【完全版】履歴書の書き⽅まとめ - テンプレート⼊⼿から正しい書き⽅、最終確認の⽅法まで
転職活動をするとき、ほぼ間違いなく必要となるのが履歴書です。このページには、履歴書テンプレートの入手方法から、守るべき記入ルール、提出時のマナー、最終チェックの方法まで、履歴書の作成に必要な情報がすべてまとまっています。「受かる履歴書を書きたい!」と思っている人は、ぜひこのページの内容とリンク先の記事をじっくりと読んでください。どこに出しても通用する、書類選考に強い履歴書を書けるようになっているはずです。
自分に合った履歴書テンプレートを手に入れよう
履歴書を作成するには、まずテンプレートを手に入れるのがおすすめです。履歴書は、自分の学歴・職歴や免許・資格、志望動機などを「定型的」に1つの書類としてまとめたもの。慣習的にルール化されたレイアウト、記載方法があるため、転職サイトなどからダウンロードできる履歴書テンプレートや厚生労働省が推奨している履歴書を活用するのがベストなのです。
また、マイナビクリエイターでは、WebディレクターやWebデザイナー、エンジニア、ゲームクリエイターといったクリエイティブ職用に最適化された履歴書テンプレートを用意しています。「学歴・職歴」欄と「志望動機・自己PR」欄が大きくレイアウトされているので、転職回数が多い人、アピールしたいスキルや実績が多い人も書きやすいはず。ぜひダウンロードしてご利用ください。
厚生労働省様式の履歴書テンプレート
マイナビクリエイターオリジナルの履歴書テンプレート
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履歴書の記入見本と正しい書き方
履歴書は「形式」が非常に重要視される書類です。定められた内容をルールに則って正しく、抜け漏れなく記入することが求められます。
ここからは、履歴書の各項目の正しい書き方を記入見本と共にまとめていきます。ルールから逸脱してしまうと採用担当者からネガティブな印象を持たれやすいので、必ず確認してください。加えて、履歴書全体を通して下記のポイントを意識することも重要です。ぜひ実践してください。
履歴書を書くときのポイントとルール
- 事実に基づいて記入する。嘘をつかない
- すべての項目を埋める。空欄を作らない
- 誤字脱字は絶対にNG
- 読みやすさを最優先して、文字の大きさや文字数を調整する
- 手書きで作成する場合は、可能な限りていねいに書く
履歴書の記入見本
1日付(提出日)の正しい書き方
履歴書に記入する「日付(提出日)」は、履歴書に記載されている内容が「どの時点」での事実であるかを示す意味を持っています。応募時には可能な限り最新の情報を伝えるのがベスト。郵送する場合は「投函日」、データで提出する場合は「送信日」、面接で手渡しする場合は「面接当日の日付」を記入します。
また「年」を西暦で書くか、和暦で書くかについてのルールはありません。履歴書全体で統一されていればOK。ただし、「S(昭和)」「平成(H)」のような略式表記はNGです。
日付(提出日)の書き方のポイントとルール
- 郵送で提出する場合は「投函日」、データで提出する場合は「送信日」を記入する
- 面接時に手渡しで提出する場合は「面接日」を記入する
- 西暦、和暦は履歴書全体で統一する
- 元号の略式表記はNG
2氏名・生年月日
原則として「氏名」は戸籍に登録されている漢字を用いて記入します。書きやすいから、書きなれているからといって略字で書くのは避けましょう。PCで作成する際は変換ミスに注意。正しい文字を選択できているかを慎重に確認してください。「ふりがな」は漢字の真上に記入するとバランスがよくなります。
続いて「生年月日」を記入する際の注意点は2つ。1つは「年」の表現方法です。履歴書全体で統一されるよう西暦、和暦を選択します。もう1つは「年齢」。年齢は「日付(提出日)」時点での「満年齢」を記入します。履歴書を作成した日と実際に提出する日の間に誕生日を迎える場合は注意が必要です。
氏名・生年月日の書き方のポイントとルール
- 「氏名」は戸籍に登録されている正しい漢字で記入する
- 「生年月日」の西暦、和暦は履歴書全体で統一する
- 「年齢」は「日付(提出日)」時点での満年齢を記入する
3写真
写真は履歴書を構成する要素の中で最も目立つものです。写真から受ける印象が採用担当者の評価に影響を与えてしまう可能性は否定できません。とはいえ、過剰に着飾ったり、身なりを整えたり、個性をアピールしたりする必要はないでしょう。「ビジネス書類における証明写真」であることをしっかりと理解し、ルールに則って撮影、貼付することが最重要です。下記のポイント・ルールと記事をしっかりチェックしてください。
証明写真のポイントとルール
- サイズは縦4cm×横3cm(履歴書や応募企業の指定を優先)
- 3ヵ月以内に撮影したものを使用する
- 正面を向いて無帽で撮影する(目にかかる長い前髪やマスクもNG)
- 背景は白、グレー、青の3色から選ぶ
- フォーマルなビジネスウェアを着用して撮影する
4住所・連絡先(メールアドレス・電話番号)
履歴書の「現住所」の欄には、「日付(提出日)」時点での住所を、都道府県から省略せずに記入します。アパートやマンション名も省略しないこと。絶対にNGではないのですが、「丁目」「番地」「号」を「ー(ハイフン)」で繋いだり、「号室」を省略するのも避けたほうが無難です。「ふりがな」欄には住所の町名までと建物名のふりがなを記入しましょう。
また「メールアドレス」と「電話番号」には、「確実に連絡を取れるもの」を優先して記入します。ただし、連絡がつきやすいからといって、現職の企業から支給されている携帯電話の電話番号やメールアドレスを書いてはいけません。転職活動はあくまでプライベートなものです。業務外の行動に企業から支給されたものを使用することになるので、ビジネスパーソンとしての常識を疑われてしまいます。
住所・連絡先(メールアドレス・電話番号)の書き方のポイントとルール
- 「現住所」には「日付(提出日)」時点での住所を省略せずに記入する
- 「ふりがな」は住所の町名までと建物名に対して記入する
- 「メールアドレス」「電話番号」は確実に連絡が取れるものを記入する
5学歴・職歴
履歴書の中で最もスペースが大きく、メインの要素といえるのが「学歴・職歴」欄です。採用担当者が最も注意深くチェックする内容なので、ルールからはみ出た書き方をするとネガティブな評価を受けやすくなります。しっかりと正しい書き方を覚え、ていねいに記入しましょう。
学歴・職歴の書き方のポイントとルール
- 「学歴」「職歴」は見出しをつけ、分けて記入する
- 「年」の西暦、和暦は履歴書全体で統一する
- 「学歴」の学校名は省略せずに正式名称を記入する
- 「学歴」は原則として高校入学から記入する
- 「職歴」の企業名は省略せずに正式名称を記入する
- 「職歴」にはスペースが許す限り、配属先も記入する
- 退職歴は「一身上の都合により退職」と記入する
- 在職中の場合には、「職歴」の最後に「現在に至る」と記入する
- 「学歴・職歴」欄の最後は「以上」で締めくくる
6免許・資格
履歴書の中で唯一、知識やスキルを客観的な視点でアピールできるのが「免許・資格」の欄です。わかりやすく、ルールを守って記入することで、採用担当者の評価がプラスになることもあります。自動車の運転免許はもちろん、応募企業での業務に関連する資格は積極的に記入しておきましょう。
免許・資格の書き方のポイントとルール
- 免許・資格の名前は省略せずに正式名称を記入する
- 「年」の西暦、和暦は履歴書全体で統一する
- 「取得」「合格」などを免許・資格に合わせて記入する
- 運転免許を上部にまとめて記入する
- 最後に右寄せで「以上」と記入する
- 免許・資格を保有していない場合は空欄にせずに「特になし」と記入する
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7志望動機・自己PR
履歴書の中で「志望動機・自己PR」の欄は、とても自由度の高いスペースです。だからこそ、「読みやすさ」「わかりやすさ」を重視してください。採用担当者は1日に大量の履歴書に目を通しています。ひと目で「読みたい」と思わせる工夫が大切なのです。どんなに高い入社意欲や優れたスキルをアピールしたとしても、読んでもらえなければ意味がありません。
志望動機・自己PRの書き方のポイントとルール
- 不自然な余白が残らないように文字数を調整する
- 読みやすさを重視して文字の大きさ、文字数を調整する
- 改行を上手に活用する、見出しをつける
- ほかの会社ではなく、応募企業を志望している理由を書く
- 入社後に携わりたい業務や実現したい働き方を具体的に書く
- 入社後の業務に役立てられるスキルや経験を書く
- スキルや経験は裏付けとなるエピソードと共に書く
【職種別】志望動機の例文集を見る
8趣味・特技
先述の「志望動機・自己PR」と同様に、「趣味・特技」の欄も書き方が自由な分、記入方法を迷いがち。ポイントは見出しをつけたり、箇条書きにしたりして、できる限り簡潔に書くことです。興味・関心や人柄を伝える意味合いが強いものなので、正直に自分の好きなこと、得意なことを書きましょう。また、応募企業で想定される業務に関係のある趣味や特技があるのであれば、積極的に記入することをおすすめします。
趣味・特技の書き方のポイントとルール
- 不自然な余白が残らないように文字数を調整する
- 読みやすさを重視して文字の大きさ、文字数を調整する
- 改行を上手に活用する、見出しをつける、箇条書きにする
- 面接で質問されても的確に回答できるものを記入する
- 応募先の業務に関係するものを優先して記入する
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9本人希望記入欄
最後に「本人希望記入欄」は、入社や業務の遂行にあたって絶対に譲れない条件を記入するスペースです。特に強い希望がないのであれば、「貴社規定に従います。」とだけ記入しましょう。仮に希望する年収や勤務地がある場合でも、安易に記入するのは避けましょう。「それ以外の条件では絶対に働かない」という強い意思表示として受け取られてしまう可能性が高く、選考時に不利に働いてしまうことがあるためです。
本人希望記入欄の書き方のポイントとルール
- 絶対に譲れない条件のみを記入し、調整や交渉が可能な条件は安易に記入しない
- 特に希望がなければ「貴社規定に従います。」と記入する。空欄にはしない
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履歴書の正しい提出方法とマナー
転職活動において履歴書は、れっきとしたビジネス書類です。提出の方法にもルールといえるような一定のマナーが存在します。以降のページでは「送付状・添え状」の書き方、「封筒」の選び方、書き方、「サイズ」について解説しています。確実に実践し、思わぬマイナス評価を招かないように注意してください。
送付状・添え状
履歴書を郵送で提出する場合は、送付状・添え状を同封するのがマナーです。「いつ、誰が、誰に宛てて、何を、どれだけ」送ったのかを確実に伝えることができ、挨拶文を入れることで相手への気遣いや感謝を示すこともできます。マイナビクリエイターでは、一般的な送付状・添え状のテンプレートを用意しているので、ぜひ活用してください。
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封筒
履歴書を郵送した場合、採用担当者が最初に目にするのは「封筒」です。しっかりとしたビジネスパーソンであるという第一印象を与えるためにも、封筒選び、宛名書きの基本的なマナーを学んでおきましょう。ビジネスマナーを守り、誠実に仕上がった封筒は、ライバルに差をつけるチャンスにもなります。
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履歴書のサイズ
履歴書のサイズにはA4とB5をはじめ、さまざまなタイプがあり、どれがよいのか迷いやすいものです。最近ではテンプレートを利用してPCで作成するケースが多いため、用紙サイズに注意が向かないこともあります。採用担当者の立場になったとき、どのサイズの履歴書がベターなのでしょうか。履歴書のサイズ選びについて確認しておきましょう。
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履歴書提出前の最終チェック
どんなに注意深く作成しても、人間である以上、うっかりミスを完璧に防ぐことはできません。履歴書を提出する前には必ず間違いやミスがないかを確認してください。最後の最後まで慎重さを維持することが、採用担当者にポジティブな印象を与える「受かる履歴書」を作成する秘訣です。
誤字脱字はないか
誤字脱字は採用担当者からマイナス評価を受けやすいミスの代表例です。「おおざっぱ」「真剣さに欠ける」「確認を怠る」といった、印象を与えてしまう可能性が高いので、注意深く確認すること。
文字があふれていないか
Excelファイルのテンプレートで作成したときに発生しがちなのが文字のあふれです。入力・編集時にはセルに収まっていても、PDFに変換する際に文字があふれてしまうケースが少なくありません。1行丸ごと切れてしまう場合が多いので、PDFに変換したあとにも慎重に見直しをしましょう。
文字サイズ・フォントが統一されているか
文字サイズが極端にばらついている履歴書は見栄えがよくありません。文字サイズは「特大(氏名)」「大(学歴・職歴や免許・資格)」「中(住所、志望動機・自己PRなどの文章)」「小(ふりがな)」の4パターン程度に収めるのがよいでしょう。フォントは1つに統一するのがおすすめです。
空欄が残っていないか
履歴書の記入欄はすべて埋めるのが鉄則です。空欄が残っていると「未完成の状態で提出された」という印象を与えてしまいかねません。記入することがない場合も「特になし」「同上」など、記入欄に合わせた文言を書き込んでください。
ファイル名・ファイル形式は適切か
データで履歴書を提出する際に注意したいのがファイル名です。採用担当者が見たときにどんなファイルなのかをひと目で理解できるように名前を付けてください。最低限、「履歴書」「氏名」はファイル名に含めたほうがよいでしょう。また、ファイル形式は他人が編集できないようにPDF形式に変換して提出するのが通常です。
クリエイターの「面接」&「ポートフォリオ作成」のコツ
転職活動において重要なのは履歴書だけではありません。むしろ、履歴書は形式的なものにすぎず、採用選考を本当に左右するのは「面接」や「ポートフォリオ」「職務経歴書」であるという見方が一般的です。マイナビクリエイターでは、クリエイターならではの面接ノウハウ、ポートフォリオの上手な作成法を多数紹介しています。ぜひ参考にしてください。