【転職】一次面接で使える逆質問の例文7選!面接通過のポイントやNG例も紹介
逆質問とは、採用面接において「何か質問はありますか」と、面接官に対する質問を求められることです。転職の面接は多くの場合、一次面接、二次面接、最終面接という段階を踏んで実施され、それぞれの面接の終盤で逆質問の時間が設けられます。
まずは一次面接を通過するために、逆質問に関してどのような対策をしておけばいいのでしょうか。この記事では、一次面接の逆質問を考える際のポイントや、すぐに使える例文、NG例などをご紹介します。
目次
一次面接の逆質問において何を見られているか
一次面接の面接官は、人事部など採用を担当する社員が務めるケースが大半です。書類選考を通過している時点で、あなたの経歴やスキルなど応募書類に書かれている情報は、面接官に把握されています。一次面接で面接官が確認したいのは、書類だけでは判断できない人柄や、応募書類に書かれた内容の信ぴょう性などです。
特に以下の2点についてチェックされていることを意識しておきましょう。
基本的なビジネスマナー
ビジネスシーンにふさわしい身だしなみや振る舞い、言葉遣いができるかどうかは、一次面接における重要なチェックポイントです。たとえば、清潔感のある服装、感じのよい姿勢や表情、相手の立場を意識したていねいな言葉遣いができるかどうか、といった点が見られています。あらためて基本的なビジネスマナーを見直しておきましょう。
問題なくコミュニケーションが取れるかどうか
業務に必要なコミュニケーションスキルがあるかどうかも、一次面接で評価されるポイントです。面接官の投げかけた言葉を理解して的確な回答が返せるかどうか、一方的に話しすぎたり、あいまいな回答をしたりしないかどうかも見られています。会話のキャッチボールをしっかりと意識して話すようにしましょう。
一次面接における逆質問の3つのポイント
面接の場で質問を考えると何も出てこないことがあるので、逆質問は事前にいくつか用意しておきましょう。ここでは、一次面接の逆質問を考える際に注意したい3つのポイントについて解説します。
待遇面や、福利厚生などの質問には注意する
転職活動をするにあたって、給与や賞与、昇進や転勤、残業や休暇制度など、待遇や福利厚生に関することは、最も気になるポイントだと思います。ただし、これらについて逆質問をする際には注意が必要です。ストレートに質問すると、条件ばかりにこだわる応募者だと思われてしまう場合があるためです。
まずはしっかりと入社意欲や成長への意欲を示したうえで、「御社の福利厚生制度で、よく利用されているのはどのようなものでしょうか」「ジョブローテーションや異動は頻繁に行われているのでしょうか」など、前向きなトーンで質問するのはOKです。
公開されている情報はしっかりとリサーチしておく
逆質問を考える前に、求人票や企業のWebサイトなど、公開されている情報はしっかり読み込んでおきましょう。調べればわかるようなことを面接で質問すると、リサーチ不足とみなされて、「志望度が低い」「情報収集能力が低い」といったマイナスの評価に繫がってしまう場合があります。
公式な情報を調べてもわからない点がある場合や、より深く知りたい点がある場合は「企業Webサイトに○○制度について書かれていましたが、実際どのように利用されているか教えていただけますでしょうか」など、調べたことを伝えたうえで質問するとよいでしょう。
二次面接でも生かせるような情報を仕入れる
逆質問は、二次面接・最終面接でも役立つ情報を仕入れるチャンスです。たとえば、評価制度やキャリアパス、研修などの制度とその利用実態、活躍している人の特徴などに関する質問は、仕入れた情報を二次面接以降の質問への回答や逆質問に生かすことができるうえ、「入社後の成長への意欲」のアピールにも繫がるため、一石二鳥と言えるでしょう。
一次面接で使える逆質問7選
ここからは、マイナビクリエイターのキャリアアドバイザーが選りすぐった逆質問の例文を7つご紹介します。
逆質問は、「誰が回答するのか」によって聞くべきことが変わってきます。一次面接で面接官を務めることが多い人事部の担当者は、組織を円滑に運営することや、人材を適材適所で活用することへの関心が高いので、それらに関連した質問をするとよいでしょう。
御社が中途採用者に期待する点を教えてください。
入社意欲が感じられる質問です。期待する点について聞いた後には、「自分も前職での○○の経験を生かして期待に応えたい」といったように、意欲をアピールするひと言を添えると効果的です。
御社で活躍している人は、どのようなタイプが多いですか。
入社後の貢献に対する意欲が感じられる質問です。応募企業で活躍しているタイプと自分自身とに共通点が多い場合は、二次面接以降での自己PRにも役立つでしょう。
他部署との交流はありますか。
応募企業の社風を知り、入社後のミスマッチを防止するのに効果的な質問です。なぜ他部署との交流状況を知りたいのか質問された場合に備え、あなた自身が部署間交流を大切にしている理由や、前職でのエピソードなどを話せるようにしておきましょう。
○○職にはどんな評価制度がありますか。
入社後のキャリアアップに対する意欲が感じられる質問です。また、スキル、成果、チーム貢献、企業理念の体現など、応募企業が評価において重視している点を知ることで、二次面接以降の自己PRに生かすこともできます。
社風として、どのような人が多い印象ですか。
応募企業の社風を知り、自分自身が応募企業の社風にマッチしそうか判断する材料になる質問です。二次面接以降の発言や振る舞いを、応募企業に好まれるよう調整するのにも役立つでしょう。
コミュニケーションを活発にするための取り組みにはどのようなものがありますか。
組織内コミュニケーションに対する、あなた自身の意欲が伝わる質問です。質問の理由を聞かれたときに備え、なぜコミュニケーション活性化の取り組みに興味があるのか、あなた自身がコミュニケーションに関してどのようなことを重視しているのかなども説明できるようにしておきましょう。
上長に提案したいとき、御社ではどのような提案の仕方を好まれますか。
業務に対する主体性や積極性が感じられる質問です。また、コミュニケーションに関する企業の風土、特に現場社員と管理職との関係性について知るためにも役立ちます。得た情報は、二次面接以降の受け答えや逆質問にも生きてくるでしょう。
一次面接の通過率を上げるには?
一次面接は、応募者と企業が初めて対面する接点であり、「あきらかに自社に適さないと思われる人をふるい落とし、採用候補者を絞り込む」ことを目的としています。そのため、社会人としての基本的なマナーや、企業風土とのマッチ度が重視されます。
一次面接の通過率を上げるための対策については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
一次面接における逆質問でのNG例3選
次に、一次面接の逆質問で避けるべき質問を3つご紹介します。不用意な質問をしてそれまでの面接の成果を台無しにしないよう、十分に気をつけましょう。
特にありません。
逆質問は、面接において応募者主導で話ができる唯一のチャンスなので、できるだけ生かすようにしましょう。「何か質問はありますか」という逆質問は、応募者に対する入社意志の確認でもあります。そのため、何も質問がないと「入社意欲の薄い人」と受け取られてしまう場合があります。
給与や賞与はどれくらいもらえますか。
絶対に譲れない条件でない限り、給与や福利厚生、待遇などに関することは直接質問しないことをおすすめします。入社の判断基準が職務内容よりも待遇や労働条件にあると思わせるような質問が、面接官に好印象を与えることはありません。
応募者は何人くらいですか。
応募の状況や採用の基準などは、面接官にとって開示しにくい情報です。また、応募人数を知ったからといって、あなた自身が選考において有利になることは何もありません。面接官の立場や一次面接の目的を踏まえたうえで、自分の入社意欲を示せるような質問を考えましょう。
逆質問が見つからないときはどうすればいいか?
どうしても逆質問が思いつかないときの対処法としては、「自分が就業した後の働き方をイメージする」「社員のインタビューなど、企業のWebサイト以外からも情報を探す」「キャリアアドバイザーに相談する」などが有効です。
また、考えてきた逆質問の答えがすべて面接の中で得られて聞くことがなくなってしまった場合には、無理に質問する必要はありません。ていねいにお礼を伝え、あらためて入社意欲を伝えることで誠実さが伝わるでしょう。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
よくある質問
最後に、一次面接に関して転職希望者からよくある質問と、キャリアアドバイザーからの回答をご紹介します。
Q.1逆質問をする時間がなくなってしまった場合、無理に質問しなくてもいいのでしょうか?
一次面接で逆質問の時間が設けられなかった場合は、無理に質問する必要はありません。
どうしても聞きたいことがある場合、転職エージェントを介した転職活動であれば、担当のキャリアアドバイザーを通して企業に質問することもできます。スムーズな転職活動のために、転職エージェントの活用もご検討ください。
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Q.2一次面接の後にお礼のメールを送ったほうがいいのでしょうか?
面接後のお礼メールは、社会人として基本的なマナーです。できれば面接の当日中に、遅くとも翌日にはお礼のメールを送りましょう。
面接の中で感じたことや、エピソードなども交えてメールを作成してみてください。ただし、あくまで目的はお礼を伝えることなので、あまり長くなりすぎないよう注意しましょう。
【お礼メールの例】
件名:○月○日一次面接のお礼(毎日 太郎)
株式会社○○
人事部 ○○様
本日、一次面接に伺いました毎日 太郎と申します。
このたびはご多忙の中、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
貴社の社風や働き方について○○様から詳しいお話を伺い、
ますます貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。
また次回、面接の機会をいただけましたら大変嬉しく思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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毎日 太郎
〒000-0000
東京都新宿区○○
連絡先:090-0000-0000
E-mail:xxx@xxxx.jp
逆質問対策を万全にして、一次面接通過を目指そう
逆質問は、企業が応募者の自社への適性や入社意欲を見極めるとともに、応募者が求める情報に企業が答えることでミスマッチを防ぐ役割があります。また、企業が応募者に対して自社のよさをアピールする場でもあるので、逆質問を通して応募企業に対する関心や共感を示し、面接官の言葉をうまく引き出せると好印象に繫がる可能性があります。
このチャンスを無駄にしないよう、しっかり企業研究をして一次面接通過を目指しましょう。