面接で逆質問されなかったら不採用のサイン?転職のプロが真相を解説!

逆質問 されなかった

採用面接の逆質問とは、面接官から「何か質問はありますか?」と求められることです。転職の面接に臨む際には、面接官に質問したいことをあらかじめいくつか用意しておくのが一般的です。

ところが、実際の面接では「逆質問されなかった」というケースもあります。逆質問の時間を設けずに面接が終了してしまうのは、「企業が応募者に興味がない」、つまり不合格ということなのでしょうか。

この記事では、逆質問の時間がなかった場合に考えられる理由や対処法について、これまで多数の転職希望者をサポートしてきたマイナビクリエイターのキャリアアドバイザーが、詳しく解説します。

キャリアアドバイザー プロフィール

Y.Yoshimi

ECサイト運営企業やゲーム開発企業、アプリ開発関連企業への転職支援を中心に担当。Web・ゲーム業界に特化した専門性と大手企業人事部との幅広いネットワークを持ち、常に最新の情報をキャッチアップ。スピーディーな対応で最適な求人を提案することを心がけている。

Y.Yoshimi

逆質問の時間がないと必ず不合格というわけではない

結論からお伝えすると、逆質問の時間がなかったからといって必ず不合格になるとは限りません。面接で逆質問がなかったことで「不採用フラグが立った」と落ち込んでいる人にも、合格の可能性は残っています。どうか気を取り直してください。

逆質問の有無は、会社ごとの採用面接の方針や、面接官個人の考え方、その時々の状況によっても左右されます。そのため、面接の合否との明確な因果関係はないと言えます。

逆質問の時間がなかったときに考えられる理由

採用面接で逆質問が求められなかった場合に考えられる一般的な理由は「時間がなかった」ということです。その要因は「そもそも逆質問の時間を設けていない」「面接の時間が押してしまった」という2つのパターンに分類できます。以下、詳しく見ていきましょう。

そもそも逆質問の時間を設けていない

企業側の面接の方針や、面接官の都合によっては、そもそも逆質問の時間を想定していない場合があります。たとえば最終面接は面接官が多忙な役員クラスであることが多く、採用判断に必要な質問は一次面接・二次面接ですでに済んでいるため、時間が短めに設定されていることもあります。

その場合は、たとえ逆質問の時間がなかったとしても面接官にとって「予定通り」のことなので、合否にはまったく影響しないと考えられます。

面接の時間が押してしまった

逆質問が求められないもう1つのパターンとして、面接の時間が予定よりも長引いたために、企業側が当初予定していた逆質問の時間をカットしている場合があります。この場合、合否に影響するかどうかは状況によって異なります。

たとえば、面接官が饒舌に自社についての話をした、応募者と面接官との間で雑談が盛り上がったなどの理由で時間が長引いた場合は、面接官が応募者に関心を持っているポジティブな状況と考えられるでしょう。

一方、応募者が面接官の質問に対して長々と回答した場合や、回答が要領を得ないために面接官から何度も確認の質問をされた場合などは、合否にネガティブな影響を与える可能性もあります。面接官は質問への受け答えを通して応募者の基本的なコミュニケーションスキルを見ていて、要点のわかりにくい受け答えはマイナスの評価に繫がるためです。

回答はまずは結論から。相手に理解されやすい話し方で時間を有効に使う

面接の時間が押してしまい、逆質問の時間がカットされてしまうのは、とてももったいないことです。そうならないためにも面接での受け答えは、まず結論から簡潔に回答することを心がけましょう。あくまでも「自分が話したいこと」ではなく「相手が知りたいこと」を意識することで、相手があなたの話を理解しやすくなり、時間を有効に使うことができます。

質問の意図とずれた回答や、どこに着地するのか見えない話を長々とされるのは、聞く側にとって負担感があるものです。もし、面接で逆質問の機会がなく不採用になる状況が続いている場合は、自分の話し方に原因がないか振り返ってみることをおすすめします。

シーン別、逆質問の時間がなかったときの対処法

どれだけしっかりと逆質問の対策をしていても、実際に逆質問を求められるかどうかは企業や面接官の考え方や状況次第です。逆質問を求められないままに面接が終了しそうになったときは、どのように対処すればよいのでしょうか。

ここでは、2つのシーンについて、対処方法を解説します。

逆質問がなくて不安になったとき:無理に逆質問をしなくてもよい

事前に質問を用意して面接に臨んだからには「なんとかして質問しなければ」「意欲をアピールしなければ」と思うかもしれませんが、無理に逆質問をする必要はありません。なぜなら、「逆質問の時間がなかったときに考えられる理由」でお伝えしたとおり、面接官の次の予定が詰まっているなどの事情があるかもしれないためです。

逆質問を求められないまま面接が終了しそうになったら「えっ?」と内心動揺するかもしれませんが、焦って余裕のない様子を見せてしまうのは禁物です。できるだけ自然に、その場の状況に合わせるようにしましょう。

どうしても質問したいことがあったとき:後日、メールにて質問する

どうしても質問したいことがあった場合は、後日メールで質問する方法もあります。面接のお礼メールを送る際に、あわせて質問も記載するとよいでしょう。下に例文を紹介しますので参考にしてください。

なお、転職エージェントを介した転職活動であれば、担当のキャリアアドバイザーを通じて企業に質問することも可能です。転職エージェントの活用もぜひご検討ください。

メールにて逆質問する際の例文

【例文】

件名:○月○日〇次面接のお礼と、ご質問について(毎日 太郎)

株式会社○○

人事部 ○○様

本日、〇次面接に伺いました毎日 太郎と申します。

このたびはご多忙の中、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

貴社の社風や働き方について○○様から詳しいお話を伺い、
ますます貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。

なお、〇〇様に1点ご質問です。

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■ご質問:〇〇事業の将来像

貴社のWebサイトにて〇〇事業発案者としての○○様のインタビューを拝見しました。その中で事業発案のきっかけは〇〇〇とあったのですが、将来的にこの事業をどのような状態に育てたいとお考えなのでしょうか。

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本当は面接の際にお聞きしたかったのですが、時間がなかったためメールにて失礼します。

お忙しい中大変お手数ですが、可能な範囲で教えていただけましたら幸いです。

また次回、面接の機会をいただけましたら大変嬉しく思います。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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毎日 太郎
〒000-0000
東京都新宿区○○
連絡先:090-0000-0000
E-mail:xxx@xxxx.jp

逆質問をする際の注意点

企業にとって逆質問は、求職者の不安を解消してミスマッチを防ぐ、回答を通じて自社をアピールする、質問から応募者の意欲や自社とのマッチ度を読み取るなど、さまざまな意味があります。そのため、応募者が聞きたいことをなんでも聞けばいいというわけではなく、企業側の意図を踏まえて、適切な質問を考える必要があります。

以下に紹介する2つの点に注意して、事前に逆質問を考えておきましょう。

担当している面接官の立場で答えられる逆質問をする

転職の採用面接は、どの段階なのかによって面接官の立場が異なります。逆質問を考える際は、企業にとってのそれぞれの面接の意味合いを想像し、面接官が答えやすい質問にすることが大切です。

一般的には、一次面接は人事の担当者、二次面接は配属予定の部署の管理職、最終面接は企業の役員クラスが面接官を担当します。そのため、たとえば一次面接で事業戦略について質問する、最終面接で人事制度の細かい規定について質問する、などはそれぞれの面接官の立場にふさわしくありません。

一次面接、二次面接、最終面接の目的やポイントについては、こちらの記事も参考にしてください。

福利厚生などに寄った質問は避ける

給与や賞与といった待遇面や、各種手当や保険、休暇制度など、福利厚生に寄った質問は避けましょう。事業内容や職務内容ではなく待遇や福利厚生ばかり関心がある応募者、というマイナスの印象を与えてしまう恐れがあります。

福利厚生に関心がある場合は「御社でよく利用されている制度は何ですか」「社員が働きやすさを感じているのはどのような点でしょうか」など、面接官が自社のアピールに繫がることを回答できるよう、聞き方を工夫するとよいでしょう。

よくある質問

最後に、転職面接の逆質問に関してよくある質問と、これまでさまざまな企業の人事ご担当者とやりとりしてきた経験を踏まえた回答をご紹介します。参考にしてください。

Q.1次の面接があるのかどうかなど、正直に聞いてもいいのでしょうか?

面接の合否を面接官に直接聞くことは、あまりおすすめできません。その場ですぐに評価が決まっているとは限らないため、たとえストレートに聞いたとしても明確な返事はもらえないでしょう。

どうしても面接官の評価が気になる場合は合否について直接聞くのではなく、「面接を通して感じた私の印象や評価を教えていただきたいです」など、少しぼかした表現で質問してみてください。そこから面接官の印象を探ることで、合否を推測する参考情報が得られるかもしれません。

入社への熱意を伝えるための逆質問については、こちらの記事も参考にしてください。

面接の逆質問例50選!「何か質問は?」と聞かれたときの答え方

キャリアアドバイザーを通じて企業からのフィードバックをもらえる

転職エージェントを介して転職活動を行っている場合は、担当のキャリアアドバイザーを通じて企業から面接に対するフィードバックを受け取ることも可能です。企業からの評価をキャリアアップに生かしたい方には転職エージェントの活用がおすすめです。

キャリアアドバイザーが転職をサポート!

Q.2逆質問は何個くらい準備していけばいいでしょうか?

逆質問は5個程度、最低でも3個は準備しておきましょう。複数の質問を用意しておくのは、それまでの面接の流れや、面接官のタイプ・立場などによって柔軟に質問を選べるようにするためです。

用意した逆質問のすべてを使う必要はありません。1つだけの質問から会話を膨らませていく方法もあります。面接の残り時間など、その場の状況に応じて質問の数を選びましょう。

逆質問の準備については、こちらの記事も参考にしてください。

逆質問は何個用意するのが正解?面接官に好印象を与えるポイントと具体例を解説

Q.3入社後のキャリアフローを聞くのは失礼ですか?

キャリアフローについて質問することは失礼にはあたりません。ただし、企業の採用ページには社員インタビューなどが掲載されていることが多く、そこから社内でのキャリア構築の流れを確認できる場合もあります。事前に調べることができる情報はきちんと調べたうえで、より深堀するような質問ができるとよいでしょう。

たとえば二次面接など、現場の社員が面接官を務めているケースなら、面接官に対して現在の仕事内容や今後のキャリアプランについて聞いてみる方法もあります。

逆質問の機会の有無を気にするよりも、面接の事前対策を万全に

採用面接において、逆質問の時間は必ず設けられるとは限らず、企業側の考え方や都合によってはない場合もあります。面接で逆質問の時間がなかったとしても、不採用とは限らないのであまり気にしないようにしましょう。

大切なのは、自信を持って面接に臨めるよう、しっかりと自己分析や企業研究をしておくことです。その場で焦らなくてもいいように、面接でよくある質問への回答や、逆質問の案も用意しておきましょう。

マイナビクリエイターでは転職の面接対策に関する情報を多数発信しています。こちらもぜひ参考にしてください。

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