いざ面接へ - 事前に準備すべきこと、当日に確認すべきことを押さえよう
面接日が決まったら、採用担当者に好印象を与えられるよう万全の準備をしましょう。クリエイターだからといって一般的な採用面接と特に異なった準備は必要ありませんが、Webデザイナーやゲームデザイナーのように、ビジュアルでアピールできる作品がある人は、ポートフォリオ(作品集)の準備も忘れないようにしましょう。
事前の準備
身だしなみ編
クリエイターの能力は、見た目では判断できません。しかし、人の第一印象は、見た目で大きく左右されるのも事実です。採用担当者に「ルーズそうな人だな」といった先入観を与えないよう、身だしなみには特に注意しましょう。
一般的な企業の採用面接ではスーツ着用が常識ですが、Web職・ゲーム業界の場合は、私服での面接も珍しくありません。ただしエンジニア寄りのクリエイターならスーツがふさわしいでしょうし、特に指定がない限りはスーツが無難といえます。心配な人は事前に面接時の服装について応募企業に確認しておいてもいいでしょう。
当日の服装が決まったら、その服をクリーニングに出す・アイロンをあてるなどして「折り目正しく、しっかりとした人物である」という印象を与えられるように準備しておきます。また、その服にあわせる靴や時計などの持ち物も汚れがないかチェックしておきましょう。
理髪店・美容院には面接日の1週間〜3日前くらいに行っておいたほうがいいでしょう。もちろん当日や前日でもかまいませんが、あまり直前になると急な予定などでスケジュールが詰まってしまう可能性も考えられるからです。
情報編
面接では、「普段どんな媒体を情報源としているか?」といった質問をされる場合が多々あります。雑誌やWebサイト、有名クリエイターのブログなどを情報源としている人が多いと思いますが、面接前の一週間程度は特に念入りに情報チェックしておきましょう。もし面接の場で、面接担当者が「実は私もそれを読んでいます。ところで昨日の○○という記事は読みましたか?」といったさらに一歩深い話題を振られた場合でもあわてずに対応できます。
自分のキャリアやスキルについては職務経歴書やポートフォリオに記述済みだと思いますが、面接の場ではそれをさらに掘り下げて詳細な説明を求められる場合があります。自分が経験してきたこと、できることを「この会社でどのように役立てられるか?」という相手目線で整理しておくと、会話をスムーズに進めやすいでしょう。
当日の確認
身だしなみ・持ち物編
面接当日は家を出る前に、髪や爪など身だしなみの総点検をしましょう。また、面接が午後なら面接直前に洗面所などで髪の乱れなどをチェックしておくべきです。特に男性はヒゲのそり残し、女性はメイクの乱れなどに注意を払ってください。くし、ブラシ、ハンカチ、ティッシュ、かみそり、化粧道具などの身だしなみ用品もカバンにまとめて入れておくと安心です。
面接中の会話のポイントを記録するため、ノートと筆記用具を忘れずに準備しましょう。メモ帳を持参する人もいますが、記録はノートにとったほうが確実ですし、採用担当者にも「人の話にしっかりと耳を傾ける人」という誠実な印象を与えます。個人差もありますが、タブレットなどのデジタル機器によるメモは、会話から気がそれがちになります。控えておいたほうがいいでしょう。
メンタル編
いよいよ面接本番です。面接場所に指定された場所に着いたら、まずスマートフォンや携帯電話などは、電源をオフにしましょう。マナーモードにしておいても、面接会場は静かな場所が多いため、万一着信があった時には、意外とバイブレーションの音は気になるものです。
自分の将来を左右する大切な面接。初対面の採用担当者と話をするのですから、誰でも多少は緊張するのが当然です。基本は笑顔。そして相手の目を見て話すことを意識しておけば、緊張を無理に隠さなくても「まじめで誠実な人柄の証拠」と好意的に受け止めてもらえるのではないでしょうか。
急いで答えようとして相手の発言をさえぎらないよう、受け答えは一呼吸おいて、ゆっくりでかまいません。緊張して早口にならないように心がけます。また、相手の発言に対してうなずいたり、身振り手振りを交えて説明したり、言葉以外の表現も豊かであることを意識してみてください。
まとめ
面接は自分という人材をアピールする場でもありますが、採用担当者に自分を適正に評価してもらうための大切な場でもあります。アピールしようという気持ちが強すぎると、採用担当者があなたについて知りたいポイントを読み損ねる可能性もあります。相手を冷静に観察するゆとりを持ち、誠実に対応しましょう。