【例文あり】ゲームプランナーの自己PR作成のポイントと手順を解説
ゲームプランナーへの転職を成功させるには、自分が有益な人材であることを伝える自己PRが重要です。しかし、何をどのように書けばよいのかわからないと悩む方も多いと思います。
そこでこの記事では、ゲーム会社の採用担当者に刺さる自己PRの作成手順やアピールすべきポイントを解説していきます。自己PRでほかの転職希望者と差をつけることができれば、志望するゲーム会社の目に留まり、ゲームプランナーとして採用される可能性が高まるでしょう。
目次
ゲームプランナーとは?仕事内容と平均年収
ゲームプランナーとは、ゲームの企画から完成まですべての工程に携わる重要な職種です。ゲームデザイナーと呼ばれることもあります。ゲーム制作においては、ゲームプロデューサーやゲームディレクターの指示を仰ぎながら、現場のスタッフとゲーム制作を進めていく、いわば橋渡し役といえるでしょう。
ゲームプランナーの平均年収は、経験者の場合で350〜700万円、未経験者で300万円ほどとなっています。ただ、ゲーム会社・ゲーム業界は実力主義のため、実績を作ればさらなる高年収も可能です。
採用担当者に刺さる自己PRを作る手順
ゲーム制作で重要なポジションであるゲームプランナーへの転職を成功させるために、採用担当者の心を動かす自己PRを作ることが重要になります。
次に、採用担当者に刺さる自己PRを作る手順を解説します。
手順1自分のスキルや経験の棚卸・自己分析
これまでの職歴や経験を棚卸しし、自分の長所や強みを客観的に見つけることが重要です。
最初にこれまでの経験を書き出して時系列に整理した後、アピールポイントとなる強みを抽出します。自分の強みは、成果が出た仕事やモチベーションを高く持って取り組めた仕事の共通点の中にあることが少なくありません。
なぜ成果を出せたのか、高い意欲をもったのかを徹底的に分析して深堀りし、つきつめて出たものが自分の強みや仕事のこだわりとなります。
手順2徹底した企業研究を行う
スキルや経験の棚卸・自己分析をした後は企業研究を行いましょう。ゲーム会社によってカラーや強み、ゲームの傾向や得意ジャンルなど個性が大きく異なります。志望するゲーム会社に対して、自分が適した人材であることをアピールするためには、その会社のことを深く理解する必要があります。
そのため、ゲーム会社がこれまで制作してきたゲームやその評価・口コミに加え、自分でもプレイしてそのゲーム会社を徹底的に理解しておくことが重要です。
手順3具体的な数字や実績を入れながら自己PR文を作成する
採用担当者がイメージしやすいように具体的な数字や実績を提示することで、自己PRに十分な説得力を持たせることができるだけでなく、ほかの人との差別化も可能となり、強いインパクトを与える自己PRができます。
手順4何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
ていねいに経歴や実績を書きだした後、アピールできる部分をピックアップし何度も書き直しましょう。
そして、自分で何度も読み返すだけでなく、ほかの人にフィードバックしてもらい、さらにブラッシュアップすることで採用担当者に刺さる自己PRを作成することができます。
ゲームプランナーへの転職|自己PRで重視されるポイント4つ
ゲームプランナーへの転職時に、自己PRでチェックされるポイントを押さえておくことも転職成功の重要なポイントです。
ゲームプランナーの自己PRで重視されるのは以下の4つのポイントです。
ゲームプランナーに必要なスキルを持っているか
ゲームプランナーに主に求められるのは、以下の7つのスキルです。
企業がゲームプランナーに求める7つのスキル
- マーケティング能力
- センス・発想力
- 企画力
- プレゼン能力
- コミュニケーション力・折衝力
- プログラミングスキル等の専門スキル
- スケジュール管理能力
転職活動時点ですべてのスキルを備えておく必要はありませんが、上記の7つのスキル保持が高評価に繋がるため、自己PR時にアピールすると好印象を与えられることでしょう。
ゲーム制作に携わった経験があるか
実際にゲームプランナーとしてゲーム制作に携わった経験は高評価を得られます。これまでどんなゲーム制作に関わってきたか、そしてそのゲームに対する具体的な評価や数字がわかれば、それもアピールするようにしましょう。
社風・ゲームの傾向を理解しているか
ゲーム会社は特に自社のカラーや社風を大事にすることから、自社にマッチする人材を優先的に選ぶ傾向があります。採用担当者に「ほかのゲーム会社ではなく、この会社をなぜ希望するのか?」を明確に説明できるよう、しっかり社風・ゲームの傾向を理解しておきましょう。
また、自分でもゲームをプレイしてやりこみ、ゲームの制作者目線やプレイヤー目線でより具体的なコメントを用意しておけば、さらに好印象を与えることができます。
仕事に役立つ資格を保有しているか
ゲームプランナーには必要な資格は特にありませんが、以下の資格を保有していると評価されることも少なくありません。
基本的な知識やスキルを証明できる9つの資格
- CGクリエイター検定
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- ITパスポート
- 基本情報処理技術者試験
- プログラミング言語の資格
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
- 統計検定3級
上記の資格を現時点で保有している必要はありませんが、持っていることで知識の幅の広さややる気もアピールできます。
また、自己PRで評価を上げるだけでなく、転職後により円滑に仕事を進めることができる役立つ資格であるため、今後のキャリアのためにも積極的に取得を目指すことをおすすめします。
経験者・未経験者別|すぐ使えるゲームプランナーの自己PRの例文
これまで自己PRの作成手順と評価されるポイントを解説してきました。
次は、上記を踏まえて具体的に経験者・未経験者別に自己PRの例文を紹介します。
経験者向け/ゲーム制作に携わった経験をアピールした例文
私は現職でゲームプランナーとして5年間働いており、これまで10タイトルのゲーム制作に携わってきました。特に力を入れているのが、デザイナーやプログラマー、コーダーなどチームメンバーとのスムーズな連携です。急な仕様変更があっても、円滑な人間関係と信頼関係を築くことで、大きなトラブルを起こすことなく完成させることができ、クライアントからも高い評価を得ることができました。このとき制作した「○○」はApp StoreのRPGカテゴリ人気ランキングでも6位に入り、現在もアクティブユーザー数50,000人・課金率10%を維持しています。
これまでの経験から、貴社ではチームとの連携を重視しながら、ゲームの可能性や楽しさを多くの人に伝えていきたいと考えています。
経験者向け/社風・ゲームの傾向への理解をアピールした例文
私はゲームデザインとテクニカルディレクションにおいて5年以上の経験を持ち、革新的なプロジェクトに取り組んできました。貴社は新しい技術を積極的に取り入れ、常に革新的なゲーム体験を提供することを目指しています。そのため、私の経験とスキルを活かして、最新技術を駆使したゲーム開発やユーザー体験の最適化に貢献できると考えています。
また、私はコミュニティやプレイヤーとの密接な連携を得意としており、フィードバックを分析し、ゲーム体験の改善に反映させることで長期的な成功を築いてきました。貴社では最先端の技術を活用してプレイヤーに感動と楽しさを提供することに貢献したいと考えています。
未経験者向け/ゲームプランナーに必要なスキルを持っていることをアピールした例文
ゲームプランナーにはコミュニケーションスキルや問題解決力が求められます。私は前職でのプロジェクトマネージャーとして、これらのスキルを磨く経験を積んできました。
前職では、大規模な建築プロジェクトを企画段階から担当し、さまざまな関係者と連携しながらプロジェクトを成功に導きました。あるときには予算オーバーという課題に直面しましたが、迅速かつ効果的な対策を打ち出し、プロジェクトを円滑に進めることができました。
さらに、趣味でUnreal Engineを使用してゲームの自作にも取り組んでいます。そのため、ゲーム開発のプロセスや技術的な側面についての理解があります。小規模なプロジェクトではありますが、企画からデザイン、プログラミングまで一貫して担当し、完成品をリリースする経験を積みました。
これらの経験を通じて、貴社のゲームプランナーとしても同様のスキルを活かし、プロジェクトの円滑な進行や課題の解決に貢献できると自負しています。
未経験者向け/仕事に役立つ資格を持っていることをアピールした例文
私は趣味でCG制作をしており、CGクリエイター検定とIllustratorクリエイター能力認定試験(エキスパート)を取得しました。この経験と資格を活かし、ゲームプランナーとして貴社に貢献できると考えています。
CG制作の経験から、3Dモデリングやアニメーション制作、ビジュアルエフェクトの基本的な知識と技術を身につけました。ゲーム開発においては、リアルなグラフィックやエフェクトが重要視されるので、これらのスキルを活かして視覚的に魅力のあるゲームの企画や設計を行うことができます。
この経験と資格を活かして、貴社ではクリエイティブな視点を入れたプランニングに貢献したいと考えています。
ゲームプランナーへ未経験でも転職は可能か
ゲームプランナーは未経験からでもチャレンジは可能ですが、最低でもゲーム制作の流れを理解しておく必要があるため、ゲーム制作の経験者を優先的に採用するのは事実です。
しかし、経験がなくても、ゲーム制作の基礎を理解している人、企画力やゲーム制作に必要な資格・スキルを持っている人のほか、創造力や発想力が豊かでアイデアを形にできる人、熱意やポテンシャルが高い人など、将来性を見込まれて採用されるケースもあります。
未経験でゲームプランナーに挑戦したいと思っているなら、まずはゲーム業界のほかの職種で経験を積んだり、必要なスキルや資格を取得しておくとよいでしょう。
魅力的な自己PR作成はゲームプランナーへの近道
自分のアイデアをゲームに落とし込み、さまざまな専門家と共に1つのゲームを作り上げるゲームプランナーは非常にやりがいのある職種です。
そんなゲームプランナーになるためには、ゲーム会社が「ぜひうちにきてほしい」と思うような魅力的な自己PR作成が欠かせません。
採用担当者の心に刺さる自己PRを自分で作成するのは難しいと感じている方は、マイナビクリエイターにぜひご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーがゲームプランナーの採用率を高める自己PR作成をサポートします。