【転職】最終面接の逆質問が思いつかない人へ - 注意点と質問例を徹底解説

最終面接の重要な役割は、応募者の入社意欲や、企業理念への理解・共感度、企業風土や文化へのマッチ度などを見極めることです。ミスマッチによる早期離職は、応募者にとっても企業にとっても大きな損失で、ほかの社員への影響も懸念されるためです。

業務に必要なスキルや経験があるかどうかは一次面接、二次面接で確認済みなので、最終面接ではあまり深く触れられないケースが多いようです。最終面接ではこれまでと異なる観点で評価されていることを、常に意識しておきましょう。

経営層との意見交換の際にも問題なくコミュニケーションが取れるかどうか、といった点も最終面接の重要な評価ポイントです。一次面接、二次面接では問題なくコミュニケーションが取れても、役員面接となると緊張してしまったり、何を話したらいいかわからなくなってしまうこともあるものです。

必要以上に身構えたりへりくだったりする必要はありませんが、あまりフランクになりすぎるのも場に相応しくありません。相手の立場を理解し、敬意を払いながらも堂々とコミュニケーションが取れるよう、しっかりと逆質問を準備しておきましょう。

自分で調べれば済むことをわざわざ経営陣に質問するのはやめましょう。企業理念や事業内容といった基本情報そのものではなく、それらの情報を踏まえてさらに深堀りした質問をするのであれば問題ありません。事前に企業研究してきたことと、それらの内容に対する関心の高さをしっかりアピールできる質問を考えましょう。

YesかNoかで答えられるクローズドクエスチョンは、相手が回答した時点で会話が終了してしまい、それ以上話題が広がらない場合があります。質問するときは「□□についてこのように認識していますが合っていますか」といった事実確認ではなく、「□□について○○さまはどう思いますか」というように、面接官自身の考えを聞く質問をすると、相手の印象に残りやすくなります。

前の項目とも繫がりますが、役員クラスの面接官に対して、その立場を理解したうえで「経営陣としての考えを聞きたい」という関心度を示すことも大切です。現場の業務に関することなど具体的な事実の確認ではなく、組織全体を俯瞰する立場だからこそ答えられるような、少し抽象度を上げた質問を考えてみましょう。

時間配分についても配慮が必要です。企業や面接官によって異なるので一概には言えませんが、一般的に最終面接の所要時間は30～45分程度で、その中で逆質問の時間は5分～10分程度と考えるとよいでしょう。

いくつも質問をすると時間が長引いて、面接官の後の予定に響いてしまう場合もあります。追加の質問をしたい場合は、「もう１つお聞きしたいことがあるのですが、まだお時間は大丈夫でしょうか」など相手への配慮を忘れないようにしましょう。

最終面接で大切なのは、一次面接、二次面接と一貫性のある発言をすることや、しっかりと企業理解をしたうえで発言すること、高い入社意欲を示すことなどです。最終面接の通過率を上げるための対策について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。