採用確率をぐっと高める職務経歴書と面接の二層式自己プレゼンの仕方

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面接 職歴 職務経歴書は、面接フェーズに進むための重要なプレゼンツールとなります。しかし、応募書類ですべてを語り尽くし、採用担当者に「なるほど。わかった」と完結させてしまうのは良くありません。「実際に会って話を聞いてみたいな」と相手を引き付ける職務経歴書で面接フェーズに進み、 職務経歴書と「自分語り」の「二層式自己プレゼン」で採用を獲得しましょう。

なお、職務経歴書の書き方については、さまざまな転職支援サイトが情報を提供しています。もちろん、私達マイナビクリエイターのサイトでも、特にクリエイター職にターゲットを絞った職務経歴書の書き方についてアドバイスを掲載しています。採用担当者に『ぜひ会ってみたい!』と思わせる職務経歴書を書いて面接に臨みましょう。ただ、実はそれだけではまだ十分とは言えません。職務経歴書と面接対策は本来同時に、包括的に準備を進めるべきものだからです。

本記事では、第1章で包括的な面接対策に必要な職務経歴書のポイントを説明します。そして第2章では、面接の場で採用確率を高めるために必要な、職務経歴書をベースにした「自分の職歴・経歴語り」の方法について説明していきます。

[第1章]
面接対策に必要な職務経歴書の7つの重要ポイント

マイナビクリエイターでも、これまで職務経歴書の考え方や書き方のアドバイス、そして職務経歴書サンプル無料ダウンロードサービスなどをご提供しています。

これらの説明は省略しますが、面接対策という観点から見たときに重要な職務経歴書の7つの重要ポイントについて紹介しておきましょう。

時系列に沿って情報伝達の「5W1H」が守られていること

5W1Hとは、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた情報伝達原則のことです。このようにすると情報を簡潔にわかりやすく正確に伝えられるというメリットから、ビジネス文書の原則となっています。

職務経歴書では、5W1Hに沿って職歴や経歴の一つひとつの要素をまとめ、それを時系列順に並べることで、必要な情報をスッキリ簡潔に伝えることができます。一言で「自分が何をしたのか」と「それによって会社が何を得たか」がわかる部分を、必ず盛り込んでください。特に後者は人事担当者の関心が高い要素で、「クリエイティブ職の内容はまったくわからないから、そこだけを見て面接に呼ぶか呼ばないかを決める」という人が少なくないからです。

数値が記載されていること

数値のない職務経歴書は無意味と覚えておいてください。「非常に多く」「膨大な」「飛躍的に」といった抽象的な表現は、採用担当者に「何を根拠に?」「具体的にはどれくらい?」といった疑問を抱かせます。また、こういった表現は、ただでさえ情報量の多い職務経歴書の文字数をいたずらに増やすことにつながり、読み手の意欲を減退させます。

主観を交えないこと

職務経歴書と履歴書は、ともに客観的事実に基づいて記述されるべきものです。特に職歴や経歴といったデータ部分は事実の伝達を目的としていますから、「〜と思います」などの主観は排除し、数値を添えた事実や実績だけを修飾なく簡潔に述べましょう。箇条書きや体言止めの使用も、文章を簡潔にするのに有効です。

人間味のアクセントを添えること

データやスペックばかりを並べただけでは無味乾燥すぎます。今までに見た職務経歴書の中で印象に残っているのは、ひとつの職歴ごとに、最後に人間味のある1行コメントを添えたものです。

  • この案件以降、部下から○○というあだ名で呼ばれました!
  • このときのメンバーとは、今も毎年キャンプやバーベキューに行きます!

など、ごく簡単なものですが、この一言があるだけで「人間味」というアクセントがきいて、あなたの印象度をグッと引き上げ、面接に呼ばれる可能性が高くなるでしょう。

誤字脱字は厳禁!レイアウトの統一性を重視すること

職務経歴書は「回遊性の高い」資料です。採用担当者だけでなく、管轄部門の上長、あなたを採用したら直属の上司になるであろうマネージャー、人事部、役員、経営者など、さまざまな立場の人がさまざまな価値観であなたの職務経歴書を読むでしょう。 こういった書類は、誤字脱字は厳禁です。また、レイアウトデザインやフォント、文字サイズなどの不統一感もマイナス要因となります。

職務経歴書 回遊図 「自分に関する過去のいろいろな資料をWordやIllustratorのファイルにコピペしてまとめた」といった雑な作り方は、先方の心証を悪くし、自分の評価を不必要に引き下げる原因となります。また、過剰に凝った作り込みをする必要はありませんが、デザイナー職などは「シンプルだがスッキリしていて読みやすい」「まとめ方・見せ方にセンスを感じる」といったところも評価ポイントになります。

「応募書類の読みやすさもUXのひとつであり、『読んでみたくなる』『直感的に理解でき、文字の多さが苦にならない』ことが好感度UPに必要」といえば、Webデザイナーの方なら「あ、そういうことか」と理解していただけるのではないでしょうか。

職務経歴書だけで完結させないこと

職務経歴書は、書類審査を突破する上で非常に重要な資料となります。ですから、「自分という人材の価値をわかってほしい」と、ありったけのアピール材料を盛り込んで完成度の高い資料を作りたくなりがちです。

しかし、職務経歴書はペーパーテストではないので、「○点以上なら合格。面接フェーズへ」という評価はされません。職務経歴書の内容が完璧すぎると、採用担当者は「なるほど、この応募者についてはもうすっかりわかった」と、あなたへの興味が完結してしまうおそれがあります。

むしろ、「だいたいはわかったが、この部分についてもっと詳しく話を聞きたいな」という未完の部分がフック(釣り針)になり、面接に呼ばれる確率が高くなるのです。もちろん、言葉足らずであっては困るのですが、例えば下記のように使われている手法、といえばイメージをつかんでいただけるでしょうか。

  • 映画の予告編
  • デパ地下の試食コーナー
  • 新製品の試供品

要は「魅力を十分に伝えながら、それだけで満足させない。それ以上の期待を残し、次の面接フェーズにつなげる」ということです。

いろいろな意味で「絞り込む」こと

キャリアの長い人は、主要な職務や実績だけを数えても、かなりの数になるでしょう。しかし、職務経歴書の目的は、それらの情報をすべて網羅することではありません。 「あれもこれも」よりも、「これぞ」というアピールしやすい実績を中心に、項目を絞りましょう。

また、ボリュームでいえば、職務経歴書の理想形はA4用紙2枚程度です。もちろん、ビッシリ情報を詰め込むのではなく、余白を残して読みやすさを保った状態での2枚です。 しかし、現実問題としては難しいでしょうから4〜5枚程度を目安にしましょう。それ以上多くなると、細かい数字などは読み飛ばされてしまい、印象が希薄になるため、情報を詰め込む意味が失われます。 職種にもよりますが、実績はポートフォリオに集中させるなど、できるだけシンプルにまとめる工夫が必要です。

職務経歴書は報告書ではありませんから、網羅性は必要ありません。むしろ、応募企業に関係の薄いキャリアは、積極的にそぎ落とすべきでしょう。 「職務経歴書はあくまでも自分をPRするためのプレゼンツールであり、面接に呼ばれるためのフックである」と割り切ることで、思い切った絞り込みが可能になると思います。

極端なことを言えば、「これ!」と言い切れる絶対的な強みを発揮した実績がひとつあれば、職務経歴書は1枚で十分なのです。 逆に、実績に自信のない人ほど「量で勝負!」と、ボリュームが増えがちな傾向が見られます。これは、多くの採用側も認識していますから、「分厚い職務経歴書は『分厚い』というだけで読まれない」のです。 「職務経歴書は経歴の量り売りではない」という、シビアな認識を持って絞り込んでください。

以上の7ポイントが、「書類選考を突破する可能性が高く、面接の場でも『自分語り』と相乗効果を発揮しやすい職務経歴書」のポイントとなります。

[第2章]
職歴・経歴の「二層式自己プレゼン」実践テクニック

第2章では、面接の場で、第1章で用意した職務経歴書と「自分語り」を組み合わせた「二層式自己プレゼン」を、どう行えばいいのか解説していきます。

職務経歴書でわざと「How」を省略する

第1章では、職務経歴書の「5W1H」の話をしましたが、目立つ実績に関しては、わざと「How」の部分を省略するというテクニックがあります。

例えば、採用担当者が「どうやってこんな短期間にこれだけの成果をあげることができたのか!?」とびっくりするような実績があり、Howの部分だけが省略されていれば、「なるほど、わざとぼかしたのか。しかし、ぜひそれを聞きたい!」と、面接に呼ばれる確率がアップします。

面接では、当然その部分に関する質問があるはずですから、ここで自分語りをするチャンスが生まれます。要は「職務経歴書に面接用の話のネタを仕込んでおく」ということです。そこに至るまでの背景や成果の内容はすでに職務経歴書で説明済みですから、面接の場では最もアピールしたい部分をクローズアップして語ることができるでしょう。

会話は、独り語りが長引くと相手の注意力が散漫になり、印象が薄れます。だからこそ、アピールしたい部分だけを言葉で語り、あとは職務経歴書に任せる、という、二層式自己プレゼンの効果が際立つのです。

相手の「泣き所」を突く

上記のテクニックで気を付けなくてはならないのは、「無理に自分の得意分野に関する質問に誘導してはならない」という点です。

求人票を詳細に検討すれば、「この企業が募集している人材ニーズで最も切実なのはこのスキルだ」ということを読み解くのはそれほど難しくないでしょう。 「職務経歴書に話のネタを仕込んでおく」のであれば、その「最も切実なニーズに関連するスキルや実績=相手の泣き所」に面接で質問が集まるよう誘導するべきです。

もちろん、あなたの得意とするスキルや実績と先方のニーズとのマッチング度が高いほど、採用に至る確率は高くなります。そして、あなたの転職成功率や転職満足度も高まるでしょう。先方の人材ニーズにマッチしていなければ、いくら強力な「売り」であっても面接担当者に響くことはないのです。

続きは面接で!を匂わせる

いつのころからか、テレビCMでは「続きはWebで!」など、消費者に詳細な情報を提供するためにWebサイトへ誘導するという手法が定番になっています。

転職においては、この「続きはWebで!」の役割を、職務経歴書に果たしてもらうのが最も効率的です。「続きは面接で!」というアプローチがフックすれば、面接フェーズに進むと同時に「語り」の自己PRがしやすくなり、先方の胸にも深く響きます。採用への確率も高まるでしょう。

とはいえ、「この部分は面接の場で直接説明させてください」などと、職務経歴書に書き込むのはちょっと露骨すぎます。「誰が呼ぶと言ったか」と、反感を買うおそれがあるからです。「この部分はぜひ質問してほしいな」とさりげなく匂わせる程度にとどめてください。

ヒットするキーワードを盛り込む

「続きはWebで!」と並んでテレビCMでよく見かけるのは、「○○で検索!」と、特定のキーワード(ありふれていないオリジナリティのある単語や造語)を盛り込む手法です。 この手法も職務経歴書に応用できます。具体的には、「採用担当の人事やクリエイティブ部門の上長の胸に刺さるキーワードを盛り込む」というものです。

例えば「フィンテック」(ファイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語)などのトレンド用語、「ダイナミックマップ」(車の自動運転に欠かせない、高精度のデジタル地図)などのIT用語、「デジタルスタンプラリー」(スマートフォンを使ったスタンプラリー)などのWebマーケティング用語などは、多くの職務経歴書を斜め読みする採用担当者の目にも留まりやすいのではないでしょうか。

また、あなた独自の手法や技術があるのなら、「○○(あなたの苗字)式メソッド」などとネーミングし、ネーミングに関する説明は省いて成果だけを記述しておくという方法もあります。

  • なんだかおもしろそうなスキルだが、どのように実践に落とし込んだのだろうか?
  • この人なりの手法を確立しているのか。当社でも活用できないだろうか?
  • 最近注目を集めている分野だが、どんな実績を持っているのか会って聞いてみたい

など、とりあえず好奇心を抱いてもらえれば、面接に進める確率はぐっとアップするでしょう。

ただし、実際に話を聞いてみて「なぁんだ」と拍子抜けされたのでは、面接突破はおぼつきません。 多少のハッタリは必要でしょうが、こじつけのような説明にならないよう、自分の実際のスキル・実績に関連の深いキーワードを盛り込んでください。

まとめ

職務経歴書はシナリオ。語りは俳優。両方がそろって効果を発揮する

面接の場を演劇の舞台に例えるなら、さしずめ職務経歴書はシナリオに相当します。そして、職歴や経歴を語るあなたは俳優です。 舞台でシナリオを棒読みする俳優がいないように、面接でも職務経歴書をそっくりなぞって話すようなことは避けたいところです。

いくら俳優が良くても、シナリオが悪くてはつまらない舞台になり、いくらシナリオが良くても俳優がつまらなければ、やはり観客は舞台に興味を失ってしまいます。 シナリオがいいから話がおもしろくなる。俳優がいいから観客(面接担当者)が話に引き込まれる。 このような効果を最大限に発揮するため、「二層式自己プレゼン」のテクニックをぜひ身に付けてください。

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