転職の面接マナーとは?服装から入退室の流れまで詳しく解説

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面接 マナー 面接の際のマナーは、選考に影響する重要なポイントです。企業は、応募者が自社にふさわしい人物かどうかを、相手の発言内容だけでなく表情や話し方、服装や立ち居振る舞いなどマナーの面からも読み取ろうとします。

クリエイター職の転職では、作品から仕事の能力を判断される面もありますが、面接での印象もそれと同じくらい大切です。どれだけ実力があっても社会人として基本的なマナーを守れていなければ、この人と一緒に働きたくない、お客様の前に出したくない、と思われてしまっても仕方がありません。

この記事では、クリエイター職の中途採用面接における一連の流れを追いながら、マナーに関して気をつけるべき点を解説します。また、多数の転職者に関わってきたキャリアアドバイザーが、実際に面接で低評価に繋がった悪いマナーや、採用担当者に評価される心遣いなどについて紹介します。

面接におけるマナーの重要性

面接は選考に大きな影響を与える要素です。たとえ履歴書や職務経歴書などで高いスキルや豊富な経験がアピールされていたとしても、本人と対面したときの印象が悪ければ評価は下がります。

採用活動における面接は、企業側が「この人は信用できるか」「この人と一緒に働きたいか」「この人は募集しているポジションにふさわしい能力があるか」といった点を見極める場です。とくに中途採用では、応募者が社会人としてある程度のマナーを身に付けていることが期待されています。具体的な事例は後段でご紹介しますが、基本的なマナーを守れなかったために不採用に繋がることも珍しくありません。

マナーとは単に形式的なものではなく、相手への気遣いであり、信頼を得るために欠かせない要素です。そして、マナーは常に一律ではなく、相手や場面によって変化します。近年は採用におけるWeb面接も増えましたが、最終面接は来社を求められ対面で行うのが一般的です。

ここからは、対面での面接におけるマナーについて解説していきます。相手がどのような点を見ているのか、自分をどう見せたいかを考えて、しっかり対策しましょう。

身だしなみ・持ち物のマナー

面接会場に出かけるまでに準備すべきことは、服装や髪型など「見た目」のマナーに関する部分です。

人は視覚から多くの情報を得ており、相手の話す内容や話し方よりも、相手の見た目に大きく影響されると言われています。そのため、清潔感のある身だしなみから「この人は信頼できる」という印象を受けたり、だらしのない髪型や服装から「この人は仕事ができないんじゃないか」という印象を受けたりするのです。

面接に臨む際、その場にふさわしい服装や髪型をすることは、社会人として最低限のマナーです。

プライベートの場面で自分のために装うのとは異なり、ビジネスの場面における身だしなみは「相手のため」という意味合いが濃いものです。相手に不快感を与えないように清潔感を大切にすること、信頼感を持ってもらえるように上品できちんとした身なりをすることを第一に考え、応募先の企業や応募する職種にふさわしい服装や髪型を整えましょう。

髪型

髪型

自分の表情がしっかり相手に見えるよう、できるだけ顔に髪がかからないヘアスタイルで面接に臨みましょう。前髪やサイドの髪が顔にかかる場合は、あらかじめカットしておく、ピンで留める、ワックスでまとめるなどしておきます。短髪の場合も、もみあげや襟足の髪が伸びすぎている場合は散髪しておきましょう。ロングヘアはゴムなどでスッキリまとめるのがベターです。

髪色は地毛の色が基本です。募集要項や会社説明に「髪色は自由」という記載がある企業でも、明るすぎる色や奇抜な色はマナー違反になる場合もあるため注意しましょう。髪色と同様に、派手なネイルや濃いメイクなども避けた方が無難です。

そして、何よりも大切なのは清潔感です。寝ぐせでボサボサの髪、洗っていないベタベタの髪、肩にフケが落ちている、などは「自己管理のできていない、だらしのない人」という印象を与えます。時間に余裕を持って身だしなみを整えるようにしましょう

マスク

マスク

面接時に着用するマスクは、不織布で白無地の使い捨てタイプが無難です。形はプリーツ型、立体型のどちらでも問題ありません。

マスクの色については、淡色系の控えめの色であればOKですが、ファッションの一部として用いられるような色付きのマスクや、柄の入った布製マスクなどは、カジュアルすぎる印象を与える恐れがあるため避けた方がよいでしょう。

なお、2023年3月13日より、感染症予防のためのマスク着用が個人の判断にゆだねられるものとなりました。しかし、面接時のマスク着用については個人で判断せず、企業側から具体的な指示や案内があればそれにしたがい、不明なときは直接確認することをおすすめします

服装

服

中途採用の場合は、新卒とは違ってリクルートスーツが好まれるということはありません。普段から業務でスーツを着用している場合は、着慣れたスーツで面接に臨むのがよいでしょう

クリエイターの面接では「服装は自由」という場合もありますが、だからといって普段着でいいわけではありません。応募する企業や職種によってふさわしい服装は変わってきますが、基本はオフィスカジュアルと考え、迷ったときはテーラードジャケットとパンツを組み合わせましょう。インナーは品のあるシャツやカットソーなど。女性の場合はワンピースや、ジャケットとスカートを組み合わせるのでもよいでしょう。

いずれの場合も清潔感は大切です。シワや汚れがないかチェックし、必要に応じてクリーニングやアイロンをしておきましょう。

カバンや靴

カバンや靴

カバンや靴などの小物類も意外と見られているポイントです。

手ぶらはよい印象ではありませんし、その場で履歴書の提出を求められることもあるため、適切なサイズのカバンを持っていきましょう。黒、茶、紺といったベーシックな色味の革製やナイロン製で、A4サイズの書類が問題なくはいるビジネス向きのカバンが無難です。スポーツタイプのリュックや、布製のトートバッグはカジュアルすぎるため避けた方がよいでしょう。

靴は、服装に合ったものを選びましょう。スーツであれば、一般的に男性はプレーントゥやストレートチップのビジネスシューズ、女性はパンプスを選びます。基本的にスニーカーや、素足の見えるサンダル、ブーツなどはビジネスの場面には向きません。

小物類は素材や色が服装と合っていて、清潔感があることが大切です。どんなに気に入っているものでも、形の崩れたカバンや踵のつぶれた靴などはやめましょう。また、年齢や立場に不相応な高級品のカバンや時計、大きなアクセサリーなどを身に着けるのも、悪目立ちするもとなので避けた方がよいでしょう。

受付や訪問時のマナー

面接会場に着くまでの道や、受付での態度、面接前の待ち時間の過ごし方も、社内の人に見られている可能性があります。そこでもし失礼な態度を取ってしまった場合、相手が面接官なら評価が下がりますし、採用には無関係な社員であっても、その会社で働くことになったときに悪い第一印象を持たれてしまうかもしれません。

まだ面接ではないからとネクタイを緩めたままにしたりはせず、受付の段階から面接中同様の身だしなみを整えて臨みましょう。社内で会うすべての人は将来の上司や同僚かもしれないと思って、礼儀正しく接することが大切です

最寄駅から面接は始まっている

面接会場に向かう道中、どこで応募企業の関係者に出会うかわかりません。たとえば駅前のコンビニエンスストアで買い物をしているとき、スマートフォンを見ながら会場に向かって歩いているとき、会社の建物の外でタバコを吸っているとき、たまたまその場に面接官が通りかかるかもしれません。誰に見られても恥ずかしくない行動や態度を心がけましょう

また、対面では相手のにおいにも敏感になるものです。強い香水などをつけないのはもちろんのこと、タバコのにおいや、昼食にとった食事のにおいなどにも気をつけましょう

会場に着いたら、コート類は建物の外で脱ぎ、中表になるように手に持ちます

雨の日であれば、建物の外で傘の水気をある程度切ってから、長傘はベルトでまとめ、折り畳み傘は畳みます。そのうえで、傘袋に入れるか備え付けの傘立てに入れてから建物に入りましょう。

5分前には受付へ

約束を守ること、相手の時間を大切にすることは社会人の基本です。面接会場には、約束の時間の10分前を目途に到着し、5分前までには受付を済ませるようにしましょう

受付に着いたら、自分の氏名と訪問相手の部署や名前、訪問の目的と約束の時間を伝えます。受付に人がいない場合、受付用の内線電話などもない場合は、近くにいる人に声をかけて取り次ぎを依頼しましょう。

受付で取り次ぎを依頼するときの例文

「お世話になっております、○○と申します。本日○時に○○部の○○様との面接のお約束があり、伺いました。お取り次ぎをお願いできますでしょうか」

遅刻の際には必ず一報を

もし交通機関のトラブルなどで約束の時間に遅れてしまいそうなときは、わかった時点ですぐに電話連絡を入れます。状況を説明してお詫びを伝えるとともに、到着見込み時間を伝えましょう。伝える時間は実際の予想よりも少し遅めにしておくと安全です。

待ち時間もしっかり挨拶を

面接を待っている間も、社内で会った人には挨拶をしましょう。ビジネスの場で挨拶をすることは社会人としての基本的なマナーですし、気持ちのよい挨拶をすることで、今後一緒に働くかもしれない人たちへの第一印象もよくなります。たくさんの人がいるなど、声を出して挨拶をすることが難しい状況であれば、目が合った人に軽く会釈をするだけでも構いません。くれぐれも、関わり合うことを避けて目をそらしたりはしないようにしましょう

待合室や応接室などで椅子をすすめられたときには、カバンを足元に置き、下座に座って静かに待ちます。もし上座をすすめられた場合には、お礼を言ってすすめられた席に座りましょう。

待っている間はぼんやりとスマートフォンを触ったりせず、呼ばれたらすぐに反応できるように姿勢を正しておきます。携帯電話は面接中に鳴らないよう、あらかじめ電源を切るか機内モードにしておきましょう。

入室時のマナー

面接官と初めて対面し、あなたの第一印象を決めるのが面接室への入室時です。入室から着席までの間は動作が多いため、ちょっとした気遣いで大きく差がつく場面でもあります。

ここからは、入室時に注意したいポイントを一つひとつ解説していきます。

ノックの回数は3回

正しいノックの回数には諸説ありますが、ビジネスの場面では「3回」が基本と憶えてください。入室前にノックをする目的は、相手が訪問を受け入れる態勢を整えられるようにすることです。相手に聞こえる大きさで軽く3回ノックした後、必ず相手の返事を待ってからドアを開けましょう

ドアは、ドアノブの位置と反対側の手(ドアノブが右側なら左手、ドアノブが左側なら右手)で開け、室内にいる面接官の方を見て一礼し、「失礼します」と挨拶してから入室します

ノックの回数は3回

ドアを閉める際には背中を向けない

開けたドアから一歩面接室に入ったら、体の向きを変えて、開けたときと反対側の手でドアノブを持って閉めます。面接官に背中を向けるのはマナー違反ですが、前を向いたまま後ろ手でドアを閉めるのも不自然です。そのため、ドアの前に横向きまたは斜め向きに立つようにすると、自然な流れでドアを閉めることができます。

ドアを閉めるときは不用意に大きな音を立てることがないよう、落ち着いて静かに閉めましょう。

ドアを閉める際には背中を向けない

入室したらまず挨拶

入室したらドアの前または椅子の横に立ち、面接官の方を見て名前を伝えた後、「本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と、ひと言添え、お辞儀をします。

先に応接室などに通されてあとから面接官が入室してきた場合には、面接官の入室時にすぐ起立して待ち、面接官が自分の前まで来た段階で目を合わせて挨拶をしましょう。

お辞儀は、背筋を伸ばしたまま腰から30度程度前に傾けます。目線は足元から1m程度先を見ましょう。なお、声を発しながらお辞儀をするのではなく、先に挨拶の言葉を述べ、そのあとにお辞儀をするのがスマートです。

入室したらまず挨拶

入室後は椅子の横に立って待つ

入室後には椅子の横に立って、着席の案内があるまで待ちます。椅子の左右どちらかに立たなければならないという決まりはありません。着席を促されたら「失礼します」と言ってから、静かに座りましょう。

面接官より先に入室して下座で待っていた場合、もし面接官から上座をすすめられたら、お礼を言って面接官に従いましょう。

入室後は椅子の横に立って待つ

荷物は椅子の横へ

荷物置きやコート掛けが用意されている場合でも、担当者から案内されるまで荷物は手に持っておきましょう。案内があれば、お礼を言ってから荷物置きやコート掛けを利用します。

荷物置きやコート掛けがない場合は、着席の合図とともにカバンは椅子の横など足元に、コートは中表に畳んだ状態で自分の背中と椅子の背の間に置きます

荷物は椅子の横へ

着席の際には浅めに腰かけ、姿勢よく

前述したように、案内の担当者や面接官から「お座りください」という指示があるまでは、着席せずに立ったまま待機するのがマナーです。着席の案内があってから着席し、背もたれには寄りかからずに、背筋を伸ばして座りましょう。とくに柔らかいソファーの場合は姿勢が悪くなりがちです。背もたれから体を離して浅めに腰かけることを心がけましょう。男性は足を軽く開いて両手を太ももの上に。女性は両足をそろえ、膝上で手を重ねると上品に見えます。

猫背で前かがみの姿勢、足を組む、腕を組むなどはネガティブな印象を与えるためNGです。また、髪を触る、貧乏ゆすりをする、あくびをする、視線をきょろきょろさせるなどは、落ち着きのない印象を与えます。無意識に出てしまう自分のクセにも気をつけましょう

着席の際には浅めに腰かけ、姿勢よく

面接中のマナー

続いては、面接中のマナーについて解説します。面接官の質問に答えて話している最中は、その人の素の人柄や、持っているコミュニケーション能力があらわれるものです。取ってつけたような態度や心にもない言葉は相手には伝わってしまいますが、気をつけるべき点を事前に押さえて準備しておけば相手に与える印象をよくすることはできます。

信頼を得るには、相手を尊重する気持ちを持ち、それを態度に表すことが大切です。具体的にどういうことなのか、一つずつ見ていきましょう。

話し方は、結論→理由の順番で

面接官からの質問に答えるときは、結論から詳細へと話すことで、相手があなたの話を理解しやすくなります。また、結論だけが知りたいのであればすぐに次の質問に移ることもできます。

まずは相手の話にしっかりと耳を傾け、質問がうまく理解できなかったときは「それは○○○ということでしょうか?」など、自分の言葉で率直に確認しましょう。そのうえで、質問に対する回答を結論から述べ、そのあとにその理由や背景を話します。

相手から聞かれたことに的確に答え、自分の考え方をわかりやすく伝えることは、社会人にとって基本的なマナーです。質問に対してずれた回答をしたり、相手の興味・関心をよそに自分が話したいことばかりを話したりする人とは、一緒に仕事をしたいとはなかなか思えないでしょう。自分が何を伝えたいかも大事ですが、「相手が何を知りたいのか」を考えて回答することで、より相手に親切なコミュニケーションを取ることができます。

話し方は、結論→理由の順番で

表情は明るく、目を見て、大きな声で

表情や視線、声の印象も大切です。

笑顔には、相手に安心感を与え、快活な人柄を印象付け、場の雰囲気を和ませる効果があります。また、たとえ緊張しているときでも、笑顔を作ることでリラックスし、ポジティブな気持ちになることができます。口角を上げて相手の話を聞き、明るい顔で話しましょう

相手の話を聞くときも、自分が話をするときも、相手の目を見るのが基本です。ただし、相手の目を直接見ると緊張してしまったり、あまりじっと見つめすぎると相手に威圧感を与えてしまったりする場合もあります。目ではなく眉間や額、鼻のあたりを見たり、基本的には相手の顔を見ながらときどき視線を外したりしても問題ありません。

また、面接で話すときは、「はっきりと大きな声で」が基本です。とくにマスクをしているときには声が聞き取りづらくなりやすいうえに、緊張すると早口になったり、声が小さくなったりしがちなため、普段より少し大きめの声でゆっくり話すことを意識するとよいでしょう。相手の話を聞いているときには、あいづちを打ち、相手の話がちゃんと聞こえていること、積極的に聞いていることをアピールしましょう

表情は明るく、目を見て、大きな声で

名刺は両手で受け取り、テーブルの上に

転職活動では名刺をいただくこともしばしばあります。相手から名刺を差し出されたら、「ちょうだいします」と言って両手で受け取りましょう。その際、もしあなたが前職の名刺を持っていたとしても、渡す必要はありません。名刺を持っていない場合も、相手からもらった名刺を入れられるよう、名刺入れは用意しておきましょう

いただいた名刺を適当に置いたり、お茶などで汚したり、ポケットに入れたり、置き忘れたりするのは、相手のことを尊重しないのと同じことで、大変失礼です。面接中は名刺入れの上に乗せてテーブルの上に置きましょう

また名刺以外に企業からいただくことが多いのは、お茶などの飲み物です。これは出されてもすすめられるまでは飲まないのがベターです。

名刺は両手で受け取り、テーブルの上に

面接終了後・退出時のマナー

面接が終わって退出する際には少しホッとしているかもしれませんが、最後まで油断は禁物です。

認知心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマンが提唱した「ピーク・エンドの法則」では、あらゆる経験の快・不快の記憶は、感情がピークに達した時点と、最後の時点で決まると言います。つまり、面談中のほとんどの時間を礼儀正しく振舞ったとしても、最後に失礼なことをしてしまえば、面接官にはそのときの印象があなたの印象として残るのです。

以下、退出時に注意する点について解説します。

忘れ物に注意し、最後にもう一度挨拶

面接が終わったら、面接官にお礼を述べた後に荷物を持って立ち上がります。その際、忘れ物をしないように気をつけましょう。とくに注意が必要なのはいただいた名刺です。退席する前に、慌てずていねいに名刺入れにしまって持ち帰りましょう。また、雨の日なら傘、寒い季節はマフラーなども置き忘れないよう確認してください。

ペットボトルで飲み物を出された場合、退出時に空になっていればその場に置いて行って問題ありません。中身が残っている場合や、手を付けていない場合は、すすめられたらお礼を言って持ち帰りましょう。

退室時も入室時と同様に、できるだけ面接官に背を向けないようにドアノブのついている位置と反対側の手でドアを開けて退出します。「失礼します」と言って再度一礼したうえでドアを閉めましょう。

エレベーターのドアが閉まるまでお辞儀を

退出時に、先方の社員がドアを開けて案内に立った場合には、受付のあたり、またはエレベーター付近で「お忙しいかと思いますので、ここまでで結構です」などと辞退するのがベターです。そのうえでエレベーター前や建物の出口まで見送られたときには、エレベーターのドア、または建物のドアが閉まるまでしっかり頭を下げます

また、見送りのある場合、ない場合にかかわらず、社内ですれちがう人や受付の人にも会釈を忘れないようにしましょう。

コート類は建物の外に出てから着用します。建物の外に出たあとに電話をかけることもあるかもしれませんが、関係者が近くにいる可能性のある場所でその会社の話をするのは避けた方がよいでしょう。

面接後お礼のメールを送ると印象アップ

ビジネスの場においては、商談や打ち合わせなどで相手の時間をいただいた後、当日中もしくは翌日の早めのタイミングにお礼のメールを送るのがマナーです。採用面接後のお礼メールはマストではありませんが、いただいた名刺のメールアドレスや、企業の連絡先メールアドレスに面接のお礼を送っておくと、印象アップに繋がります。

お礼メールに入れる内容は、忙しい中面接の時間を割いてくださったことへのお礼や、先方の話を聞いて企業理解が深まったということ、応募先企業に対する関心や、仕事に対する意欲などです。

メール作成時はビジネスメールの基本的なルールに沿って、相手に要件が伝わりやすい件名や文面を作成しましょう。以下の例文も参考にしてください。

件名:【あなたの氏名】○月×日 面接のお礼

本文

□□□□株式会社
人事部採用担当 △△○○様

お世話になっております。
本日○時より、面接に伺いました○○(氏名)と申します。

このたびは大変お忙しい中面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
本日△△様より貴社の自由闊達な社風や先進的なクリエイティブへの強いこだわりについて詳しいお話を伺い、チームの一員として働いてみたいという気持ちがますます強くなりました。
もしご縁をいただけましたら、ご期待に沿えるよう全力を尽くしてまいります。

まずは面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

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氏名
住所
電話番号
メールアドレス

マイナス評価に繋がる?面接でNGなマナー

マイナビクリエイターでは、転職のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、転職希望者へのアドバイスを行い、人材を求める企業との橋渡しを行っています。ここからは、転職希望者が実際に企業からマイナス評価のフィードバックを受けた、面接時のNGマナーについてご紹介します。

あいづちの際に「うん」と言ってしまう

応募者に対して、面接時の口調が少々フランクだったという評価を企業からいただいたことがあります。

とくに、あいづちの際にいつものクセで「うん、うん」と言ってしまう場合が多いようです。意識して必ず「はい」と言うようにしましょう

また、相手の話を最後まで聞かずに自分が話し始めるのもマナー違反です。相手の話を遮ったり、相手の話が終わっていないのに「はい、私は......」などあいづちから自分の話に切り替えるのも、話している相手に失礼なので注意しましょう。

手土産を持って行ってしまった

応募者が面接時に手土産を持って行ってしまった、ということもありました。本人は気遣いのつもりで持って行ったのですが、先方からは根回しのように受け取られてかえってマイナスの印象を与えてしまいました。

ビジネスの場面で取引先などに訪問する際、手土産を持って行くのはよくあることですが、転職活動においてはわいろのように誤解されてしまう恐れもあります。書類など、先方から指定された提出物以外は渡さないのが無難でしょう。

面接練習や、マナーの確認はキャリアアドバイザーに確認しよう

転職活動において、実際の面接に臨む前に第三者と面接練習をすることはとても大事です。しかし、家族や友人など身近な人を練習相手に選ぶと、表情や話し方は評価してもらえても、「企業がどんな点を重視するのか」「面接のマナーを守れていたかどうか」という点までを客観的に評価してもらうのは難しいかもしれません。

マイナビクリエイターでは、キャリアアドバイザーが転職希望者の面接練習の支援も行っています。面接のマナーについて不安がある方は、ぜひご相談ください。

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