転職の採用面接で自分の強み・長所を最大限にアピールする方法

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面接 強み 長所 採用面接で自己PRをした後に、「では、あなたの強み・長所は何ですか?」と聞かれたらどうしますか?

「強み?長所?今、自己PRでそれを話したはずなんだけど?」と戸惑う人も少なくないでしょう。 ところが、実際の面接の場では、「自己PR」と「強み・長所」を別々に質問されることも珍しくはありません。もっといえば、「強み」と「長所」を別々に聞いてくる面接担当者もいます。 これは、ちょっと意地悪な質問にも感じますが、実はあなたにとって、自分を強く印象付けるチャンスでもあります。 今回は、「強み」「長所」「自己PR」の違いを明確に認識し、あなたを最大限にアピールする方法をご紹介します。

この記事のポイント

  • 自分の強み・自分の長所・自己PRの違いを理解する
  • もしこの3つを続けて質問されても、メリハリをつけて語り分けられる準備をする
  • 語り分けることによって話に深みが生まれ、面接担当者に好印象が残せればベスト!
  • 長所のあとに短所について質問されてもいいように、矛盾のない話を準備する
  • どの組み合わせで質問されても矛盾が生じないよう、準備した回答内容全体の整合性を取る

強みを聞かれたら何を語るべきか?

「あなたの強みは何ですか?」この質問は、面接の状況によっていくつか別の意味を持ちます。

例えば、面接が始まってすぐにこの質問が出た場合は、「これに答えることが、イコール自己PRなのだな」と解釈できます。 通常、自己PRは、面接の冒頭で行う自己紹介のあとに求められます。あれこれと質問を重ねたあとで、「あらためて自己PRをどうぞ」というケースはあまり見られません。ですから、この場合は自己PRの中で特に一番アピールしたい強みにフォーカスして語ればいいということになります。

しかし、自己PRが終わったあとに、重ねて「あなたの強み」を質問された場合は、自己PRの中で触れた強みに対してさらに深掘りしてアピールするか、その強みが最もわかりやすく発揮された典型的なエピソードを語るのが一般的でしょう。

そして、もうひとつの考え方として、「自己PRとは違う切り口で自分の強みを語る」というアプローチがあります。 これは、自己PRと強みにそれぞれ次のような定義付けをして語り分けるというものです。

「自己PR」と「自分の強み」の違い

  • 自己PR:企業目線で、「その企業にとって、自分という人材にどんな魅力(利益貢献、業務効果、組織成長など)があるか?」をプレゼンすること。

  • 自分の強み:面接担当者目線で、「自分と同じ職種、同程度のスキルの持ち主と比較して、自分を差別化できる優位性」をアピールすること。

もちろん、このような厳密な定義は実際にはありませんが、こう意識して区別することで、「自己PR」と「自分の強み」を語り分けることができます。

自己PRと自分の強みをきちんと語り分ける

強みと自己PRの違い 「感覚的には何となくわかったが、具体的にイメージしづらい」という人のために、自己PRについて説明した記事「転職の面接で自分の存在を強く印象づける自己PRの仕方」で使用したゲームプランナーの例文を基に、どう語り分ければいいのかご紹介しましょう。

あるゲームプランナーが、自己PRとして次のようなことを語ったとします。

例:ゲームプランナーの「自己PR」サンプル

私は「リスクヘッジに強い企画づくり」を得意としています。

ゲーム開発には長い期間を要します。この間に発生するかもしれないリスクを踏まえ、「何かあったらすぐに企画を修正できる」という柔軟性がゲームプランナーには欠かせないと私は考えます。 しかし、企画修正によってゲームの魅力が損なわれたのでは意味がありません。 そこで、私は企画開始の段階で想定し得る状況変化リスクをリストアップし、それを織り込んだ上で修正可能なゲーム企画を立てるというスキームを編み出しました。 例えば、○○というゲームは当初の企画では○○というコンセプトだったのですが、「類似コンセプトのゲームを他社が先行リリースするかもしれない」という可能性がありました。

そこで、基本シナリオや基本構造を変えず、テキストとグラフィックの変更だけでゲームの世界観を変えられるような企画を考えました。 結局、悪い予感が的中して他社が一足早く○○というゲームをリリースしたのですが、このような備えがあったため、開発期間の遅れはわずかで済みました。もし、準備がなければ開発は少なくとも○ヵ月遅れ、○○億円規模の損失につながっていたと思われます。

御社のゲーム開発はどんどん大規模化しております。そのリスクヘッジに私のスキームを応用していただければ、より安定した開発環境が確保できるのではないでしょうか。 私も御社の一員として大きく成長し、どんな大規模なゲームも安心して任せていただけるプランナーになりたいと願っています。

上記のような内容であれば、もしも自己PRについての質問がなく、いきなり「あなたの強みは何ですか?」と聞かれた場合に、こう答えても違和感はないでしょう。 冒頭部を「私の最大の強みは、リスクヘッジに強い企画を作れることだと思います」などとアレンジするだけで通用すると思われます。

しかし、このような「自己PR」をしたあと、面接担当者から「では、あなたの強みについて教えてください」という質問があったとします。 この場合は視点を切り替え、「自分と同じ職種、同程度のスキルの持ち主と比較して、自分を差別化できる優位性をアピール」していくと面接がスムーズに進みます。

例:ゲームプランナーの「自分の強み」サンプル

私の強みは、「問題意識を周囲のスタッフと共有できること」だと思っています。 企画づくりにおけるリスクヘッジについては先ほどお話ししましたが、これは企画だけに限ったことではありません。

取引先との渉外やスケジュール管理、コスト管理、チーム管理など、すべてに細かく気を配り、問題を早期発見して解決するのもゲームプランナーの重要な仕事です。 リスクが表面化してからでは手遅れですから、リスクの芽を摘み、自分でコントロールできないことに対しては、最悪の事態を想定して次善策を準備しておきます。 しかし、私一人ですべての問題を早期発見することはできませんし、また、企画がある程度具体化した時点で、すべての次善策を私一人で準備することも不可能です。

そこで、普段からスタッフとのコミュニケーションの中で、自分が不安を感じていることや問題になりそうなことを伝え、チームとして問題の早期発見や危機管理ができる体制を整えています。 具体的には、ミーティングの冒頭で私が感じている問題意識について説明し、それを念頭に置いて全員で話し合い、「自分だったらどう対応するか?」をスタッフそれぞれに考えてもらう習慣を導入しました。 これは私一人の強みとは言えないかもしれませんが、結果として「リスクヘッジ意識の高いチーム」づくりに貢献できたという点は、私の強みと言ってもいいだろうと思います。

このような構成であれば、「自分の強み」を語ることで自己PRのアピール要素をさらに深掘りし、「自分の強みとしてこのような要素があり、それが仕事につながっているから御社に貢献できる人材である」という、一貫した文脈を面接担当者に伝えることができるでしょう。

また、転職面接では、多くの場合ひとつのポジションを複数の応募者が競うことになります。 このような場合、たまたま自己PR要素がかぶってしまうライバルも登場するかもしれません。そのようなとき、上記のような「自分の強み」を語れるように準備しておくことで、ライバルに対してアドバンテージを取ることができるでしょう。

長所を聞かれたら何を語るべきか?

強みと長所の語り分け さて、上記では「自己PR」と「自分の強み」についての違いを説明し、この違いを利用して自分を有利に進める面接テクニックの例を紹介しました。しかし、ここにもうひとつ応募者を困らせるデリケートな質問があります。 それは、「あなたの長所は何ですか?」という質問です。会社によっては「あなたの強みや長所は何ですか?」という、ふたつの質問をいっしょに投げかけてくる場合もありますし、「自己PR」のあとに「長所」を聞いてくる場合もあります。

「強み」と「長所」の語り分けは難しいのですが、基本的な考え方としては次のように考えることができます。

  • 自分の強み:面接担当者目線で、「自分と同じ職種、同程度のスキルの持ち主と比較して、自分を差別化できる優位性」をアピールすること。おもに「人材」としての自分について語る。

  • 自分の長所:「自分が会社やチームに与えるメリット」「自分が組織に加わることでもたらされる貢献価値」を中心に、「人物」としての自分について良い面を語る。

「人材」と「人物」の違いですが、人材とは「個人→組織への貢献力」という視点であるのに対し、人物とは「組織を機能させる上で役立つ個人的資質」という視点であると考えていいでしょう。一般的に、面接担当者が「あなたの強みは何ですか?」と質問するときは、「この人の働き方や考え方、性格、言動などが会社や担当部署の業務に悪影響を及ぼすことがないか?」ということを確認する、ネガティブチェック項目のひとつだと考えればいいはずです。

「自己PR」や「自分の強み」は、回答の内容によっては加点評価される可能性も高いのですが、「長所」ではそれはあまり望めません。減点対象とならないような回答が望まれます。 もちろん、長所の内容は仕事内容や職場に関係する事柄に絞ってください。

また、人間の長所はすべてにおいて短所と表裏一体であり、「短所がまったくない、長所だけの人間」というものは存在しません。ひとつの長所は、ちょっと行き過ぎただけで欠点と評価される場合もあるかもしれません。 自分の長所を語る上では、こうした「短所との表裏一体性」を意識してしゃべることで、話に説得力や深みが生まれます。

長所と短所は表裏一体 また、「あなたの長所を教えてください」という質問は、しばしば「あなたの短所を教えてください」という質問と対になっています。 「この質問が出たということは、次は短所についても聞かれるかもしれない」という心づもりをし、双方矛盾なく答えられるよう準備することが重要です。短所・弱みに関しては「短所・弱み系の質問は面接対策の要!NG回答から学ぶ正しい答え方」の記事をご覧ください。 もちろん、自己紹介や自己PR、強みなどで語る内容とも矛盾しないように注意しましょう。

長所を語る上での具体的なポイントとしては下記のような内容が挙げられます。

  • 仕事内容や職場に直接関係する事柄か?
  • 自分を客観的に評価しているか?
  • 自分の性格や行動パターンの一部を過大評価していないか?
  • どのような根拠から、それが自分の長所だと判断できるのか?
  • 表現がありきたり過ぎないか?

自分の長所を語る際のNG例

NG例

CASE1

自分の長所をただ列挙する

「努力家で責任感が強く、誠実で…」といった自分の長所をただ列挙するだけだと、一つひとつの掘り下げが甘くなり、印象が希薄になります。また、一般的なありきたりの表現ばかりが並ぶため、それが実際にどのような長所なのかが伝わりません。

CASE2

自分の実態とズレがある

例えば、面接当初から口数も少なく、話が盛り上がっていない状況で「私はコミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐに打ち解けられます」などと言っても、まるで説得力がありません。

  • 転職面接ガイドブックの模範回答例を適当に丸暗記してきたのか?
  • 自分のことがちゃんと分析できているのか?

などと、面接担当者に疑われても仕方ないでしょう。

CASE3

仕事の内容に関係しない

例えば、Webデザイナーが「私は失敗をおそれず、どんなことにもチャレンジする精神を持っています」と言ったとします。 チャレンジ精神そのものはいいことなのですが、企画職や営業職ならともかく、デザイナー職の場合は「どんな風に失敗を恐れないのだろう?」と、面接担当者は一瞬不安を感じるかもしれません。

クリエイター職は新しい仕事に取り組む際に、当然のことながらチャレンジが求められます。ただし、結果的には作品としてまとめなくてはなりません。クリエイターに失敗してもらっては会社が困ってしまいます。費用的にも時間的にも「試行錯誤やチャレンジが許容される範囲」があり、その中で最善を尽くすのがクリエイターの仕事です。

もちろん会社によっては、こうしたチャレンジ精神の強いWebデザイナーを歓迎する場合があり、企業調査の段階でそうしたことを知っていれば、このような表現もありえるかもしれません。しかし、一般論としては、「もう少し自分の仕事に即した長所を語ったほうが伝わりやすく、好評価が得られやすいのに…」といった印象が残ります。

CASE4

自分の行動パターンを過大評価している

例えば「私は集中力が非常に強く、いったんひとつの事柄に集中すると、寝食を忘れてそれだけに取り組み続けるという長所があります」と言った場合、面接担当者に対して「集中力があるのはいいが、仕事中にどこかの部分に集中しすぎて、全体の進行に影響しないだろうか?」といった不安を与えてしまいます。

デザイナー職などはまだいいかもしれませんが、チーム全体に目配りをしなくてはならないWebディレクターなどのディレクター職、チームのイニシアティブを取らなくてはならないゲームプランナーなどのポジションでは、このような集中力の高さはかえって業務の妨げになりかねません。

「集中力が高い」というのは、それ単体では長所というより個人的属性であり、仕事を進める上での行動パターンの傾向でしかありません。それ自体を過大評価して長所と認識するべきではないのです。 もちろん、集中力の高さを業務に活かせるような工夫、デメリットが生じないようにする工夫などがあり、それとセットで語るのであれば問題ないでしょう。

CASE5

表現がありきたりすぎる

「私の長所はポジティブ思考です」などとあまりにありきたりな表現をしてしまうと、面接担当者に何の印象も残すことができません。 前職でポジティブ思考がもたらした具体的な成果や周囲への好影響などを例に取り、面接担当者の記憶に残るような工夫が必要です。 また、言葉そのものにも「希少性」や「個性」というものがあります。 陳腐になってしまった古いビジネスキーワードや流行語などを安易に使わないようにしてください。

自分の長所における職種別サンプル例

長所 サンプル例 では、「私の長所はポジティブ思考です」といったありきたりな表現を具体的な表現に言い換えるにはどうしたらいいでしょうか? ここでは、そんな「自分の長所」のサンプル文例を職種別にご紹介します。 下記のサンプルは、いずれも一言で言ってしまえば「ポジティブ思考」とくくることが可能です。しかし、表現をもう一歩深掘りすることで、バラエティ豊かな表現ができるようになります。

Webデザイナーの場合

私の長所は、「困難に背を向けない姿勢」だと思います。

前職で○○というWebサイトを制作する際、開発が半ば終わったころに、クライアントからサイトの設計にかかわるような大規模な仕様変更依頼が入りました。 「これは、泣く泣く受け入れないといけないのかな」と思いましたが、こんな前例を残しては今後のためにならないと思い、クライアントに対して開発の経緯、仕様変更をすることのデメリットなどについて説明を繰り返し、思い直していただけるように交渉しました。

クライアントは当初不快感を示しましたが、結果としては双方の理解を深め、信頼関係を構築することに成功したと思います。

Webディレクターの場合

私の長所は、「逆境からも成果を得る姿勢」だと思います。

あるサイト構築が大詰めに差し掛かったとき、チーフデザイナーが病気で休職することになり、チームは大混乱に陥りました。「チーフがいないとこの仕事は無理だ」などという若手デザイナーもいたくらいです。 しかし私は、「できない理由を探すのではなく、できる方法をいっしょに探そう」とチームを励まし、「もしチーフだったらここはどうするだろうか?」「今我々にできるベストの方法は何か?」を追求しました。もちろん、チーフとの電話連絡は必要でしたが、チーフの負担を可能な限り抑えながら、無事サイトを立ち上げることができました。

それまでの制作チームは、チーフデザイナーを中心としたピラミッド型のヒエラルキーが強かったのですが、この件を機に横の連携が良くなり、互いの業務をフォローし合う気風が生まれたと思います。 よく「ピンチはチャンス」といいますが、そこまで美しい逆転劇は実社会ではそうはありません。しかし、「怪我の功名」という言葉もあります。ピンチに直面したら、チャンスにはできないまでも、必ず何らかの収穫を得る。今までそういう方針を貫いてきました。

ゲームプランナーの場合

私の長所は、「ネガティブな情報からヒントを得ること」です。

マイケル・デルの言葉に、「粗探しの好きな方、ありがとうございます」という名言があります。マイケルはPC直販メーカー・デルの創業者で、悪質なクレームに直面することも多かったのですが、それを製品開発やサービス改良のヒントにしてきました。 私が企画したゲームも、SNSで悪意ある中傷が拡散されたり酷評を受けたりといったことがあります。

例えば○○というゲームでは、ある掲示板に書き込まれた「○○は△△のパクリだ」という中傷を読んで、「じゃあもっとオリジナリティを高くしてやろう」と新機能の開発に着手しました。 もちろん、誹謗中傷には毅然と反論しなくてはならない場合や、無視したほうがいい場合もあります。しかし、自分にとって不快な情報から目を背けるのではなく、「気付きのヒントをいただいてありがとうございます」という気持ちで接することは非常に重要だと考えています。

このように細部を掘り下げ、自分の言葉とすることで、リアリティや力強さを感じ取ることができます。

上記のサンプル例は「お手本」ではありません。また、「この職種にはこの語り方であるべき」という制約を設けるものでもありません。自分の長所を語る上でヒントになる点があれば、ぜひあなたの面接対策にお役立てください。

まとめ

自分の長所や強みは、自己PRとの語り分けが難しい質問です。 十分な面接対策をせず、その場のなりゆきに任せて思いのままに質問に答えていくと、思わぬ矛盾に直面したり、語り分けができずにあいまいな回答になってしまったりする恐れがあります。

ここでは、自己PRが「企業目線で、自分という人材にどんな魅力があるのか」を語るのに対し、「強み」では「面接担当者目線で、自分のライバルと差別化できる優位性」を語るという区別のつけ方をご紹介しました。また、もし自己PRと強みの両方を語る機会が与えられたら、「強み」で自己PRのアピール要素をさらに深掘りしよう、というアドバイスもしています。そして、「あなたの長所は」という質問に対しては以下のような切り口で語り分けることができます。

  • 強み:個人→組織への貢献力という視点
  • 長所:組織を機能させる上で役立つ個人的資質

このように、「語り分け」を意識した面接対策を準備していくことで、設問のさまざまなバリエーションにも対応しやすくなります。 それどころか「自己PR」「強み」「長所」と質問が重ねられる度に、多角的に自分のさまざまな魅力を語るチャンスが与えられたと考えることができるでしょう。

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