します。
とはいえ、ゲームディレクターとしての経験がない場合でも可能性はゼロではなく、関連する分野での経験が評価されることもあります。具体的には、リーダーシップがあり、プロジェクトマネジメント経験やチームマネジメント経験などをアピールすることで、ゲームディレクターに必要な問題解決能力やコミュニケーション能力があると見なされるでしょう。
業務に役立つ資格を保有しているか
ゲームディレクターの仕事には、弁護士資格や医師免許のように絶対に保有していなければならない資格はありません。
ただ、以下のような資格があると現場スタッフのマネジメントや個々の技術に関する理解が深まり、現場スタッフとの信頼関係を築きやすくなります。
ゲームディレクターに役立つ8つの資格
- プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
- CGクリエイター検定
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- プログラミング言語の資格
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
入社への熱意や、入社後のキャリアプランがあるか
ゲームディレクターは「面白いものを作りたい」という強い思いがあることが重要です。多くの人に受け入れられ、楽しませる作品をこの会社で作りたいという熱意は、採用担当者にとってとても魅力的に映ります。
また、採用担当者は採用のミスマッチを防ぎ、自社で活躍する人材かどうかを判断するためにキャリアプランを質問するケースもあります。そのため、応募企業に在籍したうえでのキャリアプランも考えておきましょう。
すぐ使えるゲームディレクターのポイント別自己PRの例文
これまで自己PRの作成手順と重視されるポイントを解説してきました。ここでは、そのポイントを踏まえて具体的に経験者・未経験者別に自己PRの例文を紹介します。
経験者向け/ディレクションや企画に携わった経験をアピールした例文
私は現職でゲームディレクターとして5年間働いてきました。これまで5件のゲーム制作に携わってきましたが、どの現場でも特に力を入れてきたのがデザイナーやプログラマーなど各専門スタッフとのスムーズな連携です。
具体的には、スタッフからの意見を能動的に聞き、自身も関連する専門知識を身につけ建設的な提案をするなど、積極的に自分から働きかけて信頼関係の構築に力を入れています。その結果、制作現場ではそれぞれが最大のパフォーマンスを発揮でき、当初に想定していた以上の作品作りをすることができました。クライアントからも高い評価を得ることができただけでなく、課金率5%、ユーザー数20%アップなど数字の面でも成果を上げることができています。
この経験とスキルを活かし、これまで数々の人気作品を制作している貴社でプレイヤーの心を惹きつける作品を制作したいと思います。
経験者向け/社風・傾向への理解をアピールした例文
前職では、ゲームディレクターとして数多くのプロジェクトに参加しました。その中で、クリエイティブを発揮する柔軟性と、同時に厳格なプロジェクト管理をバランスよく遂行することで、ゲーム開発においての柔軟性とリーダーシップの重要性を深く実感しました。
また、ユーザーの期待を超えるゲームを提供するために、ストーリーテリングの強化に注力し、プレイヤーからの直接的なフィードバックを取り入れ、ゲームの改善と進化を実現してきました。
貴社は最新トレンドに対応するアプローチとダイナミックなストーリーを重視しており、私の持つリーダーシップとクリエイティブな解決策を組み合わせて、貴社に貢献したいと考えています。
未経験者向け/ゲームディレクターに必要なスキルを持っていることをアピールした例文
私は前職でのプロジェクトマネージャーとしての経験を通じて、ゲームディレクターに必要なコミュニケーションスキルとマネジメントスキルを磨いてきました。特に、大手企業とのコラボプロジェクトでの予算不足と人員不足の課題に直面した経験が記憶に残っています。その際、ていねいな交渉と関係者との綿密な連携を通じて、問題を解決し、プロジェクトを期限内に成功に導くことができました。
これらの経験を通じて、チームのメンバーとの強固な関係構築や、課題解決のための効果的なコミュニケーションの重要性を学びました。貴社でも、これまで獲得したスキルを活かし、ゲームディレクターとして円滑な進行や課題の解決に貢献できると自負しています。
未経験者向け/仕事に役立つ資格を持っていることをアピールした例文
私は3年前からゲームディレクターとしてのキャリアを目指し、専門学校でゲームデザインとプロジェクト管理に関する基礎知識だけでなく、CGクリエイター検定やプロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格といった資格も取得しました。
これらの資格を取得することで、プロジェクトマネジメントやゲーム制作の基礎を理解し、プロジェクトのスムーズな進行や成果物の品質管理に対する知識を深めることができました。
貴社ではゲームディレクターとして、私がこれまで学んだ知識と資格を活かし、チームと協力して革新的なゲーム体験を提供することに貢献します。
ゲームディレクターの自己PRの添削をマイナビクリエイターがお手伝い
ゲームディレクターの自己PRで重視されるポイントは「1ゲームディレクターに必要なスキルを持っているか2ゲームディレクターとしての経験や関連する経験があるか3業務に役立つ資格を保有しているか4入社への熱意や、入社後のキャリアプランがあるか」の4つです。
ゲームディレクターの自己PRを作ったものの、自信が持てない方はマイナビクリエイターへご相談ください。キャリアアドバイザーがあなたの自己PRを添削し、ブラッシュアップします。